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【幕間⑤】アクレシア帝国軍侵攻、同盟軍反抗作戦3(開戦)
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「伝令!本隊より連絡!先ほど帝国軍の最後尾にて同盟軍の奇襲により、戦闘が開始されました!」
伝令兵がマロン王国軍の本陣で報告した。
「それで、アクレシア帝国軍の前方の状況は?」
ネルソン司令官が確認した。
「はい、アクレシア帝国軍はエルクラド王国軍の戦線を崩壊させ、混乱している王国軍を包囲しています。王国軍の敗戦は時間の問題かと」
「くくっ、タイミングは完璧だな」
ネルソン司令官は絶好のタイミングで奇襲する事が出来た事に満足するのであった。
◆
同盟軍、第3、4軍はアクレシア帝国軍の最後尾の後方(南側)から奇襲攻撃を仕掛けた。
魚鱗の陣形である。複縦陣を瓦解させるのに最適な陣形である。
たちまちアクレシア帝国軍の後方部隊は混乱に陥った。
アクレシア帝国軍の配置は大きく4つの部隊に分かれている。
先頭は攻守共優れている重装甲歩兵、練度の高い歩兵で構成される部隊。
その後ろに、弓兵などの遠距離攻撃が可能な部隊とそれの護衛部隊が続く。
3つ目に工兵部隊や補助部隊(炊事兵や、部隊間連絡兵、練度の低い予備兵など、雑用係のようなもの)とそれの護衛部隊である。
最後尾は、輜重部隊とその護衛部隊である。
2頭立ての大型馬車に、食料や物質が満載されている。
少なくとも100台は超えている。
この部隊の進軍速度が遅いため、全軍の進軍速度も遅くなっているのである。
これらが連なって細長い複縦陣で進軍しているのである。
今回侵攻するエルクラド王国の西部の辺境には、大きな街が殆どなく、広大な農地とそれを管理する村が点在しているだけである。
現地調達で、8万もの軍を賄えるほどの食料や物資を賄うのは不可能である。
そう考えて輜重部隊も加えた編成にしているのである。
同盟軍の動きを帝国軍が察知出来なかったのは、オルレア王国の南西部にあるガリア要塞から出陣する前に、同盟軍の強行偵察部隊によって敵の偵察部隊を徹位的に殲滅していたのと、ガリア要塞で防衛戦をするように陣地を偽装していたからである。
同盟軍も同じであるが、アクレシア帝国軍の実戦経験が殆ど無いのも関係しているだろう。
奇襲を8万もの軍勢に仕掛けてくることもないだろう。またそういった無謀な盗賊はいないので、無視出来る。
それに、進軍中は作戦の変更など、よほどの事がないと出来ない。
前方のエルクラド王国軍に気をとられて、遥か遠いオルレア王国に集結しているであろう同盟軍が奇襲を仕掛けてくるとは思いもしなかったのである。
アクレシア帝国軍の最後尾に、背後(南側)からマロン王国精鋭部隊が魚鱗の陣形で攻撃を仕掛けた。
思わね奇襲に帝国軍が大混乱に陥った。この部隊は輜重部隊に護衛部隊が居るだけで、戦闘部隊と呼べるものはない。
実は、この最初に奇襲したマロン王国軍の精鋭部隊が3国の中で一番強い。
練度もあるが、王族への忠誠心がそうさせるのであろう。それだけマロン王国の王家は民から信頼、尊敬されているのであろう。
マロン王国軍は魚鱗から両脇に配置されていた騎馬兵が左右に広がりながら前進し、鶴翼の陣形へと展開していった。
騎馬兵は、満載している食料や物質を積んだ馬車の荷物に、特殊な液体(石油のようなもの)が入った、あらかじめ壊れやすくした樽を投擲していった。
そして、弓兵による火矢が放たれ、馬車の積荷は激しく燃え上がったのであった。
その後、奇襲部隊は左右に別れて後方へ撤退した。
撤退がまだ完全終わっていない状態の時に、更に次の魚鱗の陣形をした部隊が前進して帝国軍を攻撃した。
同盟軍、第3、4軍は4つの部隊に別れて、次々と波状攻撃を仕掛けたのである。
アクレシア帝国帝国軍の総司令官がその報告を受けたころには、最後尾の部隊は殆ど壊滅状態になっていた。
そこで、後方の部隊の救援に部隊を反転(Uターン)させようとした時、東側(右側面)より突然、蜂矢陣形をした同盟軍、第1軍が、帝国軍の中央に突撃し、帝国軍部隊を分断した。
そして、そのまま反転して、分断された帝国軍の後方部隊の先頭に攻撃を開始した。
そのタイミングで同盟軍、第2軍が現れて、分断された帝国軍の前方部隊の最後尾を急襲したのである。
この同盟軍、第2軍は、後方の帝国軍を、第1軍と第3、4軍が挟撃している間、前方の帝国軍を抑えなければならない。
同盟軍、第1軍に分断され、第2軍が奇襲したとはいえ、残存する分断された帝国軍の前方の部隊を、挟撃されている帝国軍の後方部隊の殲滅が終わるまで、同盟軍、第2軍のみで時間を稼がなければならない。
つまり、帝国軍の前方部隊約4万と、8千の同盟軍、第2軍が対峙する事となる。
この圧倒的戦力差で時間を稼ぐには、遅滞防御しかない。
しかし、これだけの戦力差で遅滞防御するのは、かなり難しく被害も多くでるであろう。
この戦いが反抗作戦の中で、もっとも危険で困難な任務なのだ。
それを、同盟軍、第2軍は多くの犠牲を出しながらも完遂したのであった。
事実この戦いがこの反抗作戦の中で、最も多くの犠牲者を出したのであった。
このことにより、他同盟軍、特に第1軍である、オルレア王国軍からの絶対的信頼を獲得したのである。
分断された帝国軍の前方部隊を同盟軍、第2軍が抑えている間、帝国軍の後方部隊は、帝国軍を分断した後、反転した同盟軍、第1軍と最後尾を奇襲をした王国軍、第3、4軍と挟撃されることになる。
そして、帝国軍の後方部隊はなす術もなく壊滅した。
その後、前方の同盟軍、第2軍と合流し、更に帝国軍の前方部隊に追撃を敢行したのであった。
アクレシア帝国軍は防御陣形をとる暇もなく、反撃も不可能と判断し、北方へと撤退した。
多く数を減らし、疲弊したアクレシア帝国軍は部隊の再編及び補給をするために。エルクラド王国西方辺境の中央部にある中規模の街、ルーンに到着してその街の状況に愕然とした。
ここに帝国軍が集結することは同盟軍は予想していた。
ルーンの街には民衆も食料も物資、水さえ全く無かったのである。
そう、ドリアドア公国軍(現同盟軍、第2軍)は任務を完璧に遂行したのである。
アクレシア帝国軍は補給物資を求めて補給部隊を出撃させようとしたが、その時には既にルーンの街は同盟軍に完全に包囲されていたのである。
これは、後にルーン包囲戦として、語られる事となった。
3日後、同盟軍は東西南北4ヶ所ある門からルーンの街に侵入し、籠城している帝国軍への攻撃を開始した。
程なく、水も食料もなく疲弊しきっていた帝国軍は、ついに降伏したのであった。
これも、ドリアドア公国軍によって4つの門は、外側からも開門出来るように改造されていたのであった。
アクレシア帝国軍の被害は、死傷者約7万2千人。同盟軍の死傷者は、僅か5千人であった。
この結果を持って、同盟軍の各外交大使はアクレシア帝国の皇都にある皇城において、アクレシア帝国に対して全面降伏を勧告した。
皇帝は、圧倒的敗北と反撃は不可能と判断し、同盟軍に対して全面降伏を認めた。
その後、アクレシア帝国の各官僚も含めた話し合いが行われ、アクレシア帝国に対して不可侵条約の締結、損害賠償金の請求、防衛以上の戦力を持たない、などの事項を認めさせた。
また、ルーンの街の捕虜を開放、軍も解体させた。
現皇帝は責任をとって退位、次皇帝は退位した元皇帝の血族以外から選出する事となった。
これにて、アクレシア帝国軍侵攻による同盟軍の反抗作戦は、同盟軍の完全勝利で終結したのであった。
◆
その後のアクレシア帝国は、特に取引する物もなく、宣戦布告も無く侵略するような国と国交をする国や、商人もいなくなり、衰退の一途をたどり、数年後地図から消える事になるのである。
伝令兵がマロン王国軍の本陣で報告した。
「それで、アクレシア帝国軍の前方の状況は?」
ネルソン司令官が確認した。
「はい、アクレシア帝国軍はエルクラド王国軍の戦線を崩壊させ、混乱している王国軍を包囲しています。王国軍の敗戦は時間の問題かと」
「くくっ、タイミングは完璧だな」
ネルソン司令官は絶好のタイミングで奇襲する事が出来た事に満足するのであった。
◆
同盟軍、第3、4軍はアクレシア帝国軍の最後尾の後方(南側)から奇襲攻撃を仕掛けた。
魚鱗の陣形である。複縦陣を瓦解させるのに最適な陣形である。
たちまちアクレシア帝国軍の後方部隊は混乱に陥った。
アクレシア帝国軍の配置は大きく4つの部隊に分かれている。
先頭は攻守共優れている重装甲歩兵、練度の高い歩兵で構成される部隊。
その後ろに、弓兵などの遠距離攻撃が可能な部隊とそれの護衛部隊が続く。
3つ目に工兵部隊や補助部隊(炊事兵や、部隊間連絡兵、練度の低い予備兵など、雑用係のようなもの)とそれの護衛部隊である。
最後尾は、輜重部隊とその護衛部隊である。
2頭立ての大型馬車に、食料や物質が満載されている。
少なくとも100台は超えている。
この部隊の進軍速度が遅いため、全軍の進軍速度も遅くなっているのである。
これらが連なって細長い複縦陣で進軍しているのである。
今回侵攻するエルクラド王国の西部の辺境には、大きな街が殆どなく、広大な農地とそれを管理する村が点在しているだけである。
現地調達で、8万もの軍を賄えるほどの食料や物資を賄うのは不可能である。
そう考えて輜重部隊も加えた編成にしているのである。
同盟軍の動きを帝国軍が察知出来なかったのは、オルレア王国の南西部にあるガリア要塞から出陣する前に、同盟軍の強行偵察部隊によって敵の偵察部隊を徹位的に殲滅していたのと、ガリア要塞で防衛戦をするように陣地を偽装していたからである。
同盟軍も同じであるが、アクレシア帝国軍の実戦経験が殆ど無いのも関係しているだろう。
奇襲を8万もの軍勢に仕掛けてくることもないだろう。またそういった無謀な盗賊はいないので、無視出来る。
それに、進軍中は作戦の変更など、よほどの事がないと出来ない。
前方のエルクラド王国軍に気をとられて、遥か遠いオルレア王国に集結しているであろう同盟軍が奇襲を仕掛けてくるとは思いもしなかったのである。
アクレシア帝国軍の最後尾に、背後(南側)からマロン王国精鋭部隊が魚鱗の陣形で攻撃を仕掛けた。
思わね奇襲に帝国軍が大混乱に陥った。この部隊は輜重部隊に護衛部隊が居るだけで、戦闘部隊と呼べるものはない。
実は、この最初に奇襲したマロン王国軍の精鋭部隊が3国の中で一番強い。
練度もあるが、王族への忠誠心がそうさせるのであろう。それだけマロン王国の王家は民から信頼、尊敬されているのであろう。
マロン王国軍は魚鱗から両脇に配置されていた騎馬兵が左右に広がりながら前進し、鶴翼の陣形へと展開していった。
騎馬兵は、満載している食料や物質を積んだ馬車の荷物に、特殊な液体(石油のようなもの)が入った、あらかじめ壊れやすくした樽を投擲していった。
そして、弓兵による火矢が放たれ、馬車の積荷は激しく燃え上がったのであった。
その後、奇襲部隊は左右に別れて後方へ撤退した。
撤退がまだ完全終わっていない状態の時に、更に次の魚鱗の陣形をした部隊が前進して帝国軍を攻撃した。
同盟軍、第3、4軍は4つの部隊に別れて、次々と波状攻撃を仕掛けたのである。
アクレシア帝国帝国軍の総司令官がその報告を受けたころには、最後尾の部隊は殆ど壊滅状態になっていた。
そこで、後方の部隊の救援に部隊を反転(Uターン)させようとした時、東側(右側面)より突然、蜂矢陣形をした同盟軍、第1軍が、帝国軍の中央に突撃し、帝国軍部隊を分断した。
そして、そのまま反転して、分断された帝国軍の後方部隊の先頭に攻撃を開始した。
そのタイミングで同盟軍、第2軍が現れて、分断された帝国軍の前方部隊の最後尾を急襲したのである。
この同盟軍、第2軍は、後方の帝国軍を、第1軍と第3、4軍が挟撃している間、前方の帝国軍を抑えなければならない。
同盟軍、第1軍に分断され、第2軍が奇襲したとはいえ、残存する分断された帝国軍の前方の部隊を、挟撃されている帝国軍の後方部隊の殲滅が終わるまで、同盟軍、第2軍のみで時間を稼がなければならない。
つまり、帝国軍の前方部隊約4万と、8千の同盟軍、第2軍が対峙する事となる。
この圧倒的戦力差で時間を稼ぐには、遅滞防御しかない。
しかし、これだけの戦力差で遅滞防御するのは、かなり難しく被害も多くでるであろう。
この戦いが反抗作戦の中で、もっとも危険で困難な任務なのだ。
それを、同盟軍、第2軍は多くの犠牲を出しながらも完遂したのであった。
事実この戦いがこの反抗作戦の中で、最も多くの犠牲者を出したのであった。
このことにより、他同盟軍、特に第1軍である、オルレア王国軍からの絶対的信頼を獲得したのである。
分断された帝国軍の前方部隊を同盟軍、第2軍が抑えている間、帝国軍の後方部隊は、帝国軍を分断した後、反転した同盟軍、第1軍と最後尾を奇襲をした王国軍、第3、4軍と挟撃されることになる。
そして、帝国軍の後方部隊はなす術もなく壊滅した。
その後、前方の同盟軍、第2軍と合流し、更に帝国軍の前方部隊に追撃を敢行したのであった。
アクレシア帝国軍は防御陣形をとる暇もなく、反撃も不可能と判断し、北方へと撤退した。
多く数を減らし、疲弊したアクレシア帝国軍は部隊の再編及び補給をするために。エルクラド王国西方辺境の中央部にある中規模の街、ルーンに到着してその街の状況に愕然とした。
ここに帝国軍が集結することは同盟軍は予想していた。
ルーンの街には民衆も食料も物資、水さえ全く無かったのである。
そう、ドリアドア公国軍(現同盟軍、第2軍)は任務を完璧に遂行したのである。
アクレシア帝国軍は補給物資を求めて補給部隊を出撃させようとしたが、その時には既にルーンの街は同盟軍に完全に包囲されていたのである。
これは、後にルーン包囲戦として、語られる事となった。
3日後、同盟軍は東西南北4ヶ所ある門からルーンの街に侵入し、籠城している帝国軍への攻撃を開始した。
程なく、水も食料もなく疲弊しきっていた帝国軍は、ついに降伏したのであった。
これも、ドリアドア公国軍によって4つの門は、外側からも開門出来るように改造されていたのであった。
アクレシア帝国軍の被害は、死傷者約7万2千人。同盟軍の死傷者は、僅か5千人であった。
この結果を持って、同盟軍の各外交大使はアクレシア帝国の皇都にある皇城において、アクレシア帝国に対して全面降伏を勧告した。
皇帝は、圧倒的敗北と反撃は不可能と判断し、同盟軍に対して全面降伏を認めた。
その後、アクレシア帝国の各官僚も含めた話し合いが行われ、アクレシア帝国に対して不可侵条約の締結、損害賠償金の請求、防衛以上の戦力を持たない、などの事項を認めさせた。
また、ルーンの街の捕虜を開放、軍も解体させた。
現皇帝は責任をとって退位、次皇帝は退位した元皇帝の血族以外から選出する事となった。
これにて、アクレシア帝国軍侵攻による同盟軍の反抗作戦は、同盟軍の完全勝利で終結したのであった。
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その後のアクレシア帝国は、特に取引する物もなく、宣戦布告も無く侵略するような国と国交をする国や、商人もいなくなり、衰退の一途をたどり、数年後地図から消える事になるのである。
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