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20.歌姫クリスティアナ
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万雷の拍手がホールを包んだ。
観客は我先にと立ち上がり、舞台上の役者達に惜しみない称賛を送る。ロッティも頬を上気させ、夢中になって手を叩いた。
第二幕もまた圧巻だった。
歌姫は陰湿な嫌がらせに屈することなく、自らの手でライバル達の罪を暴き出していく。そうして彼女達を脅しつけ、褒美をちらつかせ懐柔することで、一人ずつ着実に味方を増やしていったのだ。
序盤では歌を愛する初々しい少女だったのに、物語が進むにつれ強かに、計算高く変わっていく妖艶な歌姫。
圧倒的な存在感を放つ彼女から、ロッティは片時も目が離せなかった。
大歓声の中、歌姫クリスティアナが艶やかに笑んで辞儀をする。客席の興奮がさらに高まっていく。
叩きすぎてすっかり感覚のなくなった手を、ロッティはそれでも懸命に鳴らし続けた。
隣のフィルはじっと俯いて、もはや舞台を見てすらいない。彼を案じながらも、彼の分までと思って必死で拍手した。
***
「……フィルさん?」
客席からは潮が引くように観客が去り、残るはロッティとフィルの二人だけとなった。
恐る恐る肩を叩くと、フィルはびくりと身じろぎする。のろのろと顔を上げ、ぎこちなく微笑んだ。
「……ああ、すみません。送っていくので、そろそろ帰りましょう」
心ここにあらずといった様子で呟くと、ひどく重そうに腰を上げる。そのまま黙り込んでしまった彼に、ロッティも口をつぐんで従った。
王立劇場の外へ出て、澄んだ夜の空気を胸いっぱいに吸い込む。こんな真っ暗な時間帯に外にいるなんて、ロッティには滅多にない経験だった。
名残惜しい思いに駆られ、まだ煌々と明かりの灯る劇場を振り返る。
「舞台、すごかったです。……ううん。すごいだなんて、陳腐な言葉じゃ言い表せないくらい」
しみじみと呟くと、フィルは束の間足を止めた。何か言おうかとするかのように口を開きかけ――不意に、みるみる顔を険しくしていく。
驚いて息を呑むロッティを、フィルは足早に劇場の屋根の下へと誘導した。
「すみません。少しだけ待っていていただけますか?」
早口で告げると、あっという間に行ってしまった。迷ったのは一瞬で、ロッティも弾かれたように彼の後を追う。
フィルが向かった先には、黒々とした人だかりができていた。
「――何をしている!?」
フィルの叱責に、人影がざわりと蠢く。
柄の悪い男達が一斉にフィルを振り返った。
「何って、歌姫の出待ちだよ。別に不埒な真似をしようってわけじゃねぇ。一目顔を拝んで、お休みの挨拶をするだけさ」
にやにやと答える大男を、フィルは冷ややかに睨み据える。
「公道で、しかもこんな夜遅くにたむろするんじゃない。今すぐこの場から離れなさい」
威圧的に命じた途端、男達の雰囲気が変わった。嫌らしい笑みが消え、目配せを交わし合ってじりじりとフィルを取り囲む。
(フィルさん……っ)
真っ青になったロッティの足が止まった。
背筋が凍えて声も出ない。助けを呼びに行くべきなのに、一歩も動くことすら叶わなかった。
「よう、色男。もっぺんいいかい? 何を言ってるか――全っ然聞こえなかったからよッ!」
屈強な男が繰り出した蹴りを、フィルはあっさりと避けた。背後からの別の攻撃も難なく躱し、そのまま流れるように相手を投げ飛ばす。
拳が空振りしてたたらを踏んだ男の背には、容赦なく手刀を打ち込んだ。
「――ここから消えろ、と言ったんだ。今度はちゃんと聞こえたか?」
「いててててッ!?」
場違いなほど華やかな笑みを浮かべながら、フィルがリーダー格の男の腕を捻り上げる。絶叫した男が「わかった、わかったから離せッ!」とわめくと、フィルはやっと腕を緩めた。
「クソッ!」
一目散に逃げていく男達を茫然と見送って、ロッティは地べたにへたり込む。フィルが小走りに駆け寄ってきた。
「ロッティ様! 待っていてくださいと言ったのに……!」
声音だけ聞けば怒っているものの、その瞳は不安げに揺れていた。差し伸べられた手にすがりつくと、ロッティはがくがく震えながら笑いかけた。
「フィ、フィルさんて、騎士様、なのに……。剣がなくても、強いんですね……?」
「剣を使わずに済むなら、それに越したことはありませんから。素手の鍛錬も欠かしていないのですよ」
細身ながらたくましい腕でロッティを支え、ふっと目を細める。その美しい顔に見惚れていると、不意に音を立てて裏口の戸が開いた。
「――ふん。汚らわしいドブネズミどもは消えたみたいね? 道が綺麗になってせいせいしたわ」
ロッティはぽかんとして声の主を振り返る。
黄金の輝きを放つ眩い髪。
透き通った紫の瞳。
そして――鈴を鳴らすような美しい声。
「く、クリスティアナ……!?」
今の彼女は舞台衣装を脱いで化粧を落とし、ゆったりしたドレスに身を包んでいた。それでも、あれだけ食いつくようにして舞台を見ていたのだ。見間違えるはずがない。
愕然とするロッティに、クリスティアナは鋭い一瞥を投げる。途端に竦むロッティを冷たく睨み据えると、彼女はフィルへと視線を移した。
途端にぱっと美しく顔を輝かせる。
「――フィル! 嬉しいわ。やっとあたしの歌を聞きに来てくれたのね!」
嬉しそうに身をよじり、フィルの胸へと飛び込んだ。
反射的に後ずさったロッティは、茫然と二人を見比べる。
クリスティアナはフィルの体に豊満な胸を押しつけると、うっすらと笑みを浮かべた。一瞬だけ嘲笑うようにロッティを見て、ほっそりした腕をフィルの首に回す。
うんと背伸びして、熱っぽく彼の顔を覗き込んだ。
「ねえ、あれはどうなったの? あたしのために、あなたが必死で手に入れようと奔走してる――『宝玉の魔女』特製の魔石は、ね」
観客は我先にと立ち上がり、舞台上の役者達に惜しみない称賛を送る。ロッティも頬を上気させ、夢中になって手を叩いた。
第二幕もまた圧巻だった。
歌姫は陰湿な嫌がらせに屈することなく、自らの手でライバル達の罪を暴き出していく。そうして彼女達を脅しつけ、褒美をちらつかせ懐柔することで、一人ずつ着実に味方を増やしていったのだ。
序盤では歌を愛する初々しい少女だったのに、物語が進むにつれ強かに、計算高く変わっていく妖艶な歌姫。
圧倒的な存在感を放つ彼女から、ロッティは片時も目が離せなかった。
大歓声の中、歌姫クリスティアナが艶やかに笑んで辞儀をする。客席の興奮がさらに高まっていく。
叩きすぎてすっかり感覚のなくなった手を、ロッティはそれでも懸命に鳴らし続けた。
隣のフィルはじっと俯いて、もはや舞台を見てすらいない。彼を案じながらも、彼の分までと思って必死で拍手した。
***
「……フィルさん?」
客席からは潮が引くように観客が去り、残るはロッティとフィルの二人だけとなった。
恐る恐る肩を叩くと、フィルはびくりと身じろぎする。のろのろと顔を上げ、ぎこちなく微笑んだ。
「……ああ、すみません。送っていくので、そろそろ帰りましょう」
心ここにあらずといった様子で呟くと、ひどく重そうに腰を上げる。そのまま黙り込んでしまった彼に、ロッティも口をつぐんで従った。
王立劇場の外へ出て、澄んだ夜の空気を胸いっぱいに吸い込む。こんな真っ暗な時間帯に外にいるなんて、ロッティには滅多にない経験だった。
名残惜しい思いに駆られ、まだ煌々と明かりの灯る劇場を振り返る。
「舞台、すごかったです。……ううん。すごいだなんて、陳腐な言葉じゃ言い表せないくらい」
しみじみと呟くと、フィルは束の間足を止めた。何か言おうかとするかのように口を開きかけ――不意に、みるみる顔を険しくしていく。
驚いて息を呑むロッティを、フィルは足早に劇場の屋根の下へと誘導した。
「すみません。少しだけ待っていていただけますか?」
早口で告げると、あっという間に行ってしまった。迷ったのは一瞬で、ロッティも弾かれたように彼の後を追う。
フィルが向かった先には、黒々とした人だかりができていた。
「――何をしている!?」
フィルの叱責に、人影がざわりと蠢く。
柄の悪い男達が一斉にフィルを振り返った。
「何って、歌姫の出待ちだよ。別に不埒な真似をしようってわけじゃねぇ。一目顔を拝んで、お休みの挨拶をするだけさ」
にやにやと答える大男を、フィルは冷ややかに睨み据える。
「公道で、しかもこんな夜遅くにたむろするんじゃない。今すぐこの場から離れなさい」
威圧的に命じた途端、男達の雰囲気が変わった。嫌らしい笑みが消え、目配せを交わし合ってじりじりとフィルを取り囲む。
(フィルさん……っ)
真っ青になったロッティの足が止まった。
背筋が凍えて声も出ない。助けを呼びに行くべきなのに、一歩も動くことすら叶わなかった。
「よう、色男。もっぺんいいかい? 何を言ってるか――全っ然聞こえなかったからよッ!」
屈強な男が繰り出した蹴りを、フィルはあっさりと避けた。背後からの別の攻撃も難なく躱し、そのまま流れるように相手を投げ飛ばす。
拳が空振りしてたたらを踏んだ男の背には、容赦なく手刀を打ち込んだ。
「――ここから消えろ、と言ったんだ。今度はちゃんと聞こえたか?」
「いててててッ!?」
場違いなほど華やかな笑みを浮かべながら、フィルがリーダー格の男の腕を捻り上げる。絶叫した男が「わかった、わかったから離せッ!」とわめくと、フィルはやっと腕を緩めた。
「クソッ!」
一目散に逃げていく男達を茫然と見送って、ロッティは地べたにへたり込む。フィルが小走りに駆け寄ってきた。
「ロッティ様! 待っていてくださいと言ったのに……!」
声音だけ聞けば怒っているものの、その瞳は不安げに揺れていた。差し伸べられた手にすがりつくと、ロッティはがくがく震えながら笑いかけた。
「フィ、フィルさんて、騎士様、なのに……。剣がなくても、強いんですね……?」
「剣を使わずに済むなら、それに越したことはありませんから。素手の鍛錬も欠かしていないのですよ」
細身ながらたくましい腕でロッティを支え、ふっと目を細める。その美しい顔に見惚れていると、不意に音を立てて裏口の戸が開いた。
「――ふん。汚らわしいドブネズミどもは消えたみたいね? 道が綺麗になってせいせいしたわ」
ロッティはぽかんとして声の主を振り返る。
黄金の輝きを放つ眩い髪。
透き通った紫の瞳。
そして――鈴を鳴らすような美しい声。
「く、クリスティアナ……!?」
今の彼女は舞台衣装を脱いで化粧を落とし、ゆったりしたドレスに身を包んでいた。それでも、あれだけ食いつくようにして舞台を見ていたのだ。見間違えるはずがない。
愕然とするロッティに、クリスティアナは鋭い一瞥を投げる。途端に竦むロッティを冷たく睨み据えると、彼女はフィルへと視線を移した。
途端にぱっと美しく顔を輝かせる。
「――フィル! 嬉しいわ。やっとあたしの歌を聞きに来てくれたのね!」
嬉しそうに身をよじり、フィルの胸へと飛び込んだ。
反射的に後ずさったロッティは、茫然と二人を見比べる。
クリスティアナはフィルの体に豊満な胸を押しつけると、うっすらと笑みを浮かべた。一瞬だけ嘲笑うようにロッティを見て、ほっそりした腕をフィルの首に回す。
うんと背伸びして、熱っぽく彼の顔を覗き込んだ。
「ねえ、あれはどうなったの? あたしのために、あなたが必死で手に入れようと奔走してる――『宝玉の魔女』特製の魔石は、ね」
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