105 / 220
第二章 耽溺
第二十四話
しおりを挟む「んっ……ああっ」
ベッドに横たわる音稀がのけ反りエロい声をあげる。びくびくと痙攣しながら射精したよ、すげえ。つか後ろだけでイけるもんなんだな、勉強になるぜ。
とはいえ──音稀のエロさに硬直する俺。
確か男には前立腺て快楽ポイントがあるんだっけ。もしかすっと三本目の指がそこを刺激したのか、あれこれ考えもう一度小刻みに三本目の指を動かしてやる。
「んっ、ああっ……んっ」
ビンゴ。ぴくぴくする音稀がマジ可愛い。調子に乗ってイイ部分を指先で刺激してやっていれば、音稀に「もうっ、そこばっかりやめて」と涙目で睨まれた。その顔いただき。
「ごめん、調子に乗った。音稀がパねえぐれえ可愛かったからさ。ここもう解れたよな、じゃあ俺のつっ込んでいい?」
「……一将さんて、顔の割に残念なところ多いですよね」
「なんだよ、どういう意味だそれ」
「デリカシーの問題ですが。仕様がないひとですね、いいですよ」
納得のいかねえ説明をされてしまった。けどその後「はやく」と腕を開き、俺を招き入れるすがたが可愛かったのでよしとする。
「ゆっくり挿れるけど痛かったら言ってな」
「はい──」
慎重に腰を進めて音稀のなかに入っていく。たいがい解してやったと思っていたが、それでも音稀は苦しそうに顔を歪めて涙をこぼす。
マジにきつい。それは俺にも分かる。
片手に音稀を抱き顔中にキスをしてやりながら、もう一方の手で音稀のナニを柔く扱いてやる。耳もとで「力を抜いて」とささやき、身体が素直になったところで腰を一気に進めた。
「あああ──っ」
音稀の背が跳ねる。こいつよっぽど敏感だろ、つか男冥利に尽きる。すげえ嬉しい。
けど瞬間に音稀のなかがあり得ねえほどに収縮し、喰われちまいそうな気がして少しばかビビったのは内緒だ。
握った手のひらに音稀の熱を感じながら、俺も奥深くに想いのすべてを吐きだした───
0
お気に入りに追加
104
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あなたの隣で初めての恋を知る
ななもりあや
BL
5歳のときバス事故で両親を失った四季。足に大怪我を負い車椅子での生活を余儀なくされる。しらさぎが丘養護施設で育ち、高校卒業後、施設を出て一人暮らしをはじめる。
その日暮らしの苦しい生活でも決して明るさを失わない四季。
そんなある日、突然の雷雨に身の危険を感じ、雨宿りするためにあるマンションの駐車場に避難する四季。そこで、運命の出会いをすることに。
一回りも年上の彼に一目惚れされ溺愛される四季。
初めての恋に戸惑いつつも四季は、やがて彼を愛するようになる。
表紙絵は絵師のkaworineさんに描いていただきました。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
貢がせて、ハニー!
わこ
BL
隣の部屋のサラリーマンがしょっちゅう貢ぎにやって来る。
隣人のストレートな求愛活動に困惑する男子学生の話。
社会人×大学生の日常系年の差ラブコメ。
※現時点で小説の公開対象範囲は全年齢となっております。しばらくはこのまま指定なしで更新を続ける予定ですが、アルファポリスさんのガイドラインに合わせて今後変更する場合があります。(2020.11.8)
■2024.03.09 2月2日にわざわざサイトの方へ誤変換のお知らせをくださった方、どうもありがとうございました。瀬名さんの名前が僧侶みたいになっていたのに全く気付いていなかったので助かりました!
■2024.03.09 195話/196話のタイトルを変更しました。
■2020.10.25 25話目「帰り道」追加(差し込み)しました。話の流れに変更はありません。

春風の香
梅川 ノン
BL
名門西園寺家の庶子として生まれた蒼は、病弱なオメガ。
母を早くに亡くし、父に顧みられない蒼は孤独だった。
そんな蒼に手を差し伸べたのが、北畠総合病院の医師北畠雪哉だった。
雪哉もオメガであり自力で医師になり、今は院長子息の夫になっていた。
自身の昔の姿を重ねて蒼を可愛がる雪哉は、自宅にも蒼を誘う。
雪哉の息子彰久は、蒼に一心に懐いた。蒼もそんな彰久を心から可愛がった。
3歳と15歳で出会う、受が12歳年上の歳の差オメガバースです。
オメガバースですが、独自の設定があります。ご了承ください。
番外編は二人の結婚直後と、4年後の甘い生活の二話です。それぞれ短いお話ですがお楽しみいただけると嬉しいです!

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる