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14.『大丈夫だ』
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しおりを挟む時計を確認し、資料をシュレッダーに放り込む。
主人の寝室に戻り、細い肢体を背中から抱き寄せた。
「ん、」
ぼんやりと、目を開けた主人の頬に口付け、細い脚の間に指を這わせる。
「…理央」
「っぁ、」
濡れた音に興奮を覚えた。
薄い腹を手のひらで撫で上げ、ひっかかった膨れた乳首を指で挟む。
「かわいい、理央」
「や、まと、…?ぁ、」
甘い声だった。
「…すみません、触りたい、…触らせて下さい」
細い脚がビクリと跳ねて、自分の欲が理央の大腿を押していることに気付く。
「っ、…っあ、」
「理央、」
渡したくない。
誰にも。
口付けて理央の薄い舌を追いかけた。
「っん、ぅ、」
「…口を開けて。逃げないで」
「…、」
理央は嫌がることもなく、俺の舌を受け入れる。
「っは、」
「…挿れて、」
「…、理央、」
「女の代わりくらいにはなるだろ、…?」
吐息でそんなことを言う理央の唇を塞いだ。
俺を揶揄しているのだろうか。
抱けるものなら抱いている。
番に、できるものなら。
「あなたをそんな風には思えません…」
「…、…そうか、」
羽織っていたシャツで体を隠そうとする理央の手を掴んでキスした。
「隠さないで、」
「でも今、」
「見せて下さい」
「…」
唇を噛み、諦めたようにシーツに落ちた手に指を絡める。
逆の手で脚を開かせ、体液が滲む穴に指を挿入した。
「…っぅ、あ、」
「…もうすぐヒートですね」
「…」
滴る体液が俺の指を濡らす。
「いつもより充血してます」
「ッ、」
「可愛い、」
「…っふざ、っけんな、…っからかうなよ、」
涙目で睨まれても余計に可愛いだけだと、この人はわかっているのだろうか。
「可愛いですよ。全部」
「…っなに、」
ベルトを抜いて自身を理央の薄い腹に押し付けた。
理央の耳に舌をいれて、そのまま首筋に口付ける。
鎖骨を食み、乳首を吸って、跳ねる理央の身体を眺めながら理央の器官と自身を一緒に掴んで擦った。
「…っは、」
透明な体液を溢す理央の器官の先端を指の腹で割る。
「…ッア、ぁ、…」
半ば泣き声のような理央の声を聞きながら、その白い腹の上で射精した。
身体の中を痙攣させて俺の指を締め付ける理央の柔く狭い粘膜の感触が酷く生々しい。
何か言いかけた理央に口付け、唇を離した後、首や肩にもキスしていたらいつものように、理央は眠っていた。
細い腰を掴んで抱き寄せる。
「可愛い、かわいい、理央、」
愛する美しい主。
愛らしい極上のオメガ。
どちらも俺の理央だった。
※
「理央」
制服に着替え終わった理央に抑制剤とグラスを差し出した。
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