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番外編
可愛いモノが好きな妻が可愛すぎて困る件 (1) ※イライアス視点
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イライアス・ローデの妻であり、ダイナミクスパートナーであるジェシカは、実は可愛いモノが好きだ。
幼い頃から一緒にいるイライアスは、それを熟知している。
だからこそ、ジェシカを妻として正式にこの屋敷に迎え入れた際、シックで重厚感のある内装を、ジェシカが喜びそうな明るい色のものへと一新した。
くすんだ緑色のカーテンを、春の日差しのような明るいオレンジ色に変え、ほとんど無地に近かった壁紙や絨毯も、愛らしい花模様のものに変えた。
引っ越してきたジェシカは「こんなことしなくていいのに!」とすっかり恐縮していたが、今ではこのすっかり様変わりした屋敷を心から愛してくれていることをイライアスは知っている。
(まったく、ジェシカはなにも欲しがらないから困ったな……)
ウォグホーン子爵家がそこまで裕福な家門ではなかったこともあり、ジェシカは我慢することに慣れ切っている。ドレスは各季節ごとに合わせて一枚だけでいい、靴にいたっては、一足だけで事足りると言って譲らない。見かねたイライアスが屋敷に行商人を呼んだものの、ジェシカが欲しがったのは羽ペンとインク壺だけだった。どうやら、同じものを何年も使っていてそろそろ限界がきていたらしい。
ローデ伯爵夫人となったのだから、この王国の多くの令嬢たちよりもはるかに贅沢な暮らしができるはず。それなのに、ジェシカはそれを望まない。
(もっとわがままになってくれればいいのに)
そうは言っても、しっかり者のジェシカが自分の望みをめったに口に出さないことをイライアスは知っている。
そんなジェシカが唯一素直に甘えてくるのが、自室にある天蓋付きのベッドの中だ。
「ジェシカ、“どうしてほしいか教えて”」
コマンドで優しく訊ねると、ベッドの上でぺたんと座っていたジェシカが、潤んだ目でこちらを見た。シルクのガウンから、華奢な鎖骨が見えて、なんとも色っぽい。
ほぼ毎日のようにプレイを行うのに、こうしてジェシカに見つめられると、イライアスの心臓は破裂しそうなほどに激しく鼓動を刻み始める。かっこつけたくて、何でもないような顔を装うが、本当は余裕なんてかけらもない。
イライアスのコマンドに、ジェシカは逡巡したあと、おずおずと願いを口にする。
「頭……、撫でて?」
恥じらいながらそう言ったジェシカの頭を、イライアスは優しく撫でた。まるで小さい子供をあやすような手つきだ。櫛で髪を梳くようにすると、ジェシカは「っふぁ……♡」と小さな吐息を漏らす。大きな目を縁取る長い睫毛が、ふるりと震えた。
ジェシカは昔から、頭を撫でられるのが好きだ。普段は長女らしくしっかり者として振る舞うジェシカだったが、本当は甘えたがりで寂しがり屋な一面がある。
そして、このことを知っているのは、イライアスだけ。その事実が、イライアスの並々ならぬ独占欲を満たした。
「ちゃんとしてほしいことを言えて偉かったな。他には?」
「……キスしてほしい」
ジェシカは、熱に浮かされたようにたどたどしく答える。頬は熟れた桃のように赤く、愛くるしいことこの上ない。
イライアスはジェシカの頬に手を添えて、優しくキスをする。最初は唇と唇が触れるだけの優しいものだったが、次第に水音がするほどに激しいものになっていった。イライアスの舌が、ジェシカの口内を蹂躙する。
歯列をなぞり、口蓋を舐め上げると、ジェシカはイライアスの身体にもたれかかって、気持ちよさそうに吐息を漏らした。
「ん……♡ ふぅ……♡」
いつも騎士として毅然としているジェシカが、こんなに無防備な姿を見せるのは自分だけなのだと思うと、Domとしての悦びにぞくぞくと身が震えた。
たっぷりとジェシカの唇を堪能したあと、イライアスはおもむろに身体を離す。名残惜しいが、このままキスに夢中になっていると、いつも通りのプレイになってしまう。
もちろん、ジェシカが満足するのならそれもいいのだが、結婚して3か月経って毎日同じようなプレイをしていたら、さすがにジェシカも飽きるだろう。たまには趣向を変えてみるのも重要だ。
「今日は、いつもと違うことをしようと思う」
「違うことって?」
とろんとした顔のジェシカが少し首を傾げる。その仕草すら可愛らしいと思いながら、イライアスはベッドサイドテーブルの引き出しから、紙袋を取り出した。
紙袋の中身は可愛らしいデザインの薄紅色のベビードールだ。リボンやレースがふんだんにあしらわれている。数日前に、イライアスが屋敷にきた行商人からこっそり買い求めたものだ。
ジェシカは両手で口元を押さえた。
「かわいい……!」
繊細なレースに目を奪われたジェシカは、エメラルド色の瞳をきらきらと輝かせる。
イライアスが送ったベビードールは、いつものジェシカなら絶対に選ばないようなものだ。フェミニンで、少々過剰なほどに少女趣味なデザイン。しかし、ジェシカはこういった可愛らしいデザインが大好きであることを、イライアスは熟知している。
「これを、ジェシカに着てほしい」
「えっ、私に? こんな可愛らしい服を……?」
ジェシカが恥ずかしそうな顔をして目を伏せる。しかし、視線は相変わらず手元に広げられたベビードールに釘付けだ。よほど気に入っているらしい。
イライアスは、ここぞとばかりに眉を下げた。
「もちろん、無理にとは言わない。ジェシカが嫌であれば、すぐに捨ててもいい」
捨てる、という言葉にジェシカの顔が引きつった。
「す、捨てるの……? それは勿体無いわよ! こんなにかわいいのに」
「じゃあ、着てくれるか?」
もう一押し、とばかりにイライアスは、ジェシカの髪を優しく撫でながら言う。ジェシカは可愛いモノが好きで、さらに言うと貧乏性だ。だからこそ、こういう言い方をすると断れなくなってしまう。姑息な手だと分かっているが、背に腹は代えられない。十年以上片思いした妻の可愛い姿が見られるのならば、なんだってする。
案の定、ジェシカは恥ずかしそうに視線を泳がせたあと、小さく頷いた。
「……捨てるくらいなら、着るわ。でも、着替えている間は見ないでよね」
ジェシカは恥ずかしそうに念を押し、イライアスは「もちろんだ」と頷きながら向こうを向く。心の中では大きくガッツポーズをしてあらゆる神に感謝したが、表面上は嬉しそうに微笑むにとどめた。
幼い頃から一緒にいるイライアスは、それを熟知している。
だからこそ、ジェシカを妻として正式にこの屋敷に迎え入れた際、シックで重厚感のある内装を、ジェシカが喜びそうな明るい色のものへと一新した。
くすんだ緑色のカーテンを、春の日差しのような明るいオレンジ色に変え、ほとんど無地に近かった壁紙や絨毯も、愛らしい花模様のものに変えた。
引っ越してきたジェシカは「こんなことしなくていいのに!」とすっかり恐縮していたが、今ではこのすっかり様変わりした屋敷を心から愛してくれていることをイライアスは知っている。
(まったく、ジェシカはなにも欲しがらないから困ったな……)
ウォグホーン子爵家がそこまで裕福な家門ではなかったこともあり、ジェシカは我慢することに慣れ切っている。ドレスは各季節ごとに合わせて一枚だけでいい、靴にいたっては、一足だけで事足りると言って譲らない。見かねたイライアスが屋敷に行商人を呼んだものの、ジェシカが欲しがったのは羽ペンとインク壺だけだった。どうやら、同じものを何年も使っていてそろそろ限界がきていたらしい。
ローデ伯爵夫人となったのだから、この王国の多くの令嬢たちよりもはるかに贅沢な暮らしができるはず。それなのに、ジェシカはそれを望まない。
(もっとわがままになってくれればいいのに)
そうは言っても、しっかり者のジェシカが自分の望みをめったに口に出さないことをイライアスは知っている。
そんなジェシカが唯一素直に甘えてくるのが、自室にある天蓋付きのベッドの中だ。
「ジェシカ、“どうしてほしいか教えて”」
コマンドで優しく訊ねると、ベッドの上でぺたんと座っていたジェシカが、潤んだ目でこちらを見た。シルクのガウンから、華奢な鎖骨が見えて、なんとも色っぽい。
ほぼ毎日のようにプレイを行うのに、こうしてジェシカに見つめられると、イライアスの心臓は破裂しそうなほどに激しく鼓動を刻み始める。かっこつけたくて、何でもないような顔を装うが、本当は余裕なんてかけらもない。
イライアスのコマンドに、ジェシカは逡巡したあと、おずおずと願いを口にする。
「頭……、撫でて?」
恥じらいながらそう言ったジェシカの頭を、イライアスは優しく撫でた。まるで小さい子供をあやすような手つきだ。櫛で髪を梳くようにすると、ジェシカは「っふぁ……♡」と小さな吐息を漏らす。大きな目を縁取る長い睫毛が、ふるりと震えた。
ジェシカは昔から、頭を撫でられるのが好きだ。普段は長女らしくしっかり者として振る舞うジェシカだったが、本当は甘えたがりで寂しがり屋な一面がある。
そして、このことを知っているのは、イライアスだけ。その事実が、イライアスの並々ならぬ独占欲を満たした。
「ちゃんとしてほしいことを言えて偉かったな。他には?」
「……キスしてほしい」
ジェシカは、熱に浮かされたようにたどたどしく答える。頬は熟れた桃のように赤く、愛くるしいことこの上ない。
イライアスはジェシカの頬に手を添えて、優しくキスをする。最初は唇と唇が触れるだけの優しいものだったが、次第に水音がするほどに激しいものになっていった。イライアスの舌が、ジェシカの口内を蹂躙する。
歯列をなぞり、口蓋を舐め上げると、ジェシカはイライアスの身体にもたれかかって、気持ちよさそうに吐息を漏らした。
「ん……♡ ふぅ……♡」
いつも騎士として毅然としているジェシカが、こんなに無防備な姿を見せるのは自分だけなのだと思うと、Domとしての悦びにぞくぞくと身が震えた。
たっぷりとジェシカの唇を堪能したあと、イライアスはおもむろに身体を離す。名残惜しいが、このままキスに夢中になっていると、いつも通りのプレイになってしまう。
もちろん、ジェシカが満足するのならそれもいいのだが、結婚して3か月経って毎日同じようなプレイをしていたら、さすがにジェシカも飽きるだろう。たまには趣向を変えてみるのも重要だ。
「今日は、いつもと違うことをしようと思う」
「違うことって?」
とろんとした顔のジェシカが少し首を傾げる。その仕草すら可愛らしいと思いながら、イライアスはベッドサイドテーブルの引き出しから、紙袋を取り出した。
紙袋の中身は可愛らしいデザインの薄紅色のベビードールだ。リボンやレースがふんだんにあしらわれている。数日前に、イライアスが屋敷にきた行商人からこっそり買い求めたものだ。
ジェシカは両手で口元を押さえた。
「かわいい……!」
繊細なレースに目を奪われたジェシカは、エメラルド色の瞳をきらきらと輝かせる。
イライアスが送ったベビードールは、いつものジェシカなら絶対に選ばないようなものだ。フェミニンで、少々過剰なほどに少女趣味なデザイン。しかし、ジェシカはこういった可愛らしいデザインが大好きであることを、イライアスは熟知している。
「これを、ジェシカに着てほしい」
「えっ、私に? こんな可愛らしい服を……?」
ジェシカが恥ずかしそうな顔をして目を伏せる。しかし、視線は相変わらず手元に広げられたベビードールに釘付けだ。よほど気に入っているらしい。
イライアスは、ここぞとばかりに眉を下げた。
「もちろん、無理にとは言わない。ジェシカが嫌であれば、すぐに捨ててもいい」
捨てる、という言葉にジェシカの顔が引きつった。
「す、捨てるの……? それは勿体無いわよ! こんなにかわいいのに」
「じゃあ、着てくれるか?」
もう一押し、とばかりにイライアスは、ジェシカの髪を優しく撫でながら言う。ジェシカは可愛いモノが好きで、さらに言うと貧乏性だ。だからこそ、こういう言い方をすると断れなくなってしまう。姑息な手だと分かっているが、背に腹は代えられない。十年以上片思いした妻の可愛い姿が見られるのならば、なんだってする。
案の定、ジェシカは恥ずかしそうに視線を泳がせたあと、小さく頷いた。
「……捨てるくらいなら、着るわ。でも、着替えている間は見ないでよね」
ジェシカは恥ずかしそうに念を押し、イライアスは「もちろんだ」と頷きながら向こうを向く。心の中では大きくガッツポーズをしてあらゆる神に感謝したが、表面上は嬉しそうに微笑むにとどめた。
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