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こんなはずじゃ
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急いで部屋に入りお風呂に入った。きっと明日は亘くんも仕事だろうから寝るだろう。そう思ってお風呂から出ると
「寝てなかったの?」
「詩織に話がある」
「なに?急用?」
「詩織に好きだって言ったよな?これからは一緒にいるって…なのになんで俺から離れようとするの?」
「それは…っいた…」
「詩織、どうした?」
「あっ…たま、いたっい…」
「頭?ぶつけた?」
「いたっ…」
「詩織、とりあえず横になろう。いつから頭が痛くなった?今初めてか?」
「ううん…最近、痛くなってた」
「…っなんで言わなかった。とりあえず病院に戻って検査する。事故で頭打ってた可能性もある。CTかMRIか取れるように電話してくるから」
「…いたっ…痛いよ…お姉ちゃん…助けて…」
「詩織…抱き上げるぞ」
私は病院に行き、そのまま検査を受けた。
「詩織どう?」
「亘くん…今は大丈夫」
「詩織は事故にあった時に頭を強く打ってた可能性があって頭の中に血が溜まってるんだ。だからその血を取る手術をしないといけない。でも手術時間も30分程度だし、問題なければ1週間もすれば退院できる。俺が手術するから受けてくれるな」
「他に問題はないの?」
「大丈夫。俺は脳外科医だぞ!しかもそんな難しい手術じゃない。信用しろよ」
「わかった、亘くんに任すよ」
まさか自分の頭の中でそんな事が起きてるなんて考えてもなかった。
そういえば退院の時に頭が痛くなったら病院に…って言われていたのを思い出した。慢性硬膜下血腫はすぐに症状が出る場合もあるけど時間が経って数ヶ月後に現れる場合もあるんだったなぁーと考えてたら…
「川原さん、これから病室に案内しますね。車椅子、乗れますか?」
「はい。よろしくお願いします」
これから入院生活しないといけないんだなぁーと考えてたら「っえ?」個室に案内された。「あの…私、大部屋がいいんですけど」
「亘先生からの指示なの。だからここでお願いね」
個室って…入院代、大丈夫かな私?
いくら遺産が入ってきたけど、でもそれは今後の為にと取っておいてるのに…
そんな事を考えてたら「詩織?頭痛い?」亘くんが病室に来てくれた。
「亘くん…あの私、大部屋でいいんだけど…部屋空いてないの?」
「…ん?あぁ…入院代は俺が出すから心配しないでいい。気にするな」
「そんな悪いよ…自分で出すけど、あまりお金出したくないから」
「詩織…詩織は俺にとって大事な人だから、個室ならいつでも来れるだろ?だから俺に会う為の部屋だと思えばいい」
そう言って抱きしめられた。
「ごめんね。亘くん…面倒かけます」
「詩織…ごめんじゃなくて、ありがとうが聞きたいな。謝ることなんかしてないんだから」
「ありがとう。亘くん。1人の時にあんなに痛い頭痛が来たらパニックになりそうだった。ありがとう」
「一緒に帰ってきて正解だったな。痛くないうちに寝な。寝るまで側にいるから…」
そう言って頭を撫でてくれた。
その温かさと安心感で眠りに落ちた。
「寝てなかったの?」
「詩織に話がある」
「なに?急用?」
「詩織に好きだって言ったよな?これからは一緒にいるって…なのになんで俺から離れようとするの?」
「それは…っいた…」
「詩織、どうした?」
「あっ…たま、いたっい…」
「頭?ぶつけた?」
「いたっ…」
「詩織、とりあえず横になろう。いつから頭が痛くなった?今初めてか?」
「ううん…最近、痛くなってた」
「…っなんで言わなかった。とりあえず病院に戻って検査する。事故で頭打ってた可能性もある。CTかMRIか取れるように電話してくるから」
「…いたっ…痛いよ…お姉ちゃん…助けて…」
「詩織…抱き上げるぞ」
私は病院に行き、そのまま検査を受けた。
「詩織どう?」
「亘くん…今は大丈夫」
「詩織は事故にあった時に頭を強く打ってた可能性があって頭の中に血が溜まってるんだ。だからその血を取る手術をしないといけない。でも手術時間も30分程度だし、問題なければ1週間もすれば退院できる。俺が手術するから受けてくれるな」
「他に問題はないの?」
「大丈夫。俺は脳外科医だぞ!しかもそんな難しい手術じゃない。信用しろよ」
「わかった、亘くんに任すよ」
まさか自分の頭の中でそんな事が起きてるなんて考えてもなかった。
そういえば退院の時に頭が痛くなったら病院に…って言われていたのを思い出した。慢性硬膜下血腫はすぐに症状が出る場合もあるけど時間が経って数ヶ月後に現れる場合もあるんだったなぁーと考えてたら…
「川原さん、これから病室に案内しますね。車椅子、乗れますか?」
「はい。よろしくお願いします」
これから入院生活しないといけないんだなぁーと考えてたら「っえ?」個室に案内された。「あの…私、大部屋がいいんですけど」
「亘先生からの指示なの。だからここでお願いね」
個室って…入院代、大丈夫かな私?
いくら遺産が入ってきたけど、でもそれは今後の為にと取っておいてるのに…
そんな事を考えてたら「詩織?頭痛い?」亘くんが病室に来てくれた。
「亘くん…あの私、大部屋でいいんだけど…部屋空いてないの?」
「…ん?あぁ…入院代は俺が出すから心配しないでいい。気にするな」
「そんな悪いよ…自分で出すけど、あまりお金出したくないから」
「詩織…詩織は俺にとって大事な人だから、個室ならいつでも来れるだろ?だから俺に会う為の部屋だと思えばいい」
そう言って抱きしめられた。
「ごめんね。亘くん…面倒かけます」
「詩織…ごめんじゃなくて、ありがとうが聞きたいな。謝ることなんかしてないんだから」
「ありがとう。亘くん。1人の時にあんなに痛い頭痛が来たらパニックになりそうだった。ありがとう」
「一緒に帰ってきて正解だったな。痛くないうちに寝な。寝るまで側にいるから…」
そう言って頭を撫でてくれた。
その温かさと安心感で眠りに落ちた。
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