野良猫・動物愛護について

みるく♪

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現在の法律では見殺しにせざるを得ないケース

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こんな痛ましい事例が、実は少なくないのですね。

・・・
独り暮らしのAさんが、突然体調が悪化して緊急入院した。
家には大切に飼われている猫がいた。
救急搬送する隊員は、その子を見ていたにもかかわらず
きちんと家の施錠をした後、急病人を搬送した。
なぜならそれが"彼らに課された決まり"だから。

近隣の人たちは、Aさんが猫を可愛がっていることを知っていたし、
「Aさんが帰宅するまでの間、私が猫をあずかります」と
希望する人も数人いた。
しかしながら、そのことを病院ヘ伝えても、返事は「ダメ」。
ならば何処に申し出ればよいのだろうか?
考えつく限りで
警察に伝えてもダメだった。
保健所に伝えてもダメだった。
地域の犬猫ボランティア団体に伝えてもダメだった。

Aさんは独り暮らしで、
家族はいるのかも、近しい親類はどこに住んでいるのかも、
誰も知らなかった。
そしてAさんは意識不明のまま。
日はどんどん過ぎていった。

Aさん宅からは、お腹をすかせて助けを呼ぶ猫の鳴き声が聞こえていたのだけれど、
それを知る近隣の人たちは、心を痛めるほかすべがなかった。

やがて、猫の悲しい鳴き声も、聞こえてこなくなってしまった。

Aさんは正常な意識に回復するまで2年ほど入院した。
そしてようやく自宅に帰った時
カラカラに乾いた猫の死体を見て泣いた。
・・・
以上は、私が利用している別の小説サイトで出合った人の
回想日記を読んで知った実例です。

ところで
現行の法律のままでは、これが”正しい”のだそうです。
Aさん生存中は、Aさん本人が
「家の鍵を開けてください。
家の中に入って猫をあずかってください」
と言わない限り
猫を助けることは誰もできないそうです。

なぜなら現行の法律では、ペットは
家財道具などの備品・消耗品と同じ『物』だから。
他人が家に入り込み猫を救出すると
家宅侵入罪、窃盗罪になる。のだそうです。
ペットは『物』という法律は、120年前から変わらず
改正を求める声は多いものの
まずは人のための法改正が優先ですからと、
後回しにされているそうです。
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