シン雪女伝説

 (笑)

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雪姉

第9話 一大決心

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### 一大決心

シンジは、一大決心してお雪に電話をかけた。お雪はすぐに出た。

「どうしたのじゃ?」

「あのー、明日休みなのでどこか遊びに行きませんか?」

「おお!行くぞ行くぞ!」

お雪は大喜びしている。

「どこに行くのじゃ?」

「遊園地とかどうでしょうか?」

「遊園地でもホテルでもどこへでも付き合おうぞ!」

お雪はテンションが高い。シンジは、お雪がすごいことを言っているのに気づかなかった。電話を切ってから、ホテルと言ったことに気づいて動揺する。しかし、もう遅い。

---

### 電車の中で

二人は電車に乗っていた。お雪はとても上機嫌だ。

「のう、シンジよ」

「はい」

「我は、こんな風に誰かと出掛けるのは初めてなのじゃ」

「そうなんですか?」

「うむ。ずっと一人じゃからな」

「友達とかいなかったんですか?」

「いなかったわけではないぞ。でも、みんな死んでしまったからのう。妖怪の友達を除けば」

「そうですか……」

「すまぬ。湿っぽい話をしてしまった」

「いえ、全然気にしないでください」

「そうか?ならばよいのじゃが……」

お雪はシンジを見つめる。

「なんじゃ?」

「いやー、なんでもないですよ」

「なんじゃ!言いたいことがあるなら言うがよい!」

「えーっと、その、お雪さんってかわいいなって思って」

「な!なな!なにを言うておるか!恥ずかしいやつじゃな!まぁ悪い気分ではないがな!もっと褒めてもよいのだぞ!」

「かわいいかわいい」

「ふふん!そうじゃろ!そうじゃろ!この美貌を前にすればそうもなるじゃろ!」

「はいはい。ほんとに可愛いですからねー」

「なんじゃその投げやりな感じは!」

「あはは、すいません」

「まったくもう。」

お雪は膨れっ面になる。

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