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第十話 難民の群れ ④

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 水魔法と言っても、使い方はいろいろだ。
 かんたんなものでは、コップに飲み水を出す。
 これは何処からか、水がわき出てきてコップを満たすものだ。
(どこから来るんだろう?)
 そのほかにも、水の粒子の振動を止めれば氷になる。
 火魔法で温度をマイナスにする方法もあるが、俺が使うのはもっぱら前者だ。
 いや、場合によっては火魔法でマイナスもアリなんだが。
 それとは別に、水自体を移動させる魔法もある。
 水攻めにするには、大量の魔力を浪費する。
 つまり、非効率。


 今回俺が使うのは、魔法では水魔法だ。
 落とし穴と川との間にある氷の衝立をはずせば、穴の中に濁流となって流れ込む。
 水なんて、あるものを使ったほうが効率がいい。
 落とし穴に満々とたたえられた水は、泥水になってオークやゴブリンを飲み込んだ。
 そして、水の分子振動を止めてやると、上から凍って行く。
 適当なところで止めると、下は水だ。
 氷の下では、みんな溺れて死んでいる。
 基本、魔物と言えども呼吸ができなければ死ぬ。
 その耐久時間が長いか短いかの違いだ。
 クジラなんか、無呼吸で四時間も潜っているからな。
 一晩ほっとけばたいがい死ぬ。

 そして、暴れるものがいないので、水の中の泥の粒子が沈んで上澄みはおどろくほどきれいだ。


「きれいだけど、すくって飲む気にはならんがな。」


 魔物茶漬けなんかなあ…
 丘から見下ろして、静かになったところで、こそこそと見に行くとうまくいったようだ。
 魔物は、池の中で死んで浮いている。
 俺は、氷が溶けてすっかり浮いている魔物を、片っ端から魔法の袋に吸い込ませた。
 さすがに二千五百超えたところで満杯になったので、袋を替える。
「都合六千匹ってところか、思ったより多かったな。」

 魔物がバカで助かった~。(みるくチャンの感じで…)

 川と落とし穴との間に氷の壁を作って、水の流通を遮断する。
 これは比較的簡単なんだ、水の粒子の振動を止めればいいので、ほとんど魔力を使わない。
 水に指向性を持たせて、川に戻す作業が神経を使う。
 なんちゅうか、ゼリーの動きの逆回しみたいな感じ?
 堰を乗り越えていく様は、まあ、スライムの行進のようだ。
 見張っていないと、どこに行くかわかったもんじゃない。
 自然と言うのは、人間が思う方向には動いてくれないものなんだ。
 慎重に、時間をかけて、落とし穴の水を抜くと、下の方は田植え前の田んぼみたいになった。
 まあ、トポトポになってる。


「これはこれで、ワナとしちゃあ上等だな。」


 自分がどう脱出するかは、考えてないけど。
 壁と壁の間に、細い端をかければ、十分だよ。
 街の中にいる魔物は、たぶん残り二千匹前後だと思うが、今日中に始末できるもんだか?
 穴の壁の横を通って城門を覗くと、魔物は棍棒をぶら下げたりして、やっぱり徘徊している。
 これって、どういうことなんだろうね?
 アホだアホだとは思っていたが、仲間がやられても気にならんのだろうか?
 人間を見ると、すぐに攻撃を仕掛けてくるのは、本能なんだろうか?
 ホブゴブリンや、オークに至っては人間の女は、繁殖に使える道具みたいに思われているようだ。
 ゴブリンには、基本メスが少ない。約一割ぐらいしかいない。
 オークにもメスの割合は二割くらいしかいない。

 残った分は、人間で賄うらしい、おぞましいことだが。


 さて、男爵の館にいるはずのオークキングのご機嫌はいかがなものか?


 とりあえず、城門付近の魔物たちには、ご退場願おうか。
「マジックアロー!」
 俺の手から出せるだけ、無詠唱のマジックアローを打ち出して、ゴブリンやオークを倒す。
 二〇や三〇じゃ驚かなくなっている自分が、なにか大切なものをなくしているんじゃないかと、疑いたくなってくる。
「ホーミングレーザー!」
 魔力を込めたレーザーを打ちだして、そこらにいる魔物をくし刺しにしていく。
 しばらくもがいているが、やがて動かなくなった。
 右手に持ったメイスをふるうたび、返り血を浴びて自分の顔つきが、獰猛なものに変わっていくのを自覚する。
 二〇匹くらいに無双するのはまあ、追加がなければやっちゃうけど、追加が二〇〇〇もあるのはカンベンだわ。
 だから、派手な無双はしない。

 地味にコツコツと積み上げつつ、西川きよし師匠風に、「小さなことからコツコツと。」ってやつだ。

 すでに、俺の皮袋は四ッつが満杯になっている。
 五つ目の皮袋に、今日の分の魔物を詰めていく。
 こうなると、流れ作業だな。
 街を歩きながら、角かどで出会った魔物を始末するって…平安京エイリアンか、パックマンみたいだ。
 (若い読者は知らないだろうな。)
 この調子でやっつけていれば、いずれオークキングにも当たるだろうが、このままではこっちの体力が心配だ。

 少し休んでからのほうがいいなあなんて、考えていると…

 次の角で、オークの集団に出会ってしまった。
「やば!」
 二〇匹にも及ぶ身長二メートルの個体は、危ないなんてもんじゃない。
 それが、先を争ってこっちに殺到してくるさまは、恐怖以外の何物でもない。
「うわー!」
 棍棒、錆びた剣、木の棒、あらゆるものが振り回されて、こちとら生きた心地もない。
 とりあえず、風を食らって逃げ出すね。
 後ろも見ずに駆け出すと、横幅があるオークはお互いにガシガシ当たりながら追いかけてくる。

 とある路地を曲がったところで、前から二匹のオークが来る。

「うげ!」
 出会いがしらに、メイスを額に打ち込んで、一匹目を倒した後もう一匹の棍棒が迫る。
 後ろに反るように倒れて、棍棒を両足で蹴り上げると、相手の脛をヘチ折る。
 目の前に倒れてきたので、こいつのこめかみを叩き割って、右によける。
「あぶなかったー。」
 回収しながら、後ろを見ると、ばかなの?
 路地に三匹くらい挟まって抜けなくなっている。
 この際、ありがたくレーザーで射抜く。

「ホーミングレーザー!」
 詠唱時間の余裕ができたので、両手の指から怪光線!
 後ろに並んでいるだろうオークたちも、まとめて射抜いてしまえば、とりあえずの危機は去る。
「こっちは一人なんだ、多少のズルはかんべんしてくれ。」
 家の屋根に上がって、オークの様子を見ると、追いかけてきていた二〇匹は全部倒れている。
「よしよし、回収っと。」
 まわりに警戒しながら、倒れたオークを回収し、男爵の家に向かう。
 ここに、オークキングがいれば、なんとか倒したい。
 俺は、今日初めてチグリスのくれた刀を手にした。
 強敵に対しては、手加減無用。

 男爵の家の前にある、商人の家の庭には二メートル半のオークがうろうろしている。
 なんでこんなのが…
 上位種か。
 オークキングほどじゃないけど、より強い個体が存在するんだな。
 オークロードってやつだ。
 無詠唱のマジックアローを一〇本ほど打ち込んでみるが、表面が焦げる程度で効いていない。
「うわ~、怒ってるよ~。」
 刀を正眼に構えて、オークロードに向き合う。
 ちくしょう、こいつ防具まで着けてやがる。
「ごあ~!」
 振り上げたのは、一メートル半もあるような棍棒。
 かわして地面にたたきつける棍棒は、はげしく土砂を跳ね上げる。
「いてて!」

 ちくしょうめが!
 アッタマきた!
 もう一度振り下ろしてきたので、懐に入って右手を一刀両断!
 棍棒を持ったまま、右手は肘から飛んでいく。
「ごああああ!」
 痛いだろうなあ、しかしすごい切れ味だ。
 オークロードのぶっとい(直径二〇センチ以上ある。)腕をぶった切れるなんてな。
 返す刀で、防具の隙間を狙い、脇の下から左胸を突き上げる。
 鎧通しと言う技だ。
 一瞬びくりと震えて、オークロードはどさりと倒れた。


「こええなあ、力ありすぎだわ。」
 はあはあと、肩で息をして、自分を落ちつける。
 切羽詰まった勝負ほど、始まってから終わるまでは早いもんだ。
 だいたい強敵との試合なんてのは、ほんの短時間なもんだよ。

 あとは駆け引き、の時間だよ。

 ザコ相手だと、余計な時間ばかりかかる。
 この家の中にも、オークロードとホブゴブリンがいた。
 こいつは狭いところで棍棒を振り回そうとしてひっかり、結果としては一刀両断で終わった。
 ホブゴブリン?
 最初にマジックアローを打ち込んでやったよ。
 男爵邸の周りを探索すると、出てくる出てくる。
 オーク鬼やオークロードのほかにも、一つ目や二口や、手が六本やらの変わったオーク鬼がごろごろ。
 刀がもったいないので、メイスでぶっ叩いて、落ちてた剣なんかでトドメさすようにした。
 どいつもこいつも錆びた剣なんかを、持っているからな。
 さて、男爵の家のまわりは、きれいに掃除できたが、当の男爵邸。
 不気味に静まり返った様子は、なんか怪しい。



 探査してみると、町中に生き残っているゴブリンはわずか。
 五匹だ。
 オーク鬼は男爵邸に三匹。
 それ以外に、なにやらわけのわからんのが二匹。
 これ、なんだろうな?
 かなりでかい。
 三メートルクラスのやつが一匹と、その上を行くやつが一匹。
「まあ、なにがなんでも、やるしかないんだがな。」
 俺は深く息をすると、念のため五メートルの落とし穴を玄関先に掘っておいた。


 玄関からそっと覗くと、パーティなんかが出来そうな広間に、オーク鬼が三匹いてなんか食ってる。



 何かと思ったら、人の手だ。
 口の端から掌が見えている…
 ドちくしょうが、ゆるさん!
「アイスランサー!」
 極太の氷の槍を作って、正面のオーク鬼の眉間目がけて打ち込んだ。
 口から腕を出したまま、オーク鬼は後ろにひっくり返った。
「へ!ざまあみろ!」
 オーク鬼は、声も出せずに沈んだ。

「ごわああああ!」
 もう一匹が、剣を振り回して入り口に迫る。

 俺は、すっと後ろに下がって、落とし穴を飛び越える。
「ごわ?わ~!!!」
「アホ。」
 オーク鬼は、穴に落ちて怒っている。
「ぼんにゅい。」
 上からアイスランサーを打ち込んで黙らせる。
(いや、ぼんにゅいってなに?)



 廊下の奥からもう一匹が顔を出した。

「オマエガ、ワルイヤツカ?」
 身長が三メートル半はあるでかいのがしゃがれた声で聞いてきた。
「なんだよ、しゃべれるのか?悪い奴はおまえらだろうが!」
「コブンガイナクナッタノハオマエノセイカ。」
「そうだよ、みんなあの世に行ったぜ。」
「ソウカ、コロス!」

 刃渡り一メートル以上の両手剣を軽く片手で振り回すたびに、家の柱を切るもんだから危なくってしょうがねえ。

「うわ!」
 近寄れない。
 意外と振り回す剣風が早い。
「ファイヤーボール!」
 俺は、オークの顔面に向けて、派手にファイヤーボールをぶつけてやった。
「ごわああ!」
「熱いだろう。そいつは特別性で、粘性があるんだよ。くっついたら離れないぜ。」
「ごわ!ごわああああ!」
 オークは顔をかきむしっている。
 バーニングフェイスだね。

 その隙をついて、オークの両手剣を拾うと、わき腹からレバーに向けて突き刺した。


 動けなくなった三匹は、ありがたく収納して二階を目指す。
 窓から、ヘチ折れた尖塔が、商家の屋根を破壊しているのが見えた。
 二階の踊り場から奥を見ると、なんか寝そべっている。
 恐る恐る近寄って覗いてみると、なんと身長四メートルもあるサイクロプス。

「単眼のトロール!」

 こいつはTUEEEEEE!

「へ?」
 サイクロプスは、大いびきで寝ている…
 いくら強くても、寝てるやつなんか怖くないわなー。
 こそこそ…
 俺は、卑怯にもサイクロプスに忍び寄って、一気にクビに両手剣を叩きつけた。
 だけど、切れない!
 拾った剣がナマクラなのか、トロールが固いのか…
 おそらく両方だろうが。
 太い剣がまるで効果がない。
 サイクロプスの咽喉は深さ一センチちょっとくらいしか切れてない。
 それでも結構な出血だが、はたしてトロールは目を覚ましてしまった。


「ぐげえええええ!」


 痛みに咆哮しながら、四つん這いで廊下を進む。
 でかいんだから、そんな奥まで行かなくてもいいのにさ、ホントばかなんだから。
 もちろん、前後わかってないから天井を頭で崩しながら、えらい勢いで迫ってくる。
 あ~あ、壁をブチ抜いちゃったよ。
 がらがらと壁が崩れ落ちる。
 俺は、やっと踊り場から、階段に出た。
 間髪入れず階段を駆け下りる。
 首からおびただしい血を垂らして、トロールが飛び出してきた。
 どかーん!と音がして、腕が振り降ろされる。
 当たったら一発でパーだな。

 俺は、伝家の宝刀をすらりと抜いた。

 どーんと言う音とともに、俺を狙った右手が床にめり込む。
 それを、跳びよけて刀を振り下ろす。

 さっきのナマクラよりは切れるので、腕の筋肉を深さ三センチくらいは切るんだけど、腕の太さが直径で七〇センチくらいあるんだよ!
 残り六十七センチ!
 とにかく、よける切る!よける切る!
 この繰り返しで、やっとトロールの手首がはね跳んだ。
 こいつバカだから、切られた手で攻撃するので、最後には自分の力でヘチ折ってしまった。
 本当におバカ!
「ぎょええええええんん!」
「そりゃあ、痛いだろう。」
 その隙に、今度は脛から下を切り刻む。

 
 なん回か切っているうちに、こちらも立っていることができないくらい傷ついた。
 やはり、切るならアキレス腱だな!
 急所は急所だ。
「はあはあ、根気の勝負になって来たなあ。」
 俺の体力も、あんま持たん。
 斧で丸太を叩いた方が、なんぼかマシだ。
 ドーパミンとアドレナリンが、ドバドバ出ているので、なんとかもっているだけだな。
 しかし、執拗なアキレス腱への攻撃に、ついにトロールの膝が折れた。
「ごほああああ!」
 俺の刀が届く高さに、トロールの首が下りてきた。
 トロールは骨の突き出した右手も一緒に振り回すので、そこらじゅうが血だらけだ。
「そい!」
 やっとスキをついて、俺の刀がトロールののどを突いた。
「ごべごべ!がはああああ!」
 何が何だかわからんが、トロールはごべごべ言いながら、力尽きたように倒れた。
 なるほど、喉を突いた刀がすべって、顎下から脳みそへ突き上げたのか。


「はあはあ、やっと倒れたか…」


 刀の血ぶりをして、鞘に納める。
 こいつを収納したところで、一回の奥からのそりと顔を出す身長三メートル。
「つ・強そうだな。」
 見上げるような巨体に、皮の防具、アタマから突き出した角が五〇センチもせり出している。
 お前はバッファローマンかよう!
 凶悪な顔には、縦に走る向う傷。

「オマエガアクニンカ?」
 バーニングフェイスのほかに、しゃべるやつがいたんだ。
「悪人はお前だろう!人じゃないが。」
「セッカクアツメタ、テシタガパーダ。」
「そらしょうあんめえ、そっちが必死なのといっしょで、こっちも必死なんだよ!」
「ウルサイ、シネ!」
 がきょ~ん!と音がして、バスターソードが飛んできた。
「ニゲルナ・アタラナイ。」

「あったりめーだ!当たったら死ぬっちゅうの!」

 俺は、即座にマジックアローを、顔に打ち込んでやった。一本くれえ目をつぶせ!

「イタイナ。」
「効かねえのかよ!」
 左目当たりを押さえているが、顔はこっちを向いている。
 だいたい一発でも当たれば、こっちは即死だってぇのに、なにを涼しい顔してやがんだか!
 時計回りによけながら、アイスランスを打ち出す。
「ごわああ!」
 今度こそ、左目に刺さった!
 同時にバスターソードが振り回されて、俺は横っ飛びにかわすのが精いっぱい。
「いてー!」
 右ひざのあたりに刀で切られた傷。

「ひー!ひー!」
 集中が切れるが、それでも簡単なヒール(小)を唱えて、傷を治す。
「ちっくしょうが!余裕がねえわ!」
「サッサトシネ。」
 てめえ、余裕があるじゃん!
「ご期待にゃ添えねえな!」
 小ヒールで、なんとか血止めして、剣風が届く範囲から逃れる。

 出口までは五メートル。

「ちくしょう!遠いな。」
 剣が振り下ろされるたび、背筋が凍りつくくらいこええ。
 片目になっても、おれのことは捉えているらしく、剣筋にためらいがない。
 いつしか、俺たちは庭に出ていた。
「外に逃がすとヤバいな。」
 そんな余裕はないんだが、とにかく痛い足を引きずって、庭の中を相手の剣を躱しながら逃げる。
 ざくっと、もう一回俺の脚はオーク鬼の剣を受けた。


 ITEEEEEEE!


 痛てえ!
 いてえよ!
 血~出るよ!
 血~出るよ!
 皮一枚残してつながってる感じ、こいつぁヤベえ!
 しかもいてえ!
「ニゲルナ・アタラナイ。」
「あたりめーだ!逃げるって!」

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