貧乳シンデレラ 新装版

 (笑)

文字の大きさ
上 下
3 / 6

第三章ギガ爆乳の魔法使い登場

しおりを挟む

シンディは舞踏会に参加できなかった悔しさと、自分の無力さに泣きながら、屋根裏部屋のベッドに座っていた。豪華なドレスをまとい、王子の前で踊る義姉たちの姿を想像するたびに、自分の小さな胸が彼女たちの輝かしい未来を象徴するように思えた。自分の胸が、まるで人生そのものの限界を象徴しているかのようだった。

「どうして私はこんなに恵まれないんだろう……」
涙をこぼしながら、シンディは呟いた。

その時だった。突然、部屋の中が不思議な光に包まれ、目の前に現れたのは見たこともないほど豊満な胸を持った女性だった。彼女は美しいローブを身にまとい、その豊かな胸元がまるで誇示されるかのように揺れていた。

「泣かないで、シンディ」
優しい声で語りかけるその女性は、微笑みを浮かべながらシンディに近づいてきた。シンディは驚きのあまり言葉を失った。


「あなたが、貧乳だったなんて……信じられない……」

シンディは目の前の女性の姿に驚愕していた。ギガ爆乳のレディ・マグナがかつて貧乳だったなど、到底信じがたい話だった。しかし、彼女の優しい眼差しには偽りの気配は感じられなかった。

「ええ、そうなの。でも、私は自分の力でこの胸を手に入れた。そして、今度はあなたを助ける番よ」

レディ・マグナは魔法の杖を静かに取り出し、その先端から輝く光を発した。シンディはその光に包まれ、体全体が温かくなるのを感じた。不思議な感覚が彼女の胸を通り、彼女の身体が変わっていくのを実感した。
次の瞬間、シンディの胸は徐々に大きくなり、あっという間に変化が訪れた。自分の体が変わっていく感覚に驚きながら、シンディは鏡の前に立った。そこに映るのは、今までの自分とは違う姿。彼女は震える手で胸に触れ、その存在を確かめた。

「これが……本当に私なの?」

シンディは、自分の姿に信じられないような表情を浮かべたが、同時に初めて感じる自信が芽生えていた。

「さあ、これであなたも舞踏会に行けるわ。自信を持って、王子に会いに行くのよ」と、レディ・マグナは優しく微笑みかけた。

「ただし、魔法は午前零時に解けるから、その前に気をつけてね」

シンディはその言葉を心に留め、新しい自分として舞踏会へ行く決意を固めた。

シンディは自分の変わった姿に驚きを隠せなかった。こんなにも豊かな胸を手に入れるなんて、まるで夢のようだった。彼女は鏡に映る自分を見つめ、信じられない気持ちでいっぱいだった。

「これが私……?」
シンディは自分の変わりように感動し、胸をそっと触れてみた。それは確かに、自分の胸だった。

「さあ、舞踏会に行きなさい。あなたの心が望む限り、この胸はあなたのものよ。ただし、魔法が解けるのは午前零時。忘れないで」
レディ・マグナはそう言うと、再び微笑んで、シンディに力強く送り出した。

新たな自信と決意

シンディは、これまでとはまるで違う自分の姿に自信を持ち始めていた。豊かな胸とともに、彼女の心にも新たな決意が芽生えた。今度こそ、自分も輝くことができる――そう信じて、彼女は屋敷を出発する準備を始めた。

レディ・マグナの魔法で用意された豪華なドレスをまとい、シンディは舞踏会へと向かう準備を整えた。馬車も魔法で現れ、彼女を王宮へと運んでいく。

「私も、あの舞踏会に参加できる……」
シンディは胸を高鳴らせながら、心の中で何度もその言葉を繰り返していた。これまで自分を縛り続けてきた貧乳のコンプレックスが、今はまるで別の世界の話のように感じられた。

そして、シンディは王宮の大きな扉が開くのを待ちながら、新しい自分として舞踏会に足を踏み入れる準備を整えていた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

学園の王子に気に入られたようですが、この関係って王子と侍女ですよね?-六花の恋3ー【完】

桜月真澄
恋愛
桜の花びらを摑もうとしていた那也を見つけた由羽。 最初は面白い子を見つけた、程度に思っていたけど……。 +++ 六花の恋シリーズ第三話! さゆと晃の息子のお話…… タイトルを『六花の恋3-俺の運命はこの子だけです。-』から変更しました。 六花の恋シリーズは一話ごとに主人公がかわりますので どこから読んでいただいても大丈夫です! 表紙にある順番は、時系列順になります。 +++ 司由羽 Tsukasa Yuu 咲雪と晃の長男。 高1。 父に似てダウナー。 王子扱いされている。 遠江那也 Toutoumi Naya 姉御肌というかもはや母親気質。 学園のアイドルくんの幼馴染。 司菜雪 Tsukasa Nayuki 咲雪の妹。 由羽の同い年の叔母。 学校では由羽とはイトコで通していて、周囲からは由羽と景が王子、菜雪は姫と呼ばれている。 雪村景 Yukimura Kei 晃の弟。 由羽の同い年の叔父。 菜雪一筋。 松永学 Matsunaga Manabu 学園のアイドルくん。 桑折日菜 Koori Hina ??? 司羽咲 Tsukasa Usa 由羽の妹。 中二。 2022.6.27~7.5 Sakuragi

先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…

ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。 しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。 気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…

婚約破棄されたおっとり令嬢は「実験成功」とほくそ笑む

柴野
恋愛
 おっとりしている――つまり気の利かない頭の鈍い奴と有名な令嬢イダイア。  周囲からどれだけ罵られようとも笑顔でいる様を皆が怖がり、誰も寄り付かなくなっていたところ、彼女は婚約者であった王太子に「真実の愛を見つけたから気味の悪いお前のような女はもういらん!」と言われて婚約破棄されてしまう。  しかしそれを受けた彼女は悲しむでも困惑するでもなく、一人ほくそ笑んだ。 「実験成功、ですわねぇ」  イダイアは静かに呟き、そして哀れなる王太子に真実を教え始めるのだった。 ※こちらの作品は小説家になろうにも重複投稿しています。

車の中で会社の後輩を喘がせている

ヘロディア
恋愛
会社の後輩と”そういう”関係にある主人公。 彼らはどこでも交わっていく…

その気が全くなかったがいつの間にかハーレム王と呼ばれてしまう 〜約束の赤い糸〜

朽木昴
恋愛
幼い頃に交わした結婚の約束。そんな大切なモノを忘れ、神崎直哉は高校生活を満喫していた。彼を取り巻くのは、恋心を抱く幼なじみ、人見知りの少女、幼なじみの親友、社長令嬢、そしてアイドル……。果たして、この中に約束の子はいるのだろうか!?

友人の結婚式で友人兄嫁がスピーチしてくれたのだけど修羅場だった

海林檎
恋愛
え·····こんな時代錯誤の家まだあったんだ····? 友人の家はまさに嫁は義実家の家政婦と言った風潮の生きた化石でガチで引いた上での修羅場展開になった話を書きます·····(((((´°ω°`*))))))

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

処理中です...