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真魚
人魚スマホを買う
しおりを挟む#### シーン1:スマホの購入
ある日の午後、真魚は興奮気味に家に戻ってきた。手には新しいスマートフォンを握りしめている。
「ただいま!」真魚がリビングに飛び込むと、お雪と雪姉がそれぞれの場所でくつろいでいた。
「おかえり、真魚ちゃん。何をそんなに嬉しそうにしているの?」お雪が微笑みながら尋ねる。
「見てください、お雪さん、雪姉様!スマホを買ってきたんです!これで友達と連絡先交換ができます」真魚はスマートフォンを誇らしげに見せる。
「おお、ついに買ったのか!」雪姉が興味津々で身を乗り出す。
「でも、アイフォンとねんどろいど、どっちにするかすごく悩みました。」真魚が続けた。
「真魚よ、それはアンドロイドというのじゃ。ねんどろいどはフィギュアじゃ。」雪姉が笑いながら訂正する。
「そうか。それで店員さん変な顔してたんだ。」真魚が納得した様子で頷いた。
#### シーン2:スマホの設定
「でも、実は使い方がよくわからなくて……」真魚は困った顔をしてスマホを見つめる。
「大丈夫よ、真魚ちゃん。最初はみんなそうよ。どこから始めればいいのかしら?」お雪が優しく言う。
「まず、電源を入れてみましょうか?」雪姉が提案する。
真魚はスマホの電源ボタンを押し、画面が明るくなるのを見つめた。「おお、動いた!」
「次はWiFiに接続しないとね。」お雪が言うと、真魚は首をかしげる。
「WiFiってどこで売ってるんですか?」
お雪と雪姉は顔を見合わせて笑った。「WiFiは買うものじゃなくて、インターネットに接続するための技術よ。家にルーターがあるから、それに接続すればいいの。」
#### シーン3:スマホの基本操作
「それじゃあ、次はアプリをダウンロードしてみましょう。」お雪が言うと、真魚は再び困惑する。
「アプリって、どこで買うんですか?それとも、ねんどろいどみたいにフィギュアみたいなものですか?」
「アプリはスマホの中で使うソフトウェアのことよ。例えば、この『ストア』ってアイコンをタップして……」お雪がスマホを手に取り、真魚に操作方法を教え始めた。
「お雪さん、雪姉さん、連絡先をお教えください」
「それは良いが、登録の仕方を覚えたのか?」
「…わ、わかりません」
「貸すのじゃ。登録してやろうぞ」
「お願いします」
「ウム、任すのじゃ」
雪姉はスムーズに操作して登録を終える。
「できたぞ」
「ちょっと、真魚ちゃん、見せてちょうだい」
「はい、どうぞ」
真魚は、お雪にスマホを渡す。
登録された名簿を見ると、お雪の名前が「ゆきのん」で登録されていた。
「『ゆきのん』で登録するな!」
雪姉を怒鳴りつける。
「すまん。つい、今、直すのじゃ」
「雪姉、あなたもスマホを貸して」
「なんじゃ?」
「いいから貸しなさい」
お雪は、雪姉から奪うようにスマホを取り上げて確認する。
やはり「ゆきのん」で登録されている。
「『ゆきのん』で登録するな!」
#### シーン4:トラブルと解決
しばらくすると、真魚がスマホを落としてしまった。「わぁ、スマホを落としたら、割れちゃった!」
「ちょっと貸すのじゃ。我が直してやろうぞ。」雪姉が言うと、スマホを受け取り、手際よく修理を始めた。
「ほれ、直ったぞ。」
「すごーい、ほんとうに直ってる!」真魚が感激する。
「え?本当に?」お雪も驚く。
「うむ、表面のガラスカバーが割れただけぞ。交換してやっただけじゃ」雪姉が誇らしげに言う。
#### シーン5:さらなる質問
「ところで、青い歯ってなんか気持ち悪いですけど、何ですか?」真魚が尋ねる。
「それはBluetoothのことね。ワイヤレスでデータをやり取りする技術の名前よ。」お雪が説明する。
「ギガってなに?ギガマックとか?」
「ギガはデータの容量を表す単位よ。ギガマックとは関係ないわ。」お雪が笑いながら答える。
「画素でがそりんなの?」
「それは画質のことを言っているのね。画素は画像の細かさを表す単位よ。」お雪が説明する。
「ストレージは転生小説用語?」
「違うわ。ストレージはデータを保存する場所のことよ。」お雪が訂正する。
「でも転生者もたいてい持ってますよ?」
「まあ、それはそうだけど……」お雪が笑いながら返す。
真魚がふと疑問を口にする。
「ところで、クッキーってなんですか?」
雪姉が笑いながら答える。
「ステラおばさんのクッキーか?」
真魚が首をかしげて言う。
「そうじゃなくて、スマホのクッキーです。」
お雪がため息をついて言った。「クッキーはウェブサイトの情報を保存する仕組みのことよ。」
真魚がさらに混乱して尋ねる。「スマホおばさんのクッキー?」お雪が呆れたように答える。
「スマホをおばさんにするでない!」
真魚がさらに質問を続ける。
「どうやったらスマホに保存されたクッキーを取り出して食べられるの?」
お雪が頭を抱えて言う。
「クッキーは食べ物じゃないの!それはデータのこと!」
雪姉がクスクス笑いながら言う。「お前は本当に面白いやつじゃな、真魚よ。」
真魚が不思議そうに言う。「でも、名前がクッキーだから、食べられるかと思いました。」
お雪が説明を続ける。
「名前は同じだけど、全然違うものなの。スマホのクッキーは、サイトの情報を保存するためのデータよ。」
真魚が納得したようにうなずく。「なるほど、データのクッキーですね。ありがとうございます!データじゃ、食べれないですね」
真魚が新しい疑問を口にした。「スマホって、なんでスマートフォンっていうんですか?携帯電話じゃだめなの?」
お雪が答えようとしたその時、雪姉が口を開いた。「それはのう、スマートフォンの語源について説明してやろう。」
真魚が興味津々で聞く。「はい、お願いします!」
雪姉はポテチを口に放り込みながら語り始めた。「スマートフォンは、英語で 'Smartphone' と書く。 'Smart' は『賢い』という意味じゃ。そして 'Phone' は『電話』じゃな。つまり、スマートフォンは『賢い電話』という意味なのじゃ。」
「賢い電話?」真魚が首をかしげる。
「そうじゃ。昔の携帯電話は通話やメールぐらいしかできなかったが、スマートフォンはインターネットに繋がったり、アプリを使ったり、カメラで写真を撮ったりと、いろいろなことができるのじゃ。それが『賢い』と呼ばれる所以なのじゃ。」
「なるほど、だからスマートフォンなんですね。」真魚が納得したように頷いた。
お雪が補足する。「それに、スマートフォンは多機能で便利だから、『スマート』という言葉がぴったりなのよ。」
真魚がさらに質問を重ねる。「じゃあ、携帯電話っていう呼び方は古いんですか?」
雪姉が笑って答える。「いや、携帯電話という言葉もまだ使われておる。ただ、スマートフォンの方が機能が多いから、そちらを使うことが増えたのじゃ。」
お雪も笑顔で言った。「そういうこと。真魚ちゃんもこれでスマートフォンのことが少しわかったかな?」
「はい、ありがとうございます!」真魚は嬉しそうに笑顔を見せた。
「お雪さんは、スマートお雪さんですね。」
「うむ、スマートゆきのんじゃな。」
「ゆきのん言うな!」お雪が即座にツッコミを入れる。
真魚が笑いながら答える。「本当に、いろいろ教えてもらえて助かりました!」
こうして、真魚はまた一つスマートフォンに関する知識を増やすことができたのであった。
### 次回予告
お雪が呆れ顔で問いかける。「いつから、この小説スマホ用語辞典になったの?」
雪姉が得意げに答える。「好評だったら、スマホ用語辞典2もやるのじや。」
真魚が目を輝かせて言う。「本当ですか?まだまだわからないこといっぱいあります!」
お雪は信じられないように言った。「本当にやるの?」
雪姉が提案を続ける。「それとも家庭用ゲーム機の歴史の解説でも良いかもな。」
お雪が困った顔で反論する。「もう小説じゃなくなってるから、それ!」
雪姉が大笑いしながら締めくくる。「まあまあ、次回もお楽しみに!」
真魚が無邪気に続ける。「次回はスマホ用語辞典2ですか?」
お雪が真剣な顔で言い直す。「決まってませんから!」
雪姉がまた笑いながら言う。「まあまあ、次回もお楽しみに!」
こうして、次回も続くことが決まったのであった。真魚、お雪、雪姉の冒険はまだまだ続く。次回もお楽しみに!
次回、「スマホ用語辞典2」または「家庭用ゲーム機の歴史」にご期待ください!
お雪が最後にもう一度強調する。「だから、決まってません!」
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