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本編
一件落着! (2)
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騎士団の本部に戻ると、エントランスに華やかな装飾が施された馬車が停められ、騒々しい雰囲気が漂っていた。どうやら、高位貴族の来客があったらしい。
ジェシカは近くを通りかかった同僚に声をかける。
「なんだかやけに騒がしいけど、どうしたの?」
ジェシカとイライアスが並んでいるのを見た同僚の騎士は、「あっ」と声を上げる。
「ジェシカとイライアス! すっごく探したのよ! 二人にお客さんが来てるから、今すぐに来客室に行って!」
「ええっ、私たちに!?」
ジェシカとイライアスは顔を見合わせたものの、誰かと約束した覚えはない。
二人は怪訝な顔をしながら、早足で本部の一角にある来客室に向かう。
来客室に行くと、そこには信じられない人物がいた。
「レオナルド殿下とリーデ様!?」
第一騎士団のやや殺風景な来客室には、第二王子であるレオナルドと、その婚約者のリーデがいた。
二人が纏う華やかな雰囲気は、むさくるしく埃っぽい騎士団ではやや浮いて見える。
薄桃色のドレスをまとったリーデは、小さな手を両手を胸の前で組み、ソファから立ち上がった。
「ああっ、ジェシカさん……!」
「お、お待たせしてしまい申し訳ございません! まさかお二人がこのような場所に来られるとは思わず……」
「お気になさらないで。突然訪問したのはこちらですもの」
リーデは優しい笑みを浮かべた。薔薇色の頬は柔らかそうで、菫色のつぶらな瞳もきらきらと輝いている。
オリヴェルの屋敷で会った時のリーデは顔は真っ青で、うつろな目をしていた。しかし、今ではすっかり回復したようだ。レオナルドから適切なアフターケアを受けたのだろう。
ジェシカはホッと安堵する。
「お元気そうで何よりです、リーデ様。顔色も、だいぶ良くなられましたね」
「ジェシカさんに助けていただいたおかげです。本当に、何とお礼を言ったらいいのかわかりません」
菫色の大きな目を潤ませて、リーデは何度も頭を下げる。
そんなリーデの華奢な肩を、レオナルドが慰めるようにそっと抱き寄せた。相変わらず、二人が並んでいると一枚の絵画のように美しい。
レオナルドはひとしきりリーデの背中を撫で、改めてジェシカに向かいあって頭を下げた。
「ジェシカ嬢、俺からも礼を言う。よく、あの卑劣な男からリーデを助けてくれた」
「で、殿下まで! 頭を上げてください! 私は、騎士として当たり前のことをしたまでです」
ぶんぶんと頭を振るジェシカだったが、隣に立っていたイライアスはぎゅっと眉を寄せてレオナルドを睨んだ。
「なにを言ってるんだジェシカ。この人でなしは、オリヴェル・フロイトルをおびき寄せるために、ジェシカを囮にしようと言い出した非情な男だ。好きなだけ罵っていい」
「殿下に向かって、なんて失礼なこと言ってるのよ!」
ジェシカが慌てて注意したものの、イアイアスは相変わらず凍てつくような目でレオナルドを睨んでいる。
一方、レオナルドはその視線を軽く受け流しながら、肩を竦めた。
「あの狡猾なオリヴェル・フロイトルの魔の手からリーデや他の令嬢たちを救うには、もうあの手しかなかっただろう。幸いなことに、ジェシカ嬢は優秀な騎士だと報告は受けていた。オリヴェル・フロイトルを出し抜くためには、これ以上ないほどに適任の人物だった」
レオナルドは、あくまで落ち着いて言う。その口調は、人の上に立つ者としての威厳と自信に溢れていた。自分の目的の達成のためなら、多少の犠牲は仕方がないと言わんばかりだ。
リーデは悲しそうに眉を下げた。
「殿下、イライアス様が怒るのも当然ですよ。いくら失踪した令嬢たちを助けるためといっても、ジェシカさんを囮にするなんて本来はあってはならないことだもの」
リーデが窘めると、さすがのレオナルドも、しょげるように肩をすぼめた。愛するリーデから言われると、何も反論できないようだ。
イライアスはふん、と鼻を鳴らす。
「まったく、ジェシカにもし何かあったらお前を八つ裂きにしてやるところだったぞ。お前の荒唐無稽な作戦を成功に導いたジェシカに感謝しろよ」
「だが、ジェシカ嬢とパーティーに行けると浮かれていたのはどこのどいつだっただろうな。ドレスのオーダーもやれ色は濃い色が良いだの、アクセサリーは最高級品にしろだの、挙句の果てにアクセサリーはイライアスの目の色と同じにしろだの……。注文が多すぎて本当に苦労したんだぞ」
レオナルドの急な暴露に、イライアスは顔を真っ赤にした。
「おい、レオ! 余計なことを言うな!」
顔を真っ赤にしたイライアスが、レオナルドに掴みかからんばかりの勢いで詰め寄る。慣れているのか、レオナルドは涼しい顔でのらりくらりとかわした。
イライアスとレオナルドが激しく口論を始めたのをよそ眼に、リーデはそっとジェシカに歩み寄った。相変わらず、リーデは同性のジェシカでもドキリしてしまうほど美しく、可憐だ。Subの証しであるカラーも、よく似合っている。
リーデはころんと首を傾げた。
「殿下はああ言ってはいますけれど、ジェシカさんにはとても感謝されているのですよ。貴女の力がなければ、私や他の令嬢たちは、きっと今でもあの屋敷に閉じ込められたままになっていたでしょう」
「そんな、とんでもないです。私はただ、自分がすべきだと思ったことをしたまでですから」
「ジェシカさんも、攫われて怖かったでしょう? フロイトル卿の支配は、あんなにも恐ろしかったのですから……。私は、泣きながら殿下の名前を呼ぶのが精一杯でした。そんな中、ジェシカさんはたった一人で果敢にフロイトル卿に立ち向かったのです。とても勇気がいる行動だったと思いますわ」
「お褒めに預かり、光栄です」
気遣うようなリーデの視線に、ジェシカは本心からの笑顔を返すことができた。
オリヴェルにサブドロップされかけた時、イライアスが助けにきてくれなかったらどうなっていたかわからない。それでも、現にこうして無事でいるし、何よりこうして集まって話ができている。それでいいと、ジェシカは思っていた。
ジェシカの朗らかな笑顔に、リーデは穏やかな笑みを返した。
「イライアス様は本当に素敵な人をパートナーにされたんですね。それに……」
リーデはいったん言葉を区切って、ちらりと未だにレオナルドと言い争うイライアスの方を見る。
「SubはDomとが強い絆で繋がっていればいるほど、パートナーではないDomからのコマンドの影響を受けにくくなるそうです。薬に侵されながらも、フロイトル卿のコマンドを何度も跳ねのけたジェシカさんは、それはもう、とても強い信頼関係をイライアス様と築けているということなのですわ。ジェシカさんとイライアス様は本当に愛しあっているのですね」
「あ、あ、あ、愛しあってるなんて、そんな……っ」
不意打ちの一言に、ジェシカは一瞬で顔に熱が集まってくるのを感じた。
確かにイライアスとジェシカは恋人同士であり、愛し合っている仲ではあるものの、第三者からそう言われると、なんだか猛烈に照れてしまう。
「ふふふ、殿下とイライアス様は機を見て仲直りさせますから、結婚式は呼んでくださいましね」
茶目っぽく笑うリーデに、ジェシカは真っ赤な顔をしてコクコクと頷くしかできなかった。
ジェシカは近くを通りかかった同僚に声をかける。
「なんだかやけに騒がしいけど、どうしたの?」
ジェシカとイライアスが並んでいるのを見た同僚の騎士は、「あっ」と声を上げる。
「ジェシカとイライアス! すっごく探したのよ! 二人にお客さんが来てるから、今すぐに来客室に行って!」
「ええっ、私たちに!?」
ジェシカとイライアスは顔を見合わせたものの、誰かと約束した覚えはない。
二人は怪訝な顔をしながら、早足で本部の一角にある来客室に向かう。
来客室に行くと、そこには信じられない人物がいた。
「レオナルド殿下とリーデ様!?」
第一騎士団のやや殺風景な来客室には、第二王子であるレオナルドと、その婚約者のリーデがいた。
二人が纏う華やかな雰囲気は、むさくるしく埃っぽい騎士団ではやや浮いて見える。
薄桃色のドレスをまとったリーデは、小さな手を両手を胸の前で組み、ソファから立ち上がった。
「ああっ、ジェシカさん……!」
「お、お待たせしてしまい申し訳ございません! まさかお二人がこのような場所に来られるとは思わず……」
「お気になさらないで。突然訪問したのはこちらですもの」
リーデは優しい笑みを浮かべた。薔薇色の頬は柔らかそうで、菫色のつぶらな瞳もきらきらと輝いている。
オリヴェルの屋敷で会った時のリーデは顔は真っ青で、うつろな目をしていた。しかし、今ではすっかり回復したようだ。レオナルドから適切なアフターケアを受けたのだろう。
ジェシカはホッと安堵する。
「お元気そうで何よりです、リーデ様。顔色も、だいぶ良くなられましたね」
「ジェシカさんに助けていただいたおかげです。本当に、何とお礼を言ったらいいのかわかりません」
菫色の大きな目を潤ませて、リーデは何度も頭を下げる。
そんなリーデの華奢な肩を、レオナルドが慰めるようにそっと抱き寄せた。相変わらず、二人が並んでいると一枚の絵画のように美しい。
レオナルドはひとしきりリーデの背中を撫で、改めてジェシカに向かいあって頭を下げた。
「ジェシカ嬢、俺からも礼を言う。よく、あの卑劣な男からリーデを助けてくれた」
「で、殿下まで! 頭を上げてください! 私は、騎士として当たり前のことをしたまでです」
ぶんぶんと頭を振るジェシカだったが、隣に立っていたイライアスはぎゅっと眉を寄せてレオナルドを睨んだ。
「なにを言ってるんだジェシカ。この人でなしは、オリヴェル・フロイトルをおびき寄せるために、ジェシカを囮にしようと言い出した非情な男だ。好きなだけ罵っていい」
「殿下に向かって、なんて失礼なこと言ってるのよ!」
ジェシカが慌てて注意したものの、イアイアスは相変わらず凍てつくような目でレオナルドを睨んでいる。
一方、レオナルドはその視線を軽く受け流しながら、肩を竦めた。
「あの狡猾なオリヴェル・フロイトルの魔の手からリーデや他の令嬢たちを救うには、もうあの手しかなかっただろう。幸いなことに、ジェシカ嬢は優秀な騎士だと報告は受けていた。オリヴェル・フロイトルを出し抜くためには、これ以上ないほどに適任の人物だった」
レオナルドは、あくまで落ち着いて言う。その口調は、人の上に立つ者としての威厳と自信に溢れていた。自分の目的の達成のためなら、多少の犠牲は仕方がないと言わんばかりだ。
リーデは悲しそうに眉を下げた。
「殿下、イライアス様が怒るのも当然ですよ。いくら失踪した令嬢たちを助けるためといっても、ジェシカさんを囮にするなんて本来はあってはならないことだもの」
リーデが窘めると、さすがのレオナルドも、しょげるように肩をすぼめた。愛するリーデから言われると、何も反論できないようだ。
イライアスはふん、と鼻を鳴らす。
「まったく、ジェシカにもし何かあったらお前を八つ裂きにしてやるところだったぞ。お前の荒唐無稽な作戦を成功に導いたジェシカに感謝しろよ」
「だが、ジェシカ嬢とパーティーに行けると浮かれていたのはどこのどいつだっただろうな。ドレスのオーダーもやれ色は濃い色が良いだの、アクセサリーは最高級品にしろだの、挙句の果てにアクセサリーはイライアスの目の色と同じにしろだの……。注文が多すぎて本当に苦労したんだぞ」
レオナルドの急な暴露に、イライアスは顔を真っ赤にした。
「おい、レオ! 余計なことを言うな!」
顔を真っ赤にしたイライアスが、レオナルドに掴みかからんばかりの勢いで詰め寄る。慣れているのか、レオナルドは涼しい顔でのらりくらりとかわした。
イライアスとレオナルドが激しく口論を始めたのをよそ眼に、リーデはそっとジェシカに歩み寄った。相変わらず、リーデは同性のジェシカでもドキリしてしまうほど美しく、可憐だ。Subの証しであるカラーも、よく似合っている。
リーデはころんと首を傾げた。
「殿下はああ言ってはいますけれど、ジェシカさんにはとても感謝されているのですよ。貴女の力がなければ、私や他の令嬢たちは、きっと今でもあの屋敷に閉じ込められたままになっていたでしょう」
「そんな、とんでもないです。私はただ、自分がすべきだと思ったことをしたまでですから」
「ジェシカさんも、攫われて怖かったでしょう? フロイトル卿の支配は、あんなにも恐ろしかったのですから……。私は、泣きながら殿下の名前を呼ぶのが精一杯でした。そんな中、ジェシカさんはたった一人で果敢にフロイトル卿に立ち向かったのです。とても勇気がいる行動だったと思いますわ」
「お褒めに預かり、光栄です」
気遣うようなリーデの視線に、ジェシカは本心からの笑顔を返すことができた。
オリヴェルにサブドロップされかけた時、イライアスが助けにきてくれなかったらどうなっていたかわからない。それでも、現にこうして無事でいるし、何よりこうして集まって話ができている。それでいいと、ジェシカは思っていた。
ジェシカの朗らかな笑顔に、リーデは穏やかな笑みを返した。
「イライアス様は本当に素敵な人をパートナーにされたんですね。それに……」
リーデはいったん言葉を区切って、ちらりと未だにレオナルドと言い争うイライアスの方を見る。
「SubはDomとが強い絆で繋がっていればいるほど、パートナーではないDomからのコマンドの影響を受けにくくなるそうです。薬に侵されながらも、フロイトル卿のコマンドを何度も跳ねのけたジェシカさんは、それはもう、とても強い信頼関係をイライアス様と築けているということなのですわ。ジェシカさんとイライアス様は本当に愛しあっているのですね」
「あ、あ、あ、愛しあってるなんて、そんな……っ」
不意打ちの一言に、ジェシカは一瞬で顔に熱が集まってくるのを感じた。
確かにイライアスとジェシカは恋人同士であり、愛し合っている仲ではあるものの、第三者からそう言われると、なんだか猛烈に照れてしまう。
「ふふふ、殿下とイライアス様は機を見て仲直りさせますから、結婚式は呼んでくださいましね」
茶目っぽく笑うリーデに、ジェシカは真っ赤な顔をしてコクコクと頷くしかできなかった。
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