恐喝と罠

 (笑)

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不審なメール

平凡で幸福な日常

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彼は田中明人 ごく平凡な18歳の高校生。
中流家庭の4人家族。家族構成は父母妹。
妹は15歳 田中里美 中学生だ。

それは土曜の昼下がりだった。
「里美ちゃん、お手伝いしてくれる?」
母親が娘に家事の手手伝いを頼んでいた。
「いいよ。なに?」
里美は学校の成績も授業態度もなかなかで割と優等生タイプだ。普通は家の手伝いも率先してやってる。
しかし今日は違っていた。手伝いの内容に不満があったのだ。

「自分の部屋とお兄ちゃんの部屋のお掃除」

「えーっ!」里美と明人が同時に声を上げる。

「お兄ちゃん。自分のお部屋は自分でやってよ」

「んなの自分でやる!」

「何言ってるの。これからお友達と約束があるのでしょ?」

「帰ったらやる」めんどくさそうに答える。

「そんこと言ってやった試しがないでしょ?」

「やるって!」

「里美ちゃんお願いね」

「いやよ!ママやってよ。だってお兄ちゃんの部屋、Hな本とかDVDいっぱいなんだもん!きもい!」

「ちょっと待て!なぜ知ってる?」

「やっぱ。あるんだ!不潔!」

「てめー!勝手に入ったな!」

「入らない。きっとそんなんでいっぱなんだろうなと思っただけです」

「ねえよ!」

「もう遅いです!自白してます」

「ねえよ!やかましい!」

「ママ!無理!ママやってよ」

「やべぇ!時間だ。出かけないと。自分でやるからあと勝手に入るないよ!」

「はいはい。ちゃんとやってね」母親はそういつつも信用してなかった。


「頼まれたって入りません!あんなエロ部屋」

「うっせー!エロ部屋ちゃう!」

明人はどなり声をあげつつもそそくさと出かけて行った。


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