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本編
オリヴェルの本性(2)
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「またグレア……! 卑怯な……ッ!」
暴力的なグレアは、Subの意思や尊厳を踏みにじる行為だ。
Subはグレアによって、抵抗する気力を失くしたり、時にサブドロップに陥ったりすることもある。オリヴェルのグレアは、ジェシカの心を踏みにじり、己の欲望のままに蹂躙しようとする悪意に満ちていた。
ジェシカは火照る身体を無理やり動かして、体をふらつかせながら立ち上がる。いつものように帯刀していないのが忌々しい。
「おお、あの薬を飲んでもなお立っていられるなんて、素晴らしいですね。ジェシカが飲んだ薬は、ダイナミクスの本能を増幅させる。ですから、軽いグレアやコマンドでも、Subの本能を強烈に揺さぶるんです。並のSubなら、先ほどのグレアだけで、あっという間に私の奴隷に成り下がる」
「私は、貴方のコマンドなんかに絶対屈さない……っ!」
ジェシカの新緑の瞳が怒りで閃く。しかし、その顔をみたオリヴェルはより嬉しそうに唇を歪めるばかりだ。
「ああ、そうやって抵抗されると、さらに興奮してしまいますね。貴女の本性を教えてあげますから、私に身を委ねたらいいのに」
「絶対に、嫌!」
「ジェシカなら、そう言うと思っていましたよ」
限りなく優しい声だったが、不意に冷たい声に変わった。
「“跪け”」
その瞬間、脚の力が抜け、反射的に片膝をついた。ジェシカは、跪き損なったような中途半端な体勢になる。身体がぐらりと傾ぎ、脳内に火花が迸ったような錯覚に陥った。
オリヴェルの顔がぐしゃりと醜く歪む。
「おや、Subのくせに、跪くことすらろくにできないらしい。君のパートナーは、たった一人のSubですらまともに躾ができない無能なのですね。さあ、もう一度やり直しましょう」
「止めてっ……」
「“跪け”」
頭を強く打った時のような眩暈とともに、目の前の男に従わなければならないと本能が叫び出す。ジェシカは必死で抗おうとするが、目の前の男に服従したいというSubの本能から逃れられず、一向に膝に力が入らない。
ジェシカはついに地面に倒れこみ、望んでもいないのに跪いている格好になった。ジェシカは荒い息を吐く。
「はぁっ、はあっ……」
「ああ、すごくいい。すごく上手ですよジェシカ! さあ、“こちらを見て”」
ジェシカの身体がなにかに操られているように、がくんと顎が上がり、オリヴェルを見上げる。
イライアスとは違う、Subを平伏させるためのコマンド。目の前の男を王として崇めよと全身が告げている。
「楽しいですね、ジェシカ。貴女とプレイができて私は本当に幸せです」
「セーフワードすら決めてないじゃない……っ! これではプレイではなく、一方的な蹂躙だわ」
「この期に及んで口答えをするとは、躾がいがありますね。いいですか、ジェシカ。貴女は生物的に劣っている下等生物のSubなんです。Domには逆らえない。身の程を知って、本能に従いなさい。そうすれば、楽になりますよ」
優しい口調なのに有無を言わせない強制力がある。
ジェシカは半ば意地でオリヴェルを見上げ、睨みつけた。ゼエゼエと喉が鳴っているが、この際お構いなしだ。オリヴェルはジェシカを見下ろしながら、嗜虐的な笑みを浮かべた。
「まったく、Subのくせになんて目をしているんですか。その気高いプライドを、今から粉々にできると思うと、興奮してしまいます」
爛々と光るジェシカの目を見て、オリヴェルの唇は歪な弧を描く。もはや取り繕ったような笑顔を作る気も無いようだ。
オリヴェルはジェシカの顎を乱暴に掴むと、顔を上に向けさせた。ギラギラと光る目は、まるで獲物をいたぶって楽しむ獣のそれだ。
「……本当に美しい。貴女は理想的なSubそのものだ。だからこそ、すべて支配して、この眼は私しか映さないようにしたい。こんなに激しい感情を抱いたのは初めてです。つくづく、貴女は魅力的な人だ。私をもっと見てください、ジェシカ」
「イライアス……、助けて……っ」
ジェシカの一言に、オリヴェルの双眸が翳りを帯びて濁った。明確な嫉妬の色が閃く。
「私を前にして、他の男の名前を呼ぶとは。これから、貴女は私のモノになるのに」
「違う! 私はモノなんかじゃない!」
「つくづく何も知らない人だ。Subは、Domの所有物ですよ。Domに命令されないと、Subは生きていけない。そんな賤しいSubには、奴隷という名前がぴったりだ。奴隷は主人の言うことを聞くものですし、奴隷は主人の所有物でしょう?」
当たり前のようにそう言われると、そういう気もしてくる。ジェシカは荒い息を吐いた。苦しい。頭にモヤがかかってしまったかのように、思考が鈍磨していく。
支配するDomと、支配されるSub。プレイの間じゅう、SubはDomの言いなりだ。逆らうことは本能が許さない。Subの生殺与奪は、全てDomにかかっている。現に、こうしてジェシカもDomであるオリヴェルに支配されている。
身体は火照り、あれほど嫌だったオリヴェルのコマンドが徐々に理性を浸食していく。
「さあ、躾の時間だ。まずは、簡単なものから始めましょうね」
「イヤって言ってるでしょ――」
「“伏せ”」
オリヴェルが冷たい床を指さすと、ジェシカはコマンドに従って床に倒れ込んだ。
「本当に、可愛らしい人ですね。そうやって地に這っている貴女は素敵ですよ」
見下ろしてくるオリヴェルの瞳には歪んだ劣情が浮かんでいた。
オリヴェルは足を伸ばし、ジェシカの顎を靴先で持ち上げる。睥睨する顔はジェシカを嗤っている。あまりの屈辱に身体が急速に冷え、視界が明滅し始めた。
(ダメ、今サブドロップしてはダメよ!)
ここで意識を失ってしまえば、ジェシカはオリヴェルの奴隷に成り下がってしまう。リーデや他のSubの令嬢たちも助けられないかもしれない。
誇り高い騎士としての矜持と責任感でジェシカは自分を奮い立たせ、意識を保とうとする。そんなジェシカを、オリヴェルは無情にも嘲笑う。
「Subのくせに、まだ抵抗し続けているんですか? もう楽になりたいでしょう? 早く私に支配されてください。そうすれば、ちゃんと可愛がってあげますよ」
耳元で囁かれた声に、頷きたくなる。僅かに残った理性が、被支配欲に負けつつあった。絶対にイヤだとどんなに心の中で叫んでも、本能がジェシカを屈服させようとする。
ジェシカの目に涙が溜まった。
もし、オリヴェルが言うようにDomが主人でSubが奴隷であるならば、ジェシカの主人はオリヴェルではなく、イライアスが良い。支配されたいのは、世界にただ一人。
「――助けなさいよ、イライアス!」
もう一度、ジェシカが半ば自棄になって叫んだ瞬間、激しい足音ともに扉が勢いよく開いた。
暴力的なグレアは、Subの意思や尊厳を踏みにじる行為だ。
Subはグレアによって、抵抗する気力を失くしたり、時にサブドロップに陥ったりすることもある。オリヴェルのグレアは、ジェシカの心を踏みにじり、己の欲望のままに蹂躙しようとする悪意に満ちていた。
ジェシカは火照る身体を無理やり動かして、体をふらつかせながら立ち上がる。いつものように帯刀していないのが忌々しい。
「おお、あの薬を飲んでもなお立っていられるなんて、素晴らしいですね。ジェシカが飲んだ薬は、ダイナミクスの本能を増幅させる。ですから、軽いグレアやコマンドでも、Subの本能を強烈に揺さぶるんです。並のSubなら、先ほどのグレアだけで、あっという間に私の奴隷に成り下がる」
「私は、貴方のコマンドなんかに絶対屈さない……っ!」
ジェシカの新緑の瞳が怒りで閃く。しかし、その顔をみたオリヴェルはより嬉しそうに唇を歪めるばかりだ。
「ああ、そうやって抵抗されると、さらに興奮してしまいますね。貴女の本性を教えてあげますから、私に身を委ねたらいいのに」
「絶対に、嫌!」
「ジェシカなら、そう言うと思っていましたよ」
限りなく優しい声だったが、不意に冷たい声に変わった。
「“跪け”」
その瞬間、脚の力が抜け、反射的に片膝をついた。ジェシカは、跪き損なったような中途半端な体勢になる。身体がぐらりと傾ぎ、脳内に火花が迸ったような錯覚に陥った。
オリヴェルの顔がぐしゃりと醜く歪む。
「おや、Subのくせに、跪くことすらろくにできないらしい。君のパートナーは、たった一人のSubですらまともに躾ができない無能なのですね。さあ、もう一度やり直しましょう」
「止めてっ……」
「“跪け”」
頭を強く打った時のような眩暈とともに、目の前の男に従わなければならないと本能が叫び出す。ジェシカは必死で抗おうとするが、目の前の男に服従したいというSubの本能から逃れられず、一向に膝に力が入らない。
ジェシカはついに地面に倒れこみ、望んでもいないのに跪いている格好になった。ジェシカは荒い息を吐く。
「はぁっ、はあっ……」
「ああ、すごくいい。すごく上手ですよジェシカ! さあ、“こちらを見て”」
ジェシカの身体がなにかに操られているように、がくんと顎が上がり、オリヴェルを見上げる。
イライアスとは違う、Subを平伏させるためのコマンド。目の前の男を王として崇めよと全身が告げている。
「楽しいですね、ジェシカ。貴女とプレイができて私は本当に幸せです」
「セーフワードすら決めてないじゃない……っ! これではプレイではなく、一方的な蹂躙だわ」
「この期に及んで口答えをするとは、躾がいがありますね。いいですか、ジェシカ。貴女は生物的に劣っている下等生物のSubなんです。Domには逆らえない。身の程を知って、本能に従いなさい。そうすれば、楽になりますよ」
優しい口調なのに有無を言わせない強制力がある。
ジェシカは半ば意地でオリヴェルを見上げ、睨みつけた。ゼエゼエと喉が鳴っているが、この際お構いなしだ。オリヴェルはジェシカを見下ろしながら、嗜虐的な笑みを浮かべた。
「まったく、Subのくせになんて目をしているんですか。その気高いプライドを、今から粉々にできると思うと、興奮してしまいます」
爛々と光るジェシカの目を見て、オリヴェルの唇は歪な弧を描く。もはや取り繕ったような笑顔を作る気も無いようだ。
オリヴェルはジェシカの顎を乱暴に掴むと、顔を上に向けさせた。ギラギラと光る目は、まるで獲物をいたぶって楽しむ獣のそれだ。
「……本当に美しい。貴女は理想的なSubそのものだ。だからこそ、すべて支配して、この眼は私しか映さないようにしたい。こんなに激しい感情を抱いたのは初めてです。つくづく、貴女は魅力的な人だ。私をもっと見てください、ジェシカ」
「イライアス……、助けて……っ」
ジェシカの一言に、オリヴェルの双眸が翳りを帯びて濁った。明確な嫉妬の色が閃く。
「私を前にして、他の男の名前を呼ぶとは。これから、貴女は私のモノになるのに」
「違う! 私はモノなんかじゃない!」
「つくづく何も知らない人だ。Subは、Domの所有物ですよ。Domに命令されないと、Subは生きていけない。そんな賤しいSubには、奴隷という名前がぴったりだ。奴隷は主人の言うことを聞くものですし、奴隷は主人の所有物でしょう?」
当たり前のようにそう言われると、そういう気もしてくる。ジェシカは荒い息を吐いた。苦しい。頭にモヤがかかってしまったかのように、思考が鈍磨していく。
支配するDomと、支配されるSub。プレイの間じゅう、SubはDomの言いなりだ。逆らうことは本能が許さない。Subの生殺与奪は、全てDomにかかっている。現に、こうしてジェシカもDomであるオリヴェルに支配されている。
身体は火照り、あれほど嫌だったオリヴェルのコマンドが徐々に理性を浸食していく。
「さあ、躾の時間だ。まずは、簡単なものから始めましょうね」
「イヤって言ってるでしょ――」
「“伏せ”」
オリヴェルが冷たい床を指さすと、ジェシカはコマンドに従って床に倒れ込んだ。
「本当に、可愛らしい人ですね。そうやって地に這っている貴女は素敵ですよ」
見下ろしてくるオリヴェルの瞳には歪んだ劣情が浮かんでいた。
オリヴェルは足を伸ばし、ジェシカの顎を靴先で持ち上げる。睥睨する顔はジェシカを嗤っている。あまりの屈辱に身体が急速に冷え、視界が明滅し始めた。
(ダメ、今サブドロップしてはダメよ!)
ここで意識を失ってしまえば、ジェシカはオリヴェルの奴隷に成り下がってしまう。リーデや他のSubの令嬢たちも助けられないかもしれない。
誇り高い騎士としての矜持と責任感でジェシカは自分を奮い立たせ、意識を保とうとする。そんなジェシカを、オリヴェルは無情にも嘲笑う。
「Subのくせに、まだ抵抗し続けているんですか? もう楽になりたいでしょう? 早く私に支配されてください。そうすれば、ちゃんと可愛がってあげますよ」
耳元で囁かれた声に、頷きたくなる。僅かに残った理性が、被支配欲に負けつつあった。絶対にイヤだとどんなに心の中で叫んでも、本能がジェシカを屈服させようとする。
ジェシカの目に涙が溜まった。
もし、オリヴェルが言うようにDomが主人でSubが奴隷であるならば、ジェシカの主人はオリヴェルではなく、イライアスが良い。支配されたいのは、世界にただ一人。
「――助けなさいよ、イライアス!」
もう一度、ジェシカが半ば自棄になって叫んだ瞬間、激しい足音ともに扉が勢いよく開いた。
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