ある日、何故か冷酷皇帝陛下の子供になりました。

最悪の環境

女神様のおかげで弟・ルカとはいわゆるテレパシーで話せるようになったようだ。

赤ちゃんの時はルカと頭の中で会話できてすごく助かった。

ルカとなら何でも乗り越えられる…
と思っていたのは甘い考えだったらしい。

転生してからあっという間に5年が経ち、歩く事や会話する事も普通にできるようにはなった。

皇宮から少し離れた離宮で私とルカ、そして私達の今世の母、ダイアナ伯爵令嬢が暮らしている。

あとは、皇宮からメイドが掃除などをしに来るくらいだ。

5年も生きていると色々内情も見えてくる。

皇帝は冷酷、非道、暴君で有名らしい。

名前はカルセイン・フォン・アイルラーン。

アイルラーン皇国皇帝であり、私達の父親に当たる人。

皇族の象徴である輝く金髪にサファイアのような青い瞳。

母は紫色の髪色と瞳だが、私達は金髪と青い瞳を受け継いだ。

だからだろう。






私達が殺されなかったのは。