35 / 39
第五章 魔道研究所襲撃
⑤破壊
しおりを挟む
戦の最前線で作戦に従事していた勇者隊は、軍の中でもっとも多く、魔族を殺してきた。
これまで殺した魔族、一部の妖魔の遺体は軍によって回収され、秘密裡に魔導研究所に送られていた。
その先の用途まで俺は関知していないが、多くは解剖され、魔族の生体を知るために用いられていたのだろうと思っていた。
魔族とはいえ、戦った相手の遺体を葬ることなく辱めるのは気が引けたが、それも人類の勝利のためと割り切っていた。
だが、魔導研究所の実態は、俺の想像よりずっとおぞましいものであったようだ。
目の前に立ちふさがる、黒ずくめの大男のような魔導キメラ。
その正体はおそらく……魔族や妖魔の死骸の継ぎはぎ。
ハイカルはそれを用いて、より強靭で強力な、死せる魔物を造りあげた。
魔術師ならぬ俺にそんなことが本当に可能なのかは分からないが、そう考えれば、魔導キメラから感じる異様な気配、微かな腐臭の理由も納得がいく。
まるで、過去殺めてきた魔族たちが、亡霊となって立ちふさがっているようだ。
異種族である俺でさえ吐き気をもよおすような思いなのに、イブナたちの衝撃がどれだけのものか、想像するに余りある。
「イブナ。怒りの想いはよく分かるが、冷静さを失うなよ」
「……当然だ。もとより私情で魔王陛下に逆らったわたしに、怒りを抱く資格などない」
言葉とは裏腹に、彼女の声音は低く、押し殺した憤怒の念が伝わってくる。
それで我を失い判断を誤るような戦士ではない、と今は信頼するしかなかった。
魔導キメラはじわじわと押しつぶすように、包囲の輪をちぢめてくる。
奴らはほとんど溜めなしに魔術を放てる。
取り囲まれる前に動くべきだった。
しかし、得体の知れない動きをする魔導キメラ相手に、どう攻めるか考えあぐねる。
先ほどの短い攻防からも分かるが、闇雲に動き回ればかえって隙になりかねない。
俺の横なぎの一撃は決して浅い入りではなかったはずだが、それを受けた魔導キメラの身体は完全に修復しており、何事もなかったかのように動いていた。
横にいるイブナからも、初動にためらっている気配が感じられる。
「マハトさんは、キメラの脚を切断してください!」
シャンナの声が響いた。
その声に導かれ、はじかれたように身体が動いた。
脚を狙うなら、素早く相手のふところに潜るしかない。
ちょうど、つい先ほど、階上で影のジジンが俺に仕掛けてきたように。
「姉様は腕や脚の付け根、キメラの皮ふの薄い箇所を突いて。体内の魔力回路を遮断すれば、動けなくなるはずです」
「分かった」
イブナも短く答え、俺と同じ一体を目指す。
キメラたちが一斉に魔術を放ってきたが、見慣れてしまえば避けるのはさほど難しくはなかった。
「相手は無生物です。殺すのではなく、打ち壊すイメージで戦ってください」
俺たちの背に向け、シャンナの指示が続く。
その声を聞くと、不思議と頭が澄んでいく。
今まで不気味と思えていた魔導キメラの存在が、恐ろしいものではないと思えてきた。
予想外の動きも脅威であり、その動作の素早さや正確さ、何より耐久力は上位の魔族にも匹敵するものだ。
だが、奴らの攻撃には必殺の気概がなかった。
気配を読むのが難しい代わりに、意志もない。
力が拮抗する者同士の戦いにおいてもっとも大切なもの――闘志が存在しなかった。
どれだけ戦いに優れていようと、人形でしかなかった。
俺は一体の魔導キメラの攻撃をかわしながら、ふところに潜りこむ。
生身の相手であれば、危機感を募らせるところだろうが、相手は機械的に距離を取ろうと後方に跳んだ。
「ふッ!」
その足を払う。
バランスを崩し、もたついている隙に、剣の一振りで両の脚を切断した。
「はあッ!」
さらに、間髪入れずイブナが飛びこみ、肩の付け根、首、腰と皮ふの薄い箇所に連続で刺突を放った。
それでもなお魔導キメラは緩慢な動きで起き上がろうとしたが、その顔を大上段の一撃で叩きつぶす。
シャンナに言われたとおり、生物に対する戦い方ではなく、ものを叩き壊す感覚だった。
その一体は、完全に動きを停止した。
『ほう』
ハイカルが漏らした感嘆の声が、どこからか聞こえてきた。
手駒を破壊されながら、まったく焦っているふうではなかった。
ひとまず、奴のことは意識の外に追いやる。
「マハト、一体ずつ片付けていくぞ」
「ああ。けれど、焦らなくていい。着実にやろう」
魔導キメラの軍勢は、決して油断できる相手ではない。
だが、俺たちにとってそれはもはや、戦いというより作業に近い感覚だった。
大きな危険を伴う作業ではあるが、闘志をぶつけ合い互いの生き残りをかけた戦とは、肌感覚がまったく違う。
イブナも俺も、そんな戦役の中で、相手の命を奪いながら生き延びてきたのだ。
俺たちには、背負っている死者たちの重みがある。
魔導キメラの材料にされてしまった死体の中には、俺が斬った相手もいるかもしれない。
人形程度にくれてやれる命ではなかった。
彼らの存在に脅威を抱いていた自分を恥じるべきだろう。
「姉様、右後方の一体を狙ってください。動きが鈍っています! マハトさんは支援を。ほかの個体が魔術を放とうと狙っています」
後方からは、シャンナの的確な指示が絶えず続いていた。
俺たちの戦いを後ろから見つめる優れた目がある。
それだけで、安定感がまったく違った。
魔導キメラたちは、ハイカルの指示に忠実で、シャンナのほうは見向きもしない。
ハイカルも、あえて指示を修正しようとはしなかった。
離れた場所にいてできないだけかもしれないが、魔導キメラたちが一体ずつ行動不能になっているというのに、焦る気配が感じられない。
『そこまで。これ以上は見ていても退屈だ』
魔導キメラも残り五体となったとき、ハイカルの声が再び響いた。
俺たちは何が起こるのか、と身構えた。
しかし、ハイカルの声と同時に、残るキメラたちはドームの四方へと散り、元々現れた場所へと消えていった。
動かなくなった魔導キメラをかえりみることもない。
「待て!」
「イブナ、かまうな。それよりもハイカルだ」
心情としては、あの魔導キメラたちの存在が許せないのはよく分かるが、あれは動く人形でしかない。
倒したところで、さしたる達成感も湧かなかった。
四方へと散ってしまった奴らを追いかけるのは、労力の無駄でしかない。
『おめでとう、君たちの完勝だ。正直、ここまで一方的な戦いとなるとは予想していなかったよ』
まるで座興の感想をつぶやくかのように、ハイカルは軽い口調で俺たちの勝利を告げた。
これまで殺した魔族、一部の妖魔の遺体は軍によって回収され、秘密裡に魔導研究所に送られていた。
その先の用途まで俺は関知していないが、多くは解剖され、魔族の生体を知るために用いられていたのだろうと思っていた。
魔族とはいえ、戦った相手の遺体を葬ることなく辱めるのは気が引けたが、それも人類の勝利のためと割り切っていた。
だが、魔導研究所の実態は、俺の想像よりずっとおぞましいものであったようだ。
目の前に立ちふさがる、黒ずくめの大男のような魔導キメラ。
その正体はおそらく……魔族や妖魔の死骸の継ぎはぎ。
ハイカルはそれを用いて、より強靭で強力な、死せる魔物を造りあげた。
魔術師ならぬ俺にそんなことが本当に可能なのかは分からないが、そう考えれば、魔導キメラから感じる異様な気配、微かな腐臭の理由も納得がいく。
まるで、過去殺めてきた魔族たちが、亡霊となって立ちふさがっているようだ。
異種族である俺でさえ吐き気をもよおすような思いなのに、イブナたちの衝撃がどれだけのものか、想像するに余りある。
「イブナ。怒りの想いはよく分かるが、冷静さを失うなよ」
「……当然だ。もとより私情で魔王陛下に逆らったわたしに、怒りを抱く資格などない」
言葉とは裏腹に、彼女の声音は低く、押し殺した憤怒の念が伝わってくる。
それで我を失い判断を誤るような戦士ではない、と今は信頼するしかなかった。
魔導キメラはじわじわと押しつぶすように、包囲の輪をちぢめてくる。
奴らはほとんど溜めなしに魔術を放てる。
取り囲まれる前に動くべきだった。
しかし、得体の知れない動きをする魔導キメラ相手に、どう攻めるか考えあぐねる。
先ほどの短い攻防からも分かるが、闇雲に動き回ればかえって隙になりかねない。
俺の横なぎの一撃は決して浅い入りではなかったはずだが、それを受けた魔導キメラの身体は完全に修復しており、何事もなかったかのように動いていた。
横にいるイブナからも、初動にためらっている気配が感じられる。
「マハトさんは、キメラの脚を切断してください!」
シャンナの声が響いた。
その声に導かれ、はじかれたように身体が動いた。
脚を狙うなら、素早く相手のふところに潜るしかない。
ちょうど、つい先ほど、階上で影のジジンが俺に仕掛けてきたように。
「姉様は腕や脚の付け根、キメラの皮ふの薄い箇所を突いて。体内の魔力回路を遮断すれば、動けなくなるはずです」
「分かった」
イブナも短く答え、俺と同じ一体を目指す。
キメラたちが一斉に魔術を放ってきたが、見慣れてしまえば避けるのはさほど難しくはなかった。
「相手は無生物です。殺すのではなく、打ち壊すイメージで戦ってください」
俺たちの背に向け、シャンナの指示が続く。
その声を聞くと、不思議と頭が澄んでいく。
今まで不気味と思えていた魔導キメラの存在が、恐ろしいものではないと思えてきた。
予想外の動きも脅威であり、その動作の素早さや正確さ、何より耐久力は上位の魔族にも匹敵するものだ。
だが、奴らの攻撃には必殺の気概がなかった。
気配を読むのが難しい代わりに、意志もない。
力が拮抗する者同士の戦いにおいてもっとも大切なもの――闘志が存在しなかった。
どれだけ戦いに優れていようと、人形でしかなかった。
俺は一体の魔導キメラの攻撃をかわしながら、ふところに潜りこむ。
生身の相手であれば、危機感を募らせるところだろうが、相手は機械的に距離を取ろうと後方に跳んだ。
「ふッ!」
その足を払う。
バランスを崩し、もたついている隙に、剣の一振りで両の脚を切断した。
「はあッ!」
さらに、間髪入れずイブナが飛びこみ、肩の付け根、首、腰と皮ふの薄い箇所に連続で刺突を放った。
それでもなお魔導キメラは緩慢な動きで起き上がろうとしたが、その顔を大上段の一撃で叩きつぶす。
シャンナに言われたとおり、生物に対する戦い方ではなく、ものを叩き壊す感覚だった。
その一体は、完全に動きを停止した。
『ほう』
ハイカルが漏らした感嘆の声が、どこからか聞こえてきた。
手駒を破壊されながら、まったく焦っているふうではなかった。
ひとまず、奴のことは意識の外に追いやる。
「マハト、一体ずつ片付けていくぞ」
「ああ。けれど、焦らなくていい。着実にやろう」
魔導キメラの軍勢は、決して油断できる相手ではない。
だが、俺たちにとってそれはもはや、戦いというより作業に近い感覚だった。
大きな危険を伴う作業ではあるが、闘志をぶつけ合い互いの生き残りをかけた戦とは、肌感覚がまったく違う。
イブナも俺も、そんな戦役の中で、相手の命を奪いながら生き延びてきたのだ。
俺たちには、背負っている死者たちの重みがある。
魔導キメラの材料にされてしまった死体の中には、俺が斬った相手もいるかもしれない。
人形程度にくれてやれる命ではなかった。
彼らの存在に脅威を抱いていた自分を恥じるべきだろう。
「姉様、右後方の一体を狙ってください。動きが鈍っています! マハトさんは支援を。ほかの個体が魔術を放とうと狙っています」
後方からは、シャンナの的確な指示が絶えず続いていた。
俺たちの戦いを後ろから見つめる優れた目がある。
それだけで、安定感がまったく違った。
魔導キメラたちは、ハイカルの指示に忠実で、シャンナのほうは見向きもしない。
ハイカルも、あえて指示を修正しようとはしなかった。
離れた場所にいてできないだけかもしれないが、魔導キメラたちが一体ずつ行動不能になっているというのに、焦る気配が感じられない。
『そこまで。これ以上は見ていても退屈だ』
魔導キメラも残り五体となったとき、ハイカルの声が再び響いた。
俺たちは何が起こるのか、と身構えた。
しかし、ハイカルの声と同時に、残るキメラたちはドームの四方へと散り、元々現れた場所へと消えていった。
動かなくなった魔導キメラをかえりみることもない。
「待て!」
「イブナ、かまうな。それよりもハイカルだ」
心情としては、あの魔導キメラたちの存在が許せないのはよく分かるが、あれは動く人形でしかない。
倒したところで、さしたる達成感も湧かなかった。
四方へと散ってしまった奴らを追いかけるのは、労力の無駄でしかない。
『おめでとう、君たちの完勝だ。正直、ここまで一方的な戦いとなるとは予想していなかったよ』
まるで座興の感想をつぶやくかのように、ハイカルは軽い口調で俺たちの勝利を告げた。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる