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「サトウ、一緒にクエストをやらない?」
「別にいいですけど」
「そこでサトウに相談があるんだけど、いいかしら」
「なんですか?」
「サトウの能力についてもっと詳しく教えてほしいのよ。サトウはどんな能力を持っているの?」
「どんな能力って……全属性の魔法が使えますよ?」
「全属性の魔法が使える!?」
マリアが驚いている。
「それって、四大魔法以外にも魔法が使えるってこと?」
「はい、火の魔法、水の魔法、土の魔法、風の魔法、光の魔法、闇の魔法が使えますね」
「ええっ? それってすごすぎない?」
「そうなんですか?」
神様に能力をもらったからだろうか。
鍛冶師として以外の能力もやはりその能力はかなりすごいものになっていたようだ。
「全属性の魔法が使えるってことでもすごいのに、光魔法に闇魔法が使えるなんてすごすぎよ。よくそれで今まで誰にもパーティーに誘われずに一人で冒険をやっていたわねっ」
「まあオレは簡単なクエストしかやっていなかったので、」
簡単なクエストでは、そもそも難しい内容のものにはならないのである。
簡単なことしかやらないのだから、誰にでもできる内容のことしか起こらない。
というわけで、オレは別にほかの人にいかに自分がすごいかを気づかれることもなく、冒険者をやってきたというわけだ。
「それにしても、全属性魔法が使えるってそんなにもすごいことなんですか?」
「すごいわよ。どうして全属性の魔法が使えるのよっ」
「どうしてといわれても……」
さすがに神様にお願いしたから。
とも言えない。
「普通にやっていたら、そうなったとしか言いようがないんですが」
「サトウは本当にすごいわね。それにしても、こんなに身近にこんなにすごい人がいるとは思いもしていなかったわ」
「オレとしては、別に普通にやっているだけのつもりなんですがね」
「普通ね……すごい人は自分がすごいことをやっているという自覚がないのかしらね」
無自覚にやってしまっているらしい。
鍛冶師だから、鍛冶師の能力だけが高いかと思ったら、どうやらそんなことはないらしい。
すべての能力が高いらしい。
これってマジかよ。
すごすぎなのでは。
そして神様、いろいろと設定を間違えているのでは。
オレはそんなことを思ってしまうのであった。
「別にいいですけど」
「そこでサトウに相談があるんだけど、いいかしら」
「なんですか?」
「サトウの能力についてもっと詳しく教えてほしいのよ。サトウはどんな能力を持っているの?」
「どんな能力って……全属性の魔法が使えますよ?」
「全属性の魔法が使える!?」
マリアが驚いている。
「それって、四大魔法以外にも魔法が使えるってこと?」
「はい、火の魔法、水の魔法、土の魔法、風の魔法、光の魔法、闇の魔法が使えますね」
「ええっ? それってすごすぎない?」
「そうなんですか?」
神様に能力をもらったからだろうか。
鍛冶師として以外の能力もやはりその能力はかなりすごいものになっていたようだ。
「全属性の魔法が使えるってことでもすごいのに、光魔法に闇魔法が使えるなんてすごすぎよ。よくそれで今まで誰にもパーティーに誘われずに一人で冒険をやっていたわねっ」
「まあオレは簡単なクエストしかやっていなかったので、」
簡単なクエストでは、そもそも難しい内容のものにはならないのである。
簡単なことしかやらないのだから、誰にでもできる内容のことしか起こらない。
というわけで、オレは別にほかの人にいかに自分がすごいかを気づかれることもなく、冒険者をやってきたというわけだ。
「それにしても、全属性魔法が使えるってそんなにもすごいことなんですか?」
「すごいわよ。どうして全属性の魔法が使えるのよっ」
「どうしてといわれても……」
さすがに神様にお願いしたから。
とも言えない。
「普通にやっていたら、そうなったとしか言いようがないんですが」
「サトウは本当にすごいわね。それにしても、こんなに身近にこんなにすごい人がいるとは思いもしていなかったわ」
「オレとしては、別に普通にやっているだけのつもりなんですがね」
「普通ね……すごい人は自分がすごいことをやっているという自覚がないのかしらね」
無自覚にやってしまっているらしい。
鍛冶師だから、鍛冶師の能力だけが高いかと思ったら、どうやらそんなことはないらしい。
すべての能力が高いらしい。
これってマジかよ。
すごすぎなのでは。
そして神様、いろいろと設定を間違えているのでは。
オレはそんなことを思ってしまうのであった。
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