51 / 57
第2章
第51話 後輩との談話
しおりを挟む
うん……これ買ってくかな」
昨日とは違うゲームの販売店にて、僕はいくつかの商品の中から目に付いた一つを選ぶ。中古のRPGだけど結構面白そうだ。
僕たちは明日でこの世界を去る予定だ。つまりは今日が時間にとらわれず街を見て回れる最後の日なのだが、あえてセシルさんと僕は別々に行動をすることにした。
昨日はアキラ君に勧められたものだけを買っていったが、今日は自分自身の勘に従って購入するゲームや漫画、小説なんかを選択している。
いくつか既に選び終えた後であるが、ふとカゴの中を見ると王道ファンタジーものの割合が大きいように感じる。いや……実際そうであろう。
こちらの人々にとっては魔法があり、広がる草原や森を馬で駆ける世界は当然ファンタジーであるが、僕たちにとってはそれが日常だ。
だからこそ、昔よりもなんとなく興味を引かれるところがあるのだろうか。
「こんなもんかなっと」
商品の入るカゴに重量を感じるようになってきた。結構長くここに留まっているし、そろそろ会計に移ろうか……
「ん? あ~見つけた」
「……え? えっと……どちらさん?」
カゴを持って移動しようとした僕の肩を突然つかみ、一人の男性が声をかけてきた。
高校生くらいだけど……いったい誰?
「やだな~俺ですよ。先輩」
「ああ……アキラ君か」
その人物の第二声を聞いて、すぐに察しは付いた。聞き覚えのある会話のスピードやリズム。知り合いと話すような口調。
そして何より僕を先輩と呼ぶ人間はこの世界に一人しかいない。つい先日知り合った、僕たちの新たな友人。アキラ君だ。
「このくらいの時間にここに行けば、多分いるだろうって聞いたんで」
「なるほどね、この前はおすすめの紹介してくれてありがと」
「はい、お安いご用ですよ」
腕が疲れてきたのでカゴをいったん床に下ろし、アキラ君との会話を続ける。どうやらセシルさんが僕の居場所をアキラ君に伝えていたらしいな。
「ところで……あれの調子はどう?」
「問題なく使えてますよ。昨日の夜も親がいなかったので、いろいろと変身して遊んでました」
「ならよかった。そういえばこれから時間空いてる? ちょっと話そうよ」
「もちろん、俺もそのつもりで会いに来ました」
「じゃあ待ってて。これ買ってきちゃうから」
「それじゃいただきますね~」
「どうぞどうぞ。この前はご馳走しそびれちゃったし」
会計を済ませた僕たちは二人で近くのファミレスへと入った。話すにはちょうどよい場所だ。
お互いにケーキやドリンクバーなんかを注文し、ゆっくりとくつろいでいる。
「前に会った時は呼ばれて帰ったみたいだけど、大丈夫だった?」
「ああ、問題ないですよ。別に無視しても構わない用事でした」
「そう? でもご両親は大切にしないとね」
「むむ……さすが説得力ありますね」
ん~そうかなあ……
「そういえば明日で帰るんでしたよね。今日は一緒じゃないんですか?」
「なんとなくね、今日は別行動。それで……なんか近くでやってるとかいうアイドルのライブ見に行くっていってたな」
「はあ~なるほど。そういうの好きそうですね」
「わかる……好きそうだよね」
その言葉に共感を受け、自然とうなづく。
その通りだ。セシルさん、そういうの大好きそう。
「先輩……まず最初にずっと聞きたかったんですが」
「ん~」
「女の子の身体になって……どうですか?」
ああ、そんなことか。でもそれは聞きたいことではあるだろうな。
ちょうど一杯目を飲み干したグラスのストローから口を離し、僕はゆっくりと間を持たせるようにしてその返事をする。
「そんなの……」
「そんなの?」
「最高に決まってるじゃん!」
「ですよね~!」
「はあ~向こうの世界でも、ちゃんと色々あるんですか」
「快適な暮らしではあるよ。セシルさんがそうしたんだけど」
おかわりした飲み物を飲みながら、彼と向こうでの暮らしについて語り合う。やはり興味津々でその話を聞いている。
こうして嬉しそうに聞いてくれるとなると、こちらも話しがいがあるというものだ。僕も自然と口数が増えていくのを実感する。
「でもやっぱり、ずっと女の子の身体でいると考え方とか変わったり、そういうのは?」
「あんまりそういうのないんだよね。まあ、たまに男の感覚が恋しくなったりするけど……」
「はあ……」
「そんなときは変身して遊べばいいしね。そういうことのための物なんだから。あのスライムは」
「それもありですね~」
「こっちからも聞きたいんだけど、アキラ君って一高だっけ?」
「え? そうですよ。言ってなかったでしたっけ? 俺の方からは先生から先輩が昔通ってたって聞きましたけど」
「だからか……」
そういうことだったのか。確かにそれなら先輩だ。
一高は僕が昔通っていた、ここらで一番大きい公立高校。まあ可もなく不可もなくといったクラスのところだけど、たまに何かあったわけでもない平凡な高校生活を思い出したりもする。
多分僕の事故はそういった注意を呼びかける際のいいネタにされているんだろうな……
「おっ、アキラじゃん」
「えっ? な~んだお前らか……こんなとこで会うなんて奇遇だな」
突然のこちらに向けられた声にビクリと身体を震わせてから、ゆっくり振り返る。話しかけてきたのは二人の男子だった。
その内容から察するに、アキラ君の同級生といったところだろうか。
「あっ、こんにちは」
「え、ああ……こんにちは。あれ……うちの学校ですか?」
「えっと……」
そういえば僕とアキラ君は傍目から見たらそういう関係にでも見えてしまうんだよな。
さてさて、どうやって答えようか……
「俺の親戚の姉ちゃんだよ。この辺案内してくれって頼まれてさ」
「そうか……わかった。じゃあな」
「じゃあな…………なあ、めっちゃ可愛くなかったか?」
「だよな……」
と、僕が答えるまでもなくアキラ君はそう返答した。
奥の席に向かいながら小声で話す彼らを尻目に、アキラ君との会話を続ける
「……意外と嘘が上手いんだね」
「そうですか? でも先輩は苦手そうですよね」
「当たってるよ。セシルさんのがそういうの得意」
まあこういうのは元からの得手不得手があるものだろう。僕はとっさのこういった事態を乗り切るのはあまり得意な方ではないし。
「そういえば、さっきの二人の左側って……もしかして橋口君? 違ってたらいいけど」
「あっ、橋口のこと知ってるんですか?」
「やっぱ当たってた? あの子の兄さんと昔は友達でね。あんまり本人とは会ったことなかったけど、なんとなく面影あったから」
「へえ~あいつの兄さん、地元に就職して働いてるっていってましたよ」
「ふ~ん、まあ元気でやってるなら何よりか」
あいつもあいつの人生を生きているんだな……いつか機会があったら、こっそり顔を見に行ってみるのも悪くないかも。
「じゃあさ……もしかして数学の高木先生ってまだいたりする?」
「ああ~高木、いますいます。今ちょうど習ってます」
「まだいるんだ~あの人のテスト難しすぎない?」
「そうそう! この間のなんかみんなブーブー言ってますよ。もう少し優しくしろって」
「やっぱり変わんないね。それでさ……」
「あっ、すいません。俺もうすぐ塾があるんで、そろそろ帰らせてもらいますね」
「わかったよ。もう結構いい時間だしね」
楽しく過ごす時間という物はあっというまに感じるものだ。
そんな時間も終わり、わずかに残っていたドリンクをお互いに飲み干して、荷物と伝票を手に席から立ち上がった。
「今日はいろいろ教えてもらって……ありがとうございました。本物の人の意見を聞けましたしね」
「僕も楽しかったよ。それじゃまた明日ね」
「はい! 今夜はまたたっぷりあれで遊びますね。ご馳走様でした~」
二時間ほどのアキラ君との談話を終えて、僕たちは別れた。外はもう日が落ち始めようとしている時間帯だ。
今日はこちらの世界で自由に過ごせる最後の一日だ。本当だったら他にもいくつかの場所を回る予定ではあった。
しかしこうして久しぶりの自らを知る同性の友人と語り合う体験は僕の心に予定通りの行動ができなかったことなど、ほんの些細なことに思えるほどの深い満足感を残していった。
昨日とは違うゲームの販売店にて、僕はいくつかの商品の中から目に付いた一つを選ぶ。中古のRPGだけど結構面白そうだ。
僕たちは明日でこの世界を去る予定だ。つまりは今日が時間にとらわれず街を見て回れる最後の日なのだが、あえてセシルさんと僕は別々に行動をすることにした。
昨日はアキラ君に勧められたものだけを買っていったが、今日は自分自身の勘に従って購入するゲームや漫画、小説なんかを選択している。
いくつか既に選び終えた後であるが、ふとカゴの中を見ると王道ファンタジーものの割合が大きいように感じる。いや……実際そうであろう。
こちらの人々にとっては魔法があり、広がる草原や森を馬で駆ける世界は当然ファンタジーであるが、僕たちにとってはそれが日常だ。
だからこそ、昔よりもなんとなく興味を引かれるところがあるのだろうか。
「こんなもんかなっと」
商品の入るカゴに重量を感じるようになってきた。結構長くここに留まっているし、そろそろ会計に移ろうか……
「ん? あ~見つけた」
「……え? えっと……どちらさん?」
カゴを持って移動しようとした僕の肩を突然つかみ、一人の男性が声をかけてきた。
高校生くらいだけど……いったい誰?
「やだな~俺ですよ。先輩」
「ああ……アキラ君か」
その人物の第二声を聞いて、すぐに察しは付いた。聞き覚えのある会話のスピードやリズム。知り合いと話すような口調。
そして何より僕を先輩と呼ぶ人間はこの世界に一人しかいない。つい先日知り合った、僕たちの新たな友人。アキラ君だ。
「このくらいの時間にここに行けば、多分いるだろうって聞いたんで」
「なるほどね、この前はおすすめの紹介してくれてありがと」
「はい、お安いご用ですよ」
腕が疲れてきたのでカゴをいったん床に下ろし、アキラ君との会話を続ける。どうやらセシルさんが僕の居場所をアキラ君に伝えていたらしいな。
「ところで……あれの調子はどう?」
「問題なく使えてますよ。昨日の夜も親がいなかったので、いろいろと変身して遊んでました」
「ならよかった。そういえばこれから時間空いてる? ちょっと話そうよ」
「もちろん、俺もそのつもりで会いに来ました」
「じゃあ待ってて。これ買ってきちゃうから」
「それじゃいただきますね~」
「どうぞどうぞ。この前はご馳走しそびれちゃったし」
会計を済ませた僕たちは二人で近くのファミレスへと入った。話すにはちょうどよい場所だ。
お互いにケーキやドリンクバーなんかを注文し、ゆっくりとくつろいでいる。
「前に会った時は呼ばれて帰ったみたいだけど、大丈夫だった?」
「ああ、問題ないですよ。別に無視しても構わない用事でした」
「そう? でもご両親は大切にしないとね」
「むむ……さすが説得力ありますね」
ん~そうかなあ……
「そういえば明日で帰るんでしたよね。今日は一緒じゃないんですか?」
「なんとなくね、今日は別行動。それで……なんか近くでやってるとかいうアイドルのライブ見に行くっていってたな」
「はあ~なるほど。そういうの好きそうですね」
「わかる……好きそうだよね」
その言葉に共感を受け、自然とうなづく。
その通りだ。セシルさん、そういうの大好きそう。
「先輩……まず最初にずっと聞きたかったんですが」
「ん~」
「女の子の身体になって……どうですか?」
ああ、そんなことか。でもそれは聞きたいことではあるだろうな。
ちょうど一杯目を飲み干したグラスのストローから口を離し、僕はゆっくりと間を持たせるようにしてその返事をする。
「そんなの……」
「そんなの?」
「最高に決まってるじゃん!」
「ですよね~!」
「はあ~向こうの世界でも、ちゃんと色々あるんですか」
「快適な暮らしではあるよ。セシルさんがそうしたんだけど」
おかわりした飲み物を飲みながら、彼と向こうでの暮らしについて語り合う。やはり興味津々でその話を聞いている。
こうして嬉しそうに聞いてくれるとなると、こちらも話しがいがあるというものだ。僕も自然と口数が増えていくのを実感する。
「でもやっぱり、ずっと女の子の身体でいると考え方とか変わったり、そういうのは?」
「あんまりそういうのないんだよね。まあ、たまに男の感覚が恋しくなったりするけど……」
「はあ……」
「そんなときは変身して遊べばいいしね。そういうことのための物なんだから。あのスライムは」
「それもありですね~」
「こっちからも聞きたいんだけど、アキラ君って一高だっけ?」
「え? そうですよ。言ってなかったでしたっけ? 俺の方からは先生から先輩が昔通ってたって聞きましたけど」
「だからか……」
そういうことだったのか。確かにそれなら先輩だ。
一高は僕が昔通っていた、ここらで一番大きい公立高校。まあ可もなく不可もなくといったクラスのところだけど、たまに何かあったわけでもない平凡な高校生活を思い出したりもする。
多分僕の事故はそういった注意を呼びかける際のいいネタにされているんだろうな……
「おっ、アキラじゃん」
「えっ? な~んだお前らか……こんなとこで会うなんて奇遇だな」
突然のこちらに向けられた声にビクリと身体を震わせてから、ゆっくり振り返る。話しかけてきたのは二人の男子だった。
その内容から察するに、アキラ君の同級生といったところだろうか。
「あっ、こんにちは」
「え、ああ……こんにちは。あれ……うちの学校ですか?」
「えっと……」
そういえば僕とアキラ君は傍目から見たらそういう関係にでも見えてしまうんだよな。
さてさて、どうやって答えようか……
「俺の親戚の姉ちゃんだよ。この辺案内してくれって頼まれてさ」
「そうか……わかった。じゃあな」
「じゃあな…………なあ、めっちゃ可愛くなかったか?」
「だよな……」
と、僕が答えるまでもなくアキラ君はそう返答した。
奥の席に向かいながら小声で話す彼らを尻目に、アキラ君との会話を続ける
「……意外と嘘が上手いんだね」
「そうですか? でも先輩は苦手そうですよね」
「当たってるよ。セシルさんのがそういうの得意」
まあこういうのは元からの得手不得手があるものだろう。僕はとっさのこういった事態を乗り切るのはあまり得意な方ではないし。
「そういえば、さっきの二人の左側って……もしかして橋口君? 違ってたらいいけど」
「あっ、橋口のこと知ってるんですか?」
「やっぱ当たってた? あの子の兄さんと昔は友達でね。あんまり本人とは会ったことなかったけど、なんとなく面影あったから」
「へえ~あいつの兄さん、地元に就職して働いてるっていってましたよ」
「ふ~ん、まあ元気でやってるなら何よりか」
あいつもあいつの人生を生きているんだな……いつか機会があったら、こっそり顔を見に行ってみるのも悪くないかも。
「じゃあさ……もしかして数学の高木先生ってまだいたりする?」
「ああ~高木、いますいます。今ちょうど習ってます」
「まだいるんだ~あの人のテスト難しすぎない?」
「そうそう! この間のなんかみんなブーブー言ってますよ。もう少し優しくしろって」
「やっぱり変わんないね。それでさ……」
「あっ、すいません。俺もうすぐ塾があるんで、そろそろ帰らせてもらいますね」
「わかったよ。もう結構いい時間だしね」
楽しく過ごす時間という物はあっというまに感じるものだ。
そんな時間も終わり、わずかに残っていたドリンクをお互いに飲み干して、荷物と伝票を手に席から立ち上がった。
「今日はいろいろ教えてもらって……ありがとうございました。本物の人の意見を聞けましたしね」
「僕も楽しかったよ。それじゃまた明日ね」
「はい! 今夜はまたたっぷりあれで遊びますね。ご馳走様でした~」
二時間ほどのアキラ君との談話を終えて、僕たちは別れた。外はもう日が落ち始めようとしている時間帯だ。
今日はこちらの世界で自由に過ごせる最後の一日だ。本当だったら他にもいくつかの場所を回る予定ではあった。
しかしこうして久しぶりの自らを知る同性の友人と語り合う体験は僕の心に予定通りの行動ができなかったことなど、ほんの些細なことに思えるほどの深い満足感を残していった。
0
お気に入りに追加
106
あなたにおすすめの小説
異世界TS転生で新たな人生「俺が聖女になるなんて聞いてないよ!」
マロエ
ファンタジー
普通のサラリーマンだった三十歳の男性が、いつも通り残業をこなし帰宅途中に、異世界に転生してしまう。
目を覚ますと、何故か森の中に立っていて、身体も何か違うことに気づく。
近くの水面で姿を確認すると、男性の姿が20代前半~10代後半の美しい女性へと変わっていた。
さらに、異世界の住人たちから「聖女」と呼ばれる存在になってしまい、大混乱。
新たな人生に期待と不安が入り混じりながら、男性は女性として、しかも聖女として異世界を歩み始める。
※表紙、挿絵はAIで作成したイラストを使用しています。
※R15の章には☆マークを入れてます。
クズな少年は新しい世界で元魔獣の美少女たちを従えて、聖者と呼ばれるようになる。
くろねこ教授
ファンタジー
翔馬に言わせるとこうなる。
「ぼくは引きこもりじゃないよ
だって週に一回コンビニに出かけてる
自分で決めたんだ。火曜の深夜コンビニに行くって。
スケジュールを決めて、実行するってスゴイ事だと思わない?
まさに偉業だよね」
さて彼の物語はどんな物語になるのか。
男の願望 多めでお送りします。
イラスト:イラスト:illustACより沢音千尋様の画を利用させて戴きました
『なろう』様で12万PV、『カクヨム』様で4万PV獲得した作品です。
『アルファポリス』様に向けて、多少アレンジして転載しています。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
エーリュシオンでお取りよせ?
ミスター愛妻
ファンタジー
ある男が寿命を迎え死んだ。
と、輪廻のまえに信心していた聖天様に呼び出された。
話とは、解脱できないので六道輪廻に入ることになるが、『名をはばかる方』の御指図で、異世界に転移できるというのだ。
TSと引き換えに不老不死、絶対不可侵の加護の上に、『お取り寄せ能力』という変な能力までいただいた主人公。
納得して転移した異世界は……
のんびりと憧れの『心静かな日々』を送るはずが……
気が付けば異世界で通販生活、まんざらでもない日々だが……『心静かな日々』はどうなるのか……こんなことでは聖天様に怒られそう……
本作は作者が別の表題で公開していた物を、追加修正させていただいたものです。その為に作品名もそぐわなくなり、今回『エーリュシオンでお取りよせ?』といたしました。
作者の前作である『惑星エラムシリーズ』を踏まえておりますので、かなり似たようなところがあります。
前作はストーリーを重視しておりますが、これについては単なる異世界漫遊記、主人公はのほほんと日々を送る予定? です。
なにも考えず、筆に任せて書いております上に、作者は文章力も皆無です、句読点さえ定かではありません、作者、とてもメンタルが弱いのでそのあたりのご批判はご勘弁くださいね。
本作は随所に意味の無い蘊蓄や説明があります。かなりのヒンシュクを受けましたが、そのあたりの部分は読み飛ばしていただければ幸いです。
表紙はゲルダ・ヴィークナー 手で刺繍したフリル付のカーバディーンドレス
パブリックドメインの物です。
平凡なサラリーマンのオレが異世界最強になってしまった件について
楠乃小玉
ファンタジー
上司から意地悪されて、会社の交流会の飲み会でグチグチ嫌味言われながらも、
就職氷河期にやっと見つけた職場を退職できないオレ。
それでも毎日真面目に仕事し続けてきた。
ある時、コンビニの横でオタクが不良に集団暴行されていた。
道行く人はみんな無視していたが、何の気なしに、「やめろよ」って
注意してしまった。
不良たちの怒りはオレに向く。
バットだの鉄パイプだので滅多打ちにされる。
誰も助けてくれない。
ただただ真面目に、コツコツと誰にも迷惑をかけずに生きてきたのに、こんな不条理ってあるか?
ゴキッとイヤな音がして意識が跳んだ。
目が覚めると、目の前に女神様がいた。
「はいはい、次の人、まったく最近は猫も杓子も異世界転生ね、で、あんたは何になりたいの?」
女神様はオレの顔を覗き込んで、そう尋ねた。
「……異世界転生かよ」
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双
たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。
ゲームの知識を活かして成り上がります。
圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる