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18.ある意味平和な解決※
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「ちょっと、ナオ。落ち着こう?」
「や、落ち着いてたらデキないし」
「待て待て待て待て。ちょっとまって」
今日はナオの誕生日だ。ほんの二週間ほど前、タケヒコに誕生日プレゼントは何が欲しいかと問われ、ナオが欲したのはタケヒコの処女だった。タケヒコはナオにその提案をされた時以来、言葉を濁したり、なんだかんだと有耶無耶にしようと試みていたのだが……。今日の善き日? にナオに押し倒され、先ほどまで尻孔を拡張されたのだった。ナオはさんざんタケヒコに抱かれていたし、ハルキを抱いたので、この歳にしてネコの気持ちもタチの気持ちもわかる男になっていた。
丁寧に解されたタケヒコのアナルは、もう充分、ナオの陰茎を迎え入れるに足る仕上がりを見せている。
ナオはローションをとろぉと見せつけるように高い位置からタケヒコの会陰に垂らした。そのとろりと垂れ落ちる刺激でタケヒコは呻き声を上げる。──もう逃げられない。
「兄ちゃん、覚悟はいい?」
ナオは開かれたタケヒコの筋張った脚を持ち上げ、亀頭をタケヒコのアナルに擦り付け、タケヒコの覚悟のほどを確認した。
タケヒコは腕で顔半分を覆っていたが、微かに頷く。それを合図に、ナオはタケヒコの蕾を拓いていった。
「いたぁ......いたい。ナオっ、なおっ……!」
「ほらほら、さっきまで指三本飲んでたし、こんなに濡れ濡れなんだから、痛いはずないでしょ?」
ナオは可愛い顔をして、存外鬼畜だった。生理的な涙を流しながらイヤイヤをしているタケヒコを見下ろし、さらにタケヒコの羞恥を煽る。
「兄ちゃん、いつも俺のこと女の子扱いするくせに、自分だって立派な女の子に、なっ……ちゃ、たねっっ」
どちゅんっ。タケヒコの最奥を突いた。
「はっ……ああっ」
物凄い圧迫感に、喉奥が軋むような空気が漏れた。ナオの陰茎は三人の中で一番細めではあったが、長さは群を抜いている。弓なりに勃ち上がるそれを、今までタケヒコは幾度となく扱き上げ、フェラをしてきた。いつも喉奥まで入れても全てが入りきらないので、手で補助をしてイかせるのだ。あの長さがあれば、自分の奥に到達するのも頷けた。そしてさらに奥の奥、S状結腸まで犯されることも容易に想像ができる。童顔に酷薄な笑みを浮かべるナオに戦慄した。
「怖い? 兄ちゃん? 可哀想な兄ちゃんのために、ゆーっくりしたげるね」
ナオは腰を引き、ずろぉと陰茎を引き出すと、タケヒコの浅めの位置を小刻みに擦った。こすこす、ぐちゅぐちゅと反りの強いナオの陰茎で何度も何度も前立腺を刺激をされたタケヒコは──。
「あああぁあああぁぁぁ」
止めどなく、とろとろと白濁を吐き出した。
「兄ちゃん、えっろ。処女なのにトコロテンなんて、やるじゃん」
タケヒコの思考はもう、ふわふわとまとまらない状態だ。ナオにガン掘りされても、もうその口からは意味のない喘ぎ声しか出なかった。
「兄ちゃん、兄ちゃんっ」
「も、らめっ……あ、、あっ……はげしっ、んん、また、クる。キちゃうう」
「奥、抜くよ」
ぐぼっ。目の周りに星が飛んだ。涎まみれ口を半開きにし、タケヒコはあーあーと呻いた。全ての音が膜一枚隔てた向こうで鳴り響くのに、自分の心臓の音だけが大きかった。
「非道いやつだな、ナオ」
兄ちゃん、大丈夫? と、跪いてタケヒコの口に口づけを落としたのは、ハルキだった。
ハルキは部活帰りだ。ナオに遅れること二時間でタケヒコの部屋に到着をし、明らかに艶を帯びた音がする寝室を覗いた。畜生、抜け駆けしているとイラついてドアを開けたのに、そこには処女にもかかわらず結腸まで抜かれたタケヒコがいて、同情をした。
「ナオ、兄ちゃんに処女をもらったんなら、俺からは童貞を捧げようか」
花火の日、選択を迫られたナオは正直に答えた──俺、どっちも選べない。その言葉を聞いたタケヒコはペントハウスのカードキーをハルキに差し出した。今ではこうして三者三様にタケヒコのペントハウスで過ごすようになっている。
(ある意味、平和な解決方法かもね)
ナオは、そう思っている。
「や、落ち着いてたらデキないし」
「待て待て待て待て。ちょっとまって」
今日はナオの誕生日だ。ほんの二週間ほど前、タケヒコに誕生日プレゼントは何が欲しいかと問われ、ナオが欲したのはタケヒコの処女だった。タケヒコはナオにその提案をされた時以来、言葉を濁したり、なんだかんだと有耶無耶にしようと試みていたのだが……。今日の善き日? にナオに押し倒され、先ほどまで尻孔を拡張されたのだった。ナオはさんざんタケヒコに抱かれていたし、ハルキを抱いたので、この歳にしてネコの気持ちもタチの気持ちもわかる男になっていた。
丁寧に解されたタケヒコのアナルは、もう充分、ナオの陰茎を迎え入れるに足る仕上がりを見せている。
ナオはローションをとろぉと見せつけるように高い位置からタケヒコの会陰に垂らした。そのとろりと垂れ落ちる刺激でタケヒコは呻き声を上げる。──もう逃げられない。
「兄ちゃん、覚悟はいい?」
ナオは開かれたタケヒコの筋張った脚を持ち上げ、亀頭をタケヒコのアナルに擦り付け、タケヒコの覚悟のほどを確認した。
タケヒコは腕で顔半分を覆っていたが、微かに頷く。それを合図に、ナオはタケヒコの蕾を拓いていった。
「いたぁ......いたい。ナオっ、なおっ……!」
「ほらほら、さっきまで指三本飲んでたし、こんなに濡れ濡れなんだから、痛いはずないでしょ?」
ナオは可愛い顔をして、存外鬼畜だった。生理的な涙を流しながらイヤイヤをしているタケヒコを見下ろし、さらにタケヒコの羞恥を煽る。
「兄ちゃん、いつも俺のこと女の子扱いするくせに、自分だって立派な女の子に、なっ……ちゃ、たねっっ」
どちゅんっ。タケヒコの最奥を突いた。
「はっ……ああっ」
物凄い圧迫感に、喉奥が軋むような空気が漏れた。ナオの陰茎は三人の中で一番細めではあったが、長さは群を抜いている。弓なりに勃ち上がるそれを、今までタケヒコは幾度となく扱き上げ、フェラをしてきた。いつも喉奥まで入れても全てが入りきらないので、手で補助をしてイかせるのだ。あの長さがあれば、自分の奥に到達するのも頷けた。そしてさらに奥の奥、S状結腸まで犯されることも容易に想像ができる。童顔に酷薄な笑みを浮かべるナオに戦慄した。
「怖い? 兄ちゃん? 可哀想な兄ちゃんのために、ゆーっくりしたげるね」
ナオは腰を引き、ずろぉと陰茎を引き出すと、タケヒコの浅めの位置を小刻みに擦った。こすこす、ぐちゅぐちゅと反りの強いナオの陰茎で何度も何度も前立腺を刺激をされたタケヒコは──。
「あああぁあああぁぁぁ」
止めどなく、とろとろと白濁を吐き出した。
「兄ちゃん、えっろ。処女なのにトコロテンなんて、やるじゃん」
タケヒコの思考はもう、ふわふわとまとまらない状態だ。ナオにガン掘りされても、もうその口からは意味のない喘ぎ声しか出なかった。
「兄ちゃん、兄ちゃんっ」
「も、らめっ……あ、、あっ……はげしっ、んん、また、クる。キちゃうう」
「奥、抜くよ」
ぐぼっ。目の周りに星が飛んだ。涎まみれ口を半開きにし、タケヒコはあーあーと呻いた。全ての音が膜一枚隔てた向こうで鳴り響くのに、自分の心臓の音だけが大きかった。
「非道いやつだな、ナオ」
兄ちゃん、大丈夫? と、跪いてタケヒコの口に口づけを落としたのは、ハルキだった。
ハルキは部活帰りだ。ナオに遅れること二時間でタケヒコの部屋に到着をし、明らかに艶を帯びた音がする寝室を覗いた。畜生、抜け駆けしているとイラついてドアを開けたのに、そこには処女にもかかわらず結腸まで抜かれたタケヒコがいて、同情をした。
「ナオ、兄ちゃんに処女をもらったんなら、俺からは童貞を捧げようか」
花火の日、選択を迫られたナオは正直に答えた──俺、どっちも選べない。その言葉を聞いたタケヒコはペントハウスのカードキーをハルキに差し出した。今ではこうして三者三様にタケヒコのペントハウスで過ごすようになっている。
(ある意味、平和な解決方法かもね)
ナオは、そう思っている。
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