2011年3月11日 金曜日

みるく♪

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追記

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親しくさせていただいている作家さんの企画に、当時の記録を。
と、一昨年から、書きはじめては、止めていたものです。
とうとう今年も、"その後"のことは、書けませんでした。

あの後、両親と まったく連絡が取れない状況になりました。
私自身どのように過ごしていたか、記憶も ごちゃごちゃです。

「とにかく みんな無事だから安心して!」
私のケータイに弟からメールが届いたのが1日後だったか、2日後だったか。
それを見て腰が抜けたようになり、ぼろぼろ泣いたところから記憶が戻っています。

あれから10年。
しかし━━。
福島県の浜通りには、いまだ帰還困難な地域があります。

両親から話に聞いていただけの、"その前"の故郷。
人々と大自然が共存する、絶景の地だったそうです。

最後に、福島県の歌を 紹介させていただきたく思います。
私の子ども時代には、県内各地のどこに住んでいた時も、小学校で歌っていました。
歌詞の "福島県"というところは、"日本"に置き換えることが できると思うのです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━

石楠花しゃくなげ匂う 山なみに
呼びかけよう 若い理想を かざして
あしたの夢が はてなく伸びる
明るい ふるさと 福島を つくろう
みどり光る この空 いつまでも
ああ 福島県

けやきのみきに しあわせの
虹かけよう 若い血汐ちしおを 燃やして
嵐をこえて 雪崩なだれに耐えて
豊かな ふるさと 福島を つくろう
ちから満ちる あしおと 高らかに
ああ 福島県

きびたき歌う 尾根を背に
手を つなごう 若い あこがれ むすんで
町から村へ ひとつに みのる
楽しい ふるさと 福島を つくろう
こころ 合わせ つち音 絶やさずに
ああ 福島県

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

お読みくださいました方々へ。
感謝を込めて。
(2021年3月)
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