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最終章
第68話 大樹に実るは。
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「コハクーーーッ! どこー? お願いだから出てきてーーー!!」
「違う、違うぞリリアーナ」
精霊廟へと全速力でやって来た私達は、うろうろと動き回りながらコハクの姿を探した。
私は必死なのに、なぜかガイウス陛下が大真面目な顔で激しくかぶりを振る。
「コハクじゃない。あの子の名前は、き」
「うわわわわわッ!?」
最奥の扉から、慌てふためいたコハクが出てきた。もちろん彼の姿はガイウス陛下には見えていないものの、ほっとして彼に駆け寄る。
「コハク! よかっ――」
「リリアーナ! 名前だけは絶対に聞いちゃ駄目! もし聞いたら絶交だからね!?」
鼻息荒く吐き捨てて、コハクはまた扉に消えてしまった。……えぇと。うん、意外と元気そうで安心したわ。
笑顔で陛下を振り返る。
「名前を聞いたら絶交だからねって」
「えっ!?……そ、そうか……。やっぱり、あの名前はおかしかったか……」
実は俺も薄々、そうじゃないかとは思っていたんだ。
しょんぼりとおひげを垂らす陛下を撫で撫でして慰めて、急ぎ最奥の扉を開く。箱庭へと二人同時に足を踏み出した。
「き……じゃなかった。どうだ、コハクはいるか?」
「ううん、また隠れちゃったみたい」
きょろきょろと辺りを見回しながら、コハクの名前を連呼する。
「き……じゃなくてコハクーーー?」
「き……ではなくコハク! どうか姿を見せてくれっ」
悲痛な声を上げつつ、ガイウス陛下が一直線に奥へと走る。
噴水に手を突っ込んでばしゃばしゃとかき混ぜる動きに合わせ、お尻の長いしっぽも一緒になってぐるぐる目まぐるしく回った。
「……さすがに水の中に隠れたりはしないんだけど」
ぶすくれた声が聞こえ、咄嗟に振り返る。
唇を尖らせたコハクが、拗ねたように芝生に座り込んでいた。
「コハクっ」
「しぃーっ、リリアーナ。もう少しだけ黙ってて」
私を制して、噴水の中に顔を突っ込もうとするガイウス陛下の背中をじっと見つめる。うさぎ耳をぴくぴく揺らして、嬉しげに私を見上げた。
「見て、ガイウスってばあんなに必死になっちゃって。……こんなことなら、もっと早くに僕のことを教えてもらえばよかったなぁ」
惜しいことしちゃった、とのんきな顔で呟く彼にずっこける。た、楽しそうで何よりです……。
私も彼の横に座り込み、とんと肩をぶつけた。
「ガイウス陛下、あなたのことを知ってとても驚いていたわ。……でもね」
長いうさぎ耳に顔を寄せる。
「精霊の実のこと、何も覚えていないの。おかしいわよね?」
道すがら大急ぎでコハクのことを説明したのに、ガイウス陛下は『精霊の実』の下りに関しては大いに首をひねっていた。食べさせた覚えどころか、精霊の実が生っていたことすら覚えていないという。
困惑していると、ああ、とコハクがため息をついた。
「やっぱりね……。心当たりはあるよ」
ガイウス陛下をちらりと確認して、私に向かって声をひそめる。
「先代王――ガイウスのお父さんが、ガイウスの記憶を上書きしちゃったんだよ」
「上書き?」
オウム返しにする私にしかつめらしく頷いて、コハクは当時のことを教えてくれた。
曰く、先代王は精霊の実が失われたことを知り、それはそれは仰天したらしい。
このままでは真実を知った時、可愛い息子が大層傷つくことになる。己の軽率な行いを悔やみ、自分を責めるに違いない――……
なんてことを考えたかどうかは定かではないけれど、先代王はそれから隠蔽工作に躍起になったという。
幼いガイウス陛下が箱庭に立ち入るたびに嫌な顔をしてみせたり、大樹を見上げてこれみよがしに「精霊の実はお前のためには生らないみたいだなぁ」なんて嘆いてみせたり。
コハクがこっそり覗いた限りでも、その回数は十や二十ではきかないという。
「ガイウスは単純……もとい、素直だからね。何度も言われるうちに、僕に精霊の実を食べさせたことを忘れちゃったんじゃないかなぁ」
「ああ~……。確かにガイウス陛下は単純……じゃなくて純真だものね」
フォローのしようもなく、二人気の抜けた表情で笑い合う。お父様はお父様なりに、ガイウス陛下のことを慮ってくれていたということか。
今度は大樹に突撃していくガイウス陛下をのほほんと観察していると、突然コハクが顔色を変えて起き上がった。
「リ、リリアーナッ! 早く彼を止めないとっ。大樹の根本の花が駄目になっちゃうよ!」
「あら。もしやもう芽が出たの?」
のんきに聞き返しながら腰を上げる。
ガイウス陛下に呼び掛けようとしたところで、陛下が大きなお口をぽかんと開けているに気が付いた。その視線は上方に釘付けだ。
「ガイウス陛下ー?」
「うわぁ……やっちゃった……」
なぜだか隣のコハクが呻くような声を上げる。
首を傾げつつ、急ぎガイウス陛下に合流した。
「陛下、どうかされました? コハクならもう見つかりましたよ?」
彫像のように固まっていた陛下は、カクカクと四角張った動きで私を見る。そしてまたカクカクと顔を上げた。んん?
コハクがぽんと私の肩を叩く。
「実はね、リリアーナ」
「リ、リリリリリアーナッ!」
「昨日、君が倒れたのは僕のせいなんだ。僕がひどく動揺したから……僕の魂と繋がってる君は、その影響をまともに受けてしまった」
「たたたた大変なんだっ。落ち着いて聞いてくれ!」
コハクとガイウス陛下が同時にしゃべるものだから、頭が混乱してきた。目を白黒させつつ二人の顔を見比べる。
大きな瞳を揺らしたコハクが、悲しげに嘆息した。
「ガイウスには、見つけてほしくなかった……。リリアーナにだけこっそり、伝えなくちゃと思っていたのに……」
うなだれるコハクを撫でながら、訳もわからず大樹に歩み寄る。すかさず伸びてきた毛むくじゃらの腕が、軽々と私を抱き上げた。
「上を見てくれ、リリアーナ!」
「もう、そんなに慌ててどうし――…………え」
先程までのガイウス陛下と同じく、私もぽかんと口を開ける。自分の目の前にあるものが信じられず、思考が一瞬停止した。
「う、そ……」
大樹の枝にぶら下がるのは、青々とした小ぶりの果実。見た目はりんごにそっくりで、大きさと色こそ違うものの、その姿形には見覚えがあった。
(収穫祭で、貰った石と同じ……?)
「精霊の実だっリリアーナ! 大樹が実をつけてくれたんだ!」
興奮しきりのガイウス陛下の声は、耳を素通りして消えてゆく。
伏せたコハクの瞳から、ぽろりと涙がこぼれて落ちた。
「違う、違うぞリリアーナ」
精霊廟へと全速力でやって来た私達は、うろうろと動き回りながらコハクの姿を探した。
私は必死なのに、なぜかガイウス陛下が大真面目な顔で激しくかぶりを振る。
「コハクじゃない。あの子の名前は、き」
「うわわわわわッ!?」
最奥の扉から、慌てふためいたコハクが出てきた。もちろん彼の姿はガイウス陛下には見えていないものの、ほっとして彼に駆け寄る。
「コハク! よかっ――」
「リリアーナ! 名前だけは絶対に聞いちゃ駄目! もし聞いたら絶交だからね!?」
鼻息荒く吐き捨てて、コハクはまた扉に消えてしまった。……えぇと。うん、意外と元気そうで安心したわ。
笑顔で陛下を振り返る。
「名前を聞いたら絶交だからねって」
「えっ!?……そ、そうか……。やっぱり、あの名前はおかしかったか……」
実は俺も薄々、そうじゃないかとは思っていたんだ。
しょんぼりとおひげを垂らす陛下を撫で撫でして慰めて、急ぎ最奥の扉を開く。箱庭へと二人同時に足を踏み出した。
「き……じゃなかった。どうだ、コハクはいるか?」
「ううん、また隠れちゃったみたい」
きょろきょろと辺りを見回しながら、コハクの名前を連呼する。
「き……じゃなくてコハクーーー?」
「き……ではなくコハク! どうか姿を見せてくれっ」
悲痛な声を上げつつ、ガイウス陛下が一直線に奥へと走る。
噴水に手を突っ込んでばしゃばしゃとかき混ぜる動きに合わせ、お尻の長いしっぽも一緒になってぐるぐる目まぐるしく回った。
「……さすがに水の中に隠れたりはしないんだけど」
ぶすくれた声が聞こえ、咄嗟に振り返る。
唇を尖らせたコハクが、拗ねたように芝生に座り込んでいた。
「コハクっ」
「しぃーっ、リリアーナ。もう少しだけ黙ってて」
私を制して、噴水の中に顔を突っ込もうとするガイウス陛下の背中をじっと見つめる。うさぎ耳をぴくぴく揺らして、嬉しげに私を見上げた。
「見て、ガイウスってばあんなに必死になっちゃって。……こんなことなら、もっと早くに僕のことを教えてもらえばよかったなぁ」
惜しいことしちゃった、とのんきな顔で呟く彼にずっこける。た、楽しそうで何よりです……。
私も彼の横に座り込み、とんと肩をぶつけた。
「ガイウス陛下、あなたのことを知ってとても驚いていたわ。……でもね」
長いうさぎ耳に顔を寄せる。
「精霊の実のこと、何も覚えていないの。おかしいわよね?」
道すがら大急ぎでコハクのことを説明したのに、ガイウス陛下は『精霊の実』の下りに関しては大いに首をひねっていた。食べさせた覚えどころか、精霊の実が生っていたことすら覚えていないという。
困惑していると、ああ、とコハクがため息をついた。
「やっぱりね……。心当たりはあるよ」
ガイウス陛下をちらりと確認して、私に向かって声をひそめる。
「先代王――ガイウスのお父さんが、ガイウスの記憶を上書きしちゃったんだよ」
「上書き?」
オウム返しにする私にしかつめらしく頷いて、コハクは当時のことを教えてくれた。
曰く、先代王は精霊の実が失われたことを知り、それはそれは仰天したらしい。
このままでは真実を知った時、可愛い息子が大層傷つくことになる。己の軽率な行いを悔やみ、自分を責めるに違いない――……
なんてことを考えたかどうかは定かではないけれど、先代王はそれから隠蔽工作に躍起になったという。
幼いガイウス陛下が箱庭に立ち入るたびに嫌な顔をしてみせたり、大樹を見上げてこれみよがしに「精霊の実はお前のためには生らないみたいだなぁ」なんて嘆いてみせたり。
コハクがこっそり覗いた限りでも、その回数は十や二十ではきかないという。
「ガイウスは単純……もとい、素直だからね。何度も言われるうちに、僕に精霊の実を食べさせたことを忘れちゃったんじゃないかなぁ」
「ああ~……。確かにガイウス陛下は単純……じゃなくて純真だものね」
フォローのしようもなく、二人気の抜けた表情で笑い合う。お父様はお父様なりに、ガイウス陛下のことを慮ってくれていたということか。
今度は大樹に突撃していくガイウス陛下をのほほんと観察していると、突然コハクが顔色を変えて起き上がった。
「リ、リリアーナッ! 早く彼を止めないとっ。大樹の根本の花が駄目になっちゃうよ!」
「あら。もしやもう芽が出たの?」
のんきに聞き返しながら腰を上げる。
ガイウス陛下に呼び掛けようとしたところで、陛下が大きなお口をぽかんと開けているに気が付いた。その視線は上方に釘付けだ。
「ガイウス陛下ー?」
「うわぁ……やっちゃった……」
なぜだか隣のコハクが呻くような声を上げる。
首を傾げつつ、急ぎガイウス陛下に合流した。
「陛下、どうかされました? コハクならもう見つかりましたよ?」
彫像のように固まっていた陛下は、カクカクと四角張った動きで私を見る。そしてまたカクカクと顔を上げた。んん?
コハクがぽんと私の肩を叩く。
「実はね、リリアーナ」
「リ、リリリリリアーナッ!」
「昨日、君が倒れたのは僕のせいなんだ。僕がひどく動揺したから……僕の魂と繋がってる君は、その影響をまともに受けてしまった」
「たたたた大変なんだっ。落ち着いて聞いてくれ!」
コハクとガイウス陛下が同時にしゃべるものだから、頭が混乱してきた。目を白黒させつつ二人の顔を見比べる。
大きな瞳を揺らしたコハクが、悲しげに嘆息した。
「ガイウスには、見つけてほしくなかった……。リリアーナにだけこっそり、伝えなくちゃと思っていたのに……」
うなだれるコハクを撫でながら、訳もわからず大樹に歩み寄る。すかさず伸びてきた毛むくじゃらの腕が、軽々と私を抱き上げた。
「上を見てくれ、リリアーナ!」
「もう、そんなに慌ててどうし――…………え」
先程までのガイウス陛下と同じく、私もぽかんと口を開ける。自分の目の前にあるものが信じられず、思考が一瞬停止した。
「う、そ……」
大樹の枝にぶら下がるのは、青々とした小ぶりの果実。見た目はりんごにそっくりで、大きさと色こそ違うものの、その姿形には見覚えがあった。
(収穫祭で、貰った石と同じ……?)
「精霊の実だっリリアーナ! 大樹が実をつけてくれたんだ!」
興奮しきりのガイウス陛下の声は、耳を素通りして消えてゆく。
伏せたコハクの瞳から、ぽろりと涙がこぼれて落ちた。
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