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異世界征服はじめました
ブラックナイト傭兵団
しおりを挟む「るーちゃん、帝国の動向は?」
「こちらに接触してきました」
「どんな感じで?」
「雇いたいと言ってきました」
傭兵団と流した欺瞞情報に満々とのせられたらしい。こちらの思惑どおりだとも知らず。
「報酬額は?」
「金貨三〇万枚です」
「……ふむ」
「どうしますか?」
「るーちゃん、誰か派遣して?」
「はい、。では、私が」
「るーちゃんはここにいてよ。」
「承知しました。誰の部隊を率いましょう?」
「るーちゃんに一任」
「では、真子を送ります。」
翌朝早く、蜘蛛魔女こと真子の指揮下の10人が出発した。
ののかはエルフ達の分析に専念する。
帝都に到着した真子達は帝城に赴いた。
真子を含め10人全員がビキニアーマーという露出の多い装備だ。
真子達は、翌日にはダグオン帝国の国境の砦に到達していた。
「真子達は、堂々と正面から砦に向かう。
「止まれー!ここより先はダグオン帝国の領土である。何者だ!なに用だ!」」
「私達は、ブラックナイト傭兵団、皇帝陛下が我々に魔族退治の依頼をしたいときいて赴いた。入国を許可してもらいたい」
「お前達がそのブラックナイト傭兵団だという証拠はあるのか?」
「証拠は、我々の実力を持って示したい!」
「よしわかった。だが、まずは、お前達の団長に会わせろ。話はそれからだ」
「承知した」
「真子、大丈夫かなあ?いきなり襲われたりしないよねえ?」
「なら、返り討ちにするだけ」
「私が団長の久能真子です!」
「おおっ!貴女があの有名な蜘蛛使いの真子殿ですか!」
「はい、そうです」
いつの間にそんな有名人になったのか?
「早速、国賓としてお迎えしましょう!帝国城まで案内させましよう」
こうして真子はあっさりと入国を許された。
ダグオン帝国のバリウス皇帝は、大柄で筋骨隆々とした男だった。
そして、その横には、宰相らしき老人。
そして一人の美女が二人のうしろに控えていた。
道理ですんな通されたわけだ真子は察した。
「ブラックナイト傭兵団の久能真子と申します。」
「私はダグオン帝国の皇帝のバリウス・ダグオンだ」
「私は宰相のアルスランと申す」
「早速だが本題に入ろう。魔族の討伐を依頼したいのだ」
「依頼についてはうかがってます」「ほう、それでどのくらいの規模か聞いているかね?」
「いえ、それは存じません」
「ふむ、では教えよう。ゴブリンキングに率いられたゴブリンの大群が我が国に侵攻してきたのだ。この数は五万以上と言われている」
「ゴブリンだけですか?我々の情報では、オークやオーガもいるらしいときいておりましたが?それに魔王がゴブリンキングでは役不足では?四天王というのもいるらしいじゃない?」
「うむ、確かに魔王クラスではないが、ゴブリンキングは、他の種族を支配している。つまりは、軍隊を率いて侵攻してきたのだよ」
「他の種族?というと?」「リザードマン、ドラゴン、コボルトなどだ。奴らはゴブリンの手下なのだ」
「なるほど」
「そこで、貴公らにゴブリン共を倒して欲しいのだがね」
「報酬額はいかほどで?」
「そうだな、金貨100万枚出そう」
「張り込みましたね?でも要りません!」
「どういうことだ?」
「なぜなら、そんな依頼はうけないから」「私達の目的は魔族どもを狩りに来たのです。私の行動を邪魔しないというなら、サービスで魔族を殲滅してあげましょう」
「ならば、いくら出す?」
「だからいらないんです。私達にちょっかいかけなければいいだけですから」
「わかった。だが、それでは、我がダグオン帝国のメンツにかかわる。何かないかね?」
「では、私達の真の主、ののか様の支配下に入ってください」
「何だと!ふざけるな!そもそもののかとは何者だ?」
「ちなみにアルカジエリカはすでののか様の支配下です」
「何!?まさか、あの伝説の魔女か!」
「魔女?違うわ!神と言った方がいいでしょう。そして、あなた方は、私達を敵に回した。私達は主の為に戦う。主の為なら世界を滅ぼす事もいとわない!」
「そ、そこまでか!」
「はい!ののか様に敵対する者は全て滅ぼします」
突然、皇帝の首にナイフが突きつけられる
「ミナミ?」後ろに控えていた美女がナイフを突きつけているのだ。
「真子、きいてないわ。なんなんのこの急な変更?ののか様の指示?」
「ごめん、独断。だけど全権依頼されてるから。私の判断はののか様の指示と思っていいわ。それにしても!蜘蛛使い何て変な二つ名を流したの!あんたね!」
「おかげですんなりここまでこれたでしょう?」
「ミナミ?おまえは?」
「申しわけありません皇帝陛下。私は、ののか様の部下で占い師のふりをしてこちらに都合のよい欺瞞情報方を流す工作員なのです」
「ハハハハハハ!つまり余はそのののかとかやらのてのひらのうえでおどらされていたというわけか!わかった。降参だ!まさに魔女だな。逆らわんよ」
ダグオン帝国のバリウス皇帝と宰相は真子の前にひれ伏していた。
「我々はどうしたら良いのですか?」
「ここは、ののか様の領地のひとつとなりますアルカジエリカと同じく。あなたはここの領主となります」
「承知」
こうして、バリウス皇帝はアルカジエリカ同様、真子の配下となった。
ダグオン帝国を支配下に置いた真子は、国境にある砦に向かっていた。
砦には、ダグオン帝国の兵がいた。
「久能殿!お待ちしておりましたぞ!我ら一同歓迎いたします!」
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