上 下
3 / 7
みかんも人間も種付けが必要です

再びみかんを食べるには

しおりを挟む
「ある程度の人間の集団において、男しかいない状態になると、その集団の中で一定数の男が妊娠可能に「変態」する。その変態した男の事を「イブ」というんだ。俺も本でしか知らないような事だったけど。──「イブ」になった男は主食である「みかん」を食べようとしても中身が全て種になってしまうという呪いがかかるそうだ」
「ちょっと待て、妊娠可能って。俺が?」
「ああ、そうだ。合致しないか?ほら、「みかん」が種ばかりだぞ」
「俺、一生「みかん」が食べられないのか?」
「いや、大丈夫だ。方法がある。妊娠すると「みかん」が食べられるようになる」
「まじか……」

 ちょっと整理しよう。俺は「みかん」が食べられなくなった。それは呪いで、妊娠すればまた「みかん」が食べられるようになる。妊娠……。妊娠……って。

「妊娠ってどうするんだ?」
「えっと、妊娠の方法を知らないと?」
「知らねぇ」
「や、だってお前、村の学校で習っただろう」
「その授業の時、俺、休んだんじゃね?」
「まじか……」

 前世知識だと知ってるぞ?でもそれは男の凸が女の凹にはまってチョメチョメぴゅーぴゅーしてちょうどタイミングが合えば、はいはーい。ぽんぽーん。ごかいにーん。って事だよな。
 俺、前世は清い身体のままお亡くなりになっているから、男女のナニも知らねえぞ。男同士だと、凸と凸だぜ?どうすんだよ。子宮だってないだろ?

「ケツの穴を使うんだよ」
「は?」
「だから、ケ・ツ・の・あ・な。ケツの穴にちんこ入れて種付けするんだよ」
「や、だって、ケツの穴はうんこを出す所であって、ちんこを入れる所ではなく……」
「だから、そのための「イブ」変態なんだよ。「イブ」になったお前のケツの穴の奥に子宮が出来ている」
「まじか……」

 俺は両手でケツの穴をガードする。「みかん」を食べられないってことは死んでしまうけれど、死ぬのとケツにちんこ入れられるのとどっちがいい?ち……ちんこ入れられる方が?し……仕方ないか?

「お前、「みかん」食べられなくなって何日だ?」
「ひい、ふう、み。……かれこれ五日?」
「ひい、ふう、み。って何だ?呪文か?お前時々変な言葉使うよな。五日も「みかん」食べていないって、腹減ってるだろう。あー。食うか?俺の」
「食うって。お前の何を食うんだ?」
「「イブ」は、まあ、なんだ。人間の体液は摂取できる」

 ティエリーの目線が泳いでいる。
 体液って、アレか。あの白いアレか。しかし、何で俺がティエリーのを食わなきゃいけないんだ。なんなら好きなやつの食いたいじゃねえかって、いや特に俺、好きなやつとかいないな。
 でもティエリーはないわー。ないない。俺、大嫌いこいつ。

「じゃあ、ちょっくら外に出て体液食わせてくれそうなやつを漁るか」
「待て待て。お前「イブ」だとバレると輪姦(マワ)されるぞ」
「へ?何で?」
「「イブ」だと「みかん」が食べられないから、治療の一環として「みかん」が食べられるようになるまでみんなで種付けするって学校で習ったんだよ」
「あわわわわ。どうするよ。俺」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

バイト先のお客さんに電車で痴漢され続けてたDDの話

ルシーアンナ
BL
イケメンなのに痴漢常習な攻めと、戸惑いながらも無抵抗な受け。 大学生×大学生

生贄として捧げられたら人外にぐちゃぐちゃにされた

キルキ
BL
生贄になった主人公が、正体不明の何かにめちゃくちゃにされ挙げ句、いっぱい愛してもらう話。こんなタイトルですがハピエンです。 人外✕人間 ♡喘ぎな分、いつもより過激です。 以下注意 ♡喘ぎ/淫語/直腸責め/快楽墜ち/輪姦/異種姦/複数プレイ/フェラ/二輪挿し/無理矢理要素あり 2024/01/31追記  本作品はキルキのオリジナル小説です。

山本さんのお兄さん〜同級生女子の兄にレ×プされ気に入られてしまうDCの話〜

ルシーアンナ
BL
同級生女子の兄にレイプされ、気に入られてしまう男子中学生の話。 高校生×中学生。 1年ほど前に別名義で書いたのを手直ししたものです。

保育士だっておしっこするもん!

こじらせた処女
BL
 男性保育士さんが漏らしている話。ただただ頭悪い小説です。 保育士の道に進み、とある保育園に勤めている尾北和樹は、新人で戸惑いながらも、やりがいを感じながら仕事をこなしていた。  しかし、男性保育士というものはまだまだ珍しく浸透していない。それでも和樹が通う園にはもう一人、男性保育士がいた。名前は多田木遼、2つ年上。  園児と一緒に用を足すな。ある日の朝礼で受けた注意は、尾北和樹に向けられたものだった。他の女性職員の前で言われて顔を真っ赤にする和樹に、気にしないように、と多田木はいうが、保護者からのクレームだ。信用問題に関わり、同性職員の多田木にも迷惑をかけてしまう、そう思い、その日から3階の隅にある職員トイレを使うようになった。  しかし、尾北は一日中トイレに行かなくても平気な多田木とは違い、3時間に一回行かないと限界を迎えてしまう体質。加えて激務だ。園児と一緒に済ませるから、今までなんとかやってこれたのだ。それからというものの、限界ギリギリで間に合う、なんて危ない状況が何度か見受けられた。    ある日の紅葉が色づく頃、事件は起こる。その日は何かとタイミングが掴めなくて、いつもよりさらに忙しかった。やっとトイレにいける、そう思ったところで、前を押さえた幼児に捕まってしまい…?

ダンス練習中トイレを言い出せなかったアイドル

こじらせた処女
BL
 とある2人組アイドルグループの鮎(アユ)(16)には悩みがあった。それは、グループの中のリーダーである玖宮(クミヤ)(19)と2人きりになるとうまく話せないこと。 若干の尿意を抱えてレッスン室に入ってしまったアユは、開始20分で我慢が苦しくなってしまい…?

週末とろとろ流されせっくす

辻河
BL
・社会人カップルが週末にかこつけて金曜夜からいちゃいちゃとろとろセックスする話 ・愛重めの後輩(廣瀬/ひろせ)×流されやすい先輩(出海/いずみ) ・♡喘ぎ、濁点喘ぎ、淫語、ローター責め、結腸責めの要素が含まれます。

立てば変態、座れば不審者、歩く姿は色男

ミクリ21
BL
息子大好きなエロいお父さんの話。 佐久間 東は、自他共に認める色男。 息子の結人が可愛くて仕方ない父親だが、ある日を境にその関係はエッチなことをする関係に変わっていった。

叔父さんと一緒♡

らーゆ
BL
叔父とショタ甥がヤッてるだけ。ガチのヤツなので苦手なひとは回避推奨。

処理中です...