スキル『合成』で一攫千金

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そう言いつつイリクサーの瓶を差し出す。



「これは回復薬ですか？」



「はい、これはすごい薬らしいです。

親方達はこれで娘さんの病気も治るだろうと言ってました。」



「こ、これで…。

でも、受け取ることはできません。」



「どうしてですか？」



「これはタクトさんが手に入れたものです。

私の為にと言ってくれるのはうれしいのですが、

無償で受け取ることはできません。」



「そんなの気にしないでください！

俺が勝手にやったんですから！」



「いえ、そういうわけには…。」



何度渡そうとしても拒否されてしまう。

どうしたらいいのだろうか。



「わかりました。

じゃあ明日からのダンジョン探索の中から少しづつ返してください

それなら問題ないですよね？」



「ほ、本当にいいんですか？

私がこのまま逃げるかもしれませんよ？」



「逃げたりするような人はそんな事言わないですよ！」



そう言いつつイリクサーの瓶をレインさんに押し付ける。



「ありがとうございます！タクト様！」



え⁉様⁉



「様ってなんですか⁉」



「私と娘の命の恩人です。

当然です。

私は生い先短い身ですが死ぬまでタクト様に恩を返していける

ように頑張っていくのでこれからもよろしくお願いします。」