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地下アイドルはバイセクシャル!?
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「I🖤きゅん 手を伸ばしてよ~ 」手を伸ばし、踊る。私のツインテールの髪の先が視界を掠める。小さなライブハウスでのライブ。ふと目線が合った客に向けてマイクを振り付けに合わせて傾けてみせた。
「お疲れっした~」
関係者に向けて頭を下げる。一緒に踊っていたはずの子達はそうしている内に一人もいなくなっていた。ライブハウスを出る。季節は冬だった。野方のライブハウス。今から吉祥寺にも行かなきゃならない。その前に駅ビルにでも寄ってウィンドウショッピングしていくか。
アイドルや芸能界を目指す女にとって流行は押さえておかなければならないものの一つだ。それを抜きにしても自分は洋服や美容が好きだった。ピンクメイクにハーフツインに革の黒のワンピにピンクのブラウス。これがあればあとは何にもいらない気がする程。
結構大きい駅ビルで16階位まであった。電車以外の交通機関も充実していそうだ。一階のブランドから見てまわった。4階辺りをぼうっとうろついていたところ、3人組の女の子達に声をかけられた。かわいいですねとかなんとか。
実は自分はバイセクシャルだ。3人の子をこの子はこういうタイプで自分の好み的には何点、と男が品定めするような目で見る事ができる。それでいて自分がかわいい女の子でいたいことには何の嫌悪感もない。むしろ誇りだ。
女の子達と別れ、6階のブランドのキャリーバッグのピンク色がかわいいな、と眺めていたところだった。
「あの…」
振り返ると先程の3人組の中の1人の子が所在無さげに立っていた。私的ランキングでは3人の内で残念ながら最下位。金髪の内巻きボブと濃い化粧でちょっと作られた感のある彼女は、私に言った。
「その…さっきお話した時凄く魅力的で印象深かったので…話したくて…つけてた訳じゃないんですけど…つけてたか!」
彼女は突然開き直ったように言った。「声掛けちゃいましたぁ」そして打ち解けて笑う。
あまり警戒心を感じなかった。企みがある相手は私は大抵勘で分かるし、本当に純粋に興味があって声を掛けてきたのだと彼女の様子からは感じ取れた。それに私は女の子が大好き。最下位だったとはいえ、好意を示されると急に彼女が可愛く思えてきた。それに純粋に嬉しい。おまけに彼女は腕に手まで添えてきた。こうなったら抗えない。男のようにダイレクトな性欲があるわけじゃないけど、少し後ろめたさを感じた。それからは腕を組んで2人で歩いた。
「なんか~お姉さんて影がある感じでいいですよね~かわいい系なのにMEITが似合いそうみたいな?どんなブランド好きなんですか~?」
「ブラピとか大好きだけど?他には特に無いな~」
「ブ…ブラピ?一本にしぼってる感じいいですね~かっこいいわ~」
「あはは、分からないなら分からないって言っていいよ。もう廃盤になったブランドなの」
「はは、そうっすね、あ、あの服お姉さんに似合いそう!」
彼女が指差したのは、地下1階のゴスロリブランドの服だった。夜空色。青と紫と黒。永遠に覚めない夢の色。永遠に覚めない…?私は何故か気が遠くなりかけたが、その前に彼女が続けた。
「なんかとっても楽しい~よかったらまたこうやって会いましょうよ。私の家この近くなんですけど、お姉さんまたここに用事あったら寄ってくださいよ。待ってますから」
「…次の約束は?」
「え?」
「次の約束。」
明日、彼女の家で、待ち合わせ。それだけ約束した。
「お疲れっした~」
関係者に向けて頭を下げる。一緒に踊っていたはずの子達はそうしている内に一人もいなくなっていた。ライブハウスを出る。季節は冬だった。野方のライブハウス。今から吉祥寺にも行かなきゃならない。その前に駅ビルにでも寄ってウィンドウショッピングしていくか。
アイドルや芸能界を目指す女にとって流行は押さえておかなければならないものの一つだ。それを抜きにしても自分は洋服や美容が好きだった。ピンクメイクにハーフツインに革の黒のワンピにピンクのブラウス。これがあればあとは何にもいらない気がする程。
結構大きい駅ビルで16階位まであった。電車以外の交通機関も充実していそうだ。一階のブランドから見てまわった。4階辺りをぼうっとうろついていたところ、3人組の女の子達に声をかけられた。かわいいですねとかなんとか。
実は自分はバイセクシャルだ。3人の子をこの子はこういうタイプで自分の好み的には何点、と男が品定めするような目で見る事ができる。それでいて自分がかわいい女の子でいたいことには何の嫌悪感もない。むしろ誇りだ。
女の子達と別れ、6階のブランドのキャリーバッグのピンク色がかわいいな、と眺めていたところだった。
「あの…」
振り返ると先程の3人組の中の1人の子が所在無さげに立っていた。私的ランキングでは3人の内で残念ながら最下位。金髪の内巻きボブと濃い化粧でちょっと作られた感のある彼女は、私に言った。
「その…さっきお話した時凄く魅力的で印象深かったので…話したくて…つけてた訳じゃないんですけど…つけてたか!」
彼女は突然開き直ったように言った。「声掛けちゃいましたぁ」そして打ち解けて笑う。
あまり警戒心を感じなかった。企みがある相手は私は大抵勘で分かるし、本当に純粋に興味があって声を掛けてきたのだと彼女の様子からは感じ取れた。それに私は女の子が大好き。最下位だったとはいえ、好意を示されると急に彼女が可愛く思えてきた。それに純粋に嬉しい。おまけに彼女は腕に手まで添えてきた。こうなったら抗えない。男のようにダイレクトな性欲があるわけじゃないけど、少し後ろめたさを感じた。それからは腕を組んで2人で歩いた。
「なんか~お姉さんて影がある感じでいいですよね~かわいい系なのにMEITが似合いそうみたいな?どんなブランド好きなんですか~?」
「ブラピとか大好きだけど?他には特に無いな~」
「ブ…ブラピ?一本にしぼってる感じいいですね~かっこいいわ~」
「あはは、分からないなら分からないって言っていいよ。もう廃盤になったブランドなの」
「はは、そうっすね、あ、あの服お姉さんに似合いそう!」
彼女が指差したのは、地下1階のゴスロリブランドの服だった。夜空色。青と紫と黒。永遠に覚めない夢の色。永遠に覚めない…?私は何故か気が遠くなりかけたが、その前に彼女が続けた。
「なんかとっても楽しい~よかったらまたこうやって会いましょうよ。私の家この近くなんですけど、お姉さんまたここに用事あったら寄ってくださいよ。待ってますから」
「…次の約束は?」
「え?」
「次の約束。」
明日、彼女の家で、待ち合わせ。それだけ約束した。
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