8 / 70
8.揺らぐ心
しおりを挟む
「――ってな事があったわけだ。……悪かったな。やっぱあの時、オレの一存で断っとくべきだったのもしれねぇわ」
「………」
一言も口を挟むことなく、ロッティはカイの説明を聞き終えた。
口をぽかんと開きっぱなしの彼女を、カイは情けなそうに眉を下げて窺った。彼にしては珍しいその表情に、ロッティは慌てて笑顔を作る。
「そ、そうだったんですねっ。守銭奴のカイさんにしてはらしくない行動だなぁ、ってずっと不思議に思ってたんです!」
「誰が守銭奴だ誰がっ! オレはただお前の魔石を安売りして、不当に価値を下げたくないだけだっつの!」
べしっとデコピンされてロッティはのけ反った。
じんじん痛むおでこを押さえ、目を丸くしてカイを見上げる。
「価値を……下げたく、ない?」
しまった、というように顔をしかめたカイは、己の短髪を荒っぽく掻きむしった。ロッティから目を逸らし、ぶっきらぼうに口を開く。
「魔力を込めるにはそれなりの時間がかかるんだ。しかもお前は凝り性で、魔石に対する愛情も深いだろ? それ相応の値段をつけりゃあ客の選別になるし、お前の懐も潤う。納品に追われることもなく、ひとつひとつの魔石に気の済むまで時間をかけられるってもんだ」
「そう……、だったんですね……」
わざと怒ったような口調でまくし立てるカイに、ロッティの胸がじんわりと温かくなる。
粗暴に見えて、カイには意外とこういうところがある。
初めて出会った時は自分と全く別の人種だと敬遠していたが、カイの優しさ、そして細やかな気配りを知ってからは急速に打ち解けた。嬉しさにだらしなく頬がゆるむ。
「えへへ、ありがとうございますっ」
「……別に。お前のためだけじゃなく、ウチにとっても商売だからな」
――そう、商売だから。
呻くように繰り返すと、カイは忌々しげに舌打ちした。肩を跳ねさせるロッティを、鋭く睨み据える。
「あの騎士サマの言葉を、オレは完全には否定できなかったんだ。お前の唯一の友人って立場を使って、お前の魔石を独占してる、ってな」
「そんなっ」
悲鳴のような声を上げ、ロッティは首を激しく横に振った。カイの腕をきつく握り締め、必死で彼を見上げる。
「私の魔石が有名になったのは、全部カイさんのお陰ですっ。商会とのやり取りだって魔石の細工だって、カイさんがいなければ何もできないもの……!」
「ロッティ……」
苦しげに息を吐く彼を、ロッティは涙目で揺さぶった。
「あと、唯一じゃないですっ。私にだって他の友達もいますっ」
「ウソつけっ!」
即座に一蹴すると、カイは楽しげに声を立てて笑い出す。ロッティの腕を外し、にやにやと彼女を見下ろした。
「ま、そんなわけで。あの騎士サマの好きにさせることになっちまったわけだが、結果的には良かったかもとも思ってたんだよ。強制的とはいえ、お前がオレ以外の人間と付き合うだなんて滅多にねぇから」
絶句するロッティに、「それに」と含み笑いして続ける。
「あの騎士サマの高い鼻っ柱が折られんのも、見てて小気味よかったしな」
「……高い、鼻っ柱?」
が、折られる?
確かにフィルの鼻筋はすっと通って高いけれど、ロッティに彼の顔面を殴りつけた覚えなどない。首をひねっていると、カイがさばさばした表情で立ち上がった。
「約束した以上は仕方ねぇと思って傍観してたが、もうそろそろ潮時だろ。お前の代わりに、オレがあの騎士サマに会いに行って――」
「だっ、駄目です!」
ロッティは扉の前に立ちはだかって、今にも出て行こうとするカイを通せんぼした。小さな体で精一杯爪先立ちして、しゃにむにかぶりを振る。
「私、私が自分で行きますっ。騎士さんに、ちゃんと話を聞いて――魔石を作るために!」
カイが眉をひそめた。怒らせてしまったかと怯みそうになりながら、それでも必死になって言い募る。
「わ、我ながら言うことがコロコロ変わってる自覚はありますけど……っ。騎士さんの事情も知らずに断るのは、やっぱりどうかと思ったのでっ」
「……いや。お前がそう決めたんなら、オレは別に構わねぇんだけどよ……」
まじまじとロッティを見つめると、カイはおかしそうに口角を上げた。ロッティのつむじを指でつんとつつく。
「王立騎士団の本部なんざ、エリート騎士の巣窟だぜぇ? お前、一人で乗り込めんのかぁ?」
「ぅえええええっ!?」
(エリートの……巣窟……!?)
と、いうことは。
フィル並みにきらきらして自信満々で、強くて格好良くて自信満々で、洗練された立ち居振る舞いで自信満々で、口がうまくて自信満々な人々であふれ返っているのだろう。貧相でみすぼらしいロッティなんか、きっと激しく浮いてしまうに違いない。
「……ま、いい傾向なんじゃねぇの? せいぜい頑張ってこいよ。そういうことなら、オレはもう帰――」
「駄目ですううううっ!! カイさんも付いてきてくださぁぁぁぁいっ!!!」
即座にロッティが死にものぐるいで縋りついてくる。予想通りの反応に、こっそり横を向いて失笑するカイであった。
***
王立騎士団の本部は、王都のちょうどど真ん中にある。
石造りの重厚な建物は、まるでロッティを威圧するかのように天高くそびえ立っていた。硬質でどこかよそよそしく、まるで「部外者立入禁止」と冷ややかに拒絶されたような気分になる。
ごくり、と喉を上下させるロッティを、カイが腕組みして見下ろした。
「んじゃま、特攻してこいー。オレはここで待ってるからよー」
骨は拾ってやるからな、なんて呑気な声で告げられて。
ロッティはみるみる蒼白になると、カイの背中に脱兎のごとく逃げ込んだ。ふるふる震えながら、彼の背中を何度も叩く。
「駄目です、盾がないと歩けませんっ!」
「盾なら自分で持ってみろや。オレは歩かねぇぞ」
宣言通り両足を踏ん張ってしまったカイを、ロッティはうんうん唸りながら一生懸命に押した。全体重を掛けてもびくともしない彼に、あっという間に体力が尽きてしまう。
「も、もういい、です……。ひとりで、行きます……」
ぜえぜえと息を吐き、勇気を出してカイの前に出た。ヒュウッと囃すような口笛が背後から聞こえたが、無視して力強く一歩を踏み出す。
長い前髪の隙間から、立派な門扉を睨むように見据えて――
(………むりっ!)
すぐさまカイの背中に出戻った。
カイがあきれ果てたようにロッティを振り返る。
「お前なぁ……」
「だだだだって、どう考えても私には不可能ですっ!」
ぶんぶんと首を振り、ロッティはすばやく回れ右をした。途端にはっと閃く。
「そうだ、手紙……! 騎士さんに手紙を書くことにしますっ。またうちに来てくださいって。お話がしたいんですって!」
名案を思い付いたと顔を輝かせる彼女に、「せっかくここまで来ておいてそれかよ……」とカイが嘆息した。
それでもロッティはもう心を決めてしまったようで、うきうきと来た道を戻り始める。さっきまでと打って変わって弾む足取りに苦笑して、カイもさっさと踵を返した。
「ま、お前にしては大きな一歩かもな。……頑張った褒美に菓子でも買ってやろうか?」
「もうっ。子供扱いしないでくださいっ」
賑やかに騒ぎながら騎士団本部を後にする。
――ロッティもカイも気付いていなかった。
建物の中から、彼らの姿をじっと観察する騎士の姿があったことを。
そして、水の魔石に似た彼の青い瞳が、まるで小石が投じられたかのように揺れていたことを。
「………」
一言も口を挟むことなく、ロッティはカイの説明を聞き終えた。
口をぽかんと開きっぱなしの彼女を、カイは情けなそうに眉を下げて窺った。彼にしては珍しいその表情に、ロッティは慌てて笑顔を作る。
「そ、そうだったんですねっ。守銭奴のカイさんにしてはらしくない行動だなぁ、ってずっと不思議に思ってたんです!」
「誰が守銭奴だ誰がっ! オレはただお前の魔石を安売りして、不当に価値を下げたくないだけだっつの!」
べしっとデコピンされてロッティはのけ反った。
じんじん痛むおでこを押さえ、目を丸くしてカイを見上げる。
「価値を……下げたく、ない?」
しまった、というように顔をしかめたカイは、己の短髪を荒っぽく掻きむしった。ロッティから目を逸らし、ぶっきらぼうに口を開く。
「魔力を込めるにはそれなりの時間がかかるんだ。しかもお前は凝り性で、魔石に対する愛情も深いだろ? それ相応の値段をつけりゃあ客の選別になるし、お前の懐も潤う。納品に追われることもなく、ひとつひとつの魔石に気の済むまで時間をかけられるってもんだ」
「そう……、だったんですね……」
わざと怒ったような口調でまくし立てるカイに、ロッティの胸がじんわりと温かくなる。
粗暴に見えて、カイには意外とこういうところがある。
初めて出会った時は自分と全く別の人種だと敬遠していたが、カイの優しさ、そして細やかな気配りを知ってからは急速に打ち解けた。嬉しさにだらしなく頬がゆるむ。
「えへへ、ありがとうございますっ」
「……別に。お前のためだけじゃなく、ウチにとっても商売だからな」
――そう、商売だから。
呻くように繰り返すと、カイは忌々しげに舌打ちした。肩を跳ねさせるロッティを、鋭く睨み据える。
「あの騎士サマの言葉を、オレは完全には否定できなかったんだ。お前の唯一の友人って立場を使って、お前の魔石を独占してる、ってな」
「そんなっ」
悲鳴のような声を上げ、ロッティは首を激しく横に振った。カイの腕をきつく握り締め、必死で彼を見上げる。
「私の魔石が有名になったのは、全部カイさんのお陰ですっ。商会とのやり取りだって魔石の細工だって、カイさんがいなければ何もできないもの……!」
「ロッティ……」
苦しげに息を吐く彼を、ロッティは涙目で揺さぶった。
「あと、唯一じゃないですっ。私にだって他の友達もいますっ」
「ウソつけっ!」
即座に一蹴すると、カイは楽しげに声を立てて笑い出す。ロッティの腕を外し、にやにやと彼女を見下ろした。
「ま、そんなわけで。あの騎士サマの好きにさせることになっちまったわけだが、結果的には良かったかもとも思ってたんだよ。強制的とはいえ、お前がオレ以外の人間と付き合うだなんて滅多にねぇから」
絶句するロッティに、「それに」と含み笑いして続ける。
「あの騎士サマの高い鼻っ柱が折られんのも、見てて小気味よかったしな」
「……高い、鼻っ柱?」
が、折られる?
確かにフィルの鼻筋はすっと通って高いけれど、ロッティに彼の顔面を殴りつけた覚えなどない。首をひねっていると、カイがさばさばした表情で立ち上がった。
「約束した以上は仕方ねぇと思って傍観してたが、もうそろそろ潮時だろ。お前の代わりに、オレがあの騎士サマに会いに行って――」
「だっ、駄目です!」
ロッティは扉の前に立ちはだかって、今にも出て行こうとするカイを通せんぼした。小さな体で精一杯爪先立ちして、しゃにむにかぶりを振る。
「私、私が自分で行きますっ。騎士さんに、ちゃんと話を聞いて――魔石を作るために!」
カイが眉をひそめた。怒らせてしまったかと怯みそうになりながら、それでも必死になって言い募る。
「わ、我ながら言うことがコロコロ変わってる自覚はありますけど……っ。騎士さんの事情も知らずに断るのは、やっぱりどうかと思ったのでっ」
「……いや。お前がそう決めたんなら、オレは別に構わねぇんだけどよ……」
まじまじとロッティを見つめると、カイはおかしそうに口角を上げた。ロッティのつむじを指でつんとつつく。
「王立騎士団の本部なんざ、エリート騎士の巣窟だぜぇ? お前、一人で乗り込めんのかぁ?」
「ぅえええええっ!?」
(エリートの……巣窟……!?)
と、いうことは。
フィル並みにきらきらして自信満々で、強くて格好良くて自信満々で、洗練された立ち居振る舞いで自信満々で、口がうまくて自信満々な人々であふれ返っているのだろう。貧相でみすぼらしいロッティなんか、きっと激しく浮いてしまうに違いない。
「……ま、いい傾向なんじゃねぇの? せいぜい頑張ってこいよ。そういうことなら、オレはもう帰――」
「駄目ですううううっ!! カイさんも付いてきてくださぁぁぁぁいっ!!!」
即座にロッティが死にものぐるいで縋りついてくる。予想通りの反応に、こっそり横を向いて失笑するカイであった。
***
王立騎士団の本部は、王都のちょうどど真ん中にある。
石造りの重厚な建物は、まるでロッティを威圧するかのように天高くそびえ立っていた。硬質でどこかよそよそしく、まるで「部外者立入禁止」と冷ややかに拒絶されたような気分になる。
ごくり、と喉を上下させるロッティを、カイが腕組みして見下ろした。
「んじゃま、特攻してこいー。オレはここで待ってるからよー」
骨は拾ってやるからな、なんて呑気な声で告げられて。
ロッティはみるみる蒼白になると、カイの背中に脱兎のごとく逃げ込んだ。ふるふる震えながら、彼の背中を何度も叩く。
「駄目です、盾がないと歩けませんっ!」
「盾なら自分で持ってみろや。オレは歩かねぇぞ」
宣言通り両足を踏ん張ってしまったカイを、ロッティはうんうん唸りながら一生懸命に押した。全体重を掛けてもびくともしない彼に、あっという間に体力が尽きてしまう。
「も、もういい、です……。ひとりで、行きます……」
ぜえぜえと息を吐き、勇気を出してカイの前に出た。ヒュウッと囃すような口笛が背後から聞こえたが、無視して力強く一歩を踏み出す。
長い前髪の隙間から、立派な門扉を睨むように見据えて――
(………むりっ!)
すぐさまカイの背中に出戻った。
カイがあきれ果てたようにロッティを振り返る。
「お前なぁ……」
「だだだだって、どう考えても私には不可能ですっ!」
ぶんぶんと首を振り、ロッティはすばやく回れ右をした。途端にはっと閃く。
「そうだ、手紙……! 騎士さんに手紙を書くことにしますっ。またうちに来てくださいって。お話がしたいんですって!」
名案を思い付いたと顔を輝かせる彼女に、「せっかくここまで来ておいてそれかよ……」とカイが嘆息した。
それでもロッティはもう心を決めてしまったようで、うきうきと来た道を戻り始める。さっきまでと打って変わって弾む足取りに苦笑して、カイもさっさと踵を返した。
「ま、お前にしては大きな一歩かもな。……頑張った褒美に菓子でも買ってやろうか?」
「もうっ。子供扱いしないでくださいっ」
賑やかに騒ぎながら騎士団本部を後にする。
――ロッティもカイも気付いていなかった。
建物の中から、彼らの姿をじっと観察する騎士の姿があったことを。
そして、水の魔石に似た彼の青い瞳が、まるで小石が投じられたかのように揺れていたことを。
10
お気に入りに追加
264
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

訳あり侯爵様に嫁いで白い結婚をした虐げられ姫が逃亡を目指した、その結果
柴野
恋愛
国王の側妃の娘として生まれた故に虐げられ続けていた王女アグネス・エル・シェブーリエ。
彼女は父に命じられ、半ば厄介払いのような形で訳あり侯爵様に嫁がされることになる。
しかしそこでも不要とされているようで、「きみを愛することはない」と言われてしまったアグネスは、ニヤリと口角を吊り上げた。
「どうせいてもいなくてもいいような存在なんですもの、さっさと逃げてしまいましょう!」
逃亡して自由の身になる――それが彼女の長年の夢だったのだ。
あらゆる手段を使って脱走を実行しようとするアグネス。だがなぜか毎度毎度侯爵様にめざとく見つかってしまい、その度失敗してしまう。
しかも日に日に彼の態度は温かみを帯びたものになっていった。
気づけば一日中彼と同じ部屋で過ごすという軟禁状態になり、溺愛という名の雁字搦めにされていて……?
虐げられ姫と女性不信な侯爵によるラブストーリー。
※小説家になろうに重複投稿しています。

「白い結婚の終幕:冷たい約束と偽りの愛」
ゆる
恋愛
「白い結婚――それは幸福ではなく、冷たく縛られた契約だった。」
美しい名門貴族リュミエール家の娘アスカは、公爵家の若き当主レイヴンと政略結婚することになる。しかし、それは夫婦の絆など存在しない“白い結婚”だった。
夫のレイヴンは冷たく、長く屋敷を不在にし、アスカは孤独の中で公爵家の実態を知る――それは、先代から続く莫大な負債と、怪しい商会との闇契約によって破綻寸前に追い込まれた家だったのだ。
さらに、公爵家には謎めいた愛人セシリアが入り込み、家中の権力を掌握しようと暗躍している。使用人たちの不安、アーヴィング商会の差し押さえ圧力、そして消えた夫レイヴンの意図……。次々と押し寄せる困難の中、アスカはただの「飾りの夫人」として終わる人生を拒絶し、自ら未来を切り拓こうと動き始める。
政略結婚の檻の中で、彼女は周囲の陰謀に立ち向かい、少しずつ真実を掴んでいく。そして冷たく突き放していた夫レイヴンとの関係も、思わぬ形で変化していき――。
「私はもう誰の人形にもならない。自分の意志で、この家も未来も守り抜いてみせる!」
果たしてアスカは“白い結婚”という名の冷たい鎖を断ち切り、全てをざまあと思わせる大逆転を成し遂げられるのか?


白い結婚は無理でした(涙)
詩森さよ(さよ吉)
恋愛
わたくし、フィリシアは没落しかけの伯爵家の娘でございます。
明らかに邪な結婚話しかない中で、公爵令息の愛人から契約結婚の話を持ち掛けられました。
白い結婚が認められるまでの3年間、お世話になるのでよい妻であろうと頑張ります。
小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
現在、筆者は時間的かつ体力的にコメントなどの返信ができないため受け付けない設定にしています。
どうぞよろしくお願いいたします。

覚悟はありますか?
翔王(とわ)
恋愛
私は王太子の婚約者として10年以上すぎ、王太子妃教育も終わり、学園卒業後に結婚し王妃教育が始まる間近に1人の令嬢が発した言葉で王族貴族社会が荒れた……。
「あたし、王太子妃になりたいんですぅ。」
ご都合主義な創作作品です。
異世界版ギャル風な感じの話し方も混じりますのでご了承ください。
恋愛カテゴリーにしてますが、恋愛要素は薄めです。
命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる