氷の姫は戦場の悪魔に恋をする。

米田薫

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番外編2人の旅路

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ある男と女は旅をしていた。
目指すは先ははるか遠く、当ての無い旅路である。

「お前はルームに残って居ても良かったんだぞ」
男がそう言うと女は怒ったように言った。

「馬鹿言わないでよ。あなたは私に一生私を離さないと言ったわ。それがいまさら自分から離れろとか言うのはありえないでしょ」
「だが、そのお陰でお前まで死んだ事になってしまったじゃないか」
「別に構わないわ。どうせ寂しい身の上なのだから。」

すると男は少し落ち込んだ様子で言った。
「しかし、また一からやり直しだ。金もないし職も無い。だがもう戦はしない。本当に大丈夫だろうか。」
「また苦労するかもね。でもそれも良いんじゃない」

「どうしてだ?」
男は不思議そうに問いかけた。

「一人ぼっちの頃は互いにそれで苦しい思いをしたし、二度とあんな思いはしたくないわ。でも今は2人居る。2人ならきっと、どんな事でも楽しい思い出にしていけるはずよ。」
女はそう言うと笑顔で男に抱きついたのだった。
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感想 1

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みんなの感想(1件)

秋葉流
2019.01.22 秋葉流

結局ゼンとエマは死んでないんですか?そこの所はよく分からなかったですが、面白かったと思います。エマの性格とか結構好きでした。

2019.01.22 米田薫

感想ありがとうございます。気に入って頂けて嬉しいです。結末はかなり悩んだ結果、どちらとも解釈出来る形にしました。もし混乱させてしまっていたら申し訳ありません。

解除

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