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07.願い①
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ずりずりと排便するような感覚が自分のアナルで起こっている。全く自分の意志とは関係なく行われているのはおかしな感覚である。自分の脚が大きく開かれて、腹の奥に強い圧迫感がある。──おかしい。絶対おかしい。起きろ! ──ぱちりと目を開けると、そこには自分と同じぐらいの年頃だろうか、三十代半ばとおぼしき男が智也に覆いかぶさっていた。
「は? 何? どういうこと? え? ああっ」
「あ、起きた? 昨晩はずいぶん煽ってくれたよね?」
「ンあっ……ちょ、待って? やめっ……」
「やめていいの?」
ぐちゅりと響く水音と共に、男の下生えが智也の割り開かれた中心に当たった。ずくりと重たい衝撃が智也の身体を駆け抜ける。
「ああっ」
ぐりぐりと最奥をその先端で舐め回すように刺激されると、ぞわぞわとした快感が広がり、んふぅと、艶のある息が鼻から漏れ出た。
「激しいのもいいけど、ゆっくり智くんを味わうのもいいね」
とっても美味しいよと、額にちゅちゅと細かい口づけを落とし、暫く男は智也の奥を愉しんだ。智也のアナルが収縮し、男の精子を絞り取ろうとするように蠢くのを感じると、「メスイキできるようになって、偉いよ、智くん」と、口を塞がれる。
「ああ……うそ……そんな」
「うんうん。智くんのここは、俺専用の雌穴だよ」
絡め取られる舌を吸われ、二人の間に銀糸の橋が渡ると、男の顔に嗜虐的な表情が浮かぶ。
「奥のお口も、ちゅ、ちゅってしてくれてる。智くんは優秀だね」
男の腰の動きが急に激しくなる。どちゅどちゅと何度も叩きつけられる熱に、智也は只々翻弄される。
「あ、あ、あ、あ、あ……すご……おくぅ、ごんごんて」
「どう? やめて欲しい?」
「や、いやぁ。やめないでえ」
「覚えてる? 昨日の夜、散々俺に言った言葉」
智也は昨夜の自分をぼんやりと思い出した。
あ──……仕出かした。昨日の僕は仕出かしてしまったと、朝日の中で高々と掲げられて中空に揺れる自分の脚を見る。脚の向こうには──天蓋付きの? ベッド? あれ? 昨日自分のベッドでイタしたはずなのに。
「思い出して来た?」
「んんんっ、な……んとなくっ」
「一回だしちゃうね」
晴彦が精子を智也のナカに放つと、ずるりと晴彦の陰茎がアナルから抜かれた。抜かれてもなお、抜けた晴彦の陰茎の形のまま開かれたアナルからは、こぷこぷと精子が滴る。
「ね? ここ、どこ?」
「ん? 俺が「勇者」と呼ばれる世界だよ」
「は? え?」
「智くん、俺の子どもを孕みたいんだよね?」
だから、神様にお願いして界渡りをしたんだ。大丈夫、魔王は倒してあるから。とっても平和な世界だよ。この世界は男でも孕めるから、智くんは丈夫な子を産んで──勇者ハルの表情には、屈託のカケラもなかった。
「よかったね、智くん。願い事が叶っちゃったよ?」
「は? 何? どういうこと? え? ああっ」
「あ、起きた? 昨晩はずいぶん煽ってくれたよね?」
「ンあっ……ちょ、待って? やめっ……」
「やめていいの?」
ぐちゅりと響く水音と共に、男の下生えが智也の割り開かれた中心に当たった。ずくりと重たい衝撃が智也の身体を駆け抜ける。
「ああっ」
ぐりぐりと最奥をその先端で舐め回すように刺激されると、ぞわぞわとした快感が広がり、んふぅと、艶のある息が鼻から漏れ出た。
「激しいのもいいけど、ゆっくり智くんを味わうのもいいね」
とっても美味しいよと、額にちゅちゅと細かい口づけを落とし、暫く男は智也の奥を愉しんだ。智也のアナルが収縮し、男の精子を絞り取ろうとするように蠢くのを感じると、「メスイキできるようになって、偉いよ、智くん」と、口を塞がれる。
「ああ……うそ……そんな」
「うんうん。智くんのここは、俺専用の雌穴だよ」
絡め取られる舌を吸われ、二人の間に銀糸の橋が渡ると、男の顔に嗜虐的な表情が浮かぶ。
「奥のお口も、ちゅ、ちゅってしてくれてる。智くんは優秀だね」
男の腰の動きが急に激しくなる。どちゅどちゅと何度も叩きつけられる熱に、智也は只々翻弄される。
「あ、あ、あ、あ、あ……すご……おくぅ、ごんごんて」
「どう? やめて欲しい?」
「や、いやぁ。やめないでえ」
「覚えてる? 昨日の夜、散々俺に言った言葉」
智也は昨夜の自分をぼんやりと思い出した。
あ──……仕出かした。昨日の僕は仕出かしてしまったと、朝日の中で高々と掲げられて中空に揺れる自分の脚を見る。脚の向こうには──天蓋付きの? ベッド? あれ? 昨日自分のベッドでイタしたはずなのに。
「思い出して来た?」
「んんんっ、な……んとなくっ」
「一回だしちゃうね」
晴彦が精子を智也のナカに放つと、ずるりと晴彦の陰茎がアナルから抜かれた。抜かれてもなお、抜けた晴彦の陰茎の形のまま開かれたアナルからは、こぷこぷと精子が滴る。
「ね? ここ、どこ?」
「ん? 俺が「勇者」と呼ばれる世界だよ」
「は? え?」
「智くん、俺の子どもを孕みたいんだよね?」
だから、神様にお願いして界渡りをしたんだ。大丈夫、魔王は倒してあるから。とっても平和な世界だよ。この世界は男でも孕めるから、智くんは丈夫な子を産んで──勇者ハルの表情には、屈託のカケラもなかった。
「よかったね、智くん。願い事が叶っちゃったよ?」
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