14 / 40
春の章 出会いと冷めたまなざし
第14話 かくし耕地
しおりを挟む
カレンの提案にしたがって、わたしはとある畑地を目指していた。
耕作地の多くは家屋をかこむ柵のそと、村の郊外にある。
村の農業生産を高めるために、畑を視察するのは自然なことだ。
わたしだって、カレンに言われずともそれくらいは分かる。
けど、彼女は一人の農夫の名を挙げ、その人の畑を見るようすすめた。
その理由は教えてくれなかった。
その者の畑は、村の中心からだいぶ遠い。
なんでわざわざ不便な場所に畑を作るのか、わたしには分からなかった。
水や土の条件がちょうどいいのだろうか?
村人の一員として認めてもらえるよう、できる限り馬には乗らないことにしたのでスペルディアは厩舎で留守番だ。
徒歩でも、太陽が真南にさしかかる前には目的の場所に到着した。
台帳に書かれたとおりの小麦畑が、そこには広がっていた。
けれど、素人目ながら、立地がいいとは考えにくい。
すぐ近くには、木立が林立《りんりつ》していて小さな森のような様相だ。
周囲の木々にはばまれながら、窮屈《きゅうくつ》そうにいびつな形で、耕作地が土の色を変えている。
そして、肝心の畑のあるじの姿が見えなかった。
「……む?」
どこかで休憩しているのだろうか。
いるとすれば、ここからよく見えない木々の中かもしれない。
けど、なんでそんなところに?
疑問をいだきながら、さらに畑に近づいていく。
すると、その近くに人の足跡が見えた。
昨日、今日でついたものじゃない。
何度も往復するうちに土が踏みかためられ、けもの道のようになっていた。
道は、森の中へと続いている。
この先に、畑の主もいるのだろうか?
一瞬、腰の剣を目でたしかめる。
多少の警戒心をいだきながら、わたしはけもの道をたどって、小さな森の中に入っていった。
いくらもいかないうちに、視界が開けた。
そこに広がっていたのは――畑だった。
そして、一人の農夫がその畑地の真ん中で、畑仕事に取り組んでいた。
わたしの足音を聞きつけたのだろう。
彼はこちらを振り向き、ぎょっと目を剥いた。
「りょ、領主様!?」
彼は目に見えてうろたえていた。
やましいことがあるように目を泳がせ、腰が浮いている。
いますぐこの場を逃げ出したい、という心境が伝わってくるようだった。
「ここで何をしているんだ?」
わたしは純粋に疑問を投げかけたつもりだった。
けれど、彼はとがめらたように感じたのだろう。
顔を真っ青にして、畑の上に身を投げ出した。
そして、わたしに向けて土に頭をこすりつけんばかりにひれ伏してしまう。
「も、申し訳ありません。これには深い事情がございまして……」
「どういうことだ?」
「けっして領主様に隠し立てしていたわけではなく、きっちりご説明しようと」
「いいからいったん顔を上げてくれ」
「わたしには養わなければならない女房と子どもがおります。どうか命ばかりは」
「顔を上げろと言ったのが聞こえなかったか?」
おろおろとまくしたてる彼の耳に届かせようと、強い口調になってしまった。
ひぃっ、と喉の奥で悲鳴を上げながら、彼はおそるおそる、こっちを見る。
いまだ膝から下は、地面に身を投げ出したままだ。
びっしりと汗をかいた蒼白な顔を見ると、なんだかわたしがとても悪いことをしているような気になってくる。
徴税吏を追い出して人気者になったつもりでいたけど、やっぱり彼らの中でわたしはまだ、鋼鉄戦姫なんだろう。
……カレンの言った真実を突きつけられるようで、ちょっぴり悲しくなってくる。
「君は森の外にある小麦畑の耕作主、エリンズで間違いないか?」
「は、はい、さようで……」
この森の中の畑も彼のものなのだろうか?
台帳には記載がなかったけれど……。
「あっ」
ここがなんなのか、不意に悟った。
「隠し耕地か」
エリンズの答えを待たなくても、ビクンとはねたその肩が答えだった。
彼の顔がさらに青くなる。
どうやら当たりのようだ。
国に申告せずに、私的に畑を耕していた。
明らかに、それは国の掟に反することだった。
となれば、それを罰するのは領主の役目だ。
けど……。
わたしはすぐに、エリンズをとがめられなかった。
カレンはあえてここに来るようにすすめていた。
彼女に試されている。
そう気づいた。
たぶん、エリンズが隠し耕地を所有していることを、カレンも知っていたんだろう。
知っていて、あえてここを見るように勧めたのか……。
「ここで育てているのは、麦か?」
「いえ、ココ芋でございます……」
カナリオ村の主食はパンではなく、ココ芋というこの地方特産の芋と羊のミルクを混ぜ合わせて作る、お団子のような蒸しパンだった。
風味はあまり良くないけど、腹持ちが良く、朝一つ食べれば昼を回るまで体力が続く。
それに、小麦と違って粉に加工する手間がかからない。
カナリオ村が比較的安定して税分の小麦を納め続けていられたのも、住民たちがココ芋を主食としているのが、大きな理由だった。
そういうことも、宮廷資料だけでは知れない現地事情だ。
それはともかく……。
「台帳にココ芋畑の記録がないが?」
「それは、その……」
カレンの言葉を思い出す。
--村人たちは、わたしが想像するほどか弱くはない。
いま、エリンズは怯えきっているようにも見えるが、その一方でどこか、したたかな気配も感じられた。
「こうした隠し耕地は、ほかにも村にあるのか?」
「それはその……」
「あるんだな?」
「え、ええ。まあ、みなやってることでさぁ……」
緊張状態が極限に達したのか、エリンズは一転、居直るように肩をいからせた。
顔を真っ赤にしてまくしたてる。
「け、けど……領主様に非難されるいわれはねえぞ」
「なに?」
「これはオレが汗水垂らして自力で切り開いた畑だ。周りの木が栄養吸っちまう、何もねえ土のうえに畑を作って、イモ収穫するのがどれだけ大変なことか、領主様にはわかんねえだろうけどよ。土まみれになって苦労して作った畑の作物を、また税金で持ってかれちゃ、やってられねえんだよ!」
エリンズは必死になって、まくしたてた。
自ら耕した畑をかばうように、両腕を広げている。
その必死なさまは、わたしの胸を打つものがあった。
まるで我が子を守る父親のようですらあった。
彼の姿の背後に、冷たいまなざしをわたしに向けるカレンのまぼろしが見えた気がした。
――さあ、レイリア様はどうなさるおつもりですか?
幻影の目は、わたしにそう問いかけている。
「なるほど、よくわかった」
「えっ?」
わたしはエリンズに向けて、力強くうなずきかけた。
「よく言ってくれた、エリンズ。おかげで目が覚まされた思いだ」
「はっ?」
「台帳に載っていない、新しい畑を切り開いたなら、それはおまえのものだ。よくがんばって耕したな」
「え、えっと……。お褒めいただき……えっ?」
わたしの反応にエリンズは混乱している様子だった。
使い慣れない言葉をつむごうと、必死で頭を働かせているのが伝わってくる。
「そうかしこまらないでいい。さっきのように、思ったことは率直に言ってくれてかまわない」
「こ、これはトンだ失礼を……」
「かまわない、と言ったはずだぞ」
「はぁ……。あ、ありがとうございます」
徴税役人は、過剰な税を取り立てていた。
それをもって、わたしは一方的に役人が村人を搾取《さくしゅ》していると思いこんでいた。
けど、実情はそう単純じゃなかった。
お互いに、だまし合い、ばかし合いの攻防を繰り広げていたのだ。
役人が過剰に税を取るなら、そのぶん彼らは納税台帳に記載のない、隠し耕地を開墾する。
そうやって、自分たちの利益を守っていたのだ。
村の営みは、良い、悪い、の一面的な見方だけではとらえられない。
悪は罰すればいい、という単純な考えではとうてい、領主なんてやっていけない。
カレンの言ったとおりだった。
「ふっ、あははははっ」
笑いがこみあげてきた。
エリンズはどう反応していいか分からず、目を白黒させている。
彼らのたくましさは、けっして不快なものではない。
むしろ、これが自分のおさめる領地の住民なのかと思うと、頼もしさすら感じる。
「そうだ、いいことを考えたぞ」
わたしは意気揚々とエリンズに告げる。
「エリンズ、君はこれから新耕地開拓の指揮をしてくれないか。無論、その分の手当は出す」
「はっ? おっしゃる意味が……」
「この隠し耕地と同じことだ。そして、新しい畑地には税をかけない」
「な、なんでそんなことを……?」
エリンズはまだうまく飲み込めないという顔だった。
領主が畑に税をかけない、なんてまだ信じられないのだろう。
「この村の食糧事情を安定させるためだ。それも領主の大事な仕事だろう?」
「はぁ、そう言われてみればたしかに……」
「代わりに新耕地から取れる穀物の十分の一を備蓄としよう。そうすれば、不作のときも飢える心配が減る」
「な、なるほど……。さすが領主様! あっしには考えたこともなかった素晴らしい案です!」
「いや、考えたのはわたしじゃない」
「はぁ……」
これで合っているだろうか、とわたしは心の中でカレンに問いかける。
屋敷に戻ったら、さっそく報告しよう。
彼女がなんと言ってくれるか、楽しみだった。
耕作地の多くは家屋をかこむ柵のそと、村の郊外にある。
村の農業生産を高めるために、畑を視察するのは自然なことだ。
わたしだって、カレンに言われずともそれくらいは分かる。
けど、彼女は一人の農夫の名を挙げ、その人の畑を見るようすすめた。
その理由は教えてくれなかった。
その者の畑は、村の中心からだいぶ遠い。
なんでわざわざ不便な場所に畑を作るのか、わたしには分からなかった。
水や土の条件がちょうどいいのだろうか?
村人の一員として認めてもらえるよう、できる限り馬には乗らないことにしたのでスペルディアは厩舎で留守番だ。
徒歩でも、太陽が真南にさしかかる前には目的の場所に到着した。
台帳に書かれたとおりの小麦畑が、そこには広がっていた。
けれど、素人目ながら、立地がいいとは考えにくい。
すぐ近くには、木立が林立《りんりつ》していて小さな森のような様相だ。
周囲の木々にはばまれながら、窮屈《きゅうくつ》そうにいびつな形で、耕作地が土の色を変えている。
そして、肝心の畑のあるじの姿が見えなかった。
「……む?」
どこかで休憩しているのだろうか。
いるとすれば、ここからよく見えない木々の中かもしれない。
けど、なんでそんなところに?
疑問をいだきながら、さらに畑に近づいていく。
すると、その近くに人の足跡が見えた。
昨日、今日でついたものじゃない。
何度も往復するうちに土が踏みかためられ、けもの道のようになっていた。
道は、森の中へと続いている。
この先に、畑の主もいるのだろうか?
一瞬、腰の剣を目でたしかめる。
多少の警戒心をいだきながら、わたしはけもの道をたどって、小さな森の中に入っていった。
いくらもいかないうちに、視界が開けた。
そこに広がっていたのは――畑だった。
そして、一人の農夫がその畑地の真ん中で、畑仕事に取り組んでいた。
わたしの足音を聞きつけたのだろう。
彼はこちらを振り向き、ぎょっと目を剥いた。
「りょ、領主様!?」
彼は目に見えてうろたえていた。
やましいことがあるように目を泳がせ、腰が浮いている。
いますぐこの場を逃げ出したい、という心境が伝わってくるようだった。
「ここで何をしているんだ?」
わたしは純粋に疑問を投げかけたつもりだった。
けれど、彼はとがめらたように感じたのだろう。
顔を真っ青にして、畑の上に身を投げ出した。
そして、わたしに向けて土に頭をこすりつけんばかりにひれ伏してしまう。
「も、申し訳ありません。これには深い事情がございまして……」
「どういうことだ?」
「けっして領主様に隠し立てしていたわけではなく、きっちりご説明しようと」
「いいからいったん顔を上げてくれ」
「わたしには養わなければならない女房と子どもがおります。どうか命ばかりは」
「顔を上げろと言ったのが聞こえなかったか?」
おろおろとまくしたてる彼の耳に届かせようと、強い口調になってしまった。
ひぃっ、と喉の奥で悲鳴を上げながら、彼はおそるおそる、こっちを見る。
いまだ膝から下は、地面に身を投げ出したままだ。
びっしりと汗をかいた蒼白な顔を見ると、なんだかわたしがとても悪いことをしているような気になってくる。
徴税吏を追い出して人気者になったつもりでいたけど、やっぱり彼らの中でわたしはまだ、鋼鉄戦姫なんだろう。
……カレンの言った真実を突きつけられるようで、ちょっぴり悲しくなってくる。
「君は森の外にある小麦畑の耕作主、エリンズで間違いないか?」
「は、はい、さようで……」
この森の中の畑も彼のものなのだろうか?
台帳には記載がなかったけれど……。
「あっ」
ここがなんなのか、不意に悟った。
「隠し耕地か」
エリンズの答えを待たなくても、ビクンとはねたその肩が答えだった。
彼の顔がさらに青くなる。
どうやら当たりのようだ。
国に申告せずに、私的に畑を耕していた。
明らかに、それは国の掟に反することだった。
となれば、それを罰するのは領主の役目だ。
けど……。
わたしはすぐに、エリンズをとがめられなかった。
カレンはあえてここに来るようにすすめていた。
彼女に試されている。
そう気づいた。
たぶん、エリンズが隠し耕地を所有していることを、カレンも知っていたんだろう。
知っていて、あえてここを見るように勧めたのか……。
「ここで育てているのは、麦か?」
「いえ、ココ芋でございます……」
カナリオ村の主食はパンではなく、ココ芋というこの地方特産の芋と羊のミルクを混ぜ合わせて作る、お団子のような蒸しパンだった。
風味はあまり良くないけど、腹持ちが良く、朝一つ食べれば昼を回るまで体力が続く。
それに、小麦と違って粉に加工する手間がかからない。
カナリオ村が比較的安定して税分の小麦を納め続けていられたのも、住民たちがココ芋を主食としているのが、大きな理由だった。
そういうことも、宮廷資料だけでは知れない現地事情だ。
それはともかく……。
「台帳にココ芋畑の記録がないが?」
「それは、その……」
カレンの言葉を思い出す。
--村人たちは、わたしが想像するほどか弱くはない。
いま、エリンズは怯えきっているようにも見えるが、その一方でどこか、したたかな気配も感じられた。
「こうした隠し耕地は、ほかにも村にあるのか?」
「それはその……」
「あるんだな?」
「え、ええ。まあ、みなやってることでさぁ……」
緊張状態が極限に達したのか、エリンズは一転、居直るように肩をいからせた。
顔を真っ赤にしてまくしたてる。
「け、けど……領主様に非難されるいわれはねえぞ」
「なに?」
「これはオレが汗水垂らして自力で切り開いた畑だ。周りの木が栄養吸っちまう、何もねえ土のうえに畑を作って、イモ収穫するのがどれだけ大変なことか、領主様にはわかんねえだろうけどよ。土まみれになって苦労して作った畑の作物を、また税金で持ってかれちゃ、やってられねえんだよ!」
エリンズは必死になって、まくしたてた。
自ら耕した畑をかばうように、両腕を広げている。
その必死なさまは、わたしの胸を打つものがあった。
まるで我が子を守る父親のようですらあった。
彼の姿の背後に、冷たいまなざしをわたしに向けるカレンのまぼろしが見えた気がした。
――さあ、レイリア様はどうなさるおつもりですか?
幻影の目は、わたしにそう問いかけている。
「なるほど、よくわかった」
「えっ?」
わたしはエリンズに向けて、力強くうなずきかけた。
「よく言ってくれた、エリンズ。おかげで目が覚まされた思いだ」
「はっ?」
「台帳に載っていない、新しい畑を切り開いたなら、それはおまえのものだ。よくがんばって耕したな」
「え、えっと……。お褒めいただき……えっ?」
わたしの反応にエリンズは混乱している様子だった。
使い慣れない言葉をつむごうと、必死で頭を働かせているのが伝わってくる。
「そうかしこまらないでいい。さっきのように、思ったことは率直に言ってくれてかまわない」
「こ、これはトンだ失礼を……」
「かまわない、と言ったはずだぞ」
「はぁ……。あ、ありがとうございます」
徴税役人は、過剰な税を取り立てていた。
それをもって、わたしは一方的に役人が村人を搾取《さくしゅ》していると思いこんでいた。
けど、実情はそう単純じゃなかった。
お互いに、だまし合い、ばかし合いの攻防を繰り広げていたのだ。
役人が過剰に税を取るなら、そのぶん彼らは納税台帳に記載のない、隠し耕地を開墾する。
そうやって、自分たちの利益を守っていたのだ。
村の営みは、良い、悪い、の一面的な見方だけではとらえられない。
悪は罰すればいい、という単純な考えではとうてい、領主なんてやっていけない。
カレンの言ったとおりだった。
「ふっ、あははははっ」
笑いがこみあげてきた。
エリンズはどう反応していいか分からず、目を白黒させている。
彼らのたくましさは、けっして不快なものではない。
むしろ、これが自分のおさめる領地の住民なのかと思うと、頼もしさすら感じる。
「そうだ、いいことを考えたぞ」
わたしは意気揚々とエリンズに告げる。
「エリンズ、君はこれから新耕地開拓の指揮をしてくれないか。無論、その分の手当は出す」
「はっ? おっしゃる意味が……」
「この隠し耕地と同じことだ。そして、新しい畑地には税をかけない」
「な、なんでそんなことを……?」
エリンズはまだうまく飲み込めないという顔だった。
領主が畑に税をかけない、なんてまだ信じられないのだろう。
「この村の食糧事情を安定させるためだ。それも領主の大事な仕事だろう?」
「はぁ、そう言われてみればたしかに……」
「代わりに新耕地から取れる穀物の十分の一を備蓄としよう。そうすれば、不作のときも飢える心配が減る」
「な、なるほど……。さすが領主様! あっしには考えたこともなかった素晴らしい案です!」
「いや、考えたのはわたしじゃない」
「はぁ……」
これで合っているだろうか、とわたしは心の中でカレンに問いかける。
屋敷に戻ったら、さっそく報告しよう。
彼女がなんと言ってくれるか、楽しみだった。
0
お気に入りに追加
46
あなたにおすすめの小説
落ちこぼれ魔女・火花の魔法改革!〜孤独なマーメイドと海の秘宝〜
朱宮あめ
児童書・童話
火花は天真爛漫な魔女の女の子。
幼なじみでしっかり者のノアや、臆病だけど心優しい親友のドロシー、高飛車なダリアンたちと魔法学校で立派な魔女を目指していた。
あるとき、授業の一環で魔女にとって魔法を使うための大切な燃料『星の原石』を探しに行くことに。
火花とドロシーが選んだのは、海の中にある星の原石。
早速マーメイドになって海の中を探検しながら星の原石を探していると、火花は不思議な声を聴く。
美しくも悲しい歌声に、火花は吸い寄せられるように沈没船へ向かう。
かくして声の主は、海の王国アトランティカのマーメイドプリンセス・シュナであった。
しかし、シュナの声をドロシーは聴くことができず、火花だけにしか届かないことが発覚。
わけを聞くと、シュナは幼い頃、海の魔女・グラアナに声を奪われてしまったのだという。
それを聞いた火花は、グラアナからシュナの声を取り戻そうとする。
海の中を探して、ようやくグラアナと対峙する火花。
しかし話を聞くと、グラアナにも悲しい過去があって……。
果たして、火花はシュナの声を取り戻すことができるのか!?
家族、学校、友達、恋!
どんな問題も、みんなで力を合わせて乗り越えてみせます!
魔女っ子火花の奇想天外な冒険譚、ここに誕生!!
アルファポリス収益報告書 初心者の1ヶ月の収入 お小遣い稼ぎ(投稿インセンティブ)スコアの換金&アクセス数を増やす方法 表紙作成について
黒川蓮
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスさんで素人が投稿を始めて約2ヶ月。書いたらいくら稼げたか?24hポイントと獲得したスコアの換金方法について。アルファポリスを利用しようか迷っている方の参考になればと思い書いてみました。その後1ヶ月経過、実践してみてアクセスが増えたこと、やると増えそうなことの予想も書いています。ついでに、小説家になるためという話や表紙作成方法も書いてみましたm(__)m
最強の吸血姫、封印から目覚めたら聖女だと誤解されてました ~正体がバレないように過ごしていたら、なぜかみんなから慕われたのですが
水無瀬
ファンタジー
最強の吸血姫であるテレネシアは、魔王を倒したあとに封印されてしまう。
そして1000年後に目覚めたら、なぜか人間たちから伝説の聖女として崇められていた。
な、なんでぇ!?
私、吸血姫なんですけど!
ヴァンパイアの力で怪我人を治療したら、なぜか聖女の神聖魔法と勘違いされて褒められたり、
女の子の首筋にかぶりついて血を吸ったら、特別な行為だと誤解されて告白されたりな生活を送るテレネシア。
けれどもこの国には、ヴァンパイア特効のチートアイテムが存在していた。
もしも正体がヴァンパイアだとバレたら、テレネシアは殺されてしまう。
そうならないために血を集めて魔力を回復して、チートアイテムを奪っちゃいます!
※表紙のイラストはそらかいと様よりいただいたFAになります
ラ・ラ・グッドバイ
おくむらなをし
恋愛
大学の事務員として働く派遣社員の吉田は、何度目かの失恋をした。
仕事も恋も長続きしない自分に苛立ちながら副業にしている日雇いの現場へ向かい、そこで栗谷ほまれという年下の女性に出会った。
妙にパーソナルスペースが狭い彼女の態度に戸惑いながらも一緒に食事をして別れ際、彼女は「またね」という言葉を口にする。
その後2人は意外なかたちで再開することとなり……。
◇この作品はフィクションです。全20話+アフターSS、完結済み。
◇この小説はNOVELDAYSにも掲載しています。
名乗る程でもありません、ただの女官で正義の代理人です。
ユウ
恋愛
「君との婚約を破棄する」
公衆の面前で晒し物にされ、全てを奪われた令嬢は噂を流され悲しみのあまり自殺を図った。
婚約者と信じていた親友からの裏切り。
いわれのない罪を着せられ令嬢の親は多額の慰謝料を請求されて泣き寝入りするしかなくなった。
「貴方の仕返しを引き受けましょう」
下町食堂。
そこは迷える子羊が集う駆け込み教会だった。
真面目に誠実に生きている者達を救うのは、腐敗しきった社会を叩き潰す集団。
正義の代行人と呼ばれる集団だった。
「悪人には相応の裁きを」
「徹底的に潰す!」
終結したのは異色の経歴を持つ女性達。
彼女は国を陰から支える最強の諜報員だった。
追放から始まる新婚生活 【追放された2人が出会って結婚したら大陸有数の有名人夫婦になっていきました】
眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです
ファンタジー
役に立たないと言われて、血盟を追放された男性アベル。
同じく役に立たないと言われて、血盟を解雇された女性ルナ。
そんな2人が出会って結婚をする。
結婚した事で、役に立たないスキルだと思っていた、家事手伝いと、錬金術師。
実は、トンデモなく便利なスキルでした。
最底辺、大陸商業組合ライセンス所持者から。
一転して、大陸有数の有名人に。
これは、不幸な2人が出会って幸せになっていく物語。
極度の、ざまぁ展開はありません。
Owl's Anima
おくむらなをし
SF
◇戦闘シーン等に残酷な描写が含まれます。閲覧にはご注意ください。
高校生の沙織は、4月の始業式の日に、謎の機体の墜落に遭遇する。
そして、すべての大切な人を失う。
沙織は、地球の存亡をかけた戦いに巻き込まれていく。
◇この物語はフィクションです。全29話、完結済み。
あめふりバス停の優しい傘
朱宮あめ
青春
雨のバス停。
蛙の鳴き声と、
雨音の中、
私たちは出会った。
――ねぇ、『同盟』組まない?
〝傘〟を持たない私たちは、
いつも〝ずぶ濡れ〟。
私はあなたの〝傘〟になりたい――。
【あらすじ】
自身の生い立ちが原因で周囲と距離を置く高校一年生のしずくは、六月のバス停で同じ制服の女生徒に出会う。
しずくにまったく興味を示さない女生徒は、
いつも空き教室から遠くを眺めている不思議なひと。
彼女は、
『雪女センパイ』と噂される三年生だった。
ひとりぼっち同士のふたりは
『同盟』を組み、
友達でも、家族でも恋人でもない、
奇妙で特別な、
唯一無二の存在となってゆく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる