70 / 98
第4証【アダムの結晶】
【アダムの結晶編】ep.0『消去と創造』
しおりを挟む
プロローグ
アカデミー礼拝堂にて
ステュクス『ぶつくさ…ぶつくさ…』
『まったく…いつまで待たせるのよ…』『人を待つと言うのは、随分と退屈ね?』
『姉さん達、私、少し気晴らしに外をぶらついてくるわね』
ヒドラ『ほんと落ち着きのない子ね!…』
ニクス『そんな長い時間ぶらつかないでね!…それで、あまり遠くには行かない!良いわね!』
ステュクス『わかってるわょ!…』
ステュクスは二人の姉を残し、鼻歌を歌いながら、アカデミーの礼拝堂をあとにする
外に出たステュクスが 一通りアカデミーの外周を徘徊し
再び、二人の姉の待つ礼拝堂へ戻ろうとした道中
従事者に連行されて行くジュラの姿を目撃する
ステュクス『あれって…たしか、木星のヴァルキュラスよね?』
ステュクスが従事者に気付かれぬよう
その後を追う
従事者によってジュラが連行された場所は、牢獄であった
従事者の一人が奥から鎖に繋がれた数匹の狼と共に、ジュラが収用された扉の前に現れた
ステュクス『…狼の?オジサン?…ま、まさか!…アヌビス?』
扉が開き、その従事者がその中に狼の群れを放った瞬間
ジュラの断末魔が建物内の全てに響き渡る
従事者『掃除が完了、任務遂行に支障なし!…』
従事者が狼の群れと共に、その場を去るのを待ち
ステュクスはジュラが収用された牢の前に向かった
ステュクス『え?…』
ステュクスの目の前には ジュラの姿はなく、狼の食べ散らかしと血の海の中に
半身狼の少女がいた
ステュクスは生唾を飲み込み とりあえず気持ちを落ち着かせ 二人の姉に見たこと全てを報告しようと 後ろに一歩下がり
その牢を出ようとした時
ドンッ!
ステュクスの背中が何かにぶつかる
ステュクスは自分の他に何者かが背後にいることを悟るが…
ステュクス『くっ…ヤバイ!…見つかってしまったか…』
振り向こうにもステュクスの体は何かに拘束されたようにピクリとも動けない
ステュクス『か、体が言うことを効かない…力が…抜けて、い、く』
ステュクスが足もとに目を落とすと
ステュクスの体は不思議な魔方陣の中にすっぽりと入っていた
ステュクス『ま、魔導…力?』
『イレイサー対象物発見…』
『対象物は 未来と断定、引き続き消去に移行する!』
『未来は我々の手で造るものだ』
『先ずは貴様の消去!…case1【タイムパラドックス】これにより、複数の未来が誕生し派生する…これぞ!まさしくパラレル』
ステュクスの体が魔方陣の中に吸い込まれて行く まるで、ブラックホールが星を飲む様に…
ステュクスの体が半分程、魔方陣に吸い込まれた時 ステュクスの持つ断片は激しく燃え、そして粉々に砕け散った
ステュクスは脱力し、軽く目を閉じながら
『ね、姉さん…ご、ごめん、なさ、い…』
アカデミー礼拝堂にて
ステュクス『ぶつくさ…ぶつくさ…』
『まったく…いつまで待たせるのよ…』『人を待つと言うのは、随分と退屈ね?』
『姉さん達、私、少し気晴らしに外をぶらついてくるわね』
ヒドラ『ほんと落ち着きのない子ね!…』
ニクス『そんな長い時間ぶらつかないでね!…それで、あまり遠くには行かない!良いわね!』
ステュクス『わかってるわょ!…』
ステュクスは二人の姉を残し、鼻歌を歌いながら、アカデミーの礼拝堂をあとにする
外に出たステュクスが 一通りアカデミーの外周を徘徊し
再び、二人の姉の待つ礼拝堂へ戻ろうとした道中
従事者に連行されて行くジュラの姿を目撃する
ステュクス『あれって…たしか、木星のヴァルキュラスよね?』
ステュクスが従事者に気付かれぬよう
その後を追う
従事者によってジュラが連行された場所は、牢獄であった
従事者の一人が奥から鎖に繋がれた数匹の狼と共に、ジュラが収用された扉の前に現れた
ステュクス『…狼の?オジサン?…ま、まさか!…アヌビス?』
扉が開き、その従事者がその中に狼の群れを放った瞬間
ジュラの断末魔が建物内の全てに響き渡る
従事者『掃除が完了、任務遂行に支障なし!…』
従事者が狼の群れと共に、その場を去るのを待ち
ステュクスはジュラが収用された牢の前に向かった
ステュクス『え?…』
ステュクスの目の前には ジュラの姿はなく、狼の食べ散らかしと血の海の中に
半身狼の少女がいた
ステュクスは生唾を飲み込み とりあえず気持ちを落ち着かせ 二人の姉に見たこと全てを報告しようと 後ろに一歩下がり
その牢を出ようとした時
ドンッ!
ステュクスの背中が何かにぶつかる
ステュクスは自分の他に何者かが背後にいることを悟るが…
ステュクス『くっ…ヤバイ!…見つかってしまったか…』
振り向こうにもステュクスの体は何かに拘束されたようにピクリとも動けない
ステュクス『か、体が言うことを効かない…力が…抜けて、い、く』
ステュクスが足もとに目を落とすと
ステュクスの体は不思議な魔方陣の中にすっぽりと入っていた
ステュクス『ま、魔導…力?』
『イレイサー対象物発見…』
『対象物は 未来と断定、引き続き消去に移行する!』
『未来は我々の手で造るものだ』
『先ずは貴様の消去!…case1【タイムパラドックス】これにより、複数の未来が誕生し派生する…これぞ!まさしくパラレル』
ステュクスの体が魔方陣の中に吸い込まれて行く まるで、ブラックホールが星を飲む様に…
ステュクスの体が半分程、魔方陣に吸い込まれた時 ステュクスの持つ断片は激しく燃え、そして粉々に砕け散った
ステュクスは脱力し、軽く目を閉じながら
『ね、姉さん…ご、ごめん、なさ、い…』
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
異世界に吹っ飛ばされたんで帰ろうとしたら戦車で宇宙を放浪するハメになったんですが
おっぱいもみもみ怪人
ファンタジー
敵の攻撃によって拾った戦車ごと異世界へと飛ばされた自衛隊員の二人。
そこでは、不老の肉体と特殊な能力を得て、魔獣と呼ばれる怪物退治をするハメに。
更には奴隷を買って、遠い宇宙で戦車を強化して、どうにか帰ろうと悪戦苦闘するのであった。
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが当たり前になった世界。風間は平凡な会社員として日々を暮らしていたが、ある日見に覚えのないミスを犯し会社をクビになってしまう。その上親友だった男も彼女を奪われ婚約破棄までされてしまった。世の中が嫌になった風間は自暴自棄になり山に向かうがそこで誰からも見捨てられた放置ダンジョンを見つけてしまう。どことなく親近感を覚えた風間はダンジョンで暮らしてみることにするが、そこにはとても可愛らしいモンスターが隠れ住んでいた。ひょんなことでモンスターに懐かれた風間は様々なモンスターと暮らしダンジョン内でのスローライフを満喫していくことになるのだった。
緑の魔法と香りの使い手
兎希メグ/megu
ファンタジー
ハーブが大好きな女子大生が、ある日ハーブを手入れしていたら、不幸な事に死亡してしまい異世界に転生。
特典はハーブを使った癒しの魔法。
転生した世界は何と、弱肉強食の恐ろしい世界。でも優しい女神様のおかげでチュートリアル的森で、懐いた可愛い子狼と一緒にしっかり準備して。
とりあえず美味しいスイーツとハーブ料理を振る舞い、笑顔を増やそうと思います。
皆様のおかげで小説2巻まで、漫画版もアルファポリス公式漫画で連載中です。
9月29日に漫画1巻発売になります! まめぞう先生による素敵な漫画がまとめて読めますので、よろしくお願いします!
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
水しか操れない無能と言われて虐げられてきた令嬢に転生していたようです。ところで皆さん。人体の殆どが水分から出来ているって知ってました?
ラララキヲ
ファンタジー
わたくしは出来損ない。
誰もが5属性の魔力を持って生まれてくるこの世界で、水の魔力だけしか持っていなかった欠陥品。
それでも、そんなわたくしでも侯爵家の血と伯爵家の血を引いている『血だけは価値のある女』。
水の魔力しかないわたくしは皆から無能と呼ばれた。平民さえもわたくしの事を馬鹿にする。
そんなわたくしでも期待されている事がある。
それは『子を生むこと』。
血は良いのだから次はまともな者が生まれてくるだろう、と期待されている。わたくしにはそれしか価値がないから……
政略結婚で決められた婚約者。
そんな婚約者と親しくする御令嬢。二人が愛し合っているのならわたくしはむしろ邪魔だと思い、わたくしは父に相談した。
婚約者の為にもわたくしが身を引くべきではないかと……
しかし……──
そんなわたくしはある日突然……本当に突然、前世の記憶を思い出した。
前世の記憶、前世の知識……
わたくしの頭は霧が晴れたかのように世界が突然広がった……
水魔法しか使えない出来損ない……
でも水は使える……
水……水分……液体…………
あら? なんだかなんでもできる気がするわ……?
そしてわたくしは、前世の雑な知識でわたくしを虐げた人たちに仕返しを始める……──
【※女性蔑視な発言が多々出てきますので嫌な方は注意して下さい】
【※知識の無い者がフワッとした知識で書いてますので『これは違う!』が許せない人は読まない方が良いです】
【※ファンタジーに現実を引き合いに出してあれこれ考えてしまう人にも合わないと思います】
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるよ!
◇なろうにも上げてます。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる