4 / 5
第四話
しおりを挟む
2年生になって、俺とソフィアはそれぞれの研究を始めている。
お互い、外へ出る機会も多く、最近は殆んど会っていない。
俺も鉱山や製鉄所に行ったりしている。
ソフィアはどこに行っているのか分からないが。
研究内容は機密だから当たり前だ。もちろんソフィアも俺が何処に行っているかは知らない。
い、いや寂しくなんてないぞ!
俺は完璧な婚約者。相手の事情もちゃんと考えるのだ。
そして、特に変わったこともなく、時間は過ぎていった。
ああ、そういえば1学期が終わる頃に、あのソフィアに問題の間違いを指摘された教師が学院から去った。
詳しくは分からないが、同じような問題を起こしていたのがバレたらしい。
おそらく解雇されたのだろう。いい気味だ。
今日は久しぶりにソフィアと市井に買い物だ。
でででデートではないぞ!
俺はあくまでソフィアの買い物に婚約者として付き合うだけだ。俺は完璧だからな。
昨日はよく眠れなかった。研究の頑張りすぎだな。
決して明日のソフィアとのお出かけが楽しみで眠れなかったのではない。そこは間違いのないように!
いつもの商店街を2人で歩いていた。
とはいっても護衛がたくさん居るが。
2年生になって研究室を与えられたからだろう。
1年生の時より明らかに護衛が増えた。過剰戦力だ。学院が家に何か言ったのか、決まりなのかは知らないが。
「ソフィー、今日は何を買うんだ?」
「…いいものがあれば」
「そうか」
ソフィアはいつも、おそらく研究に使うものだろう、俺にもよくわからない物を買っていた。
草とか、草とか…
よし!今日は久しぶりだから、ソフィアに何かプレゼントしよう!
うん、俺は完璧な婚約者だからな。これは当たり前の事だ。
とはいえ何をプレゼントすればいいのだろう。
さすがの俺も草の事は分からないし。
こんな時の女性へのプレゼントってなんだろう、思いつかない。経験値が足りなすぎる。
う~ん。こんなことなら事前にリサーチしておけば良かった。
「…ルー?」
しまった!考え事をしていてソフィアを放置してしまった。
「あ、いや、ちょっと考え事をしていて」
「…ん」
今のは「あ、そう」で、とくに気にしていないという事だ。うまくごまかせた。
ソフィアはそういう事に鈍感なようで、実は周りをよく見ている。
俺の事についてもだ。
いかん!完璧な婚約者として俺は失格だ。もっと精進しなければ。
プレゼント、プレゼント、と考えながら歩いていると、よく来ているこの商店街も違った景色に見える。
色んな店があるのだな。
商店街といっても、ここは平民でも裕福層や下位貴族などかよく来る高級なところだ。
高位貴族は家に商人を呼ぶので、こういうところにはほとんど来ない。お忍びとかはあるらしいが。
俺もソフィアに付き合って来るようになるまでは、全く知らなかった。
しばらく歩いていると、オシャレなアクセサリーの店があった。
店内にはカップルらしい客もちらほら見える。
よし!ここだ。
「ソフィー、そ、その、今日は久しぶりだし、いつもと趣向をかえて、この店に入らないか?あ、嫌ならいいぞ」
「…ん」
お、いいのか、むしろ嬉しそうだ。
いやいや、また自意識過剰になるところだった。
俺達は政略結婚!俺は完璧な婚約者!俺は完璧な婚約者!
そして店に入ると…
「いらっしゃいませ!お嬢様!」
「え?」
店に入るなり店員の女性がものすごい速さで近づいて来た、それもソフィアのことを知っているみたいだ。
「お連れ様はもしかして?」
「…ん、ルー」
「あ、これは失礼しました。シュタイン侯爵令息様、ご来店ありがとうございます」
「あ、いや…うむ」
ななななんだ、俺の事まで知っているのか?
このときの俺はソフィアが大きな商会の娘だったことをすっかり忘れていた。
焦ったが、俺は完璧な侯爵令息でもある。なんとか威厳を保てた。と思う。たぶん。
「今日はどのような物をお探しなのですか?」
「い、いや、今日は久しぶりのお出かけだし、さ、最近会う機会も少ないので、ち、ちょっと趣向を変えて、ぷ、プレゼントなど、と。俺は婚約者だからな。まああくまで政略結婚だから、で、デートとかそういう感じでなくてな。まあ、そ、そういうわけだ」
「そうでしたか。ではごゆっくりご覧下さい。もし何かあれば遠慮なく申し付けて下さい」
「う、うむ」
そう言うと女性店員は戻って行った。
よし!自分でも何を言ったかよく分らなかったが何とか伝わったようだ。
しかし何であんなニヤニヤしているんだ。あの女性店員。
あれが営業スマイル、というやつか。
この店にはおそらく高位貴族もお忍びで来るのだろう。高級感バシバシだ。
そういえば、あの女性店員に何がいいか聞いておけば…いや、それでは完璧な婚約者ではないな。
自分で決めなければプレゼントとは言えないな。
しかし何がいいのだろう。
もちろん今までソフィアの誕生日や記念日にはプレゼントを欠かさず贈っていたが、よく分らなかったのでそういった事に詳しいメイドに選んでもらっていた。
失敗した。ちゃんとメイドに聞いておけば良かった。
完璧な婚約者として失格だ。
少し凹んでいると、ソフィアがあるものをじっと見ていた。
ブローチだろうか、でも安すぎないか。
俺は侯爵家の令息だ。この店の一番高いものでも買えるぞ。たぶん。
「ソフィー、それが欲しいの?」
「…ん」
「もっと高いものでもいいぞ」
「…ん!」
イカン!また「同じ事を何度も言わすな!」だ。
「わ、分かったそれにしよう」
何とか無事?にプレゼントを買うことに成功した。
あのブローチの宝石が俺の瞳の色だとは全く気づいていなかった。
ちなみに家に帰ってから母にその事を話したら、やたらとブローチがどんなものか聞いてくるので答えたら。
「ルーカス!婚約者は相手の色の物を身につけるのよ。こんなの常識じゃない!そんな事も知らないの?馬鹿なの!あなたは大馬鹿者なの!」
と、めちゃくちゃ怒られた。あの時は色々テンパっていたから冷静な判断が出來なかっただけなのに。
それにランベルト商会だということにも気づかなかった。それも怒られた。
でも眼鏡クイッ、がなかったのでそれほど嬉しくなかったと思うのにそこまで怒らなくても。しょぼん。
アクセサリー店を出た俺達は、オシャレなカフェでお茶をしてから、ソフィアの買い物に行った。
相変わらずよくわからない草を買っていた。
まあ、これはいつもの事だから問題なく済ませることが出来た。
こうして今回のお出かけは無事?に終了した。
家に帰って、母にめちゃくちゃ怒られた、というのもあるが、何故かいつもより疲れて倒れるようにベッドに入ってあっという間に眠った。
お互い、外へ出る機会も多く、最近は殆んど会っていない。
俺も鉱山や製鉄所に行ったりしている。
ソフィアはどこに行っているのか分からないが。
研究内容は機密だから当たり前だ。もちろんソフィアも俺が何処に行っているかは知らない。
い、いや寂しくなんてないぞ!
俺は完璧な婚約者。相手の事情もちゃんと考えるのだ。
そして、特に変わったこともなく、時間は過ぎていった。
ああ、そういえば1学期が終わる頃に、あのソフィアに問題の間違いを指摘された教師が学院から去った。
詳しくは分からないが、同じような問題を起こしていたのがバレたらしい。
おそらく解雇されたのだろう。いい気味だ。
今日は久しぶりにソフィアと市井に買い物だ。
でででデートではないぞ!
俺はあくまでソフィアの買い物に婚約者として付き合うだけだ。俺は完璧だからな。
昨日はよく眠れなかった。研究の頑張りすぎだな。
決して明日のソフィアとのお出かけが楽しみで眠れなかったのではない。そこは間違いのないように!
いつもの商店街を2人で歩いていた。
とはいっても護衛がたくさん居るが。
2年生になって研究室を与えられたからだろう。
1年生の時より明らかに護衛が増えた。過剰戦力だ。学院が家に何か言ったのか、決まりなのかは知らないが。
「ソフィー、今日は何を買うんだ?」
「…いいものがあれば」
「そうか」
ソフィアはいつも、おそらく研究に使うものだろう、俺にもよくわからない物を買っていた。
草とか、草とか…
よし!今日は久しぶりだから、ソフィアに何かプレゼントしよう!
うん、俺は完璧な婚約者だからな。これは当たり前の事だ。
とはいえ何をプレゼントすればいいのだろう。
さすがの俺も草の事は分からないし。
こんな時の女性へのプレゼントってなんだろう、思いつかない。経験値が足りなすぎる。
う~ん。こんなことなら事前にリサーチしておけば良かった。
「…ルー?」
しまった!考え事をしていてソフィアを放置してしまった。
「あ、いや、ちょっと考え事をしていて」
「…ん」
今のは「あ、そう」で、とくに気にしていないという事だ。うまくごまかせた。
ソフィアはそういう事に鈍感なようで、実は周りをよく見ている。
俺の事についてもだ。
いかん!完璧な婚約者として俺は失格だ。もっと精進しなければ。
プレゼント、プレゼント、と考えながら歩いていると、よく来ているこの商店街も違った景色に見える。
色んな店があるのだな。
商店街といっても、ここは平民でも裕福層や下位貴族などかよく来る高級なところだ。
高位貴族は家に商人を呼ぶので、こういうところにはほとんど来ない。お忍びとかはあるらしいが。
俺もソフィアに付き合って来るようになるまでは、全く知らなかった。
しばらく歩いていると、オシャレなアクセサリーの店があった。
店内にはカップルらしい客もちらほら見える。
よし!ここだ。
「ソフィー、そ、その、今日は久しぶりだし、いつもと趣向をかえて、この店に入らないか?あ、嫌ならいいぞ」
「…ん」
お、いいのか、むしろ嬉しそうだ。
いやいや、また自意識過剰になるところだった。
俺達は政略結婚!俺は完璧な婚約者!俺は完璧な婚約者!
そして店に入ると…
「いらっしゃいませ!お嬢様!」
「え?」
店に入るなり店員の女性がものすごい速さで近づいて来た、それもソフィアのことを知っているみたいだ。
「お連れ様はもしかして?」
「…ん、ルー」
「あ、これは失礼しました。シュタイン侯爵令息様、ご来店ありがとうございます」
「あ、いや…うむ」
ななななんだ、俺の事まで知っているのか?
このときの俺はソフィアが大きな商会の娘だったことをすっかり忘れていた。
焦ったが、俺は完璧な侯爵令息でもある。なんとか威厳を保てた。と思う。たぶん。
「今日はどのような物をお探しなのですか?」
「い、いや、今日は久しぶりのお出かけだし、さ、最近会う機会も少ないので、ち、ちょっと趣向を変えて、ぷ、プレゼントなど、と。俺は婚約者だからな。まああくまで政略結婚だから、で、デートとかそういう感じでなくてな。まあ、そ、そういうわけだ」
「そうでしたか。ではごゆっくりご覧下さい。もし何かあれば遠慮なく申し付けて下さい」
「う、うむ」
そう言うと女性店員は戻って行った。
よし!自分でも何を言ったかよく分らなかったが何とか伝わったようだ。
しかし何であんなニヤニヤしているんだ。あの女性店員。
あれが営業スマイル、というやつか。
この店にはおそらく高位貴族もお忍びで来るのだろう。高級感バシバシだ。
そういえば、あの女性店員に何がいいか聞いておけば…いや、それでは完璧な婚約者ではないな。
自分で決めなければプレゼントとは言えないな。
しかし何がいいのだろう。
もちろん今までソフィアの誕生日や記念日にはプレゼントを欠かさず贈っていたが、よく分らなかったのでそういった事に詳しいメイドに選んでもらっていた。
失敗した。ちゃんとメイドに聞いておけば良かった。
完璧な婚約者として失格だ。
少し凹んでいると、ソフィアがあるものをじっと見ていた。
ブローチだろうか、でも安すぎないか。
俺は侯爵家の令息だ。この店の一番高いものでも買えるぞ。たぶん。
「ソフィー、それが欲しいの?」
「…ん」
「もっと高いものでもいいぞ」
「…ん!」
イカン!また「同じ事を何度も言わすな!」だ。
「わ、分かったそれにしよう」
何とか無事?にプレゼントを買うことに成功した。
あのブローチの宝石が俺の瞳の色だとは全く気づいていなかった。
ちなみに家に帰ってから母にその事を話したら、やたらとブローチがどんなものか聞いてくるので答えたら。
「ルーカス!婚約者は相手の色の物を身につけるのよ。こんなの常識じゃない!そんな事も知らないの?馬鹿なの!あなたは大馬鹿者なの!」
と、めちゃくちゃ怒られた。あの時は色々テンパっていたから冷静な判断が出來なかっただけなのに。
それにランベルト商会だということにも気づかなかった。それも怒られた。
でも眼鏡クイッ、がなかったのでそれほど嬉しくなかったと思うのにそこまで怒らなくても。しょぼん。
アクセサリー店を出た俺達は、オシャレなカフェでお茶をしてから、ソフィアの買い物に行った。
相変わらずよくわからない草を買っていた。
まあ、これはいつもの事だから問題なく済ませることが出来た。
こうして今回のお出かけは無事?に終了した。
家に帰って、母にめちゃくちゃ怒られた、というのもあるが、何故かいつもより疲れて倒れるようにベッドに入ってあっという間に眠った。
49
お気に入りに追加
45
あなたにおすすめの小説
【完結】もったいないですわ!乙女ゲームの世界に転生した悪役令嬢は、今日も生徒会活動に勤しむ~経済を回してる?それってただの無駄遣いですわ!~
鬼ヶ咲あちたん
恋愛
内容も知らない乙女ゲームの世界に転生してしまった悪役令嬢は、ヒロインや攻略対象者たちを放って今日も生徒会活動に勤しむ。もったいないおばけは日本人の心! まだ使える物を捨ててしまうなんて、もったいないですわ! 悪役令嬢が取り組む『もったいない革命』に、だんだん生徒会役員たちは巻き込まれていく。「このゲームのヒロインは私なのよ!?」荒れるヒロインから一方的に恨まれる悪役令嬢はどうなってしまうのか?

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!
カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。
前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。
全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
美人の偽聖女に真実の愛を見た王太子は、超デブス聖女と婚約破棄、今さら戻ってこいと言えずに国は滅ぶ
青の雀
恋愛
メープル国には二人の聖女候補がいるが、一人は超デブスな醜女、もう一人は見た目だけの超絶美人
世界旅行を続けていく中で、痩せて見違えるほどの美女に変身します。
デブスは本当の聖女で、美人は偽聖女
小国は栄え、大国は滅びる。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる