180センチのおんな

いえない

死角

彼女は私のことを認識していたのだろうか。


見えないことはなかったが、まずもって意識の対象に入っていなかっただろうと私は思っていた。


彼女は、私のことをすごくいじってきた。弟のような感じに。私に対して、彼女のような対応をする人は結構いたが、いつもにこにこしてやり過ごすという応対が通常であった。私は通常営業に勤しんだ。


そんな私に変化が訪れて、変化を受け入れず、気づかないようにしつつ、自分に嘘をついて、だれにも気づかれないように生活するのに対きれなくなっていく。