【R18】女騎士は冷徹幼馴染の溺愛コマンドに屈しない！ -Dom/Subユニバース-

番外編

可愛いモノが好きな妻が可愛すぎて困る件 （３） ※イライアス視点

「ジェシカ、“恥ずかしいところ、見せて”」
「うん……」

　イライアスが優しく命じると、ジェシカは恥ずかしそうにしながらも、ベッドにぺたんと座り、ゆっくりと脚を開く。ベビードールの裾が捲れあがり、秘所が露わになる。
　そして、ジェシカは自分の指でそっと蜜壺の入り口を割った。溜まっていた蜜が、とろりと滴る。肉の薄い、骨ばった腰がかすかに揺れている。
　
（これは、……たまらないな）

　イライアスは小さく喉をならす。
　プレイを重ねるにつれ、素直なジェシカはますますイライアス好みに躾けられた。最初は抵抗していたコマンドも、今やすんなりと受け入れ、恥ずかしげながらも求めるようになっている。
　今だってジェシカの頭の中は羞恥心でいっぱいだろうに、その瞳は隠しきれない興奮の色に濡れている。
　
「……よくできたな、ジェシカ」
「うん……っ」
「偉い子には、ご褒美をやらないとな」
　
　イライアスは、溢れ出す蜜の源へと指を這わせた。ジェシカが喉を反らせて甘い喘ぎを漏らす。
　
「あ、あっ……ん」
「相変わらず、狭いな……。念入りに解さないと」
　
　くちゅり、くちゅりと粘度のある水音が響く。初めはゆっくりと様子を窺うように動かしてた指を、イライアスは徐々に早くする。ジェシカはイライアスから与えられる身をよじり、あえかな声をこぼしていた。
　ジェシカの感じる場所を、イライアスはくまなく覚えている。ぴんとしこった花芽を親指で押し潰し、内側のざらついた内壁を擦り上げると、ジェシカはあっという間に達してしまう。
　
「んんっ、んぅっ！」
　
　がくがくと腰を震わせ、ジェシカはイライアスの手やベビードールに蜜をこぼす。
　イライアスは目を細めた。

「ジェシカ、勝手にイったらだめだろう？　ベビードールもこんなに濡らして」
「だ、だって、……気持ちよくて……」
「お仕置きだ」

　そう言って、隘路に埋めた指を増やし、バラバラと動かす。隘路の少し浅い場所にあるザラザラした部分と、子宮口近くを同時に責め立てる。絶頂したばかりのジェシカには強すぎる刺激だった。スレンダーな身体が弓なりにしなり、内部がイライアスの指をきつく締め付ける。
　
「あぁっ！　や、だぁ……っ！」
「ジェシカ、本当にいやなら、セーフワードを言うんだっただろう？」
「やだ、セーフワードやだぁ……っ！　もうイった、からぁ……っ♡」
「イったから終わっては、お仕置きにならない」
「あっ……、ごめんなさい……っ！　勝手にイってごめんなさい……っ」
　
　許しを請うジェシカの顔はすっかり蕩け、細い肩口が震えている。
　庇護欲と被虐心が同時に刺激されて仕方ない。これ以上虐めたくなるし、甘やかしてどろどろに溶かしてしまいたくもなる。そして、そのどちらを選んでも、ジェシカならすべてを受け入れてくれるだろう。
　イライアスはふっと笑い、胸の先端を唇で食みながら、パンパンに腫れた花芽をピンと弾いた。２つの異なる刺激に、ジェシカの足先がきゅっと丸まる。
　
「あ……っ！？」
「ほら、またイった」
　
　咎めるような響きで囁くと、ジェシカは泣きそうな顔で首を振った。
　
「も、許して……っ」

　隘路はすっかり解れ、ひくんひくんと痙攣を繰り返している。蜜口はおびただしい量の愛液を流し、太ももまで濡れている。やりすぎてしまうと、ジェシカが気を失ってしまうのが常だった。これ以上はさすがに無理をさせられない。
　ゆっくりと指を引き抜くと、イライアスはぐっしょり濡れた指を舐める。
　ようやく解放されたジェシカは、シーツの上でくったりと横になっていた。ベビードールはいつの間にか胸元のリボンがほどけたらしく、形の良い胸がすっかり露わになっている。連続して絶頂させられた余韻が抜けないのか、薄い腹がぴくぴくと痙攣し、甘やかな吐息を溢している。無防備な姿に、イライアスの下半身の熱がずくりと疼く。
　この美しいＳｕｂを、早く自分のものにしてしまいたい。内部を暴き、数えきれないほど絶頂させ、足腰立たなくなるまで抱き潰して、身体の隅々まで支配してやりたい。
　そんな獰猛な衝動が込み上げるが、それ以上にジェシカを大切にしたいという気持ちも強い。
　イライアスは深く息を吐くと、ジェシカの髪を優しく撫で、キスの雨をふらす。

「よく頑張ったな」
「えへ……♡」
　
　褒められて少し自慢げな微笑みが愛くるしい。ジェシカが望むなら、イライアスは何でも捧げられる。例え、多少自分に無理を強いても。

（これ以上は、さすがにダメだな……。明日も仕事があるし、ジェシカも限界だ）
　
　名残惜しいと思いつつも、イライアスはぐったりしているジェシカから身体を離した。

「ジェシカに少し無理をさせてしまったな。今日はこれで終わろう」

　イライアスは過去に一度、欲望のままにジェシカを抱いてサブドロップさせてしまったことがある。ジェシカがサブドロップしたあの夜の、足元が崩れ落ちていくような恐怖を、もう二度と味わいたくない。
　暴発してしまいそうなほどに下半身にわだかまる熱は、ジェシカが眠った後にこっそり処理すればいい。自分の欲より、ジェシカの方が圧倒的に大事なのだから。
　しかし、ジェシカは潤んだ瞳でイライアスをじっと見あげた。
　
「無理なんかじゃないわ……。もっと……」
「でも、辛いだろう？」

　ＳｕｂはＤｏｍを喜ばせようとする本能が強い。時には、自分の気持ちを蔑ろにしてまで、献身的にＤｏｍに奉仕してしまうことすらあるのだ。もちろん、それは望ましいことではない。ＤｏｍとＳｕｂは平等であり、互いに互いを大事しあうのが理想なのだから。
　
「気持ちは嬉しいが、ジェシカを大事にしたいんだ」

　イライアスはジェシカの髪を撫で、愛情をこめて額にキスを落とした。理性がぐらついて仕方ないが、ジェシカを大切に思う気持ちの方がぎりぎり勝る。
　しかし、ジェシカはいやいやと首を振り、しなやかな腕をイライアスの首に回す。
　
「イーライ」
　
　かつてもう二度と呼ばれないだろうと思っていた幼かった時の愛称で、ジェシカがイライアスを呼ぶ。その瞬間、鳩尾あたりがカッと熱くなるような、たまらない感覚に襲われた。抑えていた理性が、焼き切れていく。
　ジェシカはイライアスの首に腕を回すと、ぐっと自分の方へ引き寄せた。
　
「もっと……、愛してほしい……。イーライに、求められたいの……」
　
　耳元で囁かれたのは、甘い誘惑。脳髄が痺れるような、蠱惑的な言葉。
　その一言で、ついにイライアスの理性の糸が切れた。