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夏の章 領地経営とふたり暮らし
第21話 シスターってなんだっけ?
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この暑いさかりに、全身をゆったりと覆う長袖のローブとフード。
白と黒を基調にした、モノクロのスタイル。
そして何より、胸に下げたブローチの聖なる紋章。
彼女の格好が、何者であるのか雄弁に物語っていた。
目の前まで女性がやってきて、カレンは観念したようにわたしの背後から這い出てくる。
「シスター・イライザこそ、どうしてこちらに?」
カレンの声音は、いつものように淡々としている。
……ようでいて、ほんの少し、固くこわばっていた。
「あら? この街道は教区のうちにあるわ。修理が必要と聞いて、私が視察にくるのに、何かおかしなことでもあるのかしら?」
「いえ、そういうわけでは……」
カレンは口の中で言葉を詰まらせる。
かなり、この人を苦手としている雰囲気だった。
と、相手はわたしのほうに顔を向けた。
「あなた。はじめまして、で間違いないかしら?」
「あ、ああ……」
微笑んで立っているだけなのに、妙な圧の強さを感じる人だった。
「この地域の教区教会のシスター長、イライザよ。はじめまして、お嬢さん」
腕を組み、余裕の微笑とともに名乗る。
その視線を浴びると、なんとなく、値踏みされているような心地がした。
たしか、教区教会はカナリオ村をふくむ、複数の農村を管轄に治めているという話だった。
正確な所在地はちゃんと調べていなかったが、この街道の近くなのだろうか?
少なくとも、道の反対側にあるということはないだろう。
でなければ、崩落した街道のこちらに来られるはずがないのだから。
一度あいさつに行かなければ、とは前々から思っていたけど……。
「あ、ああ。こちらこそ、あいさつが遅れてすまない。カナリオ村の領主、レイリアだ」
「ふぅん、あなたが例の……。ほんとにお若いのね」
そういうシスターの年齢はよく分からなかった。
お嬢さん呼ばわりされたけど、わたしと同い年くらいにも見える。
けど、臈たけたというか、妙に余裕と色気を感じる雰囲気からは、わたしなんかより、ずっと年配のお姉さんのようにも感じられる。
それにしても……。
神の側女ってなんだっけ、とちょっと分からなくなるくらい、修道服が似合わない女性だった。
なんというか、あまりにもセクシー過ぎる……。
艶然と微笑む挑発的な瞳に、ルージュを引いたような赤い唇。目元には泣きぼくろ。フードからのぞく、鮮やかな金髪。
ゆったりとしたローブでも隠しきれない、豊かな胸とくびれた腰つき。
禁欲的なはずのその衣装すら、かえって逆説的な背徳感をかもし出していた。
たとえは悪いかもしれないけれど、正直、修道服の着真似《コスプレ》をした高級娼婦にしか見えなかった。
カレンがなぜ彼女を避けようとしているのかは不明だけど、なんとなく、わたしにとっても苦手なタイプのような気がした。
「けど、あなた。いったいどういうつもりで、この子をこんなところまで連れてきたりなんかしたの」
シスター・イライザは眉をしかめ、いきなり上から叱りつけるように言う。
わたしには何がなんだか分からなかった。
カレンが代わりに言い返す。
「わたしが付いていきたいと頼みました。レイリア様は何も悪くありません」
シスター・イライザは腕を組んで、カレンに視線を移す。
「あら、ずいぶんこの人のことをかばうのね」
「別に……。事実を言っただけです」
イライザの視線を避けるように、カレンはそっぽを向く。
けど、カレンがわたしのために反論してくれたことは嬉しかった。
「カレンの言うとおりだ、シスター。彼女が自発的に申し出てくれたのであって、わたしが同行を強制したという事実はない」
「そう……」
イライザは、見比べるようにわたしたちの顔を順に見やる。
わたしたち二人の言葉を、そよとも気にしていないふうだった。
「なら、やっぱりあなたに言うべきね。カレン、いったいなんのつもりで、ここにいるのかしら?」
「先ほどのシスターの言葉をそのままお返しします。街道の崩壊はカナリオ村にとって一大事です。村の一員であるわたしが来ることに、文句を言われる筋合いはありません」
「別に文句を言うつもりはないわ。ただ、質問にはちゃんと答えてちょうだい」
イライザは微笑を浮かべたままだけど、ほんの一瞬、形のととのった眉が苛立たしげにぴくりと動いた。
「いい? あなたの身体はあなただけのものではないのよ。もっと大事にしなさい」
「……わたしの身体はわたしだけのものです。どうしようが、わたしの勝手です」
「そんなことを言うものではないわ。お父さんが悲しむわよ」
「父は関係ない!」
イライザは悠然と微笑みながら。カレンは無表情で……。
目だけは強く、互いを睨んでいた。
あいだにはさまれるかっこうになったわたしは、どうしていいかまったく分からなかった。
そもそも、二人がなんの話をしているのかもよく分からない。
カレンをここに連れてきたことが、そんなにマズかったのだろうか?
先にため息をついて視線をやわらげたのは、イライザのほうだった。
「……分かったわ。それがあなたの意志だというなら、私もこれ以上は強く言わないわ」
「分かっていただけたなら……」
「けど、せっかく会えたのだから、ここで診察するわよ」
「はっ?」
「あなた、ここのところずっと検診をサボっているでしょう。いい機会だわ」
カレンの白い頬が、サッと赤く染まった。
「冗談でしょう!? こんなとこで服を脱げというんですか!?」
――服を脱ぐ?
思わずカレンの全身を見つめてしまい、キッと睨み返されるハメになった。
……とんだ、とばっちりだ。
「岩陰にでもいれば、誰も見ないわ。みな、街道の修復でいそがしいのだから……。カレン、あなた、少し自意識過剰よ」
「あなたが無頓着過ぎるんです! それでもほんとに神の使徒なんですか?」
「ええ。私はいついかなるときも、全能なるお方の寵愛を一身に授かっている天の国のはした女ですもの。地上を生きる定命の男たちの視線なんて、いくら浴びても平気なのよ」
どんな理屈やねん、と心の中だけでツッコむ。
う~ん、この強引な感じ……。
カレンが苦手としているのも分かる気がする。
けど、会話を聞いていると、どうも引っかかっているのは、性格上の問題ばかりじゃなさそうだった。
カレンはわたしにとってはすっかりおなじみとなっている、はぁ、と心の底からあきれかえったようなため息を深々と吐いた。
そして、どこかゲンナリとした顔で、わたしに目を向ける。
「レイリア様」
「な、なんだ?」
「少しのあいだ、誰も近づかないよう見張っていてください」
カレンは道から少しはずれた岩場のほうを指さして言う。
ほとんど命令口調だった。
「なんでわたしが……」
「それと、こっちを向いたら三日間ご飯抜きにしますから。いいですね?」
わたしの抗議は完全に無視される。
「カレン。あまり領主様を困らせるものではないわ」
「あなたは黙っていてください!」
カレンはふだんの調子よりだいぶ声を荒げ、ヤケになったみたいにずんずんと岩のほうへ歩いていった。苦笑を漏らして、シスター・イライザもそのあとに続く。
しかたなしに、わたしも岩場へと分け入り、カレンがその陰に消えていった大きな岩の前方に立つ。
少しずつ集まってくる村人たちの様子を少し離れたところから見守っている、というテイをよそおった。
実際、少し距離を取ったことで、みなの動きがよく見えるようになった。
修繕がはじまったら、どんなふうに指揮をすべきか、いまのうちに考えておくとしよう。
「あら、カレン。しばらく見ないうちに胸がずいぶん膨らんだわね。ふふっ、まだまだ成長期なのね」
「……よけいな口きかないで、早く終わらせてください」
時おり漏れ聞こえてくる、カレンとイライザの会話に意識が持っていかれそうになる。
けど、盗み聞きは騎士のやることじゃない。
三日ご飯抜きは困るし……。
必死で誘惑に耐えた。
「……れたわね。よく、こんな……で、ここまで……」
「わたしの……のことは……レイリア様には……わないで……」
一瞬、カレンの声がわたしの名前を呼んだ気がした。
けど、声をひそめて交わされる二人の会話は、それ以上なんと言っているのか聞き取れなかった。
白と黒を基調にした、モノクロのスタイル。
そして何より、胸に下げたブローチの聖なる紋章。
彼女の格好が、何者であるのか雄弁に物語っていた。
目の前まで女性がやってきて、カレンは観念したようにわたしの背後から這い出てくる。
「シスター・イライザこそ、どうしてこちらに?」
カレンの声音は、いつものように淡々としている。
……ようでいて、ほんの少し、固くこわばっていた。
「あら? この街道は教区のうちにあるわ。修理が必要と聞いて、私が視察にくるのに、何かおかしなことでもあるのかしら?」
「いえ、そういうわけでは……」
カレンは口の中で言葉を詰まらせる。
かなり、この人を苦手としている雰囲気だった。
と、相手はわたしのほうに顔を向けた。
「あなた。はじめまして、で間違いないかしら?」
「あ、ああ……」
微笑んで立っているだけなのに、妙な圧の強さを感じる人だった。
「この地域の教区教会のシスター長、イライザよ。はじめまして、お嬢さん」
腕を組み、余裕の微笑とともに名乗る。
その視線を浴びると、なんとなく、値踏みされているような心地がした。
たしか、教区教会はカナリオ村をふくむ、複数の農村を管轄に治めているという話だった。
正確な所在地はちゃんと調べていなかったが、この街道の近くなのだろうか?
少なくとも、道の反対側にあるということはないだろう。
でなければ、崩落した街道のこちらに来られるはずがないのだから。
一度あいさつに行かなければ、とは前々から思っていたけど……。
「あ、ああ。こちらこそ、あいさつが遅れてすまない。カナリオ村の領主、レイリアだ」
「ふぅん、あなたが例の……。ほんとにお若いのね」
そういうシスターの年齢はよく分からなかった。
お嬢さん呼ばわりされたけど、わたしと同い年くらいにも見える。
けど、臈たけたというか、妙に余裕と色気を感じる雰囲気からは、わたしなんかより、ずっと年配のお姉さんのようにも感じられる。
それにしても……。
神の側女ってなんだっけ、とちょっと分からなくなるくらい、修道服が似合わない女性だった。
なんというか、あまりにもセクシー過ぎる……。
艶然と微笑む挑発的な瞳に、ルージュを引いたような赤い唇。目元には泣きぼくろ。フードからのぞく、鮮やかな金髪。
ゆったりとしたローブでも隠しきれない、豊かな胸とくびれた腰つき。
禁欲的なはずのその衣装すら、かえって逆説的な背徳感をかもし出していた。
たとえは悪いかもしれないけれど、正直、修道服の着真似《コスプレ》をした高級娼婦にしか見えなかった。
カレンがなぜ彼女を避けようとしているのかは不明だけど、なんとなく、わたしにとっても苦手なタイプのような気がした。
「けど、あなた。いったいどういうつもりで、この子をこんなところまで連れてきたりなんかしたの」
シスター・イライザは眉をしかめ、いきなり上から叱りつけるように言う。
わたしには何がなんだか分からなかった。
カレンが代わりに言い返す。
「わたしが付いていきたいと頼みました。レイリア様は何も悪くありません」
シスター・イライザは腕を組んで、カレンに視線を移す。
「あら、ずいぶんこの人のことをかばうのね」
「別に……。事実を言っただけです」
イライザの視線を避けるように、カレンはそっぽを向く。
けど、カレンがわたしのために反論してくれたことは嬉しかった。
「カレンの言うとおりだ、シスター。彼女が自発的に申し出てくれたのであって、わたしが同行を強制したという事実はない」
「そう……」
イライザは、見比べるようにわたしたちの顔を順に見やる。
わたしたち二人の言葉を、そよとも気にしていないふうだった。
「なら、やっぱりあなたに言うべきね。カレン、いったいなんのつもりで、ここにいるのかしら?」
「先ほどのシスターの言葉をそのままお返しします。街道の崩壊はカナリオ村にとって一大事です。村の一員であるわたしが来ることに、文句を言われる筋合いはありません」
「別に文句を言うつもりはないわ。ただ、質問にはちゃんと答えてちょうだい」
イライザは微笑を浮かべたままだけど、ほんの一瞬、形のととのった眉が苛立たしげにぴくりと動いた。
「いい? あなたの身体はあなただけのものではないのよ。もっと大事にしなさい」
「……わたしの身体はわたしだけのものです。どうしようが、わたしの勝手です」
「そんなことを言うものではないわ。お父さんが悲しむわよ」
「父は関係ない!」
イライザは悠然と微笑みながら。カレンは無表情で……。
目だけは強く、互いを睨んでいた。
あいだにはさまれるかっこうになったわたしは、どうしていいかまったく分からなかった。
そもそも、二人がなんの話をしているのかもよく分からない。
カレンをここに連れてきたことが、そんなにマズかったのだろうか?
先にため息をついて視線をやわらげたのは、イライザのほうだった。
「……分かったわ。それがあなたの意志だというなら、私もこれ以上は強く言わないわ」
「分かっていただけたなら……」
「けど、せっかく会えたのだから、ここで診察するわよ」
「はっ?」
「あなた、ここのところずっと検診をサボっているでしょう。いい機会だわ」
カレンの白い頬が、サッと赤く染まった。
「冗談でしょう!? こんなとこで服を脱げというんですか!?」
――服を脱ぐ?
思わずカレンの全身を見つめてしまい、キッと睨み返されるハメになった。
……とんだ、とばっちりだ。
「岩陰にでもいれば、誰も見ないわ。みな、街道の修復でいそがしいのだから……。カレン、あなた、少し自意識過剰よ」
「あなたが無頓着過ぎるんです! それでもほんとに神の使徒なんですか?」
「ええ。私はいついかなるときも、全能なるお方の寵愛を一身に授かっている天の国のはした女ですもの。地上を生きる定命の男たちの視線なんて、いくら浴びても平気なのよ」
どんな理屈やねん、と心の中だけでツッコむ。
う~ん、この強引な感じ……。
カレンが苦手としているのも分かる気がする。
けど、会話を聞いていると、どうも引っかかっているのは、性格上の問題ばかりじゃなさそうだった。
カレンはわたしにとってはすっかりおなじみとなっている、はぁ、と心の底からあきれかえったようなため息を深々と吐いた。
そして、どこかゲンナリとした顔で、わたしに目を向ける。
「レイリア様」
「な、なんだ?」
「少しのあいだ、誰も近づかないよう見張っていてください」
カレンは道から少しはずれた岩場のほうを指さして言う。
ほとんど命令口調だった。
「なんでわたしが……」
「それと、こっちを向いたら三日間ご飯抜きにしますから。いいですね?」
わたしの抗議は完全に無視される。
「カレン。あまり領主様を困らせるものではないわ」
「あなたは黙っていてください!」
カレンはふだんの調子よりだいぶ声を荒げ、ヤケになったみたいにずんずんと岩のほうへ歩いていった。苦笑を漏らして、シスター・イライザもそのあとに続く。
しかたなしに、わたしも岩場へと分け入り、カレンがその陰に消えていった大きな岩の前方に立つ。
少しずつ集まってくる村人たちの様子を少し離れたところから見守っている、というテイをよそおった。
実際、少し距離を取ったことで、みなの動きがよく見えるようになった。
修繕がはじまったら、どんなふうに指揮をすべきか、いまのうちに考えておくとしよう。
「あら、カレン。しばらく見ないうちに胸がずいぶん膨らんだわね。ふふっ、まだまだ成長期なのね」
「……よけいな口きかないで、早く終わらせてください」
時おり漏れ聞こえてくる、カレンとイライザの会話に意識が持っていかれそうになる。
けど、盗み聞きは騎士のやることじゃない。
三日ご飯抜きは困るし……。
必死で誘惑に耐えた。
「……れたわね。よく、こんな……で、ここまで……」
「わたしの……のことは……レイリア様には……わないで……」
一瞬、カレンの声がわたしの名前を呼んだ気がした。
けど、声をひそめて交わされる二人の会話は、それ以上なんと言っているのか聞き取れなかった。
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