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テーブルの上は、もはや隙間がないほど料理の皿で埋まってしまった。
こんなに食べきれるのかとはらはらするロッティをよそに、フィルは悠然と食事を開始する。ステーキにナイフを入れ、大きめの一切れを口にした。咀嚼しながらまたナイフを使い、優雅ながら凄まじいスピードでステーキを平らげていく。
「…………」
ロッティのスプーンは完全に宙に浮いていた。
ぽかんと見守るうちに、料理の皿は次々と空になっていく。
「……食べないのですか?」
不思議そうに首を傾げるフィルに、ロッティはやっと我に返った。なんとなく赤面しつつ、「猫舌なので……」と小さな声で返事をする。
納得したように頷いたフィルが、まだ手つかずのサラダの皿をロッティに回してくれた。
「よろしければ、どうぞ。多ければ残りは僕が片付けますから」
「えっ……。ありがとう、ございます……」
戸惑いつつも、卵サラダを受け取った。
とろりとした半熟卵をレタスに絡め、こぼさないよう慎重に口にする。粉チーズの風味が口の中に広がり、自然と頬がゆるんだ。
「美味しい……」
「この香草焼きも美味しいですよ。よかったら、これも一切れどうぞ」
鶏肉の皿を差し出され、ロッティは誘われるようにフォークを手に取る。シチューと同じく、こちらの料理も気になっていたのだ。
芳しい香りを吸い込んで、やわらかな身をじっくり味わう。お礼を言うも忘れて料理に没頭するロッティに、フィルが温かな眼差しを向けた。
「じゃがいももいかがです? あ、パンもお好きなだけどうぞ」
勧められるがまま、ロッティは素直に手を伸ばす。
フィルの言っていた通りどの料理も美味しくて、夢中になって食べ続けた。ほどよく冷めたシチューをひとくちすすったところで、ロッティは愕然と目を見開く。
(……そうだ。私ってば、分けてもらうばっかりで……!)
真っ赤になってフィルを窺う。
このシチューはもう手を付けてしまったので、フィルにお裾分けするわけにはいかないだろう。フィルは自分がまだ食べていない皿や、切り分けられて供された料理をロッティに味見させてくれたのだ。
というより、フィルは単に社交辞令で勧めてくれただけの可能性もある。ロッティがずうずうしく横取りするものだから、フィルも内心ではあきれていたかもしれない。
己の行いを恥じていると、トマトシチューを口にしたフィルが破顔した。
「ああ、これも美味しいな。普段はステーキばかり頼むものだから、ここのシチューは初めて食べました」
「……え?」
ステーキばかり?
オウム返しに問い掛けると、フィルは照れたように頷いた。
「こう見えて僕は、昔から大食漢なのですよ。しかも肉好きなものだから、この店でも『野菜も食べろ』としょっちゅう叱られてます。……今日はロッティ様が一緒ですから、試しにいろいろ頼んでみたんですが……」
真っ赤なシチューをまたひとくち含み、幸せそうに顔をほころばせる。
「ロッティ様のお陰で、今日は美味しいものが知れました」
「…………」
やわらかな微笑に、息が止まりそうになる。
綺麗すぎて敬遠していたはずなのに、なぜか今のフィルには言葉に表せない親しみを感じた。
呆けたように見惚れている間に、フィルはまたもあっという間にシチューを完食する。
「ふう。美味しかった」
「あっ……。す、すみませんっ」
あれだけ大量にあった料理が、ロッティのシチューだけを残して全て空っぽになっていた。大慌てで謝罪するロッティに、フィルが怪訝そうに首をひねる。
「すみませんって……。何がです?」
「あ、お待たせしてしまうからっ」
わたわたとスプーンを振ると、フィルは「ああ」と手を打った。再びメニューを手にして、にやりと笑い掛ける。
「僕もお待たせするのでお気遣いなく。――すみません!」
大声で店員を呼び、メモを手にやって来た先程の彼女に再び注文し始めた。
「葡萄酒のお代わりと、食後のチーズ。それから本日のケーキ三種盛り、プリンとクッキー、それから果物の盛り合わせを」
「…………」
またも固まるロッティに、注文を復唱した店員がこっそり囁きかける。
「これでもウォーカー様にしては少ない方なんですよ? 本性隠して気取ってるのかしら」
「聞こえてるぞっ」
鋭く叱責し、フィルは赤くなった顔を誤魔化すように咳払いした。なんだかおかしくなって、ロッティは思いっきり噴出する。
フィルも困ったように笑い出し、二人の賑やかな声が重なった。
***
「お……、お腹いっぱい……!」
すっかり膨らんだ胃を押さえ、ロッティは呻き声を上げた。シチューを食べ終えた後、またフィルからデザートを分けてもらったのだ。
フィルの笑顔には不思議な強制力がある。デザートがあまりに美味しそうだったせいもあるが、ついつい甘えてしまうのだ。
頬を染めるロッティに、フィルが心配したように手を差し伸べる。
「すみません。無理をさせすぎてしまいましたか?」
「いいえっ。こんなに楽しく食事をしたの、すごく久しぶりでした……! なんだか、一年分の栄養を補給した気分」
はにかみながら見上げると、フィルも嬉しそうに目元を染めた。さっきより自然に腕に寄り添い、店員に挨拶をして二人で店を出る。
(……ん?)
そこで、はっとした。
「あーっ! フィルさん、お会計っ!!」
わめき出したロッティに、フィルは「しまった」と言いたげに顔をしかめる。数秒固まり、ややあってにっこりと微笑んだ。
「誘ったのは僕ですから。それに、食べたのもほとんど僕」
「駄目ですっ。私、たくさん味見させてもらいましたっ。半額出します!」
両足を踏ん張って必死で首を振り続けると、フィルはロッティを無視して懐中時計に目を落とした。すぐさま目を見開き、慌てたようにロッティの手を握る。
「いけない、もうこんな時間だ! 急がなければ遅刻です!」
「ええっ? あ、じゃあこの話はまた後で……!」
フィルに促されるまま足を早めた。
まんまと策略に嵌る素直なロッティに、こっそりと含み笑いするフィルであった。
こんなに食べきれるのかとはらはらするロッティをよそに、フィルは悠然と食事を開始する。ステーキにナイフを入れ、大きめの一切れを口にした。咀嚼しながらまたナイフを使い、優雅ながら凄まじいスピードでステーキを平らげていく。
「…………」
ロッティのスプーンは完全に宙に浮いていた。
ぽかんと見守るうちに、料理の皿は次々と空になっていく。
「……食べないのですか?」
不思議そうに首を傾げるフィルに、ロッティはやっと我に返った。なんとなく赤面しつつ、「猫舌なので……」と小さな声で返事をする。
納得したように頷いたフィルが、まだ手つかずのサラダの皿をロッティに回してくれた。
「よろしければ、どうぞ。多ければ残りは僕が片付けますから」
「えっ……。ありがとう、ございます……」
戸惑いつつも、卵サラダを受け取った。
とろりとした半熟卵をレタスに絡め、こぼさないよう慎重に口にする。粉チーズの風味が口の中に広がり、自然と頬がゆるんだ。
「美味しい……」
「この香草焼きも美味しいですよ。よかったら、これも一切れどうぞ」
鶏肉の皿を差し出され、ロッティは誘われるようにフォークを手に取る。シチューと同じく、こちらの料理も気になっていたのだ。
芳しい香りを吸い込んで、やわらかな身をじっくり味わう。お礼を言うも忘れて料理に没頭するロッティに、フィルが温かな眼差しを向けた。
「じゃがいももいかがです? あ、パンもお好きなだけどうぞ」
勧められるがまま、ロッティは素直に手を伸ばす。
フィルの言っていた通りどの料理も美味しくて、夢中になって食べ続けた。ほどよく冷めたシチューをひとくちすすったところで、ロッティは愕然と目を見開く。
(……そうだ。私ってば、分けてもらうばっかりで……!)
真っ赤になってフィルを窺う。
このシチューはもう手を付けてしまったので、フィルにお裾分けするわけにはいかないだろう。フィルは自分がまだ食べていない皿や、切り分けられて供された料理をロッティに味見させてくれたのだ。
というより、フィルは単に社交辞令で勧めてくれただけの可能性もある。ロッティがずうずうしく横取りするものだから、フィルも内心ではあきれていたかもしれない。
己の行いを恥じていると、トマトシチューを口にしたフィルが破顔した。
「ああ、これも美味しいな。普段はステーキばかり頼むものだから、ここのシチューは初めて食べました」
「……え?」
ステーキばかり?
オウム返しに問い掛けると、フィルは照れたように頷いた。
「こう見えて僕は、昔から大食漢なのですよ。しかも肉好きなものだから、この店でも『野菜も食べろ』としょっちゅう叱られてます。……今日はロッティ様が一緒ですから、試しにいろいろ頼んでみたんですが……」
真っ赤なシチューをまたひとくち含み、幸せそうに顔をほころばせる。
「ロッティ様のお陰で、今日は美味しいものが知れました」
「…………」
やわらかな微笑に、息が止まりそうになる。
綺麗すぎて敬遠していたはずなのに、なぜか今のフィルには言葉に表せない親しみを感じた。
呆けたように見惚れている間に、フィルはまたもあっという間にシチューを完食する。
「ふう。美味しかった」
「あっ……。す、すみませんっ」
あれだけ大量にあった料理が、ロッティのシチューだけを残して全て空っぽになっていた。大慌てで謝罪するロッティに、フィルが怪訝そうに首をひねる。
「すみませんって……。何がです?」
「あ、お待たせしてしまうからっ」
わたわたとスプーンを振ると、フィルは「ああ」と手を打った。再びメニューを手にして、にやりと笑い掛ける。
「僕もお待たせするのでお気遣いなく。――すみません!」
大声で店員を呼び、メモを手にやって来た先程の彼女に再び注文し始めた。
「葡萄酒のお代わりと、食後のチーズ。それから本日のケーキ三種盛り、プリンとクッキー、それから果物の盛り合わせを」
「…………」
またも固まるロッティに、注文を復唱した店員がこっそり囁きかける。
「これでもウォーカー様にしては少ない方なんですよ? 本性隠して気取ってるのかしら」
「聞こえてるぞっ」
鋭く叱責し、フィルは赤くなった顔を誤魔化すように咳払いした。なんだかおかしくなって、ロッティは思いっきり噴出する。
フィルも困ったように笑い出し、二人の賑やかな声が重なった。
***
「お……、お腹いっぱい……!」
すっかり膨らんだ胃を押さえ、ロッティは呻き声を上げた。シチューを食べ終えた後、またフィルからデザートを分けてもらったのだ。
フィルの笑顔には不思議な強制力がある。デザートがあまりに美味しそうだったせいもあるが、ついつい甘えてしまうのだ。
頬を染めるロッティに、フィルが心配したように手を差し伸べる。
「すみません。無理をさせすぎてしまいましたか?」
「いいえっ。こんなに楽しく食事をしたの、すごく久しぶりでした……! なんだか、一年分の栄養を補給した気分」
はにかみながら見上げると、フィルも嬉しそうに目元を染めた。さっきより自然に腕に寄り添い、店員に挨拶をして二人で店を出る。
(……ん?)
そこで、はっとした。
「あーっ! フィルさん、お会計っ!!」
わめき出したロッティに、フィルは「しまった」と言いたげに顔をしかめる。数秒固まり、ややあってにっこりと微笑んだ。
「誘ったのは僕ですから。それに、食べたのもほとんど僕」
「駄目ですっ。私、たくさん味見させてもらいましたっ。半額出します!」
両足を踏ん張って必死で首を振り続けると、フィルはロッティを無視して懐中時計に目を落とした。すぐさま目を見開き、慌てたようにロッティの手を握る。
「いけない、もうこんな時間だ! 急がなければ遅刻です!」
「ええっ? あ、じゃあこの話はまた後で……!」
フィルに促されるまま足を早めた。
まんまと策略に嵌る素直なロッティに、こっそりと含み笑いするフィルであった。
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