4 / 5
夜の帝王
しおりを挟む
「シュガーさん、ここのところ元気がないですね」
オーナーである夜の帝王こと、ヴァンパイアのラドゥさんが心配して声を掛けてくれた。ラドゥさん、肩書多すぎね?ま、いいか。先日のカイさん宅で起こったSiri穴喪失事件(物理)は衝撃的だった。ちなみに、帰宅後Siri穴は復活し、元気なお子さん(ウ〇コ)が産まれたことを一応ここにご報告いたします。―――誰に?
とりあえず、人としての生活に支障はないのだが、俺の性生活としてはどうなんだ。
今日、俺はお茶をひいている 。まあ暇なので、店の裏手にあるオーナー室兼控室で、バリバリとせんべいに似たお菓子を食べ、緑茶に似たお茶を飲んでいる。
「元気がない。そうですね。まあ、ないと言えばないですが、精神的なものです。身体は元気です」
「そうですか。精神的なものですか。最近、シュガーさんは売上も伸びていますし、新しい提案もしてくれて、店としては大助かりなんですよ」
「ええ?ありがとうございます。お役に立てて、しかも俺の食い扶持になるなら御の字です」
ラドゥさんは、オーナー席から立ち上がると、俺の横に座る。
「シュガーさん。提案なのですが」
「はい」
「私と一緒に暮らしませんか?」
「へ?」
ラドゥさん、何言っちゃってんの?俺と暮らす?……同棲?まさか、結婚??
「えっと、それは、同棲とか、結婚とか。そういう?」
「はい。私と結婚を前提にお付き合いいただけませんか?まずは、一緒に暮らしてお互いを知るところから」
そういうと、ラドゥさんは俺の頸筋をかぷりと噛み、俺の血を啜る。え?この人、魔物の血で生活できると言ったよね?なんで俺の血啜ってんの?―――どくん。あれ?なんだこれ。身体が熱い。やば、どうしよう。俺、この人が欲しい……。でも、おれのSiri穴、えっちなことに使えない仕様みたいで。これ以上すすめたらまた残念なことに……。
そんなことを考えていると、俺はソファーの上に押し倒されて、あっという間に服を剥ぎ取られていた。早いっ。ラドゥさん手慣れていないか?
それにしても、ラドゥさん。いつも血色のない顔をしているけれど、今は肌に赤みもさして、唇もぷるっぷる。やっぱり人間の生き血のほうが栄養価が高いんだろうか。……きれいだな。
その真っ赤に色づいた唇で、俺のブツを咥えて、上目遣いに俺の事を見ている。やべ。色っぺぇ。
すっかり勃ちあがった、俺の息子さん。……でも使えないSiri穴。どうしよう。どうすべ。
んん?あれ?この人自分の後孔をほぐしだしたぞ?まさか、そっち側のひと?そんな攻め様オーラばしばしなのに?じゃ、いっか。いっただきまーす。いや、違うな。このまま騎乗位なんだな。いっただかれまーす。
ドン
そこへ、オーナー室のドアを蹴破る勢いで突入してきた、ユニコーンのクレスさんと、フェンリルのカイさん。
「「ちょっと待ったー!」」
わ。ちょっと待って。俺もラドゥさんも全裸だぞ。俺は服を集めて、ラドゥさんと俺に掛ける。
「「「シュガー (さん)は、俺 (私)のモノ!!」」」
三人が、三人とも俺の所有権を主張しだした。俺は、自分の脳の処理能力の限界を感じ、意識を手放した。
オーナーである夜の帝王こと、ヴァンパイアのラドゥさんが心配して声を掛けてくれた。ラドゥさん、肩書多すぎね?ま、いいか。先日のカイさん宅で起こったSiri穴喪失事件(物理)は衝撃的だった。ちなみに、帰宅後Siri穴は復活し、元気なお子さん(ウ〇コ)が産まれたことを一応ここにご報告いたします。―――誰に?
とりあえず、人としての生活に支障はないのだが、俺の性生活としてはどうなんだ。
今日、俺はお茶をひいている 。まあ暇なので、店の裏手にあるオーナー室兼控室で、バリバリとせんべいに似たお菓子を食べ、緑茶に似たお茶を飲んでいる。
「元気がない。そうですね。まあ、ないと言えばないですが、精神的なものです。身体は元気です」
「そうですか。精神的なものですか。最近、シュガーさんは売上も伸びていますし、新しい提案もしてくれて、店としては大助かりなんですよ」
「ええ?ありがとうございます。お役に立てて、しかも俺の食い扶持になるなら御の字です」
ラドゥさんは、オーナー席から立ち上がると、俺の横に座る。
「シュガーさん。提案なのですが」
「はい」
「私と一緒に暮らしませんか?」
「へ?」
ラドゥさん、何言っちゃってんの?俺と暮らす?……同棲?まさか、結婚??
「えっと、それは、同棲とか、結婚とか。そういう?」
「はい。私と結婚を前提にお付き合いいただけませんか?まずは、一緒に暮らしてお互いを知るところから」
そういうと、ラドゥさんは俺の頸筋をかぷりと噛み、俺の血を啜る。え?この人、魔物の血で生活できると言ったよね?なんで俺の血啜ってんの?―――どくん。あれ?なんだこれ。身体が熱い。やば、どうしよう。俺、この人が欲しい……。でも、おれのSiri穴、えっちなことに使えない仕様みたいで。これ以上すすめたらまた残念なことに……。
そんなことを考えていると、俺はソファーの上に押し倒されて、あっという間に服を剥ぎ取られていた。早いっ。ラドゥさん手慣れていないか?
それにしても、ラドゥさん。いつも血色のない顔をしているけれど、今は肌に赤みもさして、唇もぷるっぷる。やっぱり人間の生き血のほうが栄養価が高いんだろうか。……きれいだな。
その真っ赤に色づいた唇で、俺のブツを咥えて、上目遣いに俺の事を見ている。やべ。色っぺぇ。
すっかり勃ちあがった、俺の息子さん。……でも使えないSiri穴。どうしよう。どうすべ。
んん?あれ?この人自分の後孔をほぐしだしたぞ?まさか、そっち側のひと?そんな攻め様オーラばしばしなのに?じゃ、いっか。いっただきまーす。いや、違うな。このまま騎乗位なんだな。いっただかれまーす。
ドン
そこへ、オーナー室のドアを蹴破る勢いで突入してきた、ユニコーンのクレスさんと、フェンリルのカイさん。
「「ちょっと待ったー!」」
わ。ちょっと待って。俺もラドゥさんも全裸だぞ。俺は服を集めて、ラドゥさんと俺に掛ける。
「「「シュガー (さん)は、俺 (私)のモノ!!」」」
三人が、三人とも俺の所有権を主張しだした。俺は、自分の脳の処理能力の限界を感じ、意識を手放した。
0
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
初恋はおしまい
佐治尚実
BL
高校生の朝好にとって卒業までの二年間は奇跡に満ちていた。クラスで目立たず、一人の時間を大事にする日々。そんな朝好に、クラスの頂点に君臨する修司の視線が絡んでくるのが不思議でならなかった。人気者の彼の一方的で執拗な気配に朝好の気持ちは高ぶり、ついには卒業式の日に修司を呼び止める所までいく。それも修司に無神経な言葉をぶつけられてショックを受ける。彼への思いを知った朝好は成人式で修司との再会を望んだ。
高校時代の初恋をこじらせた二人が、成人式で再会する話です。珍しく攻めがツンツンしています。
※以前投稿した『初恋はおしまい』を大幅に加筆修正して再投稿しました。現在非公開の『初恋はおしまい』にお気に入りや♡をくださりありがとうございました!こちらを読んでいただけると幸いです。
今作は個人サイト、各投稿サイトにて掲載しています。
ダンス練習中トイレを言い出せなかったアイドル
こじらせた処女
BL
とある2人組アイドルグループの鮎(アユ)(16)には悩みがあった。それは、グループの中のリーダーである玖宮(クミヤ)(19)と2人きりになるとうまく話せないこと。
若干の尿意を抱えてレッスン室に入ってしまったアユは、開始20分で我慢が苦しくなってしまい…?
セーニョまで戻れ
四季山河
BL
国際警備会社ISCの派遣員ケヴィン・カタギリは病室で目覚める。
そこで医師から自分が轢き逃げに遭ったことを聞かされるが、ケヴィンには事故以前一年ほどの記憶が失われていた。
記憶を失ったケヴィンに三人の男が全く同じことを言う。
「私たちは恋人同士だったんだ」
事故直前にボディガードの契約をしていた人気バンド666(スリーシックス)のボーカル、ミラン・アーキテクト。
同じく666のギタリスト、ドミトリ・カデシュ。
そしてケヴィンの大学時代からの友人であり音楽家、イゼット・ウィンター。
ケヴィンを轢き逃げした犯人の行方も分からないまま、三人のうち誰が本当の恋人なのか。それとも恋人などいないのか。誰が嘘を言っているのか。その理由は何故か。
それぞれの思惑と記憶を探り合いながら、ケヴィンはかつて自分が目の当たりにした光景を思い出す。
※作中に一部過激、スラング、相互同意の無い性描写等の記述、示唆する表現を含みますのでご注意ください。
※リバ、複数攻め同一受けの行為を示唆する表現があります。
※この物語はフィクションです。
※この作品は、「小説家になろう(ムーンライトノベル)」「fujossy」「エブリスタ」に同名義で、「pixiv」には別名義(寒星)で投稿されております。
俺をハーレムに組み込むな!!!!〜モテモテハーレムの勇者様が平凡ゴリラの俺に惚れているとか冗談だろ?〜
嶋紀之/サークル「黒薔薇。」
BL
無自覚モテモテ勇者×平凡地味顔ゴリラ系男子の、コメディー要素強めなラブコメBLのつもり。
勇者ユウリと共に旅する仲間の一人である青年、アレクには悩みがあった。それは自分を除くパーティーメンバーが勇者にベタ惚れかつ、鈍感な勇者がさっぱりそれに気づいていないことだ。イケメン勇者が女の子にチヤホヤされているさまは、相手がイケメンすぎて嫉妬の対象でこそないものの、モテない男子にとっては目に毒なのである。
しかしある日、アレクはユウリに二人きりで呼び出され、告白されてしまい……!?
たまには健全な全年齢向けBLを書いてみたくてできた話です。一応、付き合い出す前の両片思いカップルコメディー仕立て……のつもり。他の仲間たちが勇者に言い寄る描写があります。
咳が苦しくておしっこが言えなかった同居人
こじらせた処女
BL
過労が祟った菖(あやめ)は、風邪をひいてしまった。症状の中で咳が最もひどく、夜も寝苦しくて起きてしまうほど。
それなのに、元々がリモートワークだったこともあってか、休むことはせず、ベッドの上でパソコンを叩いていた。それに怒った同居人の楓(かえで)はその日一日有給を取り、菖を監視する。咳が止まらない菖にホットレモンを作ったり、背中をさすったりと献身的な世話のお陰で一度長い眠りにつくことができた。
しかし、1時間ほどで目を覚ましてしまう。それは水分をたくさんとったことによる尿意なのだが、咳のせいでなかなか言うことが出来ず、限界に近づいていき…?
君の運命はおれじゃない
秋山龍央
BL
男女の他にアルファ、オメガ、ベータの三つの性差がある世界。
そんな世界にベータとして転生した男、ユージは、報われないと思いつつも親友であるアルファのアシュレイ・オッドブルに恋をしていた。
しかし、とうとうアシュレイは『運命の番』であるオメガの少年・キリと出会ってしまい……
・ベータ主人公(転生者)×アルファ
・アルファ×オメガのえっちシーンはありません
空から来ましたが、僕は天使ではありません!
蕾白
BL
早島玲音(はやしま・れね)は神様側のうっかりミスで事故死したことにされてしまった。
お詫びに残った寿命の分異世界で幸せになってね、と言われ転生するも、そこはドラゴン対勇者(?)のバトル最中の戦場で……。
彼を気に入ってサポートしてくれたのはフェルセン魔法伯コンラット。彼は実は不遇の身で祖国を捨てて一念発起する仲間を求めていた。コンラットの押しに負けて同行することにしたものの、コンラットの出自や玲音が神様からのアフターサービスでもらったスキルのせいで、道中は騒動続きに。
彼の幸せ転生ライフは訪れるのか? コメディベースの冒険ファンタジーです。
玲音視点のときは「玲音」表記、コンラット視点のときは「レネ」になってますが同一人物です。
2023/11/25 コンラットからのレネ(玲音)の呼び方にブレがあったので数カ所訂正しました。申し訳ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる