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第四章 幻魔の少女
⑧閃光魔術
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疾風のような踏み込み。そこから繰り出される、まっすぐな突き。
フェイントも牽制もない。それが返って俺の意表をついた。
両肘で受ける。梢を打つような乾いた打撃音。腕が痺れた。空気が震える。
突き出された腕を取ろうとしたが、逆にからめとられる。
「くっ……!」
両手で振り払ったときには、懐に潜りこまれていた。
身体が宙に浮く。空がぐるりと回った。
空中で身をよじり、受け身を取った。ダメージは無いに等しい。
すかさずイブナが追撃し、間近に迫る。
俺は身を起こすのをあきらめ、地を這うような態勢のまま迎撃した。
顔面を狙い、膝が飛んできた。紙一重でかわす。頭のすぐ横を、鋭く風がかすめた。
イブナの軸脚を狙う。低空のタックル。倒れこそしなかったが、イブナの上体がぐらついた。
跳ね起きるようにして、下から掌底を放つ。
顎先をとらえた――かに見えたがかわされていた。手応えなく、掌が宙に浮く。
イブナは至近距離で旋回し、俺に背を向けた。
「なっ……」
虚を突かれ、一瞬対応が遅れた。
イブナは背を向けたまま、半歩、俺の股のあいだに足を踏み入れた。
次の瞬間、脳を揺さぶるような衝撃がみぞおちの辺りを襲う。
背中全体を使った当て身を喰らったのだ、と理解したのは吹き飛ばされたあとだった。
後方に飛び、衝撃を殺すこともできなかった。
大木の幹に背を強打し、息が詰まる。
「かはっ……」
あえぎながらも更なる追撃を警戒したが、イブナは涼しい顔で俺を見ていた。
「姉様~、その調子です!」
シャンナの呑気な声援が聞こえてくる。
「……さすがだな」
「どうした? 今のはほんのあいさつ代わりだぞ?」
「待ってろ。すぐにあいさつを返してやる」
余裕の笑みを浮かべるイブナに、俺も口の端を上げて返した。
今の短い攻防でも、彼女にかなり深いレベルまで、武術の心得があるのが分かる。
戦場では得物を失った状態で戦えることも、生き延びる上で重要な能力だ。
勇者隊の中には、拳で大木を折れるほどの体術の遣い手もいた。
そいつほどではないが、俺も剣技ばかりに頼りきっていたわけじゃない。
心のどこかにまだ、衰弱していたイブナの記憶があり、全力をぶつけるのにためらっていたのだ、と自覚する。このまま向きあえば、相手にもそれは伝わるだろう。
そうなったとき、イブナがどれだけ怒るか考えると、そのほうが怖かった。
――魔族とヒト族のことをもっとよく知る。
シャンナの言葉を思い出す。
全力でぶつかり合わなければ見出せないこともあるはずだ。
魔族としてではなく、共に戦う仲間として、イブナのことをもっとよく知りたいと思う。
「いくぞッ!」
自身の心を奮い立たせるため、腹の底から声を上げた。
今度は俺から地を駆ける。
先ほどまでと、覚悟が一段違う。
イブナにもそれは伝わったのだろう。
かえって笑みを濃くし、半歩片足を後ろに引き、構える。
牽制の拳が飛んできた。
俺は一撃を受ける覚悟で足を止めず、さらに踏み込む。
こめかみをイブナの突きがかすり、血が舞った。
気にとめず、俺は肌着の襟をつかみ、同時に脚を払った。
拳を突き出した態勢ではこらえきれず、イブナは地に背中を打ちつけた。
共に倒れ込むようにして、俺はイブナの胸に上から突きを放つ。
握った拳が柔らかな肌にめり込む感触が、確かに伝わる。
「がはッ……」
今度は、イブナが息を詰まらせる番だった。
遠くに、シャンナの上げた悲鳴が聞こえる。
イブナの体から力が抜けた一瞬を逃さず、俺はその腰を両膝で挟み、馬乗りになった。
上から、左右の拳を連続で叩き込む。
顔面を狙ったものの、イブナは両腕でそれを防いだ。かまわずに、俺はその腕を打ち続けた。
――このまま押し切る!
だが、拳を突き出した瞬間、ぞわりと悪寒が背に走った。
瞬間、蛇が獲物に飛びつくように、イブナの両腕が下から伸び、俺の腕を絡めとった。
関節を極められる。
そう悟ると同時、俺は全力でイブナの腕を払い、転がるように彼女から離れた。
無理やりに外した腕が、ズキリと痛んだ。
「ちっ」
イブナは小さく舌打ちし、立ち上がった。鼻から血を流しながらも、その闘気はいささかも衰えていない。
そこからも、俺たちの攻防は一進一退だった。
これだけ全力でぶつかり合えば、勝敗はすぐに決する。
そう思っていたが、お互い、決定打を与えられないまま、時が過ぎていく。
水中にいるかのように、息が苦しい。
それでも、動くのを止めなかった。
組み打ちの実力は拮抗していた。
イブナはどちらかというと、やや距離を置き、素早い打撃と巧みな技で立ち回るのを得意としているようだった。
対する俺のほうは、近接からの投げ技にやや分があった。
とはいえ、それもじゃっかんの傾向の差だ。
俺から打撃の打ち合いを挑むこともあったし、イブナに投げられたのも一度や二度ではなかった。
早朝に始めたはずの立ち合いだが、いつの間にか、日の光が真上から降り注いでいた。
「あ、あの、今日のところは引き分けとして、そのくらいにされては……」
シャンナがそろそろと言う。
互いに気力、体力を削り合い、ダメージも小さくなかった。
俺は額から、イブナは鼻から血を流し、出血も止まっていない。
「だ、そうだ。降参するなら、わたしはいつ止めてもいいぞ」
「肩で息吐いてるヤツに言われてもな」
結局、シャンナの提案には二人とも取り合わない。
……そう言えば、事前に勝敗を決める方法を話し合っていなかった。
立ち合ううちに、暗黙の了解として、どちらかが降参するか、動けなくなるまで、と決まった気がする。
要するに、二人ともムキになっていた。
「あまり妹を待たせすぎるのもなんだ。そろそろ決着をつけるぞ」
「ああ。望むところだ」
荒い息をつきながらも、睨み合う。
何も考えずとも、目を追うだけで思考の読み合いが始まった。
俺は深く息を吸い、止めた。もう、余力を残すつもりはなかった。
イブナも捨て身に近い動きだった。打撃が加速する。
俺は急所だけを避け、そのダメ―ジを無視した。
激痛が全身に走る中、全神経を研ぎ澄まし、隙を探る。
――見えた。
一瞬にも満たない刹那。
肘を横から叩きこもうとするイブナの間合いに、か細い道筋があった。
脚を踏み込み、道をこじ開ける。
襟首をつかみ、背後に回る。腕を首に絡めてねじ上げ、さらに力を込めた。
「ぐっ……うっ……」
イブナの苦しげなうめき声が、すぐ耳元に聞こえる。
このまま絞め落とす。
細い首を極めたまま、俺は抵抗を受けぬよう体を密着させた。
この態勢になってしまえば、魔族がどれだけ優れた身体能力を持っていようと、抜け出す術はないはずだ。
イブナは絡まった俺の腕に手をかけながら、逃れようとするように身をかがめた。
逃すまいと俺も、同じ姿勢を取ろうとし――、
次の瞬間、イブナが全身の力を使って後方に跳ね起きた。
彼女の後頭部が、俺の顔面に強打した。
「くっ……」
意識とは裏腹に、腕から力が抜けてしまった。
その瞬間を逃さず、イブナは俺の頭を両手で包むようにつかむ。
稲妻のような速さで、彼女の額が俺の顔を再度とらえた。
ごすっ、と鈍い音が脳を揺らす。
――頭突きの二連撃。
なりふり構わないイブナの攻撃に、たまらずに俺は数歩後方へとよろけ、膝をついた。
相手の次の攻撃に備えようと顔を上げたとき……。
イブナの足が、ふわりと俺の膝の上に乗った。
何が起こったのか、一瞬分からなかった。
彼女のスラリと伸びた膝が鉄槌となって、俺の横顔に打ちつけられた。
――意識が、飛んだ。
フェイントも牽制もない。それが返って俺の意表をついた。
両肘で受ける。梢を打つような乾いた打撃音。腕が痺れた。空気が震える。
突き出された腕を取ろうとしたが、逆にからめとられる。
「くっ……!」
両手で振り払ったときには、懐に潜りこまれていた。
身体が宙に浮く。空がぐるりと回った。
空中で身をよじり、受け身を取った。ダメージは無いに等しい。
すかさずイブナが追撃し、間近に迫る。
俺は身を起こすのをあきらめ、地を這うような態勢のまま迎撃した。
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イブナの軸脚を狙う。低空のタックル。倒れこそしなかったが、イブナの上体がぐらついた。
跳ね起きるようにして、下から掌底を放つ。
顎先をとらえた――かに見えたがかわされていた。手応えなく、掌が宙に浮く。
イブナは至近距離で旋回し、俺に背を向けた。
「なっ……」
虚を突かれ、一瞬対応が遅れた。
イブナは背を向けたまま、半歩、俺の股のあいだに足を踏み入れた。
次の瞬間、脳を揺さぶるような衝撃がみぞおちの辺りを襲う。
背中全体を使った当て身を喰らったのだ、と理解したのは吹き飛ばされたあとだった。
後方に飛び、衝撃を殺すこともできなかった。
大木の幹に背を強打し、息が詰まる。
「かはっ……」
あえぎながらも更なる追撃を警戒したが、イブナは涼しい顔で俺を見ていた。
「姉様~、その調子です!」
シャンナの呑気な声援が聞こえてくる。
「……さすがだな」
「どうした? 今のはほんのあいさつ代わりだぞ?」
「待ってろ。すぐにあいさつを返してやる」
余裕の笑みを浮かべるイブナに、俺も口の端を上げて返した。
今の短い攻防でも、彼女にかなり深いレベルまで、武術の心得があるのが分かる。
戦場では得物を失った状態で戦えることも、生き延びる上で重要な能力だ。
勇者隊の中には、拳で大木を折れるほどの体術の遣い手もいた。
そいつほどではないが、俺も剣技ばかりに頼りきっていたわけじゃない。
心のどこかにまだ、衰弱していたイブナの記憶があり、全力をぶつけるのにためらっていたのだ、と自覚する。このまま向きあえば、相手にもそれは伝わるだろう。
そうなったとき、イブナがどれだけ怒るか考えると、そのほうが怖かった。
――魔族とヒト族のことをもっとよく知る。
シャンナの言葉を思い出す。
全力でぶつかり合わなければ見出せないこともあるはずだ。
魔族としてではなく、共に戦う仲間として、イブナのことをもっとよく知りたいと思う。
「いくぞッ!」
自身の心を奮い立たせるため、腹の底から声を上げた。
今度は俺から地を駆ける。
先ほどまでと、覚悟が一段違う。
イブナにもそれは伝わったのだろう。
かえって笑みを濃くし、半歩片足を後ろに引き、構える。
牽制の拳が飛んできた。
俺は一撃を受ける覚悟で足を止めず、さらに踏み込む。
こめかみをイブナの突きがかすり、血が舞った。
気にとめず、俺は肌着の襟をつかみ、同時に脚を払った。
拳を突き出した態勢ではこらえきれず、イブナは地に背中を打ちつけた。
共に倒れ込むようにして、俺はイブナの胸に上から突きを放つ。
握った拳が柔らかな肌にめり込む感触が、確かに伝わる。
「がはッ……」
今度は、イブナが息を詰まらせる番だった。
遠くに、シャンナの上げた悲鳴が聞こえる。
イブナの体から力が抜けた一瞬を逃さず、俺はその腰を両膝で挟み、馬乗りになった。
上から、左右の拳を連続で叩き込む。
顔面を狙ったものの、イブナは両腕でそれを防いだ。かまわずに、俺はその腕を打ち続けた。
――このまま押し切る!
だが、拳を突き出した瞬間、ぞわりと悪寒が背に走った。
瞬間、蛇が獲物に飛びつくように、イブナの両腕が下から伸び、俺の腕を絡めとった。
関節を極められる。
そう悟ると同時、俺は全力でイブナの腕を払い、転がるように彼女から離れた。
無理やりに外した腕が、ズキリと痛んだ。
「ちっ」
イブナは小さく舌打ちし、立ち上がった。鼻から血を流しながらも、その闘気はいささかも衰えていない。
そこからも、俺たちの攻防は一進一退だった。
これだけ全力でぶつかり合えば、勝敗はすぐに決する。
そう思っていたが、お互い、決定打を与えられないまま、時が過ぎていく。
水中にいるかのように、息が苦しい。
それでも、動くのを止めなかった。
組み打ちの実力は拮抗していた。
イブナはどちらかというと、やや距離を置き、素早い打撃と巧みな技で立ち回るのを得意としているようだった。
対する俺のほうは、近接からの投げ技にやや分があった。
とはいえ、それもじゃっかんの傾向の差だ。
俺から打撃の打ち合いを挑むこともあったし、イブナに投げられたのも一度や二度ではなかった。
早朝に始めたはずの立ち合いだが、いつの間にか、日の光が真上から降り注いでいた。
「あ、あの、今日のところは引き分けとして、そのくらいにされては……」
シャンナがそろそろと言う。
互いに気力、体力を削り合い、ダメージも小さくなかった。
俺は額から、イブナは鼻から血を流し、出血も止まっていない。
「だ、そうだ。降参するなら、わたしはいつ止めてもいいぞ」
「肩で息吐いてるヤツに言われてもな」
結局、シャンナの提案には二人とも取り合わない。
……そう言えば、事前に勝敗を決める方法を話し合っていなかった。
立ち合ううちに、暗黙の了解として、どちらかが降参するか、動けなくなるまで、と決まった気がする。
要するに、二人ともムキになっていた。
「あまり妹を待たせすぎるのもなんだ。そろそろ決着をつけるぞ」
「ああ。望むところだ」
荒い息をつきながらも、睨み合う。
何も考えずとも、目を追うだけで思考の読み合いが始まった。
俺は深く息を吸い、止めた。もう、余力を残すつもりはなかった。
イブナも捨て身に近い動きだった。打撃が加速する。
俺は急所だけを避け、そのダメ―ジを無視した。
激痛が全身に走る中、全神経を研ぎ澄まし、隙を探る。
――見えた。
一瞬にも満たない刹那。
肘を横から叩きこもうとするイブナの間合いに、か細い道筋があった。
脚を踏み込み、道をこじ開ける。
襟首をつかみ、背後に回る。腕を首に絡めてねじ上げ、さらに力を込めた。
「ぐっ……うっ……」
イブナの苦しげなうめき声が、すぐ耳元に聞こえる。
このまま絞め落とす。
細い首を極めたまま、俺は抵抗を受けぬよう体を密着させた。
この態勢になってしまえば、魔族がどれだけ優れた身体能力を持っていようと、抜け出す術はないはずだ。
イブナは絡まった俺の腕に手をかけながら、逃れようとするように身をかがめた。
逃すまいと俺も、同じ姿勢を取ろうとし――、
次の瞬間、イブナが全身の力を使って後方に跳ね起きた。
彼女の後頭部が、俺の顔面に強打した。
「くっ……」
意識とは裏腹に、腕から力が抜けてしまった。
その瞬間を逃さず、イブナは俺の頭を両手で包むようにつかむ。
稲妻のような速さで、彼女の額が俺の顔を再度とらえた。
ごすっ、と鈍い音が脳を揺らす。
――頭突きの二連撃。
なりふり構わないイブナの攻撃に、たまらずに俺は数歩後方へとよろけ、膝をついた。
相手の次の攻撃に備えようと顔を上げたとき……。
イブナの足が、ふわりと俺の膝の上に乗った。
何が起こったのか、一瞬分からなかった。
彼女のスラリと伸びた膝が鉄槌となって、俺の横顔に打ちつけられた。
――意識が、飛んだ。
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