シン雪女伝説

 (笑)

文字の大きさ
上 下
6 / 46
雪姉

第5話 対戦

しおりを挟む
### 対戦

翌日、お雪から電話がかかってきた。まさかお雪の方からとは予想外であった。

「はい。な、何ですか?」嬉しさのあまり声が上ずってしまう。

「シンジ、お前の家にすいっちってあるか?」

「はい?」意味がわからない。

「いや、だからすいっちじゃ?」

「はい?」

「ゲーム機じゃ」

「え?」

「任天堂のすいっちじゃ」

「ああ、はい、あります」

「あるのじゃな?」

「はい」

「明日はおるか?」

「いますよ」

「ならば明日の朝、遊びに行くぞ。対戦するのじゃ!」

「えっ!?いいですけど」

「では、シンジ、お前は何時に起床する?」

「朝6時くらいでしょうか?」

「では明日の朝7時に伺うとする」

そう言って、お雪は電話を切った。

---

次の日、お雪は約束の時間きっかりにシンジの家を訪れた。

ピンポーン。チャイムが鳴る。

「シンジくん~、遊びましょう~♪」

お雪の声だ。寝ぼけた頭で玄関を開けると、そこにはブラウスにミニスカート姿のお雪が立っていた。

お雪の服装に目が釘付けになる。

「どうじゃ、なかなか、エモいじゃろ」

確かにエモい。しかし、それどころではない。

お雪を家にあげる。

「これじゃ、これで対戦するのじゃ!」

お雪がスイッチのソフトを見せる。

「これは?」

「格ゲーじゃ!」

「でもなぜゲームをしに来たんですか?」

「うーむ、実に深い理由があるのじゃ」

「どんな理由ですか?」

「今、いとこの家に居候してる話はしたな?」

「はい」

「いとこは、小さい頃から人間界におるのじゃ」

「はい」

「つまりあの子にはあどばんてーじがあるのじゃ!」

「はい?」

「対戦するたび、ボコられる一方じゃ!でお前さん相手に特訓するのじゃ!」

「はぁ」

「悔しくて悔しくてたまらんのじゃ~!」

こうして、お雪とシンジの対戦が始まろうとしていた。

「では、いざ尋常に勝負じゃ!」

「お手柔らかにお願いします」

「では、はじめ!」

シンジはキャラクターを操作し、すばやく動かしてお雪のキャラクターに接近。素早い連続攻撃を仕掛ける。

「くらえ、必殺!波動拳!」

シンジのキャラクターが強力な波動拳を放ち、お雪のキャラクターが画面の端まで吹っ飛ばされる。

「ぐわー!」

お雪は吹っ飛ばされ、キャラクターがダウンする。画面に「KO!」の文字が表示される。

「まてぃ!」

お雪は素早く立ち上がり、コントローラーを握りしめる。集中力を高め、再び対戦を開始する。

「もう一度いくぞい」

「おうともさ」

再びシンジが攻撃を仕掛けるが、今度はお雪が防御を固める。シンジの連続攻撃をかわしながら、反撃のチャンスをうかがう。

「くらえ、スーパー波動拳!」

シンジのキャラクターが再び強力な波動拳を放つ。しかし、お雪は今度は回避し、素早く反撃に転じる。

「ぐはぁ」

お雪のキャラクターが再び攻撃を受けるが、倒れることはない。画面上で激しい攻防が続く。

「まてい!」

お雪は再び立ち上がり、キャラクターを巧みに操作しながらシンジに反撃を仕掛ける。連続攻撃を繰り出し、シンジのキャラクターを追い詰める。

「次は負けぬぞい」

お雪のキャラクターが強力な必殺技を放ち、シンジのキャラクターに大ダメージを与える。画面が一瞬フラッシュし、攻撃のエフェクトが派手に表示される。

「望むところだ」

シンジも負けじと反撃を開始。お互いに必殺技を繰り出し、画面上で激しい戦いが繰り広げられる。キャラクターの動きが速くなり、コンボが決まり続ける。

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」

お雪もシンジも息を切らしながらも、最後の一撃を狙っている。どちらが勝つか、最後の瞬間までわからない。

再び、お雪が反撃に転じ、シンジのキャラクターに強力な一撃を放つ。画面上でキャラクターがぶつかり合い、最終的な勝者が決まる。

「やった、勝ったぞい!」

お雪が喜びの声を上げる。シンジもお雪の成長に驚きながらも、次の対戦を楽しみにしていた
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

奇妙な日常

廣瀬純一
大衆娯楽
新婚夫婦の体が入れ替わる話

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち

ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。 クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。 それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。 そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決! その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。

如月さんは なびかない。~片想い中のクラスで一番の美少女から、急に何故か告白された件~

八木崎(やぎさき)
恋愛
「ねぇ……私と、付き合って」  ある日、クラスで一番可愛い女子生徒である如月心奏に唐突に告白をされ、彼女と付き合う事になった同じクラスの平凡な高校生男子、立花蓮。  蓮は初めて出来た彼女の存在に浮かれる―――なんて事は無く、心奏から思いも寄らない頼み事をされて、それを受ける事になるのであった。  これは不器用で未熟な2人が成長をしていく物語である。彼ら彼女らの歩む物語を是非ともご覧ください。  一緒にいたい、でも近づきたくない―――臆病で内向的な少年と、偏屈で変わり者な少女との恋愛模様を描く、そんな青春物語です。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

処理中です...