4 / 31
本編
3
しおりを挟む
<鹿賀side>
夜中にふと目が覚めた。衣摺れの音。優太君が起きているのだろうか。
隣を見ると、布団の塊がもぞもぞ動いている。寝返りではなさそうだ。
「優太君?」
小声で名前を呼ぶと、一瞬動きが止まった。起きているようだ。
これまでも何度か、夜中に目覚めてしまった彼に気づいて声をかけたことがある。少し話をして落ち着くこともあれば、布団を抜け出してホットミルクを飲んだ夜もあった。
「眠れないんですか?」
掛布団を捲って、様子を伺う。
が、いつもと違って苦しそうな表情をしている。
「優太?大丈夫?」
具合でも悪いのかと思って問いかけると、身体をこちらに向けて、徐にズボンをずり下げた。
「ど、どうしたんですか!?」
「見てぇ……」
戸惑う私に、恥ずかしそうにしながら下着を見せつけてくる。いつも着替えを手伝っているから、下着姿だけではどうということはない。問題は、あからさまなその膨らみだ。
見ていいのか。いいんだな。
いけない気持ちになりながら目視した。
「辛そうですね」
「んぅ……」
これは、その。
「……僕が出してあげましょうか?」
きちんと気持ちを伝え合って、名実ともに恋人になれたわけだし。これくらいは許されると思っていいだろうか。
恐るおそる手を伸ばす。
「おねがい……かがさぁん……」
こちらの葛藤を知ってか知らずか、優太君が甘えた声を出す。
「いいですよ。失礼しますね」
手でするだけだ。身の回りのお世話の延長。自分に言い聞かせて、そっと膨らみに触れた。
夜中にふと目が覚めた。衣摺れの音。優太君が起きているのだろうか。
隣を見ると、布団の塊がもぞもぞ動いている。寝返りではなさそうだ。
「優太君?」
小声で名前を呼ぶと、一瞬動きが止まった。起きているようだ。
これまでも何度か、夜中に目覚めてしまった彼に気づいて声をかけたことがある。少し話をして落ち着くこともあれば、布団を抜け出してホットミルクを飲んだ夜もあった。
「眠れないんですか?」
掛布団を捲って、様子を伺う。
が、いつもと違って苦しそうな表情をしている。
「優太?大丈夫?」
具合でも悪いのかと思って問いかけると、身体をこちらに向けて、徐にズボンをずり下げた。
「ど、どうしたんですか!?」
「見てぇ……」
戸惑う私に、恥ずかしそうにしながら下着を見せつけてくる。いつも着替えを手伝っているから、下着姿だけではどうということはない。問題は、あからさまなその膨らみだ。
見ていいのか。いいんだな。
いけない気持ちになりながら目視した。
「辛そうですね」
「んぅ……」
これは、その。
「……僕が出してあげましょうか?」
きちんと気持ちを伝え合って、名実ともに恋人になれたわけだし。これくらいは許されると思っていいだろうか。
恐るおそる手を伸ばす。
「おねがい……かがさぁん……」
こちらの葛藤を知ってか知らずか、優太君が甘えた声を出す。
「いいですよ。失礼しますね」
手でするだけだ。身の回りのお世話の延長。自分に言い聞かせて、そっと膨らみに触れた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
28
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる