婚約破棄?婚約者を実の兄にネトラレタ?
名門ミザリー公爵家の令嬢リーシャは、王子アルバルトとの婚約が決まり、誰もが羨む未来を約束されていた。だが、ある日突然アルバルト王子から告げられたのは、衝撃の婚約破棄の言葉だった。
「リーシャ、婚約を破棄させてもらう。僕は真実の愛を見つけたんだ」
失意のリーシャがさらに驚いたのは、その「真実の愛」の相手がなんと実の兄、ローレンツであったこと!信じられない状況に直面しながらも、リーシャは独自の観点で事態を受け止める。実は彼女、腐女子だったのだ!
この驚愕の事態を好機と捉えたリーシャは、兄と王子の禁断の愛を観察しながら、一冊の本を書き上げる。結果、リーシャの書いた「フィクション」本は瞬く間にヒットし、彼女は巨万の富を得る。しかし、読者たちはその物語をただのフィクションとは捉えず、宮廷内で密かに囁かれていた噂が現実と結びついていく――。
王族と公爵家を巻き込んだ愛憎劇とフィクションが交差する中、リーシャは自身の選択により思わぬ騒動へと巻き込まれていく。
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「リーシャ、婚約を破棄させてもらう。僕は真実の愛を見つけたんだ」
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