16 / 18
この広い地球上で⑴
思いがけず、生き延びて
しおりを挟む
どれくらいの時間が流れたのだろう?
覚えているのは、地球人最後の時間を迎える時に、今までになく満ち足りた気持ちだったことくらい。
地球上から消え去ったのは、地球人だけではなかった。
宇宙人達は、地球上に文明が有った証拠も残さないつもりだったのか、建物も全て無くなっていた。
荒涼とした大地。
ただ、空気は今までになくキレイ。
夜は、零れ落ちそうなほどの見事な星空が輝いていた。
私も消えて無くなっていて、魂だけが残っているのかと、最初は錯覚していたけど、この状況に慣れて来ると次第に身体も残っているのを確認出来た。
周りには、人も建物も全く見当たらない地平線が美しいこの大地で、私は1人生き残っていた。
本当に、私だけなんだろうか......?
それとも、私だけが、別の世界に移行したのだろうか?
こんなにも何にも無い閑散とした寂しい光景が広がっているのに、私1人だけでも、なぜか、寂しさを感じられない。
言葉では上手く説明できなくて、ただ不思議なんだけど、私の周りには、何か、優しくて暖かいエネルギーが包み込んでくれているような感覚で、安心出来ている。
ここがもしも、本当に私の知っている地球だとしたら、こんなに何もかもが無くなっている世界で、私はどうして、ただ1人生かされているのだろう?
それを求めて、私は歩き続ける。
ひたすら、歩き続けている。
何も飲んだり食べたりしていないのに、全く喉も乾かなければ、お腹も空いてない。
私は、こんなに長時間食べ物を摂取しないで、飢えずにいられるような人間だっただろうか?
私は、長い長い夢の世界を漂っているのだろうか?
どれほど歩き続けると、私は、答えを見出せるのだろう?
答えなど見付かる保障も無いはずのこの大地を......
たった1つの希望を信じて......
覚えているのは、地球人最後の時間を迎える時に、今までになく満ち足りた気持ちだったことくらい。
地球上から消え去ったのは、地球人だけではなかった。
宇宙人達は、地球上に文明が有った証拠も残さないつもりだったのか、建物も全て無くなっていた。
荒涼とした大地。
ただ、空気は今までになくキレイ。
夜は、零れ落ちそうなほどの見事な星空が輝いていた。
私も消えて無くなっていて、魂だけが残っているのかと、最初は錯覚していたけど、この状況に慣れて来ると次第に身体も残っているのを確認出来た。
周りには、人も建物も全く見当たらない地平線が美しいこの大地で、私は1人生き残っていた。
本当に、私だけなんだろうか......?
それとも、私だけが、別の世界に移行したのだろうか?
こんなにも何にも無い閑散とした寂しい光景が広がっているのに、私1人だけでも、なぜか、寂しさを感じられない。
言葉では上手く説明できなくて、ただ不思議なんだけど、私の周りには、何か、優しくて暖かいエネルギーが包み込んでくれているような感覚で、安心出来ている。
ここがもしも、本当に私の知っている地球だとしたら、こんなに何もかもが無くなっている世界で、私はどうして、ただ1人生かされているのだろう?
それを求めて、私は歩き続ける。
ひたすら、歩き続けている。
何も飲んだり食べたりしていないのに、全く喉も乾かなければ、お腹も空いてない。
私は、こんなに長時間食べ物を摂取しないで、飢えずにいられるような人間だっただろうか?
私は、長い長い夢の世界を漂っているのだろうか?
どれほど歩き続けると、私は、答えを見出せるのだろう?
答えなど見付かる保障も無いはずのこの大地を......
たった1つの希望を信じて......
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
3024年宇宙のスズキ
神谷モロ
SF
俺の名はイチロー・スズキ。
もちろんベースボールとは無関係な一般人だ。
21世紀に生きていた普通の日本人。
ひょんな事故から冷凍睡眠されていたが1000年後の未来に蘇った現代の浦島太郎である。
今は福祉事業団体フリーボートの社員で、福祉船アマテラスの船長だ。
※この作品はカクヨムでも掲載しています。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる