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EX02(ハヤカワ)
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確かに、2025年に戻ってきたようだ。
目の前にあるパソコン、スマホ、WEB会議をしている風景。鏡に映った自分の姿。町並み。歩く人々。地下鉄。聞こえてくるおしゃべり。歩く人々の洋服。走っている車。
挙げればキリが無いが、間違い無く2025年に戻ってきたようだ。ほんの少しの変化を伴いながら。
色々と思考しているうちに、店に到着した。左腕にある時計を見ると、ちょうど15時00分だ。もちろんこれはスマホで見ても15時00分であり、まさしく正しい時刻だ。スマホと連動しているスマートウォッチだから、当たり前だ。昔と違って便利だけど、充電が面倒なんだよな。20年前のデジタル時計が懐かしい。あれ、復刻モデルとかあるんなら買おうか…。
この新店舗は、俺たちのブランドの中では超大型店舗に位置づけており、必要なスタッフ数も数十名単位。店が暇なら、別に少数でも店は回るが、オープン景気なのか、店内はお客様で賑わっている。
さて、店が忙しいとはいえ、店長には挨拶しとかないとな…俺の事を知らないアルバイトさんもいるだろうし、いきなり五十歳のオジサンがレジに入ったら、スタッフもお客様もみんな驚いてしまう。まあ…流石にヘルプに来る事くらいは、店内スタッフには周知されていると思うが。
「ハヤカワさん!ありがとうございます!助かります!」
「!」
元気いっぱいの店長が、後ろから…死角から挨拶してきた。心臓に悪い…。
「すみません!驚かせちゃいましたか?!15時にいらっしゃるという話だったんで、ちょうどお迎え出来るように休憩に出ていました!!」
「おお…それはそれは…びっくりした…」
「お久しぶりですね!前の新店準備以来ですかね?店でお会いするのは!」
「いやいや、ホント…相変わらず元気だなあ…」
何となく嬉しそうな店長の横に、最近、見慣れない姿がある。
「で!ですね!昨日からアルバイトで採用した…まだ学生なんですけど、超期待の新人がこちらです!なんか…身のこなし、とか話す内容?接客販売の力?が、初めてとは思えないんですよ!すごい人懐っこいんで、もう店内スタッフ、みんな彼女のファンになっちゃいました。元気で、面白いし!」
見慣れない姿…の女性が、こちらに挨拶をする。
目の前にあるパソコン、スマホ、WEB会議をしている風景。鏡に映った自分の姿。町並み。歩く人々。地下鉄。聞こえてくるおしゃべり。歩く人々の洋服。走っている車。
挙げればキリが無いが、間違い無く2025年に戻ってきたようだ。ほんの少しの変化を伴いながら。
色々と思考しているうちに、店に到着した。左腕にある時計を見ると、ちょうど15時00分だ。もちろんこれはスマホで見ても15時00分であり、まさしく正しい時刻だ。スマホと連動しているスマートウォッチだから、当たり前だ。昔と違って便利だけど、充電が面倒なんだよな。20年前のデジタル時計が懐かしい。あれ、復刻モデルとかあるんなら買おうか…。
この新店舗は、俺たちのブランドの中では超大型店舗に位置づけており、必要なスタッフ数も数十名単位。店が暇なら、別に少数でも店は回るが、オープン景気なのか、店内はお客様で賑わっている。
さて、店が忙しいとはいえ、店長には挨拶しとかないとな…俺の事を知らないアルバイトさんもいるだろうし、いきなり五十歳のオジサンがレジに入ったら、スタッフもお客様もみんな驚いてしまう。まあ…流石にヘルプに来る事くらいは、店内スタッフには周知されていると思うが。
「ハヤカワさん!ありがとうございます!助かります!」
「!」
元気いっぱいの店長が、後ろから…死角から挨拶してきた。心臓に悪い…。
「すみません!驚かせちゃいましたか?!15時にいらっしゃるという話だったんで、ちょうどお迎え出来るように休憩に出ていました!!」
「おお…それはそれは…びっくりした…」
「お久しぶりですね!前の新店準備以来ですかね?店でお会いするのは!」
「いやいや、ホント…相変わらず元気だなあ…」
何となく嬉しそうな店長の横に、最近、見慣れない姿がある。
「で!ですね!昨日からアルバイトで採用した…まだ学生なんですけど、超期待の新人がこちらです!なんか…身のこなし、とか話す内容?接客販売の力?が、初めてとは思えないんですよ!すごい人懐っこいんで、もう店内スタッフ、みんな彼女のファンになっちゃいました。元気で、面白いし!」
見慣れない姿…の女性が、こちらに挨拶をする。
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