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第二章 耽溺
第二十四話
しおりを挟む「んっ……ああっ」
ベッドに横たわる音稀がのけ反りエロい声をあげる。びくびくと痙攣しながら射精したよ、すげえ。つか後ろだけでイけるもんなんだな、勉強になるぜ。
とはいえ──音稀のエロさに硬直する俺。
確か男には前立腺て快楽ポイントがあるんだっけ。もしかすっと三本目の指がそこを刺激したのか、あれこれ考えもう一度小刻みに三本目の指を動かしてやる。
「んっ、ああっ……んっ」
ビンゴ。ぴくぴくする音稀がマジ可愛い。調子に乗ってイイ部分を指先で刺激してやっていれば、音稀に「もうっ、そこばっかりやめて」と涙目で睨まれた。その顔いただき。
「ごめん、調子に乗った。音稀がパねえぐれえ可愛かったからさ。ここもう解れたよな、じゃあ俺のつっ込んでいい?」
「……一将さんて、顔の割に残念なところ多いですよね」
「なんだよ、どういう意味だそれ」
「デリカシーの問題ですが。仕様がないひとですね、いいですよ」
納得のいかねえ説明をされてしまった。けどその後「はやく」と腕を開き、俺を招き入れるすがたが可愛かったのでよしとする。
「ゆっくり挿れるけど痛かったら言ってな」
「はい──」
慎重に腰を進めて音稀のなかに入っていく。たいがい解してやったと思っていたが、それでも音稀は苦しそうに顔を歪めて涙をこぼす。
マジにきつい。それは俺にも分かる。
片手に音稀を抱き顔中にキスをしてやりながら、もう一方の手で音稀のナニを柔く扱いてやる。耳もとで「力を抜いて」とささやき、身体が素直になったところで腰を一気に進めた。
「あああ──っ」
音稀の背が跳ねる。こいつよっぽど敏感だろ、つか男冥利に尽きる。すげえ嬉しい。
けど瞬間に音稀のなかがあり得ねえほどに収縮し、喰われちまいそうな気がして少しばかビビったのは内緒だ。
握った手のひらに音稀の熱を感じながら、俺も奥深くに想いのすべてを吐きだした───
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