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第二章 荒野の隠れ家と魔族の女
②魔将イブナ
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改めて相手の姿をよく見た。
人間の目から見ても、美しい姿をしている。
紫の髪はウェーブを描いて肩にかかり、紅い瞳の奥は吸い込まれそうなほどに深い。
革の部分鎧も身体の稜線を隠さず、丈の短い麻の服は、素肌の大部分をさらすものだった。紫のマントすら、彼女の肌を引き立てる背景のように見える。
腰には、銀の鞘に細剣を納めていた。
深紅の唇、引き締まりスラリと伸びる四肢に対し、麻の服を押し上げる双丘は豊かだった。
人間とは異なる、浅緑のその肌すら、鮮やかに目に映る。
勇者という責務からこぼれ落ちたから思うのだろうか。
その姿は、憎むべき対象とはどうしても見えなかった。
神秘的な森の住民、エルフ族をすら彷彿とさせる容姿だ。
相変わらず、この女魔族からは敵意が感じられない。
考えてみれば、魔族の顔をこんなふうにじっくりと眺めるのは初めてだ。
これまで、命のやり取り以外したことのない種族なのだから。
今はその顔がひどく衰弱して見えるのは、異種族である俺にもはっきり分かる。
そうでなければ、あんな男たちなど、この魔族の女には物の数ではなかったろう。
そう思わせるだけの風格が感じられた。
「本当にヒト族の英雄マハトなのか。それが何故、こんなところにいる?」
女は重ねて問いかけてくる。
どうやら、俺が裏切り者の烙印を押された経緯は、魔族の側には伝わっていないらしい。
たんに、この女が知らないだけかもしれないが。
「……今はもう、俺は英雄なんかじゃない。お前を斬るつもりもない」
そうとだけ言い捨て、俺はその場を去ろうとした。
だが、存外にしぶとく、女は俺の背に問いを重ね続けた。
「何があったんだ。何故魔族であるわたしを助ける?」
「……さあな」
「教えてくれ。経緯はどうあれ、わたしはお前に命を救われた。このままでは収まりがつかない」
……律儀なことだな。
だんだんと、俺も相手に好奇心が湧いてきた。
去ろうとした足を止め、もう一度女と向き合う。
「そういうお前の名は? なぜ魔族が単独でこんな場所に?」
女はためらうようにうつむいた。
ゆっくりと口を開き、ただ名前だけを告げる。
「わたしの名はイブナ……」
聞き覚えのある名だった。
「暁の魔将イブナ、か?」
女魔族は無言で首を縦に振る。
魔将イブナ。
こうして顔を見るのは初めてだが、人間側にとって、もっとも有名な魔族の一人だ。
紫苑のジュエドと同じ、魔王直属の幹部、八魔衆の一人。
魔王軍の中でも、特に好戦的で残虐な幹部として知られていた。
常に深紅の全身鎧とフルフェイスの兜を身にまとい、最も激しい戦場の最前線で妖魔たちを率いるその姿は、半ば伝説と化していた。
ある者は言う。その鎧姿を間近で見たものは必ず命を落とす。
ある者は言う。深紅の鎧兜は人間の血で染め上げられたものだ。
またある者は言う。妖魔数千の首を挙げるより、イブナ一人を討つほうが人類の勝利に近づく。
戦場にあっては、恐怖とともに、紅い死神としてささやかれる存在だった。
俺が直接刃を交えたことはないが、勇者隊にとっても数多の戦いで、翻弄されてきた相手だ。
目の前の可憐とすら呼べる魔族の女と、紅い鎧兜の猛将のイメージが結びつかず、軽くめまいを覚える。
今の彼女は明らかに衰弱し、立っているのも辛そうな様子だ。
それにその瞳は、母親とはぐれてしまった幼子のように、不安に揺れて感じられた。
「ますます不思議だな。病魔に冒されているようだが……」
自分の言葉で俺は、思い当たる。
「もしかして、乱魔の病なのか?」
「……乱魔を知っているのか?」
「一応、存在だけはな。実際冒されている魔族を目の当たりにするのは初めてだ」
乱魔の病。
それは魔族にとって、致命的な現象だ。
本来、すべての魔族は氷の大陸以外で自生できない生物だった。
人間の住まうこの大陸では、大気中の魔力濃度が薄すぎるのだ。
逆に、人間にとって氷の大陸は、近づきがたいほどの魔力にあふれ、一般に瘴気と呼びならわされていた。
そのため、魔族たちは例外なく、体内の魔力濃度を保つ魔道具を携行している。
魔獣の心臓から創り出されるという、魔核と呼ばれる品だった。
そして、魔核を失ったとき、魔族は体内の魔力の調和を維持できず、高熱に冒されたように苦しみ、やがて死に至る。
それが乱魔の病だ。
乱魔はこの人界に侵略している魔族にとっては死活問題となる現象だ。
それゆえ、魔族たちはみな、魔核を肌身離さず持っている。
魔族を倒すのに、この魔核を奪えばいいのではないか、という案も軍議で持ち上がったことがあった。
結論を述べると、その策は不採用となった。
一体の魔族が持つ魔核を奪ったところで、魔王軍が別の魔核を支給すれば、それでしまいだ。
そもそも、肌身離さず持っているアイテムを奪えるくらいなら、倒す方がまだ簡単だ。
たとえ魔核を失い乱魔の病に冒されても、下級の魔族ですら、徐々に衰弱しながらも、一ヵ月は生きながらえるらしい。
ゆえに、魔核を奪って魔族を殲滅するというのは、有効性の乏しい策だった。
それを知っているのは、人類の側が、殺さずに捕えた魔族から魔核を奪い、病死するまで”実験”したからだ。
人類の勝利のためとはいえ、気分のいい行いじゃない。
俺はその実験には立ち会わなかった。
いま思い返すなら、そうした態度もヴェルクたちからは甘いと見られていたのだろうか……。
「わたしの名を知り、乱魔の病すら知っているとは……。どうやら、本当に英雄マハトなのだな」
「……言っただろう。俺はもう英雄じゃない」
「わたしも、もう暁の魔将などと呼ばれる立場ではない。いまは、同族に追われる身だ」
同族に追われている。
イブナの口から出た言葉なのに、まるで自分自身が言ったかのような、奇妙な錯覚にとらわれた。
一瞬、男たちの死体に目をやる。
この荒野に隠れ住まうのは、人里にいられないような犯罪者だけとは思っていたが……。
まさか、魔族の側にもそんな者がいるなんて。
「お前は、いったい……」
イブナから、すぐに返答はなかった。
逡巡するように、あるいは考え込むように視線を巡らせている。
俺は何も言わず、ただ待った。
荒野に降り注ぐ日の光が、妙によそよそしく感じられた。
イブナは意を決したように俺の目をまっすぐ見る。
よろけながらも膝を折り、細剣を鞘ごと腰から外し、地面に置く。
そして、深々と頭を垂れた。
王族に対してするような最敬礼だった。
あるいは、全面降伏の証。
魔族がこの姿を取っているところなんて、初めて見た。
それも人間である俺相手に……。
とまどう俺に向け、イブナは顔を上げないまま、切迫した声で言った。
「英雄マハトよ。魔族のわたしが恥を忍んで頼む。わたしはどうなってもいい。だからどうか、妹を救ってくれ!」
人間の目から見ても、美しい姿をしている。
紫の髪はウェーブを描いて肩にかかり、紅い瞳の奥は吸い込まれそうなほどに深い。
革の部分鎧も身体の稜線を隠さず、丈の短い麻の服は、素肌の大部分をさらすものだった。紫のマントすら、彼女の肌を引き立てる背景のように見える。
腰には、銀の鞘に細剣を納めていた。
深紅の唇、引き締まりスラリと伸びる四肢に対し、麻の服を押し上げる双丘は豊かだった。
人間とは異なる、浅緑のその肌すら、鮮やかに目に映る。
勇者という責務からこぼれ落ちたから思うのだろうか。
その姿は、憎むべき対象とはどうしても見えなかった。
神秘的な森の住民、エルフ族をすら彷彿とさせる容姿だ。
相変わらず、この女魔族からは敵意が感じられない。
考えてみれば、魔族の顔をこんなふうにじっくりと眺めるのは初めてだ。
これまで、命のやり取り以外したことのない種族なのだから。
今はその顔がひどく衰弱して見えるのは、異種族である俺にもはっきり分かる。
そうでなければ、あんな男たちなど、この魔族の女には物の数ではなかったろう。
そう思わせるだけの風格が感じられた。
「本当にヒト族の英雄マハトなのか。それが何故、こんなところにいる?」
女は重ねて問いかけてくる。
どうやら、俺が裏切り者の烙印を押された経緯は、魔族の側には伝わっていないらしい。
たんに、この女が知らないだけかもしれないが。
「……今はもう、俺は英雄なんかじゃない。お前を斬るつもりもない」
そうとだけ言い捨て、俺はその場を去ろうとした。
だが、存外にしぶとく、女は俺の背に問いを重ね続けた。
「何があったんだ。何故魔族であるわたしを助ける?」
「……さあな」
「教えてくれ。経緯はどうあれ、わたしはお前に命を救われた。このままでは収まりがつかない」
……律儀なことだな。
だんだんと、俺も相手に好奇心が湧いてきた。
去ろうとした足を止め、もう一度女と向き合う。
「そういうお前の名は? なぜ魔族が単独でこんな場所に?」
女はためらうようにうつむいた。
ゆっくりと口を開き、ただ名前だけを告げる。
「わたしの名はイブナ……」
聞き覚えのある名だった。
「暁の魔将イブナ、か?」
女魔族は無言で首を縦に振る。
魔将イブナ。
こうして顔を見るのは初めてだが、人間側にとって、もっとも有名な魔族の一人だ。
紫苑のジュエドと同じ、魔王直属の幹部、八魔衆の一人。
魔王軍の中でも、特に好戦的で残虐な幹部として知られていた。
常に深紅の全身鎧とフルフェイスの兜を身にまとい、最も激しい戦場の最前線で妖魔たちを率いるその姿は、半ば伝説と化していた。
ある者は言う。その鎧姿を間近で見たものは必ず命を落とす。
ある者は言う。深紅の鎧兜は人間の血で染め上げられたものだ。
またある者は言う。妖魔数千の首を挙げるより、イブナ一人を討つほうが人類の勝利に近づく。
戦場にあっては、恐怖とともに、紅い死神としてささやかれる存在だった。
俺が直接刃を交えたことはないが、勇者隊にとっても数多の戦いで、翻弄されてきた相手だ。
目の前の可憐とすら呼べる魔族の女と、紅い鎧兜の猛将のイメージが結びつかず、軽くめまいを覚える。
今の彼女は明らかに衰弱し、立っているのも辛そうな様子だ。
それにその瞳は、母親とはぐれてしまった幼子のように、不安に揺れて感じられた。
「ますます不思議だな。病魔に冒されているようだが……」
自分の言葉で俺は、思い当たる。
「もしかして、乱魔の病なのか?」
「……乱魔を知っているのか?」
「一応、存在だけはな。実際冒されている魔族を目の当たりにするのは初めてだ」
乱魔の病。
それは魔族にとって、致命的な現象だ。
本来、すべての魔族は氷の大陸以外で自生できない生物だった。
人間の住まうこの大陸では、大気中の魔力濃度が薄すぎるのだ。
逆に、人間にとって氷の大陸は、近づきがたいほどの魔力にあふれ、一般に瘴気と呼びならわされていた。
そのため、魔族たちは例外なく、体内の魔力濃度を保つ魔道具を携行している。
魔獣の心臓から創り出されるという、魔核と呼ばれる品だった。
そして、魔核を失ったとき、魔族は体内の魔力の調和を維持できず、高熱に冒されたように苦しみ、やがて死に至る。
それが乱魔の病だ。
乱魔はこの人界に侵略している魔族にとっては死活問題となる現象だ。
それゆえ、魔族たちはみな、魔核を肌身離さず持っている。
魔族を倒すのに、この魔核を奪えばいいのではないか、という案も軍議で持ち上がったことがあった。
結論を述べると、その策は不採用となった。
一体の魔族が持つ魔核を奪ったところで、魔王軍が別の魔核を支給すれば、それでしまいだ。
そもそも、肌身離さず持っているアイテムを奪えるくらいなら、倒す方がまだ簡単だ。
たとえ魔核を失い乱魔の病に冒されても、下級の魔族ですら、徐々に衰弱しながらも、一ヵ月は生きながらえるらしい。
ゆえに、魔核を奪って魔族を殲滅するというのは、有効性の乏しい策だった。
それを知っているのは、人類の側が、殺さずに捕えた魔族から魔核を奪い、病死するまで”実験”したからだ。
人類の勝利のためとはいえ、気分のいい行いじゃない。
俺はその実験には立ち会わなかった。
いま思い返すなら、そうした態度もヴェルクたちからは甘いと見られていたのだろうか……。
「わたしの名を知り、乱魔の病すら知っているとは……。どうやら、本当に英雄マハトなのだな」
「……言っただろう。俺はもう英雄じゃない」
「わたしも、もう暁の魔将などと呼ばれる立場ではない。いまは、同族に追われる身だ」
同族に追われている。
イブナの口から出た言葉なのに、まるで自分自身が言ったかのような、奇妙な錯覚にとらわれた。
一瞬、男たちの死体に目をやる。
この荒野に隠れ住まうのは、人里にいられないような犯罪者だけとは思っていたが……。
まさか、魔族の側にもそんな者がいるなんて。
「お前は、いったい……」
イブナから、すぐに返答はなかった。
逡巡するように、あるいは考え込むように視線を巡らせている。
俺は何も言わず、ただ待った。
荒野に降り注ぐ日の光が、妙によそよそしく感じられた。
イブナは意を決したように俺の目をまっすぐ見る。
よろけながらも膝を折り、細剣を鞘ごと腰から外し、地面に置く。
そして、深々と頭を垂れた。
王族に対してするような最敬礼だった。
あるいは、全面降伏の証。
魔族がこの姿を取っているところなんて、初めて見た。
それも人間である俺相手に……。
とまどう俺に向け、イブナは顔を上げないまま、切迫した声で言った。
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