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雪山とクリスマス
雪姉たちのクリスマス計画
しおりを挟むロッジのバーに集まった三人は、暖炉の温かさに包まれながら、クリスマスの計画を話し合うことになった。窓の外では、まだ吹雪が激しく舞い続けているが、その中で彼女たちは、これからの楽しいイベントに思いを巡らせていた。
「今年のクリスマスは、前にハロウィンで訪れた施設にもう一度行こうと思ってるんじゃ」と、雪姉が切り出すと、真魚とお雪は興味津々な表情で聞き入った。
「まずは、施設に電話して、訪問の日程を確認しましょう」とお雪が提案する。
「そうじゃのう。クリスマスじゃから、プレゼントとケーキは必須じゃの」と雪姉がしっかりと頷いた。
「今回は、学校のイベントじゃないからのう。サンタ役はシンジに頼もうと思うのじゃ」と雪姉が言った瞬間、お雪の表情が曇った。
「シンジ?」と真魚が首をかしげる。
「お雪、なぜ嫌な顔をするのじゃ?」と雪姉が不思議そうに問いかける。
お雪はため息をつき、少し不機嫌そうに答える。「すぐ私を『ゆきのん』って呼ぶんだもの。わざとじゃないかって疑うわ」
雪姉はその言葉に一瞬戸惑ったが、すぐに「そんなことはないじゃろう。シンジはただ親しみを込めているだけじゃ」とフォローしようとした。
お雪はじっと雪姉を見つめたあと、深いため息をついて言った。「子供たちの前でイチャイチャしないでよね!」
「イチャイチャとは…心外じゃ。まあ、確かにシンジとはそういう関係じゃが、仕事は仕事としてきっちりやるつもりじゃ」と雪姉は照れ隠しをするように軽く笑った。
真魚はそのやり取りを見て、少し焦り気味に口を挟んだ。「あの、二人とも…大丈夫ですよね?ちゃんとサンタさんやってくれますよね?」
雪姉は自信満々に頷いた。「心配無用じゃ。あやつはこういうイベントごとが好きじゃからな、子供たちのために全力でやってくれるはずじゃ」
お雪はまだ何か言いたげだったが、結局は「そうね…そこは安心ね」と納得するしかなかった。
「じゃあ、シンジに連絡を取ってみるとしよう。プレゼントやケーキも準備しないといけんから、忙しくなるぞ!」と雪姉が立ち上がる。
「ん~~、今回は、大きいクリスマスケーキを焼くわ」とお雪が意気込んで宣言する。
「オー、それはすごいのじゃ!」と雪姉が感心しながら応じる。
真魚も目を輝かせて、「お雪さんのケーキ、絶対美味しいに決まってます!」と嬉しそうに付け加える。
お雪は照れくさそうに微笑みながら、「みんなが喜んでくれるといいんだけど…でも、シンジにはあんまりあげたくないわね」と少し毒を含んだ声でつぶやく。
「そこは心を広く持つのじゃ、お雪。みんなで楽しいクリスマスを過ごすためじゃ」と雪姉が言うと、お雪はしぶしぶ頷いたが、やはりシンジへの警戒心を完全には捨てきれない様子だった。
「まあ、なんにせよ、クリスマスケーキは楽しみじゃな!」と、真魚は無邪気に話を続け、和やかな雰囲気が戻った。
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三人はそんなクリスマスの準備に思いを巡らせながら、ロッジのバーでの時間を楽しんだ。吹雪の夜が続く中、彼女たちの心は、次の楽しいイベントに向けて膨らんでいった。
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