野良猫の赤ちゃんを保護しました

虹の橋

天国へ向かう手前に、虹の橋があります。
 
生前、人に寄り添い暮らした動物は、
命を終えたとき、
その橋のふもとへ行くのです。
 
そこは、美しい世界。
果てしなく広がる草原では、
動物たちが駆けまわり、
みんな仲よく遊んでいます。
 
美味しいごはんと、きれいな水。
優しい日差しのもとで
みんなが、おだやかに暮らしています。
 
病気で死んだ子も、年老いて死んだ子も、
すっかり元気になって、暮らしています。

動物たちは、みんな幸せです。
しかし、
たったひとつだけ、
満たされない思いがあるのです。
それは、かつて
愛し合い、寄り添ってくれていた人が、
そこにはいないこと。
その人を、いつも
恋しく思い、寂しいのです。
 
動物たちが仲よく遊び、駆けまわっていた
ある日のこと。
ある子が、ふと立ち止まり、
遠くを見つめました。

そしてその子は、目を輝かせ、
ふるふると震えだしました。
そして突然みんなから離れ、
飛ぶように駆けていくではありませんか！
その速いこと、速いこと。
まるで風のようです。

その子が目指す先にいたのは……

そうです。
あなたです！
かつて愛し合い、
寄り添ってくれていた、あなた。
 
その子とあなたは、
ふたたび出会えるのですよ！
虹の橋のふもとでね。

あなたはその時もう一度、
愛するその子を抱きしめるでしょう。
そうして愛情いっぱいにふれあい、
その子に語りかけるでしょう。
 
『きみとお別れしてからの、
長い長い人生を、
私は精一杯、生きてきたよ。
きみを忘れたことは、
一度もなかったよ！』

そうして
あなたたちは、
天国へ続く虹の橋を
共に渡っていくのです。

・・・
訳文:みるく♪