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異世界征服はじめました
ののか 無双 9
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その日の午後にハロゲン男爵は、一人の女性を伴って戻ってきた。
「皇帝陛下、こちらが件のミナミ様です」
「お初にお目にかかります。バリウス皇帝陛下。ミナミと申します」
「お前が話に聞く占い師か?」
「占い師?なんのことでしょうか?」
「貴様!余をたばかる気か?」
「陛下。お待ちください。ミナミ様は、自らを占い師と称したことはございません!」
「どういう事か?ハロゲン候、候が余をたばかったのか?」
「申しわけございません。私の紹介のしかたに配慮が足りませんでした。民衆達が彼女の力に救われ人々がいつのまにか占い師と称するようになったのです」
「彼女の力とは?」
「未来を予言する能力です」
「まあ、確かにそれが事実ならば占い師と言えよう」
「ミナミ様の力は本物です。占い師どころか中には女神様と呼ぶものさえおります」
「ほう。おもしろい!で、なにが見えるというのだ」
バリウスがミナミに問う。
「またあの悪魔のような巨大な鳥が死を運びに来ます」
「なんだと!またとはなんだ?」
「この前ダグオン南部を業火で焼いた悪魔です」
「その事を知っているのか?詳しく話せ」
バリウスはミナミに詰め寄る。
「かしこまりました。すべてを知るわけではありませんが、私の知りうる限りの事を申し上げます。」
バリウスがミナミが告げられた内容は、もはや神話の出来事にしかたおもえなかった。
真っ黒な鉄の鳥が編隊を組んで真っ赤に燃える炎の石をばらまいていく。炎の石の炎は大地に燃え移り地上が焦土になるまで燃え続けると言う。
「ばかな…いかなる力だ」
「神の御業か…いいえ悪魔の所業に違いありません」
「なぜだ?なぜ?そんなやからが我が国を業火で焼こうとする?その悪魔のごとき鉄の鳥とは何者なのだ?」
あり得ない状況を理解しえずに興奮して思わずミナミに詰め寄る。
「アルカジェリカ公王国が雇いし傭兵団の様です」
「なんと!そんな事までわかるか!しかし傭兵団ならば金でうごくはず。彼らを買収するのだ。彼らと接触し彼らの代表を招くのだ」
「はっ」
皇帝の取り巻き達が一斉に動きだす。
「ミナミ、お前にはしばらく帝城に滞在してもらう。余の力になれ」
「仰せのままに」
ミナミは、深々と頭を下げる。
「皇帝陛下、こちらが件のミナミ様です」
「お初にお目にかかります。バリウス皇帝陛下。ミナミと申します」
「お前が話に聞く占い師か?」
「占い師?なんのことでしょうか?」
「貴様!余をたばかる気か?」
「陛下。お待ちください。ミナミ様は、自らを占い師と称したことはございません!」
「どういう事か?ハロゲン候、候が余をたばかったのか?」
「申しわけございません。私の紹介のしかたに配慮が足りませんでした。民衆達が彼女の力に救われ人々がいつのまにか占い師と称するようになったのです」
「彼女の力とは?」
「未来を予言する能力です」
「まあ、確かにそれが事実ならば占い師と言えよう」
「ミナミ様の力は本物です。占い師どころか中には女神様と呼ぶものさえおります」
「ほう。おもしろい!で、なにが見えるというのだ」
バリウスがミナミに問う。
「またあの悪魔のような巨大な鳥が死を運びに来ます」
「なんだと!またとはなんだ?」
「この前ダグオン南部を業火で焼いた悪魔です」
「その事を知っているのか?詳しく話せ」
バリウスはミナミに詰め寄る。
「かしこまりました。すべてを知るわけではありませんが、私の知りうる限りの事を申し上げます。」
バリウスがミナミが告げられた内容は、もはや神話の出来事にしかたおもえなかった。
真っ黒な鉄の鳥が編隊を組んで真っ赤に燃える炎の石をばらまいていく。炎の石の炎は大地に燃え移り地上が焦土になるまで燃え続けると言う。
「ばかな…いかなる力だ」
「神の御業か…いいえ悪魔の所業に違いありません」
「なぜだ?なぜ?そんなやからが我が国を業火で焼こうとする?その悪魔のごとき鉄の鳥とは何者なのだ?」
あり得ない状況を理解しえずに興奮して思わずミナミに詰め寄る。
「アルカジェリカ公王国が雇いし傭兵団の様です」
「なんと!そんな事までわかるか!しかし傭兵団ならば金でうごくはず。彼らを買収するのだ。彼らと接触し彼らの代表を招くのだ」
「はっ」
皇帝の取り巻き達が一斉に動きだす。
「ミナミ、お前にはしばらく帝城に滞在してもらう。余の力になれ」
「仰せのままに」
ミナミは、深々と頭を下げる。
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