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1章 謎の聖女は最強です!
聖女、参る! (3) ※
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撃沈したディルはとりあえずおずおずと手を引っ込める。
「その、……すまなかった。破瓜はかなり痛みを伴うと聞く。痛い思いをさせてしまったな」
「え、やめちゃう感じ!? 別にそんなの気にしなくていーのに」
しゅんとして距離を取ろうとするディルの背中に、急にエミがぎゅっと手を回す。まだ硬度のある肉棒がエミの太ももに押し当てられた。突然の刺激に、ディルがこらえるようにぎゅっと眉間に皺を寄せる。
「……や、やめろ! かき集めた理性を吹き飛ばすつもりかっ!」
ディルは必死に訴える。しかし、ディルの抵抗を無視してエミはディルの唇についばむようなキスをして、抱きしめる腕に力をこめた。ディルの眉間にますます皺が寄る。
「や、やめろ、やめてくれ……」
「ほんとダイジョーブ、続けてもいーよ!……だって、男の人ってこーゆーこと途中でやめるのって大変なんでしょ? サクぴが持ってる恋愛小説にもそう書いてあったし」
「……もう一人の聖女はなんてものを読んでいるんだ! ああ、やめろ、……胸を押し当てるな! 触りたくなるだろう!」
「触ってもいいよ? あたし、我慢するから……!」
「いや、別に――」
いい、と言いかけたところで、ディルは口をつぐむ。ディルを上目遣いで見つめるエミが、あまりに思い詰めた顔をしていたからだ。
「お、お前、なんて顔……」
「あたし、ホント痛いの我慢できるよ……? ちゃんと、いい子にするから……」
エミの笑顔がだんだん歪んでいき、ぽろりと、瞳から大粒の涙があふれだした。ディルは呆気にとられる。涙はあとからあとからこぼれ、時々月の光に反射してキラキラ光ってエミの手の甲にぽたりと落ちていった。
ディルは慌ててエミの涙をぬぐう。
「お、おい、何故泣くんだ?」
「…ご…ん…、さい……」
「なっ、泣くほど痛かったのか!?」
「ち、違うの……」
エミは必死で頭を振った。
「……ごめんなさい……。初めてで、やり方分からなくてちゃんとできなかったよね。でも、もっと頑張るからぁ……。ハクシャク、……あたしを、キラいになったりしないでぇ」
「…………」
「あたし、この世界に家族とか、……い、いなくて。……ハクシャクに捨てられたら、……どうしていいかわかんないの……っ」
それは、消え入りそうなほど、小さな、小さな声だった。細い肩がかすかに震えている。
ディルは驚いた。目の前で儚げに泣く女は、本当にあの聖女エミなのだろうか。
今まで、エミはディルの前で弱音一つ吐いたことはない。エミはいつも明るい笑顔を絶やさず、いつも楽しげに動きまわっていたはずだ。それに、彼女を嫌う人間なんてこの屋敷には誰もいない。――それはもちろん、ディルを含めて。
しかし、そんな彼女の口から、あまりにも切実で弱気な一言が紡がれた。それは、ひどく無防備な今だからこそ、発せられた言葉なのだろう。
ディルはいきなり頓悟した。
(ああ、それも当然のことか……)
エミは、自分の意志と関係なく未知の世界に連れてこられ、勝手に聖女という役割を与えられた。国を救えと無茶難題押し付けられ、必死で国を救えば、次は王子の婚約者となれと命じられ、次は一方的に婚約破棄。そして、挙句の果てに片田舎の侯爵のもとへ嫁がされた。
全て、あまりに理不尽な処遇。それを、全てエミは一人で背負いこんできたのだ。
「そうか、お前は、ずっと不安だったのだな……。俺に嫌われないかと、怯えて……」
ディルはしばらく黙ったあと、不器用にそっとエミの頭を撫でた。
「すまない。お前がいつも笑ってくれていたから、そこまで考えが至らなかった。無理をする必要はない。性交とは二人でやる作業だ。お前が痛みを感じるなら、やめるべきと判断する。今日はこれまでにするぞ」
ディルはそう言って、指でエミの涙をぬぐった。そして、逡巡したあと、エミにブランケットを渡す。
「……それに、その……。別にこれくらいでお前を嫌いにはならない。だから泣き止んでくれ。どういうわけか、私は聖女にはあまり泣いてほしくない」
「ホント……?」
「本当だ。それに、だいぶ身体に無理をさせてしまったと反省している。今宵は、とりあえず寝るが良い」
「うん……」
エミは涙をぬぐいながら、ブランケットを被る。汗でしっとりと濡れた体に、心地いい。ディルは丁寧にエミのつま先までブランケットでくるむと、エミの頭をもう一度優しく撫でた。エミは気持ちよさそうにその手に頭をぐりぐりすり寄せる。
「ハクシャク、ありがと。ほんとに優しいよね」
「そうか? これくらい、普通だろう」
「ふふ、……ここで謙遜するの、マジで惚れりてぃ高い~♡」
「フッ。お前は、そうやって意味の分からないことを言って笑っているほうが、泣いているよりずっと良い」
エミが明るく微笑んだのにホッとした顔をしたディルは、ベッドから立ち上がって床に落ちていた服を拾うといそいそと服を着始める。
「あれ? ハクシャク、一緒に寝てくれないの?」
「私はその、……人と一緒に寝るのは苦手なので、別室で寝る。お前はここでゆっくり休むと良い。身体もつらいだろうから、なにかあったら遠慮なくメイドを呼べ。それでは」
「ねえ、ハクシャクだいぶ顔赤くない?」
「気のせいだ」
妙にギクシャクした動きで、ディルはそそくさと部屋を発つ。ピロートークは諸事情により省略するらしい。
部屋に残されたエミは一人首を傾げたものの、やがて小さくあくびを漏らした。そのとたん、疲れが押し寄せてくる。それは、存外に心地よい疲れだった。
「ンフフ、このブランケット、ハクシャクの匂いがする……。やばたん……」
満足げに呟いて、エミはすぐに寝息を立て始めた。
◇◆
一方のディルはというと、普段使わない来客用のベッドルームに逃げ込んでいた。ディルはドアを閉めた瞬間、荒々しい息を吐く。
あのまま再びエミの潤んだ瞳に見つめられれば、再度理性を失ってしまう可能性があった。
「は、初めてで、……あんなっ……」
脳裏にエミの細い肢体を思い浮かべ、たまらずディルは自らの手で屹立を慰める。長い間我慢を強いられ、痛いほどに張り詰めた剛直は、すぐに絶頂に達した。しかし、一度その精を放出しても、依然硬さはたもったままだ。
「ああ、クソッ……」
毒づきながら、ディルは再び自らを上下にこすり始める。熱い。あまりの快感に、ディルはめまいを感じた。
こんなにも自分が欲情に振り回されるのは初めてで、ディルは混乱する。まったくもって、どうしてこうなったのかが分からない。
結局、ディルは自らの昂りを鎮めるのに一晩中かかる破目になり、夜明けにようやく床に倒れこむようにして眠りについたのだった。
「その、……すまなかった。破瓜はかなり痛みを伴うと聞く。痛い思いをさせてしまったな」
「え、やめちゃう感じ!? 別にそんなの気にしなくていーのに」
しゅんとして距離を取ろうとするディルの背中に、急にエミがぎゅっと手を回す。まだ硬度のある肉棒がエミの太ももに押し当てられた。突然の刺激に、ディルがこらえるようにぎゅっと眉間に皺を寄せる。
「……や、やめろ! かき集めた理性を吹き飛ばすつもりかっ!」
ディルは必死に訴える。しかし、ディルの抵抗を無視してエミはディルの唇についばむようなキスをして、抱きしめる腕に力をこめた。ディルの眉間にますます皺が寄る。
「や、やめろ、やめてくれ……」
「ほんとダイジョーブ、続けてもいーよ!……だって、男の人ってこーゆーこと途中でやめるのって大変なんでしょ? サクぴが持ってる恋愛小説にもそう書いてあったし」
「……もう一人の聖女はなんてものを読んでいるんだ! ああ、やめろ、……胸を押し当てるな! 触りたくなるだろう!」
「触ってもいいよ? あたし、我慢するから……!」
「いや、別に――」
いい、と言いかけたところで、ディルは口をつぐむ。ディルを上目遣いで見つめるエミが、あまりに思い詰めた顔をしていたからだ。
「お、お前、なんて顔……」
「あたし、ホント痛いの我慢できるよ……? ちゃんと、いい子にするから……」
エミの笑顔がだんだん歪んでいき、ぽろりと、瞳から大粒の涙があふれだした。ディルは呆気にとられる。涙はあとからあとからこぼれ、時々月の光に反射してキラキラ光ってエミの手の甲にぽたりと落ちていった。
ディルは慌ててエミの涙をぬぐう。
「お、おい、何故泣くんだ?」
「…ご…ん…、さい……」
「なっ、泣くほど痛かったのか!?」
「ち、違うの……」
エミは必死で頭を振った。
「……ごめんなさい……。初めてで、やり方分からなくてちゃんとできなかったよね。でも、もっと頑張るからぁ……。ハクシャク、……あたしを、キラいになったりしないでぇ」
「…………」
「あたし、この世界に家族とか、……い、いなくて。……ハクシャクに捨てられたら、……どうしていいかわかんないの……っ」
それは、消え入りそうなほど、小さな、小さな声だった。細い肩がかすかに震えている。
ディルは驚いた。目の前で儚げに泣く女は、本当にあの聖女エミなのだろうか。
今まで、エミはディルの前で弱音一つ吐いたことはない。エミはいつも明るい笑顔を絶やさず、いつも楽しげに動きまわっていたはずだ。それに、彼女を嫌う人間なんてこの屋敷には誰もいない。――それはもちろん、ディルを含めて。
しかし、そんな彼女の口から、あまりにも切実で弱気な一言が紡がれた。それは、ひどく無防備な今だからこそ、発せられた言葉なのだろう。
ディルはいきなり頓悟した。
(ああ、それも当然のことか……)
エミは、自分の意志と関係なく未知の世界に連れてこられ、勝手に聖女という役割を与えられた。国を救えと無茶難題押し付けられ、必死で国を救えば、次は王子の婚約者となれと命じられ、次は一方的に婚約破棄。そして、挙句の果てに片田舎の侯爵のもとへ嫁がされた。
全て、あまりに理不尽な処遇。それを、全てエミは一人で背負いこんできたのだ。
「そうか、お前は、ずっと不安だったのだな……。俺に嫌われないかと、怯えて……」
ディルはしばらく黙ったあと、不器用にそっとエミの頭を撫でた。
「すまない。お前がいつも笑ってくれていたから、そこまで考えが至らなかった。無理をする必要はない。性交とは二人でやる作業だ。お前が痛みを感じるなら、やめるべきと判断する。今日はこれまでにするぞ」
ディルはそう言って、指でエミの涙をぬぐった。そして、逡巡したあと、エミにブランケットを渡す。
「……それに、その……。別にこれくらいでお前を嫌いにはならない。だから泣き止んでくれ。どういうわけか、私は聖女にはあまり泣いてほしくない」
「ホント……?」
「本当だ。それに、だいぶ身体に無理をさせてしまったと反省している。今宵は、とりあえず寝るが良い」
「うん……」
エミは涙をぬぐいながら、ブランケットを被る。汗でしっとりと濡れた体に、心地いい。ディルは丁寧にエミのつま先までブランケットでくるむと、エミの頭をもう一度優しく撫でた。エミは気持ちよさそうにその手に頭をぐりぐりすり寄せる。
「ハクシャク、ありがと。ほんとに優しいよね」
「そうか? これくらい、普通だろう」
「ふふ、……ここで謙遜するの、マジで惚れりてぃ高い~♡」
「フッ。お前は、そうやって意味の分からないことを言って笑っているほうが、泣いているよりずっと良い」
エミが明るく微笑んだのにホッとした顔をしたディルは、ベッドから立ち上がって床に落ちていた服を拾うといそいそと服を着始める。
「あれ? ハクシャク、一緒に寝てくれないの?」
「私はその、……人と一緒に寝るのは苦手なので、別室で寝る。お前はここでゆっくり休むと良い。身体もつらいだろうから、なにかあったら遠慮なくメイドを呼べ。それでは」
「ねえ、ハクシャクだいぶ顔赤くない?」
「気のせいだ」
妙にギクシャクした動きで、ディルはそそくさと部屋を発つ。ピロートークは諸事情により省略するらしい。
部屋に残されたエミは一人首を傾げたものの、やがて小さくあくびを漏らした。そのとたん、疲れが押し寄せてくる。それは、存外に心地よい疲れだった。
「ンフフ、このブランケット、ハクシャクの匂いがする……。やばたん……」
満足げに呟いて、エミはすぐに寝息を立て始めた。
◇◆
一方のディルはというと、普段使わない来客用のベッドルームに逃げ込んでいた。ディルはドアを閉めた瞬間、荒々しい息を吐く。
あのまま再びエミの潤んだ瞳に見つめられれば、再度理性を失ってしまう可能性があった。
「は、初めてで、……あんなっ……」
脳裏にエミの細い肢体を思い浮かべ、たまらずディルは自らの手で屹立を慰める。長い間我慢を強いられ、痛いほどに張り詰めた剛直は、すぐに絶頂に達した。しかし、一度その精を放出しても、依然硬さはたもったままだ。
「ああ、クソッ……」
毒づきながら、ディルは再び自らを上下にこすり始める。熱い。あまりの快感に、ディルはめまいを感じた。
こんなにも自分が欲情に振り回されるのは初めてで、ディルは混乱する。まったくもって、どうしてこうなったのかが分からない。
結局、ディルは自らの昂りを鎮めるのに一晩中かかる破目になり、夜明けにようやく床に倒れこむようにして眠りについたのだった。
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