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27話 笑顔の意味
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タマと美羽に稽古を付けた夕方には凛の自宅である『東雲ジム』に向かう。
凛と拳で愛を語る時間だ。付き合い始めたばかりなんだからどこか遊びに行きたい気持ちもあるが。
(普通の高校生の男女交際ってみんな何をしているんだろう……)
凛と付き合いだしたと同時に始めたキックボクシング。
河野流は他流派を習うのに寛大だ。師範も若いころに中国に渡り拳法を習ったと言っている。様々な流派の技術と融合して河野流兵法も変化していっているらしい。キックボクシングは体術の、特に打撃の技術の習得に役に立つだろう。
(しかし、最近、剣術の稽古は全くしていないな。空手の大会が終わったら週末は久しぶりに木刀を振ろう……)
手早く着替えを終えてストレッチを始めると会長である凛の親父さんに事務所へ来いと声を掛けられる。
「翔吾、お前に頼みがあるんだけどよぉ」
机と2つのファイルの収まったスチール書庫しかないような殺風景な事務所。
退院してまだ1週間ほどだが顔色もよく体重も少し回復してきたようだ。
「頼み? ですか?」
「ああ。凛の練習メニューは俺が決めてるんだけどよ、水曜と日曜はお前がメニューを考えてくれ」
顎の無精ひげを撫でながらにやりと笑う。
「いやいやっ! プロテスト前の大事な時期に素人の俺が?」
「おう、大好きな男の考えた練習メニューだ。凛も喜んでやるだろ? 翔吾、お前は面白いスタイルだそうだな?」
「松本トレーナーが言ったんですか?」
アイドルのようなルックスにもう一歩で日本ランカーという実力。ファンと言う女性練習生も多い。『爆ぜろ、爆発しろ』と唱える男どもの祈りがジムに満ちている。
「いんやぁ、松本は面白いとは言ってねぇ。『何してくるか分からない』ってさ」
「そう言われても、習っている古武術の動きなんですけど……」
「凛のスパーは教科書通りっていうかなんというか。俺がそういう風に指導したんだがよ。プロのリングにはいろんな格闘技をやってたやつらがゴロゴロいるんだ。古武術みたいなあいつの知らない動きを取り入れて引き出しを増やしてやってくれや」
ポンと俺の肩を叩いて部屋から出ていこうとする背中に俺は慌てて声を掛ける。
「会長は俺に言いましたよね? 『凛にプロで活躍することをあきらめさせろ』って。俺が指導するということは……」
ドアノブに手を掛けていた会長が振り返る。
「ああ、言ったぜ? 翔吾も言っただろ、凛はプロでやっていけないって。けんど、口で言ったって絶対にアイツは納得しねぇ。限界まで技術と体を鍛えてもダメだって分からせなきゃな」
「凛を強くしろと、言うことですか?」
「小学校に上がる前から俺が教えてたんだ。全く同じスタイルなんだよ、俺と。そこに翔吾のスタイルを教えてアイツに考えさせるんだよ」
「はい…… やってみます」
「カカカ! じゃ、頼んだぜぇ。おっとそうだ。指導料ってことで入会金と会費は免除してやるからよ! まだ払ってないんだってな?」
この親父、イタイ所ついてくるな。バイト料と小遣いはカツカツだった。
「ありがとうございます」
背中越しにヒラヒラ手を振る凛の親父さんに頭を下げた。
* * * * * *
リングの中央で俺は凛の攻撃を両手にはめたパンチミットで受けていた。
「だから、何回言わせるんだよ! リズム! リズムが単調なんだよ!」
「リズム? 翔吾が私にリズム感がどうとか言われたくないわ。 裏譜面でフルコンボよ?」
「なんの話なのかよく分からないんだが?」
「じゃあ、練習終わったらゲームセンターに行きましょう」
「なに、大会前に言ってんだ? 気合入れろ!」
「なあに? それとも私が音痴って言ってるの? カラオケでもいいわよ?」
「音痴って言ってるんじゃないんだよ! タタンタンタタンってフェイントまで入れると同じテンポで打ってるのがわかんないのかよ! もう一回! 集中しろ!」
不満そうに頬を膨らませる凛の表情。そんな表情が意外に可愛らしくて、緩みそうになる頬の筋肉を無理やり引き締める。
「突きや蹴りに強弱つけろ! 軽くても早いパンチ、押し込むように重いパンチ、スピードも目一杯早いのばっかり打つな! 左、右とか上、下って攻撃は見えやすいんだよ! ちょっとは考えろ!」
「遅い攻撃はカウンターで合わせられるでしょ? 速ければ速いほどいいんじゃない?」
「早くても同じスピードばかりのじゃ逆に合わせやすいんだよ、ほんの少しでもタイミングとスピードに変化つけろ!」
「……分かったわ」
「凛、笑え! 笑うといい蹴りが打てるんだ」
「翔吾のイカツイ顔見ながら笑えって無理よ?」
「お前、自分の彼氏によくそんな事言えるな? 凛はいつも身体に力が入ってるんだよ。笑うと力が抜けて蹴りが走るんだよ。いいからやってみろ!」
「分かったわよ、試してみる」
グローブをこめかみの高さまで上げたファイティングポーズの凛が俺の顔を見つめる。
ふっと凛の顔が微笑みの形を作り、ミドルキックの高さに構えていた俺のミットが跳ね上がる。
「そう! 今の感じを忘れんなよ!」
切り裂くような蹴りで俺の腕はびりびり痺れを訴えている。
「今のミドル…… 確かに膝から先の抜けが違った……」
「そうそう! それと今まで凛は蹴りを打とうとしたときに歯を食いしばるから首や頬に緊張が見えて攻撃のタイミングが相手にバレバレだ。身体も顔もリラックスさせろ」
タマや美羽と稽古する時のように思わず凛の頭を乱暴に撫でてしまった。一生懸命教えて出来るようになってくれるって事は、自分が出来るようになったかのように嬉しいものだ。
「ちょっと、練習中にやめてよ!」
乱暴に手を払いのける。ぷいっと横を向きパンパンと頬を叩いてこちらを向く。
グローブで口元を隠しているが何故か満面の笑顔になっている凛。
「凛、そこまで笑顔じゃなくていいんだが……」
「こっこれはね、そう、笑顔の練習。試合で笑えるくらいになるには練習じゃこれくらい笑ってないと出来ないかもって思っただけ。べつに、翔吾に褒められたからじゃないんだからね?」
「これがツンデレってやつか?」
「ちっ違う。いいから、もう一回、同じコンビネーションで」
「おう、今の蹴りならダウン取れるぞ。気合入れろ!」
左ハイキックからワンツー、右ミドルキック。
(しかし、これは……)
「なに腑抜けた蹴り打ってんだ? 気合入れろ! 力を抜けってのは力むなって事だ! さっきの蹴りはどこ行ったんだ、もう一回!」
「なによ? 上手くできたらチューしてもらおうと思ったのに」
頬を膨らませて拗ねた表情の凛。
「え? いっ今のじゃぁ無理だな…… だから、もう一回……」
「凛ちゃん リングから降りてくれるかなぁ? 翔吾君、僕の練習にも付き合ってくれよ。ヘッドギア付けてね~!」
トレーナーの松本さんから声がかかる。目からハイライトが消えてるって表情だ。
その後のスパーリングでこってり可愛がられた俺は、カラオケにもゲームセンターにも行く体力は残されていなかった。
* * * * * *
吉田 球恵さんのステータス
身長 160㎝
体重 69キロ→68キロ (トータル10キロ減)
BMI 26.6 肥満 (10代平均が 20.5位です)
* * * * * *
翔吾が凛に指導した内容は私が空手やテコンドーを習っていた時にやった練習です。
格闘技経験者には当たり前なことかもしれませんが、こんなこともするんだなぁと印象に残っている稽古です。まだまだ変な稽古がありましたので機会があればストーリーに添えていきたいと思っています。
凛と拳で愛を語る時間だ。付き合い始めたばかりなんだからどこか遊びに行きたい気持ちもあるが。
(普通の高校生の男女交際ってみんな何をしているんだろう……)
凛と付き合いだしたと同時に始めたキックボクシング。
河野流は他流派を習うのに寛大だ。師範も若いころに中国に渡り拳法を習ったと言っている。様々な流派の技術と融合して河野流兵法も変化していっているらしい。キックボクシングは体術の、特に打撃の技術の習得に役に立つだろう。
(しかし、最近、剣術の稽古は全くしていないな。空手の大会が終わったら週末は久しぶりに木刀を振ろう……)
手早く着替えを終えてストレッチを始めると会長である凛の親父さんに事務所へ来いと声を掛けられる。
「翔吾、お前に頼みがあるんだけどよぉ」
机と2つのファイルの収まったスチール書庫しかないような殺風景な事務所。
退院してまだ1週間ほどだが顔色もよく体重も少し回復してきたようだ。
「頼み? ですか?」
「ああ。凛の練習メニューは俺が決めてるんだけどよ、水曜と日曜はお前がメニューを考えてくれ」
顎の無精ひげを撫でながらにやりと笑う。
「いやいやっ! プロテスト前の大事な時期に素人の俺が?」
「おう、大好きな男の考えた練習メニューだ。凛も喜んでやるだろ? 翔吾、お前は面白いスタイルだそうだな?」
「松本トレーナーが言ったんですか?」
アイドルのようなルックスにもう一歩で日本ランカーという実力。ファンと言う女性練習生も多い。『爆ぜろ、爆発しろ』と唱える男どもの祈りがジムに満ちている。
「いんやぁ、松本は面白いとは言ってねぇ。『何してくるか分からない』ってさ」
「そう言われても、習っている古武術の動きなんですけど……」
「凛のスパーは教科書通りっていうかなんというか。俺がそういう風に指導したんだがよ。プロのリングにはいろんな格闘技をやってたやつらがゴロゴロいるんだ。古武術みたいなあいつの知らない動きを取り入れて引き出しを増やしてやってくれや」
ポンと俺の肩を叩いて部屋から出ていこうとする背中に俺は慌てて声を掛ける。
「会長は俺に言いましたよね? 『凛にプロで活躍することをあきらめさせろ』って。俺が指導するということは……」
ドアノブに手を掛けていた会長が振り返る。
「ああ、言ったぜ? 翔吾も言っただろ、凛はプロでやっていけないって。けんど、口で言ったって絶対にアイツは納得しねぇ。限界まで技術と体を鍛えてもダメだって分からせなきゃな」
「凛を強くしろと、言うことですか?」
「小学校に上がる前から俺が教えてたんだ。全く同じスタイルなんだよ、俺と。そこに翔吾のスタイルを教えてアイツに考えさせるんだよ」
「はい…… やってみます」
「カカカ! じゃ、頼んだぜぇ。おっとそうだ。指導料ってことで入会金と会費は免除してやるからよ! まだ払ってないんだってな?」
この親父、イタイ所ついてくるな。バイト料と小遣いはカツカツだった。
「ありがとうございます」
背中越しにヒラヒラ手を振る凛の親父さんに頭を下げた。
* * * * * *
リングの中央で俺は凛の攻撃を両手にはめたパンチミットで受けていた。
「だから、何回言わせるんだよ! リズム! リズムが単調なんだよ!」
「リズム? 翔吾が私にリズム感がどうとか言われたくないわ。 裏譜面でフルコンボよ?」
「なんの話なのかよく分からないんだが?」
「じゃあ、練習終わったらゲームセンターに行きましょう」
「なに、大会前に言ってんだ? 気合入れろ!」
「なあに? それとも私が音痴って言ってるの? カラオケでもいいわよ?」
「音痴って言ってるんじゃないんだよ! タタンタンタタンってフェイントまで入れると同じテンポで打ってるのがわかんないのかよ! もう一回! 集中しろ!」
不満そうに頬を膨らませる凛の表情。そんな表情が意外に可愛らしくて、緩みそうになる頬の筋肉を無理やり引き締める。
「突きや蹴りに強弱つけろ! 軽くても早いパンチ、押し込むように重いパンチ、スピードも目一杯早いのばっかり打つな! 左、右とか上、下って攻撃は見えやすいんだよ! ちょっとは考えろ!」
「遅い攻撃はカウンターで合わせられるでしょ? 速ければ速いほどいいんじゃない?」
「早くても同じスピードばかりのじゃ逆に合わせやすいんだよ、ほんの少しでもタイミングとスピードに変化つけろ!」
「……分かったわ」
「凛、笑え! 笑うといい蹴りが打てるんだ」
「翔吾のイカツイ顔見ながら笑えって無理よ?」
「お前、自分の彼氏によくそんな事言えるな? 凛はいつも身体に力が入ってるんだよ。笑うと力が抜けて蹴りが走るんだよ。いいからやってみろ!」
「分かったわよ、試してみる」
グローブをこめかみの高さまで上げたファイティングポーズの凛が俺の顔を見つめる。
ふっと凛の顔が微笑みの形を作り、ミドルキックの高さに構えていた俺のミットが跳ね上がる。
「そう! 今の感じを忘れんなよ!」
切り裂くような蹴りで俺の腕はびりびり痺れを訴えている。
「今のミドル…… 確かに膝から先の抜けが違った……」
「そうそう! それと今まで凛は蹴りを打とうとしたときに歯を食いしばるから首や頬に緊張が見えて攻撃のタイミングが相手にバレバレだ。身体も顔もリラックスさせろ」
タマや美羽と稽古する時のように思わず凛の頭を乱暴に撫でてしまった。一生懸命教えて出来るようになってくれるって事は、自分が出来るようになったかのように嬉しいものだ。
「ちょっと、練習中にやめてよ!」
乱暴に手を払いのける。ぷいっと横を向きパンパンと頬を叩いてこちらを向く。
グローブで口元を隠しているが何故か満面の笑顔になっている凛。
「凛、そこまで笑顔じゃなくていいんだが……」
「こっこれはね、そう、笑顔の練習。試合で笑えるくらいになるには練習じゃこれくらい笑ってないと出来ないかもって思っただけ。べつに、翔吾に褒められたからじゃないんだからね?」
「これがツンデレってやつか?」
「ちっ違う。いいから、もう一回、同じコンビネーションで」
「おう、今の蹴りならダウン取れるぞ。気合入れろ!」
左ハイキックからワンツー、右ミドルキック。
(しかし、これは……)
「なに腑抜けた蹴り打ってんだ? 気合入れろ! 力を抜けってのは力むなって事だ! さっきの蹴りはどこ行ったんだ、もう一回!」
「なによ? 上手くできたらチューしてもらおうと思ったのに」
頬を膨らませて拗ねた表情の凛。
「え? いっ今のじゃぁ無理だな…… だから、もう一回……」
「凛ちゃん リングから降りてくれるかなぁ? 翔吾君、僕の練習にも付き合ってくれよ。ヘッドギア付けてね~!」
トレーナーの松本さんから声がかかる。目からハイライトが消えてるって表情だ。
その後のスパーリングでこってり可愛がられた俺は、カラオケにもゲームセンターにも行く体力は残されていなかった。
* * * * * *
吉田 球恵さんのステータス
身長 160㎝
体重 69キロ→68キロ (トータル10キロ減)
BMI 26.6 肥満 (10代平均が 20.5位です)
* * * * * *
翔吾が凛に指導した内容は私が空手やテコンドーを習っていた時にやった練習です。
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