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第六話 弓使いクロス③
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レベッカは店主の目をまっすぐ見つめ、諭すように語りかけた。
店主もクロスも、その剣幕に身じろぎ一つできずにいる。
「冒険者さんにとって、武器や防具は自分の命を預ける大事な、大事なパートナーも同じです。武器の性能や相性が生死を分けることだっていくらでもあります。彼らの命を左右する武具を取り扱っているのだと、あなたにその自覚はありますか!?」
「うぐ、それは……」
「確かに店主の商才、これだけの品を揃える嗅覚、顔の広さは素晴らしいものだと思います。他にもライバル店がある中での経営は大変なことでしょう。ですが……武器を偽っての販売は、それだけは、やっちゃいけないことだったんじゃないですか?」
「う、うう……」
「クロスさんがどんな思いで冒険者となり、なけなしの報酬をはたいて武器を買いにきたか、あなたに想像がつきますか?」
「レベッカさん……」
クロスは瞳を潤ませ、レベッカの顔を見やる。
店主は肩を落とし、うなだれていた。
「あなたのそのいい加減な商法が一人の冒険者さんの命を奪うことにもなるんですよ? 逆もまたしかりです。厳しい戦いのなか、武器や防具の性能に助けられ、生還できた冒険者さんだって無数にいます。その中には後に英雄と呼ばれるほどの活躍を成し遂げる者もいるでしょう。彼は人々に問われ、こう答えるんです。『この武器が俺の命を救ってくれたんだ』と。その武器をあなたの店で買ったとしたら、どうですか? 嬉しくはありませんか? あなたご自身が共に冒険したような誇らしい気持ちにはなりませんか?」
鋭く瞳で射るように、レベッカは店主の目を見つめた。
ゆっくりと問う。
「さあ、あなたは、どちらを選びますか?」
店主はもう何も答えようとしなかった。
ただ、顔を落としたままだ。
「冒険者さんに偽物をつかまされたということですが、よければ他の商品の真贋《しんがん》もわたし、みましょうか? この店にあるもの、全部」
以前から、この店には不穏なウワサが何度も浮上していた。
けど、尻尾をつかまれなかったあたり、うまく立ち回っていたのだろう。
今回は、相手が気弱な初心者冒険者と見て、魔が差したのかもしれない。
店主にとって不運だったのは、そこにレベッカが居合わせたことだった。
「……いえ、その必要はありません」
きっぱりとした店主の物言いに、逆上して襲い掛かってくるのでは、と一瞬レベッカは身構えた。
だが、再び顔を上げた彼の顔は、レベッカを恨んでいるふうではなかった。
どこか憑き物が落ちたような顔をしている。
「今回の件も含め、ワタクシの所業は全て武器屋ギルドに報告致します。営業停止、ことによると牢屋ゆきもありえますなぁ。まあ、自業自得というものでしょう」
「……本気、ですか?」
「はい。レベッカ様のお言葉、雷に打たれたような思いがいたしました。ワタクシとて、武器屋の端くれ。冒険者様のお役に立ちたい一心で粉骨砕身、武具を買いそろえておりました」
店主の目はどこか遠くを見つめているようだった。
あるいは、自身の過去に思いを馳せているのかもしれない。
「それがいつしか、経営も思わしくなくなり、女房にも先立たれ、先代の遺《のこ》したこの店をワタクシの代で潰してなるものか、と勇往邁進《ゆうおうまいしん》、無我夢中《むがむちゅう》でムキになるうちに、本当に大切なことを見失ってしまったのかもしれませんな」
相変わらず口上は大仰だが、彼のクセというものなのだろう。
問わず語りにあふれる彼の言葉には、哀愁《あいしゅう》が漂って感じられた。
「ワタクシの言葉が信じられぬようでしたら、ギルドに同道していただいてもかまいませんが……」
「いえ、わたしがどうこうしようというつもりはありません。あなたの良心にお委ねします」
「お優しいですな、レベッカさんは。このような素晴らしい方のいるギルドがあって、この町の冒険者様は幸せですなぁ」
最後の言葉はクロスのほうを見て、しみじみと言う。
店主は「少しお待ちいただけますか」と言いおき、店内の棚へと近づくと、両手にそれぞれ弓とナイフを持って戻ってきた。
「せめてものお詫びです。あなた様には、こちらの"アルカナ・アロー"と"サザンクロス・スティンガー"を差し上げましょう。正真正銘ハイエルフの里に伝わる弓と、ミスリル銀で作られたナイフです。きっと、あなた様の冒険のお役に立つことでしょう」
「えっ、えっ?」
突然の申し出についていけず、クロスは目を白黒させる。
一方レベッカはドワーフの血がそうさせるのか、反射的に両方の品を鑑定していた。
「うん。両方とも、とても良い品ですよ、クロスさん。攻撃力が高いのに、通常武器より重量も軽くてクロスさんでも取り扱うのは難しくないと思います。そうですね……相場ですと合計して七百五十万ゴールドと言ったところでしょうか」
「な、ななひゃくごじゅうまん!?」
「さすが、レベッカ様。正確無比なお見積り、感服いたします」
すっかりしおらしくなってしまった店主。
かえってクロスの方がうろたえてしまうくらいだった。
「あ、あ……。こ、こんな高価なもの……受け取れません」
「良いのです。レベッカさんのおっしゃる通り、この武具が冒険の一助となり、あなた様とともに活躍されたなら、武器屋として望外の喜びというものです」
「クロスさん。店主さんの意を汲んで受け取ってあげてください」
レベッカからも言葉を添えられ、クロスはおそるおそる差し出された武器に手を伸ばした。
「あ、ありがとうございます。……大切に使わせてもらいます」
「こちらこそ当店にお越し頂き、誠にありがとうございます。今後ともぜひぜひ、ごひいきのほどをよろしくお願いしますぞ。もっとも、次の機会があるかは保証いたしかねますがな」
「…………」
「おっと、これは失敬、自虐が過ぎましたな。はっはっはっは。どうぞ、そんな顔をなさらないでください。運命の女神アウローラ様のご加護をお祈り申し上げますぞ」
空元気なのかもしれないが、店主の顔はかえってさっぱりして見えた。
深々と礼をするクロス。
店を出てから、今度はレベッカにも頭を下げた。
「あ、あの、レベッカさん。今日はありがとうございました!」
レベッカは笑顔でそれに応えた。
「いえいえ~。クロスさん。人とお話するのが苦手なのは知っていますけど、できればわたしにはもっと色々相談してもらえると嬉しいです」
「……相談、してもいいんですか?」
「もっちろん。それがわたし達の仕事ですし、わたしの生き甲斐でもありますから!」
小さな胸をぽんと叩くレベッカの姿に、クロスはふわっと花がほころぶような笑顔を見せた。
彼女の目にはいま、この子どものような姿の受付嬢が、とても頼もしい存在に映っていることだろう。
「は、はい! お願いします、レベッカさん!」
――その後。
武器屋は反省の意志を認められ、厳重注意を受けるにとどまり、心を入れ替えた店主は店の経営を見事に持ちなおし、冒険者からも頼られる一流店へと成長させた。
一方弓使いのクロスは、武器屋からもらった弓とダガーを使いこなし、次々と討伐系のクエストを成功させ、あっという間にⅮランクへと昇格した。
レベッカのさりげない紹介もあり、無事彼女を求めるパーティーも見つかり、ギルドの稼ぎ頭《がしら》の一角へと成長していった。
ちなみに、この日、レベッカが商店街でもらった食材の数々のことを思いだすのは、寮に帰ってからだった。
結局、徹夜で冒険者に振る舞う料理をこしらえ、休日にかえってオーバーワークするハメになるレベッカ。
けど、作った料理は冒険者たちに大好評で、彼女のワーカホリックぶりはこれからも止むことはないだろう。
店主もクロスも、その剣幕に身じろぎ一つできずにいる。
「冒険者さんにとって、武器や防具は自分の命を預ける大事な、大事なパートナーも同じです。武器の性能や相性が生死を分けることだっていくらでもあります。彼らの命を左右する武具を取り扱っているのだと、あなたにその自覚はありますか!?」
「うぐ、それは……」
「確かに店主の商才、これだけの品を揃える嗅覚、顔の広さは素晴らしいものだと思います。他にもライバル店がある中での経営は大変なことでしょう。ですが……武器を偽っての販売は、それだけは、やっちゃいけないことだったんじゃないですか?」
「う、うう……」
「クロスさんがどんな思いで冒険者となり、なけなしの報酬をはたいて武器を買いにきたか、あなたに想像がつきますか?」
「レベッカさん……」
クロスは瞳を潤ませ、レベッカの顔を見やる。
店主は肩を落とし、うなだれていた。
「あなたのそのいい加減な商法が一人の冒険者さんの命を奪うことにもなるんですよ? 逆もまたしかりです。厳しい戦いのなか、武器や防具の性能に助けられ、生還できた冒険者さんだって無数にいます。その中には後に英雄と呼ばれるほどの活躍を成し遂げる者もいるでしょう。彼は人々に問われ、こう答えるんです。『この武器が俺の命を救ってくれたんだ』と。その武器をあなたの店で買ったとしたら、どうですか? 嬉しくはありませんか? あなたご自身が共に冒険したような誇らしい気持ちにはなりませんか?」
鋭く瞳で射るように、レベッカは店主の目を見つめた。
ゆっくりと問う。
「さあ、あなたは、どちらを選びますか?」
店主はもう何も答えようとしなかった。
ただ、顔を落としたままだ。
「冒険者さんに偽物をつかまされたということですが、よければ他の商品の真贋《しんがん》もわたし、みましょうか? この店にあるもの、全部」
以前から、この店には不穏なウワサが何度も浮上していた。
けど、尻尾をつかまれなかったあたり、うまく立ち回っていたのだろう。
今回は、相手が気弱な初心者冒険者と見て、魔が差したのかもしれない。
店主にとって不運だったのは、そこにレベッカが居合わせたことだった。
「……いえ、その必要はありません」
きっぱりとした店主の物言いに、逆上して襲い掛かってくるのでは、と一瞬レベッカは身構えた。
だが、再び顔を上げた彼の顔は、レベッカを恨んでいるふうではなかった。
どこか憑き物が落ちたような顔をしている。
「今回の件も含め、ワタクシの所業は全て武器屋ギルドに報告致します。営業停止、ことによると牢屋ゆきもありえますなぁ。まあ、自業自得というものでしょう」
「……本気、ですか?」
「はい。レベッカ様のお言葉、雷に打たれたような思いがいたしました。ワタクシとて、武器屋の端くれ。冒険者様のお役に立ちたい一心で粉骨砕身、武具を買いそろえておりました」
店主の目はどこか遠くを見つめているようだった。
あるいは、自身の過去に思いを馳せているのかもしれない。
「それがいつしか、経営も思わしくなくなり、女房にも先立たれ、先代の遺《のこ》したこの店をワタクシの代で潰してなるものか、と勇往邁進《ゆうおうまいしん》、無我夢中《むがむちゅう》でムキになるうちに、本当に大切なことを見失ってしまったのかもしれませんな」
相変わらず口上は大仰だが、彼のクセというものなのだろう。
問わず語りにあふれる彼の言葉には、哀愁《あいしゅう》が漂って感じられた。
「ワタクシの言葉が信じられぬようでしたら、ギルドに同道していただいてもかまいませんが……」
「いえ、わたしがどうこうしようというつもりはありません。あなたの良心にお委ねします」
「お優しいですな、レベッカさんは。このような素晴らしい方のいるギルドがあって、この町の冒険者様は幸せですなぁ」
最後の言葉はクロスのほうを見て、しみじみと言う。
店主は「少しお待ちいただけますか」と言いおき、店内の棚へと近づくと、両手にそれぞれ弓とナイフを持って戻ってきた。
「せめてものお詫びです。あなた様には、こちらの"アルカナ・アロー"と"サザンクロス・スティンガー"を差し上げましょう。正真正銘ハイエルフの里に伝わる弓と、ミスリル銀で作られたナイフです。きっと、あなた様の冒険のお役に立つことでしょう」
「えっ、えっ?」
突然の申し出についていけず、クロスは目を白黒させる。
一方レベッカはドワーフの血がそうさせるのか、反射的に両方の品を鑑定していた。
「うん。両方とも、とても良い品ですよ、クロスさん。攻撃力が高いのに、通常武器より重量も軽くてクロスさんでも取り扱うのは難しくないと思います。そうですね……相場ですと合計して七百五十万ゴールドと言ったところでしょうか」
「な、ななひゃくごじゅうまん!?」
「さすが、レベッカ様。正確無比なお見積り、感服いたします」
すっかりしおらしくなってしまった店主。
かえってクロスの方がうろたえてしまうくらいだった。
「あ、あ……。こ、こんな高価なもの……受け取れません」
「良いのです。レベッカさんのおっしゃる通り、この武具が冒険の一助となり、あなた様とともに活躍されたなら、武器屋として望外の喜びというものです」
「クロスさん。店主さんの意を汲んで受け取ってあげてください」
レベッカからも言葉を添えられ、クロスはおそるおそる差し出された武器に手を伸ばした。
「あ、ありがとうございます。……大切に使わせてもらいます」
「こちらこそ当店にお越し頂き、誠にありがとうございます。今後ともぜひぜひ、ごひいきのほどをよろしくお願いしますぞ。もっとも、次の機会があるかは保証いたしかねますがな」
「…………」
「おっと、これは失敬、自虐が過ぎましたな。はっはっはっは。どうぞ、そんな顔をなさらないでください。運命の女神アウローラ様のご加護をお祈り申し上げますぞ」
空元気なのかもしれないが、店主の顔はかえってさっぱりして見えた。
深々と礼をするクロス。
店を出てから、今度はレベッカにも頭を下げた。
「あ、あの、レベッカさん。今日はありがとうございました!」
レベッカは笑顔でそれに応えた。
「いえいえ~。クロスさん。人とお話するのが苦手なのは知っていますけど、できればわたしにはもっと色々相談してもらえると嬉しいです」
「……相談、してもいいんですか?」
「もっちろん。それがわたし達の仕事ですし、わたしの生き甲斐でもありますから!」
小さな胸をぽんと叩くレベッカの姿に、クロスはふわっと花がほころぶような笑顔を見せた。
彼女の目にはいま、この子どものような姿の受付嬢が、とても頼もしい存在に映っていることだろう。
「は、はい! お願いします、レベッカさん!」
――その後。
武器屋は反省の意志を認められ、厳重注意を受けるにとどまり、心を入れ替えた店主は店の経営を見事に持ちなおし、冒険者からも頼られる一流店へと成長させた。
一方弓使いのクロスは、武器屋からもらった弓とダガーを使いこなし、次々と討伐系のクエストを成功させ、あっという間にⅮランクへと昇格した。
レベッカのさりげない紹介もあり、無事彼女を求めるパーティーも見つかり、ギルドの稼ぎ頭《がしら》の一角へと成長していった。
ちなみに、この日、レベッカが商店街でもらった食材の数々のことを思いだすのは、寮に帰ってからだった。
結局、徹夜で冒険者に振る舞う料理をこしらえ、休日にかえってオーバーワークするハメになるレベッカ。
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