シン雪女伝説

 (笑)

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雪姉

第八話ゆきのん言うな!

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### シーン 19: シンジの残業

次の日も、シンジは仕事をしていた。昨日の件で仕事が滞ってしまったせいで今日は残業だ。いつもより遅くなった。シンジは、家に帰る途中、公園に立ち寄る。

### シーン 20: ゆきのんとの出会い

ベンチに座っていると、後ろから声をかけられる。お雪の声ではないが、お雪と同じくらいきれいな声。しかし、お雪よりも冷たい印象を受ける。シンジが振り向くと、そこにはセーラー服の美少女がいた。

### シーン 21: ゆきのんの問いかけ

「二人とも不器用なのね」

「ゆきのんさん!」

「ゆきのん言うな!」

「ごめんなさい。つい」

「ふん!まぁいいわ。それより、あなた、雪姉のことどう思ってるの?」

「えーっと、その、美人で、強くて、かわいいなって思います」

「そうじゃなくて!」

「あーっと、その、好きかどうかってことですよね?」

「ええ、その通りよ」

### シーン 22: シンジの戸惑い

「えーっと、その、えーっと、すいません。わかりません」

「そう?じゃあ、もう会わないで!」

「え?いや、そんなこと言われても……」

「雪姉は、人間とは違うのよ!不幸になるだけよ!」

「え?どういう意味ですか?それに、俺は、お雪さんのことが嫌いじゃないです」

「……その程度の気持ちなの?」

「え?その程度って、お雪さんは魅力的な人だと思いますよ」

「そうじゃなくって、恋愛対象としてってことよ!」

「……すいません。俺、恋とかしたことないんでよくわからんのです」

### シーン 23: ゆきのんの警告

「二人とも揃いも揃って、永遠に平行線だわ」

「なんのことですか?」

「いいからもう会いに来ちゃだめだからね」

「え?」

「もう会う必要はないわ。さよなら。」

### シーン 24: シンジの疑問

「ちょっと待ってくれ」

「なにかしら?」

「なんでゆきのんさんは、俺に雪女だってことを教えてくれたんだ?」

「教えてないわ!お馬鹿な雪姉せいでばれただけよ!もちろん、誰かに話したら殺す。雪姉の気持ちなんて関係なくね!」

「……わかった。誰にも話さない。約束する。」

### シーン 25: シンジの気持ち

「そう、よかった。雪姉と恋人になりたいとかないわけ?」

「それは、考えたことがないというか、正直、お雪さんが魅力的すぎて、他の女の子が目に入らないというか……」

「好きなのでしょ?」

「……わからない。」

### シーン 26: ゆきのんの助言

「そう、でも、もし、雪姉と恋人になったとしても、雪姉は、人と同じ時間は生きられない。それでもいいの?」

「ああ、構わない。」

「本当に、雪姉と付き合うつもりなの?」

「うん、付き合えるのならば付き合いたい。」

「そう。なら、私が口出しすることじゃないわ。がんばりなさい。貴方からデートに誘うぐらいしなさいよ。雪姉、昨日、帰ってきてへこんでたわよ!」

### シーン 27: ゆきのんの別れ

「ありがとうございます。ゆきのんさんは優しいですね。」

「だから、ゆきのん言うな!」

ゆきのんは走って去っていった。
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